『スプリット』 会いたかったシャマラン印の最高オブサイコ

『スプリット』(2016)アメリカ
原題/Split
監督/M・ナイト・シャマラン
出演/ジェームズ・マカヴォイ アニャ・テイラー=ジョイ ベティ・バックリー 他


スプリット


3人の女子高生ケイシー(アニャ・テイラー・ジョイ)、クレア、マルシアは誕生日パーティーの帰り道、見知らぬ男ケヴィン(ジェームズ・マカヴォイ)に拉致監禁されてしまう。


スプリット
多重人格を演じるのは我らがマカヴォイ



はぁぁぁ~~ヴォイヴォイっと初日に観てきたよ。
M・ナイト・シャマランとジェームズ・マカヴォイがタッグを組んで話題のサスペンス・サイコスリラー。
公開して間もないのに賛否両論、ネタバレ厳禁のネタが落ちたりネット上が沸騰してますね。
確かに万人受けしないかもしれない。シャマラン初心者には若干敷居が高いかも。
代表作を何作か観てからの鑑賞をお勧めします。
で、シャマラン体験者(わし)の感想は?
是非!観て!とにかく観て!
ピークのシャマラン印を待っていた人(わし)は小躍りするほど面白かったの!



スプリット
二人で来日しとりましたん


さて、今回のシャマラン監督の推しテーマの一つは多重人格
ヴォイが演じるのは、なななんと、頭の中に23人もの人格を共有している解離性同一性障害(DID)のケヴィン。
その中の一人、「上位人格」のデニスが女子高生を拉致監禁してしまうところから物語は始まります。


スプリット
メガネをかけた偏執気質のデニス


ケイシーらが目覚めるとそこは窓のない見知らぬ部屋。
犯人の男と一緒に喋る女性の声が聞こえ必死に大声で助けを求める。
そこへ入ってきたのは……・。


スプリット
いやいやいやいや、あんたさっきと同じ人やーーん!


スプリット
おっかないヤツがくーるーぞーー!


混乱する少女たち。
冗談?ふざけてるの?何のために??
さらに同じ男がまたもや別人のような態度で現れる。
いち早く状況を理解したケイシーが機転をきかせて話かける。
「あなたいくつ?」
「9歳」
「なにて」


スプリット
出して   ダメ   


なんと男は多重人格者だったのですね。
いくつものキャラがケイシーたち女子高生の監禁に加担するのは何故か?
少女を拉致した理由は?
デニスたちが待ちわびる、24番目にの人格 ビーストとは?
そして誘拐されたケイシーたちの運命は?
映画に隠されたもう一つのテーマとは?
観て!とにかく観て!


スプリット
がおおお~~~っと何かがやってくる??


スプリット
カウンセリングで何か隠す上位人格のデニス


さて、もー何も言えないのだけど以下言える範囲のこの映画の凄い事を挙げますよ。

1)マカヴォイが凄い

スプリット
23人中メインの4名様


X-MEN後だったので、チャールズ・エグゼビア仕様のボンズ頭のヴォイ。
ぴっちりしたタートルセーターに鍛えられた胸筋(雄っぱいw)がくっきりの女装はロングスカートにストールを巻き態度も言葉使いもとてもレディ。
しかしそれがボンズ頭のせいで異様さが助長されて非常に不気味でよろしい。
ボンズが効いて、思わぬ相乗効果。いろんな意味でハゲの祭典だった。
多数の人格がいっきに現れるシーンでの表情や声、仕草の瞬時な変化が秀逸。
人格が変わっているのが手に取るように分かるあの演技はお見事の一言。
参ったたまげたヴォイ先生。
初期の可愛い王子様から完全に演技派に移行したね~このスコットランドの暴れん坊!


スプリット
んでも素敵なのは変わりなし


2)期待の新人アニャちゃんの演技が素晴らしい。

本作で本当の主役はケイシーです。
冒頭襲われそうになる友達に「おしっこ漏らしちゃえ!」と的確な助言をするところ。
妙に肝が座って冷静に判断できるところ。
なぜ問題児で心を閉ざしているのか?
度々差し込まれる幼女の頃の思い出はなんなのか?
彼女の存在、そしてケイシーの過去と未来が本作を上質なものに引き上げたのは間違いない。
そんなケイシーを演じるのは新人アニャ・テイラー=ジョイ。
目の離れたユニークなファニーフェイスなんだけど非常に魅力的だったし演技が上手いね!
何か持ってるし何か出てた。
ケイシー役に可愛いだけの大根アイドルを配役してたら、ヴォイが頑張ってるだけのありがちなサイコサスペンス・スリラーで終わっていたかもしれない。
もちろんそこをちゃんとこぼさないのがシャマラン監督の力量と采配なんだけどね。


スプリット
この不思議なお顔の可愛い子。 おっぱいも大きかったね!



さて、主役たちの痛みはこれからも続くのか?
彼女も彼も今現在の立場から解き放たれ一歩踏み出すのか?
囚われの少女が囚われている色々なものから脱出するのか否か?
ケイシーの鋭い視線の先にある未来に思いを馳せて一歩踏み出す事に賛辞を贈りたかった。


スプリット
この目力!

そして獣よ、ビーストよ出でよ!
予想さえ出来なかった結末と提示された事実に心底驚いて声が出ました。
この世界軸で今後起きるであろう邂逅に驚愕と感動で体が震えました。
これこそわたしが待っていたシャマランです。
いや~~~満喫満喫、シャマラン監督ありがとう!そしてありがとう!!


スプリット
なに言ってるか分からないって?そりゃボカしてますからねっっっっっっ


っつーことで、今回あんまり喋んないよ。
では!さらば!!
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『ザ・コンサルタント』 会計士のアンチヒーロー登場(顎が割れている)

『ザ・コンサルタント』(2016)アメリカ
原題/The Accountant
監督/ギャビン・オコナー
出演/ベン・アフレック アナ・ケンドリック ジョン・バーンサル J・K・シモンズ 他


the accountant


小さな町で会計士として働くクリスチャン・ウルフ(ベンア・フレック)のもとに大手企業から財務調査の依頼が入る。
調査の結果大きな不正を発見するものの、いきなり調査依頼を取り下げられてしまうクリスチャン。
程なく、会計の誤差を発見した社員デイナ(アナ・ケンドリック)共々謎の集団に命を狙われるが、クリスチャンは驚くべき超人的な身体能力でデイナを救うのだった……。


ここ最近怒濤の公開ラッシュで観たい作品が溜まってきたぞ💧頑張って塗りつぶすさねば!
まずはベン・アフレック主演の異色のアンチヒーローもの。
裏の顔を持つ会計士が、謎の集団と財務省の両方から追われるというサスペンスです。


the accountant
顎は割れてるけど普段は平凡な会計士


なんと言っても主人公クリスチャンのキャラが濃い。
普段は平凡な会計士として働いているけど、裏では犯罪組織のマネーロンダリングを手助けし、世界を股にかけるスーパー会計士。
彼の才能は天才的な記憶力と数字に対する凄まじいこだわり。


the accountant
全部一人で書きました。 顎は割れてるけどね。


それに加え軍人並みの射撃スキル、格闘技も使いこなすハイスペックな暗殺者の顔も併せ持つクリスチャン。
彼の正体は一体???
実は数字や記憶に関する天才的な能力は、高機能自閉症という病気に由来するものだったんですね。


the accountant
凄まじい集中力故の殺人スキル! 顎は割れているが


現在の彼の姿は自らの負の資質をプラスに転じ、実生活に活かして開花させた努力の賜物だったのね。
『レインマン』と『ジョン・ウィック』を足して『バットマン』をフリカケて顎を割ったら新しいアンチヒーローが誕生したって事で。


the accountant
始終目力の無いクリスチャン。 そして顎は割れている


監督は『ウォーリアー』(!)のギャビン・オコナー。
障害があったクリスチャンの生い立ち、現在に至る苦労、試練を物語に差し込み丁寧に演出します。
あいまいなコミュニケーションが苦手で、言葉を文字通りに受け止めてしまうため冗談が通じなかったり、微妙な空気が読めないクリスチャン。
でもそれを上手に躱す方法や、他人に対する愛情がない分けでなく、表現するのが不得手だという事を描いているのがいい。
デイナと何かが始まるような、ドキがむねむねな展開だけど、それ吊り橋効果だから   ←身も蓋もない


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ぽっっ❤ 顎が割れてる……


ただ、2人を付け狙う暗殺者ブラクストン(ジョン・バーンサル)や大企業の陰謀に加え、クリスチャンを負う財務省付キング捜査官(J・K・シモンズ)と部下の過去とか、ちょっとエピソード盛り込み過ぎ。
J・K・シモンズ配役したら露出多くなるの分かるけど、ちょっと余計かな。
ラストの驚く展開が非常に良かったので、中だるみがちょっと残念。


the accountant
顎が割れてない部下の過去話とかは要らん


さて、対人関係が不得手で、相手の目を見ずぽしょぽしょ喋るクリスチャンを演じるベン・アフレックがハマってる!目が死んでるww
このキャラ好き~♪
ぱっとしない短髪でぼさーーとしたスーツにかばんを斜め掛けしてる冴えない姿。


the accountant
このぼよ~んとした立ち姿


the accountant
ずーっとこれを思い出してた


the accountant
この目力の無さ


the accountant
チベットスナギツネじゃん


かなり当たりなキャラなのでは?
プライベートでも時々死んだような目してるもんねベンアフ(笑)
個人的にはバットマンより気に入ったぞベンアフ!
アカデミー賞作品の監督ってのをついつい忘れてしまうベンアフ!
GOGOベンアフ!!


the accountant
顎割れ、顎割れって…… 応援してるよ!


