『ヘイル、シーザー!』 ビバ!ハリウッド!ビバ!チャニング!!

『ヘイル、シーザ-!』(2016)アメリカ

原題/Hail, Caesar!
監督・脚本/ジョエル・コーエン イーサン・コーエン
出演/ジョシュ・ブローリン  ジョージ・クルーニー  アルデン・エーレンライク チャニング・テイタム  レイフ・ファインズ 他



hail,caesar!


1950年代、ハリウッドの黄金期。 しかしテレビの台頭に危機感を感じるスタジオは社の命運をかけ史上空前のスペクタクル超大作「ヘイル、シーザー!」の制作に乗り出す。
ところが撮影中に主演の大スター、ベアード・ウィトロック(ジョージ・クルーニー)が何者かに誘拐されてしまう。
事件の解決を担当する「スタジオの何でも屋」のエディ・マニックス(ジョシュ・ブローリン)はその他いくつもの問題を抱えながら、孤軍奮闘するのだった。


hail,caesar!
またもや誘拐を話に盛り込むコーエン兄弟。(何回め?!)


コーエン兄弟が50年代の煌びやかなハリウッドを舞台に、スタジオの何でも屋(フィクサー)がトラブルを解決する「ある日」を切り取った本作。
エディ・マニックスは日々問題を起こすスターの尻拭い、スキャンダルのもみ消しなど、問題解決に奔走している何でも屋。
彼は自分の仕事に疑問を感じていて、他社から高額オファーで逆リクルート要請をされています。
しかし現在の映画業界での仕事にもある種意義を感じており、そんな悩める思いなんかを、告解室で神父に懺悔する日々。
ある日、スタジオの命運をかけたスペクタクル超大作「ヘイル、シーザ!」の撮影中、主演俳優の大スターベアード・ウィトロックが何者かに誘拐されてしまいます。
勿論火消し担当はマニックス。
ウィトロックの代役に配した役者はアクションしかできない見事な程の大根だったり、清純派な水の女神で売り出している女優は誰の子とも分からない子供を妊娠中だったり、スキャンダルを嗅ぎつけた記者にしつこく突っ込まれたりと問題は山積み。
そんな彼の元に誘拐犯から10万ドルの身代金要求が入るのですが・・・。


hail,caesar!
主役はこの人よ! 地味だけど!!


さて、曲者コーエン兄弟の新作です。
公開されてしばら~く経ちますがどうも評判が芳しくないようでww
わたしもコーエン作品は大好き!とダメだこりゃの落差が激しい。
正直2000年以降の作品で文句なしに好きなのは『インサイド・ルーウィン・デイヴィス』だけ。
ジョージ・クルーニーは大好きだけど、兄貴出演しててもどうもイマイチ感溢れる作品多いのよ。
今回は予告トレーラーマジックというか、あれ見ると「ハリウッドスター誘拐ドタバタコメディ」みたいですよね。
しかしそれを期待すると実物かなり違う種類の作品で。
皆さんきっと「コレジャナーーイ」感が渦巻き評価が辛いのかとwww


hail,caesar!
オフショットはいー感じに見えますけど


マイケル・ガンボンの渋いナレーションと共に描かれるのは、ジョシュ・ブローリン演じるハリウッドスタジオの「何でも屋」マニックスが、己の仕事に疑問や悩みを感じながらもトラブルに対応するある一日。
もーーー、またこんな万人受けしない映画作りやがって(苦笑)って事ですwww
だって冷静に考えて、そんな誘拐どたぼたコメディをコーエン兄弟が撮るわけないじゃないですか!
これはあれです、その面白さを伝えるのが非常に難解な『ビッグ・リボウスキ』系映画なのです。
あちらは全編「ビバ!ラスベガス!」が流れてましたが、今回は「ビバ!ハリウッド!」って感じです。
ブシェミ出せよ!って思っちゃったわwwダメならせめてジョン・グッドマン出せよ!!www


hail,caesar!
この二人どっちか出れば一気に(みーすけは)盛り上がるんだけどな


古き良きハリウッド、とりわけ50年代のMGM作品の知識があるとより楽しめるのではないでしょうか。
掴みがOKだと後はコーエンワールドのオフビートギャグと小ネタに身を任せればいいのですが・・・。
え?わたし?
ミュージカルが超苦手なみーすけですが、実は50年代MGMミュージカルは好きだというミラクル。
あー、『ザッツ・エンターテイメント』とか観といて良かった・・・。


