『トレインスポッティング 2』 ノスタルジーじゃない 「今」なんだ

『トレインスポッティング2』(2017)イギリス
原題/Trainspotting 2
監督/ダニー・ボイル
出演/ユアン・マクレガー ユエン・ブレムナー 
ジョニー・リー・ミラー ロバート・カーライル 他


トレインスポッティング2



かつて仲間たちを裏切り大金を持ち逃げしたマーク・レントン(ユアン・マクレガー)が、20年ぶりにエジンバラに戻ってきた。
かつての仲間スパッド(ユエン・ブレムナー)、シック・ボーイ(ジョニー・リー・ミラー)、ベグビー(ロバート・カーライル)は、相変わらず底辺な人生を送り続けていた。


トレインスポッティング2
あれから20年 みんな痩せてる!


トレインスポッティング2
レントン再び!


トレインスポッティング2
マジかー


トレインスポッティング2
清々~~ すっきりヤクを抜く


1990年代、ポップカルチャーの象徴として大ヒットしたイギリス映画「トレインスポッティング」の続編。
あ、前作は必ず観てから鑑賞してくださいね。よく分かんないですよ~。


トレインスポッティング2


前作から20年後、仲間を裏切り大金を持ち逃げしたマーク・レントンが逃亡先のアムステルダムからエジンバラに戻ってくる。
彼の帰りを待ちわびていた母は既に亡くなり、年老いた父は独り暮らしていた。
恐喝や売春や相変わらずアンダーな仕事で稼ぐシック・ボーイ。
マークが残した大金全てをドラッグにつぎ込み、仕事も家族も失ったジャンキーに成り果てたスパッド。
ベグビーにいたっては懲役刑で20年間服役中。
「普通の人生」を歩むはずだったレントンも、現実世界からはじかれての帰省だったのだ。再び交錯する彼ら4人の ”Choose life” とは……???


トレインスポッティング2
トミーを想い追悼


前作の公開当時は自分映画史でも一二を争うほど映画を観ていた頃。
浴びるほど映画鑑賞しながらも、この作品の印象は鮮烈の一言でした。
だから続編の公開を渇望しながらも、非常に観るのが怖かった。
衝撃的な映像、音楽、役者に魅了された「ぼくのトレスポ」の世界観が変わってしまうんじゃないかという不安を感じながらの鑑賞でした。


40歳も半ばを過ぎると肉体的にもだんだんと無理が利かなくなり、心も体も瞬発力が目減りしだす。
現実からの塩対応なんて嫌と言うほど経験しているし、自分が望む事と実際出来る事の落差なんてわかり切っている。
所詮クズはクズ。
幸せな未来、真っ当な生活、そんな「明るい人生」を選ぶことは出来ないのか?
テーマが重い!そして暗い!観てて身につまされる……と思いきや、スクリーンに映る彼らを観ているのが楽しい!


トレインスポッティング2


やはりこの作品の吸引力は凄い。
ダニー・ボイルの演出やアーヴィン・ウェルシュの原作を超え、4人のバカ野郎たちはスクリーンの中で20年間の時を生きていたんだなとしみじみ痛感。
当時残念だった愛すべき4人はおっさんになっても相変わらず残念だった。


トレインスポッティング2
おかえりクズたち!


トレインスポッティング2
中の人たちはすっかりスター


真っ当に生きようとするものの 結局世間からはじかれてしまったレントンが、再スタートで組む相手に選んだのはやはり悪友シック・ボーイ。


トレインスポッティング2
あっという間に意気投合


トレインスポッティング2
「あんたたちは過去に生きている」


再会後は大喧嘩するが結局一緒に行動する事になる二人。
幼馴染であり家族なんだなもう。
陰では裏切るような事を言いながらも、切るに切れない腐れ縁。彼らの生温いけれど愛憎渦巻く関係が心地よくもありイタい。


トレインスポッティング2
真っ当な仕事を選ばないのはもはやお約束か


今回事実上の語り部として物語をけん引するのはスパッド。
レントンが残した大金をドラッグにつぎ込み、すっかりジャンキーに成り果てていたスパッド。


トレインスポッティング2
悲惨なジャンキー スパッド


そんな時戻ってきたレントンと再会することをきっかけに人生を取り戻すチャンスを手に入れるんだな。
とにかくスパッドのシーンが愛しくて胸熱。主役はあんただよ!
頼りなく浅はかで頭悪いけど、(息子はハンサム!)これから生きていく希望や光を見出すスパッド。
良かったね~~~と感情移入して泣きそうだった。てか泣けた。


トレインスポッティング2
才能が開花するスパッド。 あんたが主役よ!