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デイナを演じるのはアナ・ケンドリック。
ゴメン、正直苦手だった。
『マイレージ・マイライフ』のハイピッチボイスでまくしたてる喋り方が、生理的にど~しても嫌で。ところが本作のデイナというキャラ、ちょっとおっとりしてて控え目で、可愛い!とても可愛かった。
苦手意識が払拭されて良かったわ~。


ところで邦題の「ザ・コンサルタント」って、職業変わっとるやないか
原題の『The Accountant』(ザ・アカウンタント)だと言葉に馴染みが無いっていうなら、いっそ『会計士』でいーじゃん。
久々にヒドい邦題だわ~も~配給会社どうよ?
でも映画は意外なエンディングとか、まとめ方とか独特なで好きだわ~。
続編を!
『会計士暗殺者、クリスチャン・ウルフ』三部作でお願い!
ベンアフの『バットマン』監督の話し、流れたらしいし、こっちでよろしく!


the accountant
ワンコの散歩が大変なんだよ

あ……。
さらば!

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『ネオン・デーモン』 デートに選んではいけない映画・オブ・ザ・イヤー

『ネオン・デーモン』(2016)フランス=デンマーク=アメリカ
原題/The Neon Demon
監督/ニコラス・ウィンディング・レフン
出演/エル・ファニング ジェナ・マローン アビー・リー・カーショウ 他


ネオン・デーモン


トップモデルを夢見て田舎からロサンゼルスに来たジェシー(エル・ファニング
天性の魅力を持つ彼女は、すぐにトップモデルへの階段を登り始める。
しかし彼女を羨むモデルたちが道を阻もうとする。
そんな中ジェシーもまた業界の毒に染まっていくのだったが……。


ネオン・デーモン
16歳のジェシーのモデル事始め


ネオン・デーモン
お姉ちゃんをシュールに並べるの好きねレフン


ネオン・デーモン
あんた生意気よ!……とかそーゆーのは無い


ネオン・デーモン
独特なレフンワールドが炸裂


出たよ、レフンwww
さすらいの運転野郎ゴズリンちゃんの純愛にうっとりだった『ドライヴ』で夢中に。
しかしオヤジのカラオケとバイオレンスガチファイトな『オンリー・ゴッド』はドン引き&爆笑だった。
そんな「俺のワールド」を突き進むレフンの新作は「美こそ正義」のファッション業界に渦巻く狂気と欲望がテーマ。
ただ今絶賛上映中ネタバレ厳禁なので、以下感想をざっくり。


1)映像が凄い

ネオン・デーモン
原色万歳


レフンと言えば原色を使った印象的な映像。
赤!青!緑!紫ーーーピンク!!
ヴィヴイッドな色が溢れる映像は今回も絶好調。
Wikiって知ったんですが、レフンは中間色の見えずらい色覚障害があるんですね。それゆえにあの強いコントラストの画像に拍車がかかるのかな。
ちょっと他では経験できないアミューズメントみたいな映像体験できます。


2)音楽もなんか凄い


ネオン・デーモン
極才色の画面に大音量の音楽でレッツ トリップ!


『ドライヴ』で、うおっっ!てなったユニークな音楽の使い方は健在。正直あれは非常にツボった好きだった。
一転『オンリー・ゴッド』でおっさんのカラオケを延々聞かせるシュールなエンディングには爆笑。
ま、演出として音楽が観客を圧倒させてるので、結果成功なのか。
今回も「クラブなう」みたいな臨場感凄い。
画面で何が起こってんのかよく分かんないんだけどねwww
雰囲気だけと言われればそーかもなんだけど、これにノレたら異空間に入り込めるのよね。


3)ストーリーが(トンデモ)凄い


ネオン・デーモン
大丈夫、血は撮影用です。


田舎から出てきた16歳の少女ジェシー。
天性の魅力であっという間に上昇していきます。
しかし周りは自分の美しさに自信のあるモデルばかり。
とうぜん嫉妬、妬み、愛憎うずまく弱肉強食のサバイバルな業界。
無垢な少女が業界に毒されて、果してジェシーの運命 は…って話しを想像してたんだけど。
いや、そうなんだけど、監督がレフンだった件。
なにこの斜め上を行く展開は?
目が点。
レフンどこ行くだろうなぁぁ…… ←遠い目
わが友 め ちゃんは恐らく観れないだろうな……とだけ言っておこう。


ネオン・デーモン
バンパイア。 ウソ。


ま~しかし、ジェシーを演じるエル・ファニングが可愛い!これは文句なし。


ネオン・デーモン
ほら!この天使感!おっさんコロっとやられてた


コケティッシュでいて小悪魔チックな空気感が最高。
彼女いわゆる美人じゃない、どっちかっつーとファニーフェイス。
ところが他のモデルたちがいわゆるモデル!ってタイプばかりなので、キュートさが際立つ。
業界慣れしてない初々しさが全身から溢れて天使みたいに可愛いかった。配役最高。それがね~、うふふ……。


ネオン・デーモン
大人な色気も醸し出しつつ……


ネオン・デーモン
ジェシーの出現で追い詰められるサラ


ジェシーの出現に怯え追い詰められるサラを演じるのは本物のスーパーモデル、アビー・リー・カーショウ。
この人『マッド・マックスFR』でワイブズの一人だったのね。
エキセントリックなキャラが本作に非常にハマって個人的には一番面白かった。


ネオン・デーモン
ウッフン


何かとジェシーを気遣うメイクアップアーティストのルビーにジェナ・マローン。
『ドニー・ダーコ』の少女のイメージが強くて、えー大人になってるーってちょっとまいった。ルビーは映画のキーパーソンです。


そそ、モーテルのいー加減な管理人役にキアヌ・リーブスが出てた。
うん、出てた。
「キアヌなんで?」だった。
出演の決め手って何なんだろうか?知りたい。
色々な「?」をわたしに感じさせながらキアヌ フェードアウト。
レフン「キアヌ僕の映画に出てよ」
キアヌ「お、えーよ」
……ぐらいのノリで出演決めてないかキアヌ?


ネオン・デーモン
いーのかキアヌ? いーのねキアヌ。


独特の映像と音楽、シュールで不思議な世界感。
個人的な感想はやはり非常に「デヴィッド・リンチぽい」けどリンチには届かないB級映画。
と言うと辛すぎ?
又は魔女の出ない『サスぺリア』とか。
雰囲気と思わせ振りといろんな意味で人を食った映画だったかな……ふふ。
レフンファンは手放し称賛かな。
わたしも嫌いじゃない。
でもか・な・り・観る人を選ぶ映画なので、「オシャレっぽいしエル・ファニング可愛いし🌼」ってデートに本作を選ぶのはちょっと……。
さて、これからレフンはどーすんのかしらとそれが気になるな~。


ネオン・デーモン
パリピな彼ぴっぴと自撮り~的なwww

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『ドント・ブリーズ』 盲目の帰還兵がランボーだった件

『ドント・ブリーズ』(2016)アメリカ
原題/Don't Breathe
監督/フェデ・アルバレス
出演/スティーヴン・ラング ジェーン・レヴィ 他



Don't Breathe


デトロイトに住む少女ロッキー(ジェーン・レヴィ)は崩壊家庭から逃げ出す資金を得るために恋人マニー、友人アレックスと共に空き巣に入り稼いでいた。
そんな時、盲目の独居老人が大金を隠し持っているという情報を得た三人は深夜老人宅に忍び込む。
しかしイラク帰りの元兵士の老人(スティーヴン・ラング)は驚異的な聴覚と身体能力を武器に、逆に若者たちを追い詰めていくのだった。


Don't Breathe
質の悪いヤングが狙ったのは


Don't Breathe
一見チョロく見える盲目の老人……


Don't Breathe
ところが!!!


2017年劇場始め、 「おじいちゃんが怖いぞ!」と巷で大流行の”ドンブリ”こと『ドント・ブリーズ』を観てきたよ!
監督は、リメイク版『死霊のはらわた』で「顔痛い痛い!」「ベロ痛い痛い!」な残虐映像で腕を振るったフェデ・アルバレス監督。
サム・ライミのプロデュースながら、今回お化けも悪魔も一切出ない。
でも超絶恐怖なサスペンスでした うひょひょ!!