まーしかし、コーエン作品に(わりと)ありがちな観客置いてけぼり系上滑り感あり映画なんです。
メインと思ってた誘拐事件は物語の本筋とあまり繋がってこないし、登場人物がごちゃごちゃ繰り広げる事象は笑えるんだけど、いや、爆笑したけど、「で?」な感じなんです。
次々起こる問題は一個一個バラバラで特に繋がりがないので、物語がブツ切れで中だるみを感じる。
マニックス自身の仕事に対する悩みや懊悩もあんまり伝わってこないし、ストーリー上特に関係ないのでこちらは何をメインにストーリーを追えばいいやら戸惑ってしまうんですよね。
良くも悪くも「ハリウッドの何でも屋のある一日」 という態。
あと宗教的な暗喩もあるのかな。
しかし正直途中眠いww パンチに欠ける。それを乗り越えるとご褒美があるんですけどね・・・ま、それは後程。


hail,caesar!
主役なのに……


しかし主役のジョシュ・ブローリン、地味でしたね~ww そりゃ、日本版予告でメインにならないわ。
『ノーカントリー』やらコーエン作品でいい味出してるし、芸歴長いし、出演作も多いのに、一般的な知名度は無いにも等しいのかww
まるで我らがクラちゃんレベルなのか??頑張れブローリン!
なんか今回彼にに関してはそれぐらいしか言えないなー(笑)ゴメンよ。


主役以下の出演者はやたら派手で豪華ですよー。
まずは誘拐される世界的大スターにハリウッドの兄貴、ジョージ・クルーニー


hail,caesar!
ふっ…… いつもの兄貴


えーーっと、今回この手のかっこいい兄貴はいません(断言)ww
兄貴、カッコよさを潔く捨ててます。
今回の兄貴の何を楽しむかと言うと、ずばり顔芸ww


hail,caesar!


『ベンハ―』のチャールトン・ヘストンを彷彿とさせる大御所役者的キャラの兄貴。
大スターの素は天然で若干頭は悪そうですがww彼の紡ぐセリフには皆感動するのですがね。
しかしハンサムな兄貴は皆無です。
かっこいい兄貴は6月公開の『マネーモンスター』を待ちましょう!!


hail,caesar!
何かを吹っ切った感さえ漂う兄貴の顔芸


あ、もうそのお胸だめよーーー!!
ってこちらが恥ずかしくなるようなダイナマイト系バディを惜しげなく晒してたスカーレット・ヨハンソン。


hail,caesar!
どうよ!!


50年代の水の女王エスター・ウィリアムスを彷彿とさせる水着の清純派女優の売り。
しかし中身は超ビッチな尻軽ハリウッド女優を「地ですか?ww」な潔さで演じてました。
予告ですっげー目立ってたけど、劇中、何しに出てきたのか正直よくわかんなかったけど。まあ画面華やかでした。


あ、出てたっけ?のジョナ・ヒル

hail,caesar!
特にコメントなし。


ところで映画中一番笑って、美味しい役どころだったのがこのお二人り。


hail,caesar!


いや~、彼らのやり取り、爆笑しました。
本筋と何の関係も無かったけど。


hail,caesar!
影の主人公っぽいホビーくん。

まず片割れ、アクションは最高だけれど演技力は絶望的に無いホビーを演じるアルデン・エーレンライク。
何この子?全く知らない子。なのに、何か溢れちゃってるわ役者のオーラ的何かが、コーエンマジック?
最近の出演作2本とも観てるけど、(ブルージャスミン、イノセントガーデン)全く記憶に無いわーって、調べたら若き日のハン・ソロ役に抜擢されたりしてるんですね。
でもまだ彼26歳なので、30過ぎまでは傍観しようと思ったおじさん好きなみーすけなのでした。


hail,caesar!
おじさんトホホよ……💧

片や超おじさんのレイフ・ファインズ。
『グランド・ブダペスト・ホテル 』でも思ったけど、彼のコメディセンス素晴らしいですね!
コメディだろうがドラマだろうが、その確かな演技力で楽々と演じ切ってしまう。
一番笑えた演技指導の場面は必見です。


さて、皆さん、お待たせいたしました。
今回ぶっちゃけこれを観るために金払ったって方がわたしの周りだけでも4人いた。
ってーことは世界的には1万人以上は彼を観るためだけに劇場行った方がいるはず!
眠気の向こうに待っていた極上のご褒美とは?!


hail,caesar!