そして一番好きなキャラ、ベグビーの面倒くささがパワーアップしていた。
20年間服役していたベグビーはプリズンブレイクして家族と再会する。


トレインスポッティング2
壁の向こうでも大人しく無いのはもはや仕様


てゆーかベグビー結婚してたのか!びっくりだよ!
大学生の息子を裏の商売に引っ張り込むが、とうぜん息子は拒否る。
何のストレスかEDになり、そっちのムスコも拒否る。


トレインスポッティング2
真面目に生きたい息子を理解出来ないイタいベグビー


20年の壁内生活で世間から取り残された浦島ベグビーに残されたのは「マーク・レントンこのヤロウ」のみ。
レントン憎し、しかしあれは強烈な愛だな。


トレインスポッティング2
テメーーこのヤロぶっ殺す!!


わたしはずっとベグビーってメンタルゲイだよねと思っていたのだが、中の人ロバート・カーライル
「ベグビーはカムアウトしてないゲイとして演じた」って言ってる!


トレインスポッティング2
愛しちゃってるぞこのヤロぶっ殺す!!


レントンに対する強烈な依存、束縛、こだわりは、裏を返せば熱烈なラブコール。
20年前レントンが裏切った後ホテルの部屋をぶっ壊す程に激怒したのも愛憎故の行動だと思うと納得できる。
追い詰められ、選択肢の少ないベグビーのあれこれが可笑し悲しかった。


トレインスポッティング2
もー愛しまくっちゃってんだよねー


余談だけど実は鑑賞後ベグビーの夢を見た。
風の強い日にベランダの洗濯物がお隣に飛んでしまい、Tシャツを届けてくれた隣人がベグビーだった。
とてもいい人だった。
映画では相変わらず超面倒な人だったけどねベグビー。


トレインスポッティング2
Tシャツ飛んできてまっせ


「続編は残念」という映画あるあるが怖かったけれど、そんな呪いは関係なかった。
ダニー・ボイル独特の演出と、キレのある映像そして痺れる音楽。20年の時を経てもトレスポはあい変わらず魅力的だった。
諦めて人生投げたくなるけれど、つまずいても何とか立ち上がるんだというメッセージ。
しかもそれらがポジティブでは無くほろ苦いのがいい。
未熟だった内面は変わらず今も残念で、あの頃のチビTはもう入らない。
キラキラしてた何かも光を失っているかもしれない。それでも人は生きる。
イギー・ポップに合わせて踊るレントンを見ながら訳のわからない涙が溢れてしまった。
バカ4人と同じだけ自分も年を取り、そんなに上等な人間にはなれなかったけど、レントンと一緒にイギー・ポップを聞きながらわたしも踊るんだ。
やはりトレスポはいい!のだ!!


トレインスポッティング2
爽やか~~♪でもレントン一番クズ説確信だった



ふ~、珍しく茶化さずちゃんとレビュー。
前作のムーブメントにドンぴしゃ世代のわたしにとって特別な映画なのでちゃんとレビューしたかった。(てかいつもちゃんとレビューしてるつもりよ!)

トレインスポッティング2


当時どのタワレコもフロア全館にポスターが貼ってあって、CK1の薫りが漂う店内にサントラが鳴り響いていた思ひ出。
トレスポってそういうの全て込み込みで、スペシャルな作品になってるような気がするんだけど、ゆとり世代やアラサ―はどんな感想を持つのか気になるー。


トレインスポッティング2
あー懐かしい♪


あと大人になったシック・ボーイがショーン・コネリーの事を一言も口にしなかったのも非常に気になる。もういいの?


Sean Connery
シック・ボーイのアイコン スコティッシュにこだわるダーリン❤ショーン


では、さらば!!
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