セキュリティ会社のマスターキーで空き巣に入っていた若者が、一人の老人が大金を隠し持っているという情報を得ます。
戦場の事故で視力を失い退役した老人なんてチョロいと、彼の自宅へ忍び込む。
ところが、この盲目の老人帰還兵がランボーだった件。
お化けより悪魔より怖いのはやはり人間だもの…… みつを。
映画界の新たなヒールキャラ登場なり。


Don't Breathe
うぐぐぐぐっっっ💧💧


盲目の被害者と犯人が閉所、暗所で台頭するサスペンスは、古くはオードリー・ヘップバーンの『暗くなるまで待って』や、ミア・ファローの『見えない恐怖』なんかが有名。
「見えてない」被害者が襲われそうになるのが観客には「見えている」シチュエーションにサスペンスが高まるという図式。
被害者が儚げで美しいヒロインだという状況がより恐怖感を煽ってました。

ところが本作、被害者的立場の盲目の老人が、加害者の若者より強く百戦錬磨な殺人マシーンだったという皮肉。


Don't Breathe
恐怖のかくれんぼ。しょえ~~💧


この退役老人は一体イラクで何やってたんだろか?
これきっと特殊部隊に居たっぽいよね!
彼のバックボーンがめちゃくちゃ気になる。
とにかくおじいちゃんの聴力が半端なくて、しかも身体能力が超絶に凄い。


Don't Breathe
見えないのにバカスカ撃ってくる怖さってば!


廊下がキュっっとでも軋むとバンバカ撃ってくるもんで、息すらできない。
正に原題の『Don't Breathe』状態で凍りつくヤング。
キャーキャー逃げ惑うスクリーム系ホラーより、「声を出せない」というシチュエーションにめっちゃくちゃ恐怖UP。
気が付けば自分も息を止めながら観てたというwww


Don't Breathe
真っ暗な状態を暗視カメラで撮影 緊迫感パない!


電気の落とされた真っ暗闇の中を必死で逃げる後半なんて、おちっこ漏らしそうになる程怖い~!
面白いのが被害者になっちゃう若者がもともと犯罪者なので、そこまで同情心が起こらなかったって事。
っつーか個人的には若者サイドに全然気持ちが揺れないというwww
おじいちゃんランボー(勝手に)行けーー!やれーーー!!だったな。
盲目のランボー(勝手に)を演じるスティーヴン・ラングがかっこいいんだよ。


Don't Breathe
ちょっと~ステキ❤


90分の上映時間中トーンが下がらないのは、ただの追っかけっこだけでなく盲目のランボー(勝手に)のある「秘密」が分かる後半のホラーさにもあります。
後半まさかのあの展開って!
ちょっと、あれ、ものっっっそやだぁぁぁぁ……。
若干常軌を逸した彼の行動は戦争で壊れてしまったのか、それほどに娘の死がショックだったのか……。
何らかの形で続編がありそうな気配。


Don't Breathe
死んでもらいます


閉塞した劇場という空間で息を詰めて観たらより恐怖心アップになると思います。
人気で上映館も増えてるようなので、機会があればぜひ映画館で観て!
っつーか主演のスティーヴン・ラング、60歳超えには見えないこの筋肉。
セサ●ン?にんにく●黄?
おじいさんなんて呼べないね。素敵なおじ様だよ。


Don't Breathe
うおりゃっっっ64歳のこの筋肉!!

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『ザ・ギフト』 エドガートンの手腕に脱帽

『ザ・ギフト』(2015)アメリカ
原題/The Gift
監督・出演/ジョエル・エドガートン
出演/ジェイソン・ベイトマン レベッカ・ホール


ザ・ギフト


転職を期にシカゴからLAの郊外に引越してきた夫婦、サイモン(ジェイソン・ベイトマン)とロビン(レベッカ・ホール)。
近所で買い物中にサイモンの高校時代の同級生ゴード(ジョエル・エドガートン)に声を掛けられる。
再会を喜び二人にプレゼントを送り始めるゴード。しかし徐々にエスカレートしていく贈り物に二人は違和感を覚えるのだったが……。


The gift
夫の同級生との邂逅が思わぬ展開に……。


『キンキー・ブーツ』や『ウォーリアー』のジョエル・エドガートンが監督、脚本、出演をこなし、低予算映画ながらアメリカのレビューサイト「Rotten Tomatoes」で満足度93%と驚異の数字をマークした本作を観てきました。


転職をきっかけに夫の出身地ロサンゼルスに転居してきたサイモンとロビン。
見晴らしのいい高台の新居を手に入れ、快適な新生活を始めた2人。


The gift
ハートっっ❤


ある日近所に買い物に出ている時、一人の男に声を掛けられます。
ゴードと名乗る男はサイモンの高校の同級生だったのです。


The gift
同級生だと言う男に声を掛けられる二人


電話番号を交換した次の日、自宅玄関前にゴードからの引っ越し祝いのワインが置かれていました。
なぜ自宅を知っているの?といぶかしがる2人。


The gift
住所教えてないのになんで???


The gift
ワンコ可愛いーの❤


程なく、サイモンの外出中にゴードが訪ねてきます。
無下に追い返すのを申し訳なく感じたロビンは、ゴードを招き入れ戻ってきたサイモンと共に夕食に招待します。


The gift
昔の話しに盛り上がるゴードですが……


再会を喜び、高校時代のサイモンを褒めそやすゴード。
しかしそれにサイモンは微妙な表情を浮かべます。
ん??なぜ態度が硬いのか??


The gift
サイモンの表情が優れないのは何故?


食事のお礼として、自宅の池にコイをプレゼントするゴード。
しかしサイモンはゴードに対しネガティブなコメントをこぼし出します。
「奴は学生の頃から気持ち悪くて嫌われていたんだ」
と、付き合いを嫌がり出すサイモン。
しかし、近所の情報を教えてくれたり、テレビの配線を処理してくれるゴードの訪問をロビンは断れない。


The gift
サイモンの留守を狙うように訪ねてくるゴード


とうとうサイモンはゴードを自宅に呼んだり、付き合いをするのを止めようとロビンに言います。
人当たりは良さげだけれど、掴み所のない不思議な雰囲気を醸し出すゴードにロビンも不穏な物を感じます。


The gift
何となく追い詰められていくロビン


そんな折りゴードから他の家族も交えたホームパーティに誘われる二人は、これを最後に付き合いをフェイドアウトさせようと相談するのですが……。


The gift
何か変な空気を出すゴードは……


ちょっと~、やられたわ!!
これ超面白かったぞ!
とにかくエドガートンの脚本が秀逸です。
先が読めない。
サスペンスやミステリーが好きだと、ある程度パターンが読めたりするじゃないですか。
本作も、なるほど『ケープ・フィアー』系か?
と、思って観てたんですが、ちょっと驚く展開に。
おおおおっっっと!!ってなった。


途中からのハラハラドキドキ感が凄いし、ビックリ演出があって、2~3回飛び上がったぞ クソっっ。
前列に座ってたご夫婦が二人で「うわぁ!」って叫んでて、可笑しかったwww
いや、あれ叫ぶよね。
劇場内のみんなビックリしてたよ、マジで。


The gift
あんたやるねー!


読めない展開に、ゴードを演じるジョエル・エドガートンが醸し出す雰囲気が更に輪をかけてこちらをミスリードします。
エドガートンてさ~髭が無いと(あっても)表情とっても優しげでしょ。
この優しげな自分の風貌とキャラを上手に使った演出の妙。
やられた。


The gift
この優しい顔を逆手に使って!上手いね!


ロビンのメンタルの弱さはなぜ?
サイモンはなぜ頑なにゴードを避けようとするか?
それらが次第に明らかになり、そして終盤思わぬ展開に進むストーリー。
題名とのリンクにああ!!ってなります。
そして、え、でも、でも、どうなの???って。
落とし処も上手いし、エドガートンの手腕に只々翻弄されちゃった。
あー、いかん、あれこれ書いてるとネタばれしそうなんで、あれこれ言いたいけど我慢~。
ホント面白いから、ぜひ!!観て!!
たまにはあっさり締めくくろう。
でわまた!


The gift

超余談
レベッカ・ホールのショートカットが非常にキュートで、また髪切りたくなったみーすけでした。

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『レジェンド 狂気の美学』 伝説の双子マフィアを一人二役。トムハファン必見よ~。

『レジェンド 狂気の美学』(2015)イギリス=フランス
原題/Legend
監督/ブライアン・ヘルゲランド
出演/トム・ハーディ エミリー・ブラウニング デヴィッド・シューリス タロン・エジャトン 他


Legend


イギリスで暗躍した実在の双子のギャング、クレイ兄弟の激しい半生を「L.A.コンフィデンシャル」や「ミスティック・リバー」の脚本家ブライアン・ヘルゲランドが監督し、脚本も自ら担当しています。
双子のギャングをトム・ハーディが1人2役で演じていて、トムハファンには”一粒で二度美味しい”状態、うほうほ♪


Legend
トムハでいっぱい♪


60年代のロンドン、イーストエンドで生まれ育ったレジーとロンのクレイ兄弟。
立ちはだかるライバル勢力を一掃し、アメリカマフィアと共闘体制を取り、ロンドンの裏社会を掌握しようとしていました。
人望が厚く、腕っぷしだけでなくビジネスの才覚にも長けていたレジーが経営するクラブは芸能人やロイヤルクラスの顧客を掴み大繁盛。


Legend
ハンサムでチャーミングなレジー


そんなレジーが部下の妹フランシスと出会い恋に落ち、結婚を誓い合います。
しかもギャングビジネスを快く思っていない彼女のために、裏の仕事から足を洗おうと考えます。
フランシスは母親の反対を圧しきってレジーとの生活を選びます。


Legend
順風満帆なスタートとはいかないところがね……


しかし双子の片割れ、暴力的で情緒不安定なロンはレジーの決断を快く思わない。
レジーの積み上げた実績をことごとく邪魔する事に。
兄弟それぞれの思惑が微妙にずれ出し、次第に二人の歯車が噛みあわなくなるのですが・・・。


Legend
エキセントリックで変態なロンのキャラ最高


Legend
実際のクレイ兄弟


わたしは未見なのですが、クレイ兄弟に関しては過去にも映像化されているようで。
長年ロンドンっ子に語り継がれてきたのは彼らが強烈な個性とカリスマ性を発揮していた,
いわゆる”ギャングスター”だったからなのでしょう。
映画冒頭から時代を反映した60年代スウィンギング・ロンドンの雰囲気が画面に溢れ、古き良きおしゃれなブリット臭が溢れます。
”ロンドン・コーリング”をバックに殴り合うクレイ兄弟と対立マフィア。
レジーが経営するクラブのライブシーン。
彩を添える60’sの衣装も可愛かった、欲しい、似合わなくても←倒置法。


Legend
両方トムハなのに別人に見えちゃうんだよ


観ながら、「あ、監督はスコセッシの『グッドフェローズ』みたいなことしたかったのかな」と僭越ながら勝手に想像。あれは最高だ。名作じゃ。
で、こちら冒頭からしばらくはいい感じで進むんですけど。
んん~、途中でガス欠?何か焦点ボケに感じるのはなぜ?
超個人的好みですが、モノローグがフランシスってのが・・・。


Legend
フランシスの語りで物語が進むんだけど……


双子のギャングの紆余曲折、裏社会の栄枯盛衰、頂点から転落まで、それらをがっつり観たいんだけど、語りがフランシス目線なので、どうしてもフランシスとレジーの男女のあれこれがメインになっちゃう。
違う、そうじゃない。
女どーでもいいわーーwww。


ロンは頭おかしいから無理なので、せめてレジー目線にするとか。


Legend
ちょっっ待てよ! 押さえて押さえて!


あるいは、献身的働きをする相談役、”コンシリエーリ”的立場のデヴィッド・シューリス演じるペインあたりを狂言回しにすれば、組織の話が真ん中になる。
そっちの物語をより深く描いて欲しかったかな。
チャズ・パルミンテリやポール・ベタニなんて濃いキャラ役者がせっかく出てるのに、突っ込んでイジラないなんてもったいない!!


Legend
ぬほほ!ワシやりましょか??


ロンのゲイの恋人役でタロン君出てるけど、げらげらアホっぽく笑ってるだけで特に何もしないのよ。
何だか非常にあれこれもったいないわ~。


Legend
終始笑ってるだけだったタロン君 あ、ここは笑ってない。


まあ、トムハが双子を見事に演じ分けてる、それだけでかなり満足はできるんですけどね。


Legend
ピシッとしたらやはり素敵ね❤


ハンサムでチャーミング、腕っぷしだけでなくビジネスセンスもあり、表向きのクラブのオーナーや裏の稼業も合わせ成功しているレジー。
トムハの子犬キャラを遺憾なく投影したレジーかんわいい~の~~❤
ピシッとスーツでキメてあざとい表情で微笑むトムハのなんと素敵なこと!

ではここで、全世界のトムハファンがキュン❤したシーンをどぞ。


Legend
……はい!!

いやぁぁぁぁぁん❤


さて、一方双子の兄弟ロン。
メンタルに問題があり、統合失調症と診断され安定剤を服用しないと暴力行為を抑えることが出来ない。
いつもピリピリと張りつめた空気を醸し出し、組織内の仲間にさえ疑心暗鬼を持つ危ない男。
メガネにオールバック、口元の下品な感じは入れ歯でもしてたのかな。
正直めちゃくちゃ気持ち悪いのよ。


Legend
次々とトラブるので観てて心臓に悪い


同じトムハが演じていながら、ちょっとな~この男いらんわ~って思っちゃう。
上手いよねトムハ。
ってか、ぱんぱんのガタイにオールバックのメガネのトムハ、『ワールズエンド』のニック・フロストに見えてしゃーなかった。


Legend
目が怖いってば! こっちトムハ。


Legend
こっち、くまちゃんニック  似てね?


後半にかけても焦点がブレ気味で、んーそっちいっちゃうかー、ってなったけど。
でもトムハの一人双子ファイトは見応えあったし、レジーとロンの切っても切れない強い繋がりが、しゃーないよなーとヤルセナス。
トムハファンはやっぱり必見ざんすよ。


Legend
ぺろりんこ! 子犬がワンコをあやしているよ!


ところでここ数日、マイケル・ファスベンダーとアリシア・ヴィカンダーが共演した新作のプロモーションをアメリカでがんがんやってまして。
ファスもアリシアちゃんも仕事だから堂々と二人で一緒にイチャイチャメディアに出まくってまして。
ええ、TwitterやFacebook、腐るほどリツィートもいいねもしてますけどさ!モヤモヤと心の中が燻るのは何故?何故なの?


Fassy n Alicia
可愛い❤可愛すぎるこのカップル……


モヤモヤする微妙なファン心理を分かってください。
全国のファス廃の皆さん、頑張って乗り切りましょうぞ~。

では!さらば!!

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『10クローバーフィールド・レーン』 ジョン・グッドマンはいいぞ!!

『10 クローバーフィールド・レーン』(2016)アメリカ
原題/10 Cloverfield Lane
監督/ダン・トラクテンバーグ
出演/メアリー・エリザベス・ウィンステッド  ジョン・グッドマン  ジョン・ギャラガー・Jr


10cloverfield lane



日の暮れた田舎道で一人車を走らすミシェル(メアリー・エリザベス・ウィンステッド)が携帯電話に気を取られた一瞬、凄まじい衝撃に襲われ車が横転してしまう。
ミシェルが目覚めると治療を受けた状態で窓の無い密室に監禁されていた。
そこへ食事を持ってハワード(ジョン・グッドマン)と名乗る老年の大男が入ってくる。
逃がしてくれと懇願するミシェルにハワードは、
「外は奴らの攻撃で汚染されている。命が惜しければここに留まるしかない」と、謎の言葉を告げるのだったが・・・。


10cloverfield lane
出演者ほぼ3人の密室スリラー劇。
予告トレーラーのこのお尻で観たい感超アップです。


湿気うぜ! 梅雨のど真ん中、みなさま如何お過ごし?
最近わたくし、金曜のレイトショーで観る作品に迷うとpu-koさんに質問テロしてましてww
先週末の三択が
・デッド・プール俺ちゃん
・顎割れ大統領LOVE エンド・オブ・キングダム
・10クローバーフィールド・レーン
はい!ズバリどれ?!
pu-koさんのレスが 「では、10クローバーフィールド・レーンで」
お?!ちょっと意外。デップーよりこっち?
ぶっちゃけ普段なら劇場で観ない系作品ぽいですが、pu-koさん推しだし、しかもジョン・グッドマンが出てると気にはなってたので観てきました。

pu-koさんありがとう!
全国の「ジョン・グッドマンが出る映画は観てしまう人カテゴリー」所属の皆さん!(ワシ含む)
いやいや、映画ファンの皆さん!想像以上に面白かったですー。

何だか分からないものから襲撃される恐怖を、逃げ惑う人々目線で擬似ドキュメンタリー風に仕上げて大ヒットした『クローバーフィールド/HAKAISHA』(2008)の続編。
って事は薄ぼんやりと知ってるだけでいいです。
物語に直接的な繋がりは無いのです。
できたら本作は事前情報極力少なめで、皆無に近い状態で観てほしい。
ほんとはこのブログも観てから読んで欲しいかもwwwついつい色々書いちゃうからさ。


10cloverfield lane
しょえええーーーここ何処?!


最低限の情報提供目指して頑張ろう。
事故に巻き込まれ怪我を負ったミシェルが目覚めると、そこは地下シェルターの密室。


10cloverfield lane
ふぇぇ~携帯通じへ~~ん💧


怪我の治療をして食事まで出してくれるものの、彼女を拘束し監禁する謎の大男ハワード。


10cloverfield lane
はい、今晩は~


地上では何者かの攻撃により大惨事が起こり、大気が汚染されシェルターから出ることができないという。
ミシェルにしたら「はい、そうですか」なんて納得できるもんじゃない。
基地外のおっさんに拉致監禁されたとしか思えない。どっかで観たな、『Room』じゃん。


10cloverfield lane
出さへんで。 や~め~て~……💧


ところがシェルターにはもう一人、このシェルター建設を手伝ったという青年エメット(ジョン・ギャラガー・Jr)がいて、謎の攻撃が始まった時の明るい閃光と爆発音を聞いてここに逃げ込んだと言うんですよ。
汚染空気で死んじゃうから外なんか出られないよと。


10cloverfield lane
ピカッて光ったのみたみた俺みたみた!!


ミシェルもワシも実際の外の状況は見てないし、ハワードの言う荒唐無稽な状況なんて「ほんまかいな」と信じられない。
おっさん頭おかしいか、ストーカーとかに違いないと思っちゃう。
ところが第三者のエメットも同じことを言うため、何が正解で、正解ならば一体何が起こったのか?とか色んな疑問が頭に渦巻くわけです……。

本作はこの手のトリッキーな展開や引っかけシチュエーションに慣れている観客の先手先手をいく状況を提示し、納得させミスリードするのが非常に巧みです。
裏の裏を読んでいたら王道だったり、そこへフェイクや爆弾仕掛けたりする展開に引き込まれます。
しかも不自然な状況を引っ張らず、早々に外の状況を見せちゃうんだよな。


10cloverfield lane
ミシェルが見たものとは?! 教えない。


結構これショッキング。
基地外ハワード説や、エメット頭弱い子説が覆る。
にも関わらずその後状況が二転三転して、え?マジ??何それ、何がおこってるの???と。
すっかり話に取り込まれちゃった。ヤラレた。


10cloverfield lane
穏やか(?)な共同生活。ハワードいい人やーーん。


10cloverfield lane
穏やかな生活に不穏な影が……。


10cloverfield lane
パズルのピースが足らん……💢


正直そこまで期待していなかったので思わぬ拾い物感ww
トリッキーな脚本もいいのですが、この映画が成功した最大の理由はズバリ

ジョン・グッドマンです  


10cloverfield lane
悪いジョン・グッドマン


本作はジョン・グッドマンの配役が決定した時点で成功したと言っても過言ではないでしょう。
コーエン作品等で演じる太ってて笑顔が可愛いのに不気味というキャラクターが実に謎の男ハワードのキャラにハマって効いてるんです。
いい人なのか悪い人なのか印象がコロコロ変わる気味悪さが遺憾無く発揮されてて素晴らしい。
キレる?キレない?いい人?悪人?ってドキドキ乱高下。
ジョン・グッドマン最高ーー!


10cloverfield lane
イェーイ! いいジョン・グッドマン

こんないいお顔しといて、不気味な演技は筋金入りなんだからね。



それから、主演のメアリー・エリザベス・ウィンステッド可愛いねー!
『デス・プルーフ』のチアガール姿にビビっと惚れましたが、今回もキュートな魅力全開。


10cloverfield lane
これな、これ。


せっかくの冒頭のセクシーなタンクトップにおパンツからさっさとジーンズ穿いちゃうのは不粋でけしからん!
タンクトップとおパンツの上下は『エイリアン』の昔から脈々と続く、戦う女のユニフォームです!


10cloverfield lane
いや~~ん❤


着替えるTシャツに伏線があるので仕方ないけど。
愛らしいので許しちゃおう。目おっき!
てか、睫毛 長!
「お前 睫毛長ぇなぁ」って何度も虎徹さん入っちゃったよ。


10cloverfield lane
ランコム?塗るつけまつげ?あれいーよねー。


謎が一気に開示される後半から怒濤のエンディングまでほ、若干予定調和な展開感が否めませんが、そこまでのしてやられた~で、みーすけ大満足ですよ。
スリラーでサスペンスでホラーでSFな密室劇。
面白かった。
pu-koさん、これからも金曜夜の三択テロよろしくねww

こっそり……
実はシェルターの外では激怒したエリックが嵐を巻き起こしていたのです……。嘘。

エリック激おこ💢
激おこプンプン丸のエリック氏

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『裏切りのサーカス』 超絶するめ映画

英国男優総選挙発表まで、あとわずか。
先日なんちゃって予想記事をアップしましたが、今年は番狂わせがあるかもという噂が。
トップを走り続けた「顔が長いにも程がある」(by chachoさん)、あの方を蹴落とすのは誰?
今回はその長い顔の彼と、演技の神様と、萌え役者がゴロゴロ出演している、”THEイギリス映画” 『裏切りのサーカス』です。


『裏切りのサーカス』(2011)フランス=イギリス=ドイツ
原題/Tinker Tailor Soldier Spy
監督/トーマス・アルフレッドソン
出演/ゲイリー・オールドマン  コリン・ファース  マーク・ストロング 
     トム・ハーディ  ベネディクト・カンバーバッチ ジョン・ハート 他


裏切りのサーカス


1960年代、東西冷戦下のイギリス。
秘密情報部、通称「サーカス」とソ連情報部は水面下で情報戦を繰り広げていた。
長年の情報漏洩からサーカス内部に二重スパイ=「もぐら」がいることを確信したサーカストップのコントロール(ジョン・ハート)は情報収集の為にジム・プリドー(マーク・ストロング)をハンガリーへ潜入させるも作戦は失敗。
責任をとりコントロール、そして彼の右腕であったジョージ・スマイリー(ゲイリー・オールドマン)は引退を余儀なくされる。
ある日引退したスマイリーの元へ政府より特命が下される。
それはサーカスに在籍する4人の最高幹部の中にいる「もぐら」を探し出せというものだった。


裏切りのサーカス
コントロールをトップとする諜報部「サーカス」の面々


ジョン・ル・カレ原作のスパイノベル 『ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ』 を 『ぼくのエリ』 のトーマス・アルフレッドソンが監督。
冷戦時代のイギリス諜報部内で暗躍するソビエトの二重スパイ=もぐら を巡り神様ゲイリー・オールドマンが演じるジョージ・スマイリーと彼の部下達がじわじわと核心に肉薄するというスパイ・ミステリーです。
一言で言うと非常にひっじょーーーに地味な映画です。
スパイ映画なのに派手なカーチェイスも、ドンパチも、ヴィランの誘惑も無い。もちろん飛行機の上になんて飛び乗らない。
し・か・も・ストーリーがとても難解。
初見時、いろいろな事象が不明な状態で物語が進むので、正直付いてくのに必死!
てか分かんない(笑) 
映画は必要以上多くを語らないし、こちらは散りばめられた伏線を流してしまう。それと気づかずに。
これってさー、わざとそーゆー風に作ってるよね!ね?!
公開時のキャッチコピーが 「一度目、あなたを欺く。二度目、真実が見える。」
えー?一回観て分かんないの?面倒くせー。
いやいやいやいやいや・・・、あーたそー言わずもう一回観てみんしゃい。
するとオープニングから散りばめられた数々の伏線に、「おお・・・!!」ってなるんですよ。
この二度目の鑑賞の満足度がパない!鳥肌!


裏切りのサーカス
くすんだ色合いの画面が実にイギリス。 寒々しい枯れた風景が素敵。


イギリス諜報部、通称サーカスの幹部であるスマイリーは作戦の失敗により、リーダーのコントロールと共に引責辞任します。
コントロールは幹部の中に「もぐら」がいると確信し、その事を上司であるレイコン次官に漏らした直後に死亡。
サーカスを辞任した”部外者”であるスマイリーはレイコンから二重スパイを検挙する隠密特令を受けることになります。


裏切りのサーカス
え~、クビなのに隠密捜査って・・・。


コントロールはサーカス幹部らにコドネームを付け、「もぐら」を特定するためのシュミレーションをしていました。

裏切りのサーカス
サーカスの新リーダー、パーシー・アレリン( トビー・ジョーンズ)「ティンカー(鋳掛け屋)」


裏切りのサーカス
軽薄だが何やら含みのありそうなビル・ヘイドン(コリン・ファース)「テイラー(仕立屋)」


裏切りのサーカス
堅物で実直なロイ・ブラント(キアラン・ハインズ)「ソルジャー(兵隊)」


裏切りのサーカス
腰巾着的なトビー・ヘスタヘイス(ディヴィッド・デンシック)「プアマン(貧乏人)」)


裏切りのサーカス
4人の幹部の中に「もぐら」が?


コントロールの右腕と皆に認識されている自身まで「ベガマン(貧乏人)」としてリストアップされている事に複雑な気持ちでスマイリーは捜査を開始します。
信頼する部下、中堅幹部ピーター・ギラムに協力を要請するスマイリー。
ギラムに「顔が長いにも程がある」ベネディクト・カンバーバッチ。
ベニーちゃん演じるギラムはスマイリーに心酔している事で白羽の矢が立ち共に捜査に当たることに。
書類を盗み出させたり、情報を探らせたり、けっこう人使い荒くギラムを使うスマイリーですが、核心に触れる秘密や情報をわざと隠したりするんですね。
万が一ギラムが捕まった場合でも知らなければ吐かない、てか吐けない。
引退しても狡猾で有能なスマイリーのキャラクターを垣間見ることができます。
いいように顎で使われるわ、同棲していた恋人と別れさせられるわ、ギラム気の毒だったな。
ベニーちゃんの金髪は・・・個人的にはイマイチw


裏切りのサーカス
「ベニーちゃん金髪イマイチ・・・」 「マジ?!」 


それから、スカルプハンターとしてソビエトに派遣されていたリッキー・ターにトム・ハーディ
高官の監視の為にソビエトに派遣されてるくせに、ターってば、仕事以外に忙しくなっちゃいまして。
仕事より色恋事に夢中になっちゃったもんだから痛い目に合うター。
助けを求めすがる様にスマイリーの元を訪ねたターも情報を提供し、協力する事になります。
皮肉で悲しいな。
隠密同心にプライベートは無いのよター、ううう・・・。


裏切りのサーカス
っち、あざとい表情しやがって! トムハのブロンド、悪くはないよね。


まあ、なんとゴージャスな英国人俳優の競演!
へへ、キャストを眺めたら、怪しい人物は安易に分かる(笑) でも、
原作読んでないからアレですが、映画はもぐらを暴け!が主題ではない。
スマイリーの目から見た”サーカス”の昔と今、宿敵『カーラ』との不思議な因縁と繋がり、そして任務に翻弄される幹部、構成員たちの働きを丁寧に静かに追い続けます。
各キャラクターの内面が「語らずとも”語られる”」その演出と脚本が非常に秀逸で、あれこれ分かんないのに強烈に面白いという不思議な状態になるんですよ。


裏切りのサーカス
経験豊富でしたたかなスマイリーの弱点が妻アンだというのも面白い


時間軸が過去と現在を行き来しますが、退職直後のスマイリーがメガネを新調するため、メガネのフレームで過去の事象なのか、現在の出来事なのかがわかるという仕組み。
また意味不明だったり、妙に引っかかる演出だなと思っていたら二度目の鑑賞で「あう~ん、これだったのねぇ」って思う。
もーこの感じが映画好きには堪らない快感なんです。
ブログを始めた頃からこの快感を紹介したいとずっと思っていたものの、文章力も構成力も無く断念(未だに残念、てへ♪)


裏切りのサーカス
スマイリーが見つめる絵の意味は・・・「あんま好きな絵じゃないな」とかではない。


初回はスマイリーを演じるゲイリーの素晴らしい神演技に震えながら鑑賞。
やっぱこの人の演技は凄い。凄いとしか表現出来ないボキャ無し子でごめんなさい。
出てくるだけで映画の格が上がるんだよなー。最近それを利用されてちょっと残念な映画で至宝の演技を垂れ流されて、あーもったいない!状態になってることもありますが(あえて語らんが)
本作のゲイリーの演技は彼の神履歴に相応しいもので、鑑賞しながら震えるほど感動してしまった。
それは、映画のラスト部分の素晴らしいシークエンスで一番味わえます。


以前もこのラストの事だけを記事にしたことがあるけれど、たくさんの映画の中でも特にお気に入りで好きなパート。
フリオ・イグレシアスの「La Mer」に合わせて、登場人物の過去と現在の表情が映し出されます。
そして・・・
帰宅したスマイリーは出て行った妻アンが部屋の奥にいることを悟る。
フラリとよろめき階段の手すりに寄りかかりそうになり、右手で手すりを掴むスマイリー。
そのままフラフラと画面後方のアンの元へ・・・。
この間カメラは引きの状態でずっとスマイリーの背中のみを映し、彼の顔は分からない。
けれど演じるゲイリーの背中、右手、肩、佇まいが雄弁にスマイリーの心情を表しているんですよ。
なんてこった!凄いよゲイリー!抱いて!
そして曲がエンディングに近づき、スマイリーがサーカスに戻ってくる。
淡々と作戦室へ向かうスマイリー。すれ違うギラムの嬉しそうな含み笑顔。
かつてはコントロールが座していた椅子に座るスマイリー。 
音楽と共にエンド!


裏切りのサーカス
このドヤ顔!!


凄い。なんだか分かんないけど、このエンディングの完璧さ、なんだこれ。
このエンディングに痺れ、カタルシスに恍惚となり「も、もっかい観なけりゃ!」と思った。
あなたも思った??だよね!だーよーねーーー!!
ゲイリー神様!生き神さまーー!
しかし、もう一つ言いたい事がございます。
再見すると初回にスルーしてしまっていた数多くの伏線に「うわああああ!!」ってなるのは必至。
そして観る毎にジワジワと押し寄せるのは、スパイ・サスペンスの裏にある悲しく切ない愛の物語。


~WARNING ~ WARNING~ここから若干ネタバレですよ~~


裏切りのサーカス
つよしさん登場だ

そう、本作は諜報ミステリーの体を取りつつ、ジョン・プリドーの切ない悲恋物語でもあるんだな。
ビッチなビル・ヘイドンを愛するジム・プリドー。
ストーリー上では詳しく描かれることのない二人の過去の蜜月と現在の状況。
仲の良い友人であり、恋人同士だったヘイドンとプリドーの悲しい終焉の物語なのです。


裏切りのサーカス
くうぅぅ、このビッチ野郎ーー


裏切りのサーカス
何かを悟った瞳が悲しい


囲みの中に立つヘイドンを照準越しに見つめるプリドーのあまりにも哀愁に満ちた瞳の奥に見える揺らぎ。
ヘイドンに裏切られた事を知りながらもそれでも彼を愛しているプリドー。
でも裏切りは裏切り、そして仕事は仕事。
なんだよお前・・・と甘えながらも(わたしにはそう見える!)なおふてぶてしいヘイドンの表情。
それがふっと全てを受け入れる表情に変化する瞬間。


裏切りのサーカス



裏切りのサーカス


裏切りながらも愛しているという複雑な性格が堪らないヘイドンの行動。
自らの手で全てを終わらせようとするプリドーの瞳から一筋流れる涙。
わ、わんだほーーーつよしさん!!
ビッチなのに魅力的だよコリン・ファース


裏切りのサーカス
は~~~、切ないよ・・・


なんと悲しく美しいエンディング。
つよしさん=マーク・ストロングの存在がみーすけのハートにどどどん!ときた瞬間でした。
最近のつよしさんの快進撃も納得できる、演技ってこれだよね!な瞬間でもあります。
流石のオスカー役者、コリン・ファースの存在感も素晴らしく。
二人の目と目の演技合戦は何度観ても足りない。おかわりください!


裏切りのサーカス
子犬ちゃんもおかわり♡ あ、やっぱ短髪のほーがいーわw



他にもお勧めどころは盛りだくさんなのだけれど、どーしよー何書こう。
拉致されたプリドーの拷問シーン。イヤホンで大音量で不況音を聞かされているプリドーの横で普通に事務仕事しているソビエトの女の恐さ。
最後まで顔が出ないカーラの薄気味悪さ。
酔ってそのカーラとの過去の邂逅を語るスマイリーの表情、声。
美しい女に揺らめき一時の甘い時間を過ごすターの、てかトムハの甘い表情。
仕事のために恋人と別れ独り忍び泣くギラムの嗚咽。
土砂降りの中、傘もささずサーカスを出て行くアレリンの哀れさ。
同じく雨のパリで決して来ることのない女を待つターの子犬のような表情。


裏切りのサーカス
出演者たちの記念撮影 素晴らしい役者達に拍手!!


あああーーん、ダメだわ。
やはりみーすけの残念な文章力ではこの映画の素晴らしさを充分お伝えすることができましぇん。
だから本編を観ましょう、5回でも10回でも!
味わえば味わううほど、新たな感動や発見がある 超絶スルメ映画です。
神様と、美しきハゲと、スーツスパイになる前のビッチと、MAD・子犬と、長いにも程がある人の夢の共演。
万歳イギリス映画!万歳英国俳優!!

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『ナイトクローラー』  ジェイク 、すげぇ....

『ナイトクローラー』(2014)アメリカ
原題/Nightcrawler
監督/ダン・ギルロイ
出演/ジェイク・ジレンホール  レネ・ルッソ  リズ・アーメッド  ビル・パクストン他





アメリカ、ロサンゼルス。
仕事にあぶれ、盗品転売などで日銭を稼いでいるルイス(ルー)・ブルーム(ジェイク・ジレンホール)は、その夜盗んだ工事資材を売った帰り道に偶然事故現場に遭遇する。
そこで事故の報道スクープを専門に扱う映像パパラッチの存在を知ったルーは、自分もやってみようと思い立つ。
盗んだ自転車を売りビデオカメラを手に入れたルーは、警察無線を傍受し事件や事故の現場に駆けつけ、悲惨な映像を次々と撮影していく。
彼の映像はローカル局でニュース番組を持つディレクターのニナ(レネ・ルッソ)の目に留まり高額で買い取られるのだった。
映像が過激であればあるほど高額な報酬を手にできることでルーの行動は段々とエスカレートしていき、とうとう超えてはいけない一線を超えてしまうのだった・・・。


ナイトクローラー10
誰よりも先に現場へ行き事故現場を映すルー


ナイトクローラー
ルーの画像を気に入り、もっと過激なモノをと要求するニナ


ナイトクローラー
過激さへの要求がどんどんと膨らみ、それを止めるものは無く・・・


事故や事件現場の過激な映像を写し、それをメディアに売りつける事で高額の報酬を手にする報道パパラッチの姿を通して、視聴率至上主義なマスメディアの底知れない薄暗さと、それに翻弄される人々を描いた本作。
『ボーン・レガシー』などの脚本家ダン・ギルロイの長編監督デビュー作で、その脚本は今年のアカデミー脚本賞にノミネートされていました。
ジェイクの演技が凄いぜーって話題で、早く早くと心待ちにしていたんだけれど、やーーっと公開です。
いやぁー、ふふふふふ、薄気味悪くダークで超シニカルなこーゆー映画、す、好きよ!!


ナイトクローラー
報道ド素人の男が金目当てに過激な映像を追う


舞台はロサンゼルス。
ジェイク演じるルーはまともな仕事に就くことなく、日々窃盗物を転売などして生活費を稼いでいる男。
映画の冒頭、工事現場で金網を盗んでいるところを警備員に見つかって職質されるのだけれど、殴り倒して時計を盗むようなどうしようもないクズ。
そんなルーがたまたま出くわした事故現場で映像を撮影しているテレビクルーを目撃するんですね。
人が亡くなるような事故現場で嬉々としてカメラを回す報道パパラッチをじっと見つめるルー。
「儲かるのかな?」の質問に「んな分けねーだろ」と応えるパパラッチ。
でもルーの目はギラギラしてるんですよ。
『いいのも見ぃつけた』って顔。
ずーーーっと口元が笑ってるのに、目が笑ってないルー。
き、気持ち悪ぃ・・・。


ナイトクローラー7
10キロ近く体重を落とし、常に空腹状態でルーになり切るジェイク


事故現場の映像で金儲けができると知ったルーは早速ハンディカムと警察無線の傍受機器を購入。
見よう見まねで事故現場の撮影を始めるんですね。
ビギナーズラック的に撮影できた過激な映像が、たまたまローカルテレビ局で買い取ってもらう事ができた為、これはイケル!と。
番組ディレクターのニナに「もっと過激なモノを」と煽られ、ルーの報道映像はどんどんエスカレートしていく事になるんだけれど・・・。


ナイトクローラー
あんたいい目利きしてるわね、頑張んなさいよぉ。  ニナの煽りに乗っかるルー



金のため?趣味なんじゃねーの?と思わすルーの行動。


視聴率の為なら多少の倫理感なんてどうでもよくなるマスコミの醜さとか薄汚さを描いているのだけれど、それより何よりまず。
うへぇ!ジェイクすっげ気持ち悪ぃぃ!!です。
脚本を読んだジェイクはルーのギラギラしたハングリーさを表現するために、耐えず空腹で過ごし、体重を10キロ近く落としての役作り。
見た目もキャラも、ルーあんた病んでるね!だった。
ルーが『タクシードライバー』のトラヴィスと比較されてる記事を読んだんですけど。
なんかねー、ある意味トラヴィスより、本作のルーの方がタチ悪くて、気持ち悪さも上だよ上!
トラヴィスが戦争体験からくる後天的な社会病質者だとしたら、ルーは何やら生れながらの精神障害=サイコパスな感じがした。
1.日常的に法を犯したり、2.嘘をついて他者を騙し、3.衝動的で攻撃的で 4.他者の安全性について考慮が無く、5.無責任で計画性がなく、6.良心の呵責や罪悪感がない。
上記、3つ以上あてはまると反社会性パーソナリティ障害と定義されるらしいのだけれど、ルーは正にこれ。


ナイトクローラー
まあ、どっちもどっちですけど。


ルーの画像を買い取り、何かとアドバイスをするディレクターのニナ。
レネ姐さんが目回り真っ黒クロスケなメイクで迫力。
当初はルーをハンドリングしているニナなのだけど、段々とルーの手中に堕ちていくかの様。
視聴率を上げるためには、手段を厭わないマスコミの黒さより、真性のルーの底深い黒さの方が上だという皮肉さと恐さ。
仕事だけでなく、私生活でも体を要求されるエピソードが入るんだけどね、そのものズバリの映像無いのにルーの要求で何だかとんでもないことやらされてる感が会話から溢れてて、ただただルーが気味悪いんだよー。



翻弄される熟女。レネ姐さんマスカラすぐに無くなりませんか?


報道に対する思い入れなんて欠片もないルー。
運とタイミングがよければ事件や事故の現場にいち早く到着し、視聴者の喜ぶ流血や残忍な現場の映像を独占して撮すことができる。
それのみに夢中になり、仕事に勤しむルー。
被写体が瀕死であっても、死亡していても、ルーにとってはただの飯のタネ。
彼の感情の無い死んだような目の表情や態度でそれが分かり背中がぞくぞくするほどの薄気味悪さを感じる。
ジェイク凄ぇぇぇぇ。
も、それしかない。
悪夢に出てきそうなジェイクの顔がーー!
痩せたことで、ただでさえ大きな目がホラー映画のキャラみたいで。
感情の起伏も分からないし、やたらと小難しい理論を垂れ流すルーの動向にあわあわとなります。
こ、怖い!!



ぶちギレルー! 顔芸が凄すぎて・・・


自分の目的の為なら、同僚や同業者を陥れることなど何とも思わないルーのメンタルは正にサイコパス。
ジェイクが肉付けしたキャラの恐ろしさにただただ圧倒されるんだから。
はぁー、ジェイクってばそろそろ賞とか取るステージに上がる頃合いだね。
痩せたり体系変えたりも凄いけど、この人の演技力はやっぱ ぱないわ!と実感しました。
観終わったあとに、ジェイクのメンタルがちょっと心配になる本作。
すげーー面白いので、観て観て!!



普段はこーんなに可愛いのに



役が入るとこんなにキモい!


観賞後、無性に可愛いジェイクが見たくなったよ。
んで、↓この写真。





ネタが好きすぎて、SNSとかでも落としたけれど、このハッピージェイクよ♡
何をそんなに嬉しそうに食事してるのよ!噂によると1人の食事らしいぞ。
なんて幸せそうなんだ!!
てゆーかジェイク何か盛られてないか?
可愛いけれど、若干心配になったりして。




あと正反対なサッドキアヌも貼っておこう。
これあまりにも大勢にウケ過ぎてフィギュアまで出てます(笑)
そんな悲しきキアヌ、話題の新作『ジョン・ウィック』はもうすぐ公開! これはかなり面白いとアメリカで評判だったのでちゃんと劇場行くからSADは止めれよキアヌよ。



ちんまり


もひとつおまけにロンリー・ファスを貼りましょう。
一人飯食う美しい背中と 胸騒ぎの細い腰付き♥

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『タクシードライバー』 畏れ多くも・・・ You talkin' to me?

『タクシードライバー』 (1976)アメリカ
原題/Taxi Driver
監督/マーティン・スコセッシ
出演/ロバート・デ・ニーロ  シビル・シェパード  ハーヴェイ・カイテル
     ジョディ・フォスター  アルバート・ブルックス 他







アメリカ、ニューヨーク。 ベトナム帰りの元海兵隊員トラヴィス・ビックル(ロバート・デ・ニーロ)は戦争によるPTSDにより不眠症を患っていた。
小さなタクシー会社に採用されたトラヴィスはタクシードライバーとして街を走り始める。
盛り場の退廃ぶりに日々嫌悪を感じ、街中にいても暗い孤独のなかに沈むトラヴィスの神経は日々疲弊していく。
そんなある日、次期大統領候補パランタインの選挙事務所で見かけた女性ベッツィ(シビル・シェパード)に強く心魅かれたトラヴィスは彼女を強引にデートに誘うのだったが・・・。



お前、「神映画」いじるつもり?


あうあうあう~~すみませんすみませんすみません。
夏バテ絶好調なわたくし如き残念ブロガーふぜいが記事を書いてもよかですか?!って緊張して指が震える作品。
アメリカン・ニューシネマの代表的作品の一本であり、スコセッシ+デ・ニーロ黄金コンビ快進撃の始まりの作品。
カンヌ映画祭パルムドール賞受賞。
心を病んだ1人のタクシードライバー、その内面の狂気と澱を描いた物語。
『タクシードライバー』ですがよろしいか!?



い、いじりません、いっぱいは、いじりません、ちょこっとだけ・・・


ううー緊張する(笑)
こーゆー名作で大ファンがいて(ワシも)物凄く高尚な文章で沢山の方が色んな考察を延々何十年もされている作品のレビューを書くことになるとはね!自分でもビックリだよね!そりゃ緊張するよね!
もうすぐ公開の『ナイトクローラー』で、主演のジェイク・ギレンホールのキャラがトラヴィスを彷彿とさせるって何かで読んだら「再見したくてしょーがねー病」が発病しましてね。
いつものみーすけクオリティなレビューですがお付き合いくだされ。

主人公のトラヴィスはベトナム帰り。
PTSDによる不眠症を患い、普通に生活する事が困難になっている。
人付き合いが苦手な彼は友人も無く、眠れない夜をポルノ映画を観たり地下鉄に延々と揺られることでやり過ごしていたが、タクシー会社に採用されドライバーとして働くことになる。



身も心もクリーンだ  色白デ・ニーロちょい気味悪いス


客が指示すれば、ニューヨークの至る所へ車を向けるトラヴィス。
摩天楼の街で目にするのは暴力と性欲と麻薬に溺れる人々。
それらはトラヴィスの倫理観を激しく逸脱する屑ばかり。
トイレの水を流すようにそんな汚れた人々、街を一掃させたい。
ぐるぐると頭の中を巡る独白は、やがてトラヴィスの精神を蝕んでいく、ゆっくりと、しかし確実に・・・。


taxi driver
冒頭のトラヴィスのモノローグとバーナード・ハーマンの音楽がカッコ良すぎだってば。


実はこれ映画館で観たことないんですよー、す、すません ほんと。
初見はたぶんNHK-BSの名作劇場系。 
70年代映画の面白さに目覚め貪り喰い出だし頃。
まず思ったのが。
「うわ!かっこいい・・・」 (青かったんです)
赤みを帯びた70年代のニューヨークの夜の映像はクラシックなのにぐいぐい胸に浸食してくるリアルさ。
そこに被さるバーナード・ハーマンのご機嫌なJAZZ。
映画としてものっ凄くかっこいいですよね。 いや、未だにそう思う。

タクシーという閉塞された空間にいるトラヴィスの目が見る風景や情景は、猥雑で汚く雑然としている。
それらを毛嫌いし罵詈雑言を頭で繰り返すトラヴィス。腐敗した社会に対する怒り、虚しさ、圧倒的な孤独感。
トラヴィスの憤怒がなぜか近親憎悪に感じたんです。


taxi driver
いちいち目線が怖いんだよー。  笑ってボブ♡ ←なれなれしい

いやぁ、しかしこの映画って やっぱデ・ニーロだよねーー。
既にボブ←だからなれなれしい? の凄さは分かってて、出演作を何本も観ていたけれど、彼のオリジン的作品を観たのはこれが初めて。
ヒョロっと痩せて青白く、笑ってるのに目が笑ってないトラヴィスの薄気味悪さ。
じわじわと胸に溢れるのは漠然とした不安感と恐怖。
デ・ニーロを「気持ち悪い・・・」と思ったのが初めてでした。


taxi driver
有名なエア・ピストル。 血の滴がポタって落ちるんだよなー。


てゆーかですねーこのトラヴィスって男、ぶっちゃけベトナム帰りでメンタル病んだというより、もともとちょっと変だとおもいません?
何度鑑賞しても、未だわたしの中でトラヴィスってすっげー謎。
あ、トラヴィス・マインドが分かっちゃうとある意味まずいのか(笑)
今で言うところの、いわゆる不思議君とか、イキナリ世間を騒がすトンデモ事件起こす系とか。
近所や同僚の評判は「物静かな人だった」「会ったらきちんと挨拶する人でした」なんてね。

トラヴィスが夢中になるベッツィへの対応も最初からちょっと変でしょう。
都会の汚物(トラヴィス目線)の中に忽然と現れた天使、ベッツィ。
「嗚呼 ベッツィ ベッツィ ベッツィ、くっそ、ラスト・ネーム聞くの忘れた、俺ってバカ」
なんて日記に書いてるトラヴィス。
最初っから付け回して見つめてぶっちゃけストーカーやん。デートの誘い方も仕事中の事務所に押し掛けですよ。
映画だから「ふーん」って観てるけど、冷静に考えたら、強引とかをすっ飛ばしてちょっとこいつ危ないじゃね?って感じしません?


taxi driver
初デートにはフルーツサラダとアップルパイでよろ


で、まあ初デートは不思議君のパワーがいい方に振れて、「ちょっとこの人不思議で素敵♡」ってベッツィは思うわけだ。
で、映画に誘われてOKするわけですが。
まーこれ、このトラヴィスのチョイスあり得ないでしょ? 変だよね?
会ったばっかでモーションかけてる真剣交際求む系女性を、デートで肌色多め・・・どころか、もろポルノ映画に連れてったら、どうなるかなんて普通わかりません?!
その辺りの事が分からないトラヴィスってやっぱ変ですよね?別にベトナム帰りだとかPTSDだとか関係無いよね?
そんな困った不思議君は、ベッツィに当然振られて、なんか変な方向行っちゃうんですよねー。

taxi driver
イキナリポルノ?!  いたたまれない(笑) ベッツィ帰ろう、帰っちゃおう!!


自分を受け入れてもらえない鬱憤はベッツィに対する怒りという発露を取るのだけれど。いや、あんた、自業自得だよ?って思わずにいられない。
まあ、ちょと常識から外れ系の青年が、戦場で(多分)自分の命を落とすほどの恐ろしい目にあってしまう。
そうまでして戦ったのは祖国の為なのに、戻ってみると自分の回りには友人も家族もいない孤独な毎日。
自分が守ったはずの世間は欲望と汚れに満ちたクソ。
こんなものの為に俺は命を掛けて戦ったのか?
コンナハズジャナカッタ・・・
トラヴィスの歪んだ怒りの矛先は自分を拒絶したベッツィと、彼女が崇拝する大統領候補パランタインへ向かう・・・のがよくわかんないよね(笑)



くっそーーー!の方向が変。これがトラヴィス・クオリティ



出たーーーーー!!!

この「You talkin' to me?」ね。
デ・ニーロ 、You talkin'って検索途中でババババって関連記事、画像がヒットする映画史に残る名台詞と名場面。
これがシナリオには特に何も記載されておらず、「鏡を見て独り言を言うトラヴィス」という台本からデ・ニーロがアドリブで演じたのは有名な話。
もー、何度観ても痺れるし、イッチャッてるし、デ・ニーロのトラヴィス憑依度に鳥肌が立つ場面です。


気持ち悪いデ・ニーロを思いきり堪能できる本作ですが、同レベルでキテるのがこちら。
ハーヴェイ・カイテル演じるポン引きのスポーツ!



実はズラでーーす♪


しょーーーーもないポン引きなんですけどね。
ロン毛がむちゃくちゃ似合ってなくて笑える。小指の爪が長くて、しかも赤いマニキュアしてる。で、目玉の形の指輪してる。
笑えるーー!のにアイリスはタブラカされて、性産業の道具に自ら進んで落ちてるんですよね。



俺に愛されるお前は世界一幸せ だそーです・・・

田舎から家出してニューヨークにやって来て、まんまと悪い大人に利用されるイージー、本名アイリスを演じるジョディ・フォスターはこの時たった13歳。
凄ぇーわ。
やっぱ天才なのね、彼女。
ジュニアハイになったばかりのジョディの演技力ってば。
いや、もう何も言えねーな。
純粋で危ういアイリスの脆さ、可憐さを見事に演じる彼女に文句言う人なんていないだろーね。
デ・ニーロのキラーパスのようなアドリブにもしっかり食いついて演技したそうな。デ・ニーロはジョディを女王様のように扱ったとか。うん、わかるわかる。脱帽です。



トーストに砂糖かけるのは美味しいのか?


スコセッシの演出は冴え渡り、狂気に突っ走るトラヴィスに全く欠片も同調も出来ないのに、その歪んだ怒りに翻弄されながら共にエンディングまで一気に魅せられる。
凄いわ凄い。やっぱ凄ぇー映画だわ。
ハッキリ言って、トラヴィスって単なる基地外野郎で、彼の頭の中に渦巻く狂気は矛盾と混沌で溢れかえっている。
そして本当に怖いのは、望んでもいないラストの皮肉な結果。
本来ならば犯罪者、社会病質者として壁の向こうへ送られるべき男は、皮肉な偶然によりヒーローになってしまう。
勿論それはトラヴィスが望んだ物とは違う結果。
彼の中の歪んだ怒りの欲望はまだ沸々と生き続けていて、自己顕示欲は満足していない。
この男はこの先また狂った頭で生み出す狂った自己表現を果たすため再びとんでもない暴挙に出るんだろうな、というエンディング。
今夜も狂気がタクシーを運転し続けている。




トラヴィスの中の狂気は未だ成長を続けている


あったまおかしーぜこいつ!!
って思ってるのに、ああああ!デ・ニーロカッコいいーー。
痺れる。
この不世出の天才役者の凄さ、素晴らしさをありありと堪能してしまいます。
そして、デ・ニーロが役者として快進撃するきっかけとなる本作を監督してるのが、スコ爺。
あ、この頃はまだ爺ではないか、まあいいか。
スコ爺は選挙事務所の前にたむろするヒッピー風男性と、タクシー乗客のダブルキャストで自ら出演して予算削減に頑張ってます。
この妻に浮気されたという乗客がこれまた、気持ち悪ぅーいぜ☆



スコ爺の演じる客、 こいつも大概いっちゃってるから

なんというか、スコセッシとデ・ニーロがこの時代に一緒に映画を作ったという出来事は映画史の奇跡であり宝ですね。
いやー何度観ても面白い。ダークな魅力溢れる狂気の名作です。

こんなに凄かったデ・ニーロがさー、最近すっかり残念な感じになっちまってさー、ううう、悲しい。
やっつけ仕事ばっかしじゃん。ガツンとしたデ・ニーロの演技が観たい💧
老兵は去るのみですか?いや、ボブはできる子なんだから!
大ファンだからこそ、震える程の貴方の演技が観たいんですよ!!

超上から目線の自分が怖い。
みーすけへの苦情は事務所を通してください。
さらば!!



素顔は非常に穏やかで温和なボブ (会ったことあんのか)

テーマ : お気に入り映画
ジャンル : 映画

tag : ロバート・デ・ニーロ

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