チャニング・テイタム!! 



もー、何あのダンス!
何あの歌声!!
あざと可愛い表情と笑顔がたまんない! むちむちセーラーさん!
か、か、可愛い! かーーわーーいーーーいーーー!!!
って悶絶した方が全世界に何万人いる事やら。
ええ、わたしもそのうちの一人ですとも。


hail,caesar!


ソフトになった暁には、このシーンだけ何回も巻き戻して観ちゃる!
てゆーか途中どーでもいいシーンが差し込まれ「違う!違う!チャニング映せ!!」
ってなるので、映像特典にはノーカットフルバージョンを入れて欲しいの!
というチャニングフリークが、全世界に何千人、何万人もいるはず!
ワンちゃんへのセリフにもキュン❤ってなるし。
もおおおおおお~~チャニング可愛いよチャニング!!


hail,caesar!
このドヤ顔!!
全く罪な男だぜ。


hail,caesar!
兄貴を見つめるチャニングの瞳に慈愛を感じるwww


・・・と、本編よりも小ネタが非常に楽しいある意味カルト的な作品でございました。
チャニングのダンスだけでもお金払う甲斐がある!
チャニングファンは絶対見逃すな!ですわよ奥さん!!


hail,caesar!
おほほほほ!!
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『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』  元ヒーローの狂気と本気

『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)


原題/Birdman or (The Unexpected Virtue of Ignorance)
監督/アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
出演/クリストファー・ウッドロウ
出演者/マイケル・キートン  エドワード・ノートン  エマ・ストーン  
      ザック・ガリフィアナキス  ナオミ・ワッツ  アンドレア・ライズボロー 他


超ご無沙汰してまーーす!
新年度、皆様いかがお過ごしでしょうか?
何だが忙しくって映画観に行けねー!観てもブログ書く時間取れねー! てか、PC動かねぇぇーー!
な、みーすけです ども。
さて、忙しくてもオスカー関連作だけはちゃんと観とかなきゃね! デスヨネー。
ってことで 本年度アカデミー賞受賞作品  『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』 です。



Birdman



リーガン・トムソン(マイケル・キートン)は、かつて『バードマン』というブロックバスター映画でスーパーヒーロー バードマンを演じたスター俳優。
しかし、近年はヒット作にも恵まれずピークから20年以上が経過していた。
家庭にも失敗し、『かつてバードマンを演じた俳優』として『あの人は今』的な惨めな状況の日々。
落ちぶれたアクション俳優ではなく、現役アーティストとしての自分を証明する為にブロードウェイ進出という暴挙に出るリーガン。
敬愛するレイモンド・カーヴァーの短編小説 『愛について語るときに我々の語ること』を、自ら脚色、演出、主演を務めることにしたのだ。
怪我で降板した役者の代役として共演者レスリー(ナオミ・ワッツ)の恋人でブロードウェイで活躍するマイク(エドワード・ノートン)が選ばれる。
人気も才能もある役者ながら、その性格と行動に問題ありのマイクの破天荒な行動にプレビュー公演は散々な結果になってしまう。
付き人として過ごす薬物依存のリハビリ中の娘サム(エマ・ストーン)との衝突、恋人でもある共演者ローラ(アンドレア・ライズボロー)の妊娠、傍若無人なマイクの行動。
プライドと世間の評判とプレッシャーとストレス。
本公演を前にどんどん追い詰められていくリーガン。
彼の頭の中でかつて自分の演じたヒーロー、バードマンの囁きが響き渡る。
「自分を解き放て!翔べ!!」と。



Birdman
最後のチャンスと分かりながら、 もーやだ、もームリ、もーらめぇぇ なリーガン  


Birdman
はっちゃけまくったマイクにいいように言われまくって おじさんもうホントやだ


Birdman
付き人の娘のダメ出し  今時SNSもやらんよーなあんたは『Nobody』なんだよ!!


Birdman
「YOU、好きにやっちゃいなよ!」  脳内バードマンが暴れだす。 そして・・・!!



過去ヒーローもので大人気だったものの今は落ちぶれてしまった俳優が、再起を賭け役者として返り咲く為にもがき苦しみ右往左往する数日間を 『21グラム』 『バベル』のアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督がメガホンを取り今年のオスカー作品賞、監督賞、撮影賞を見事ゲットした本作。
あぁぁー面白かった!あぁぁー堪らん!
こーゆーの大好きだわもーーチクショー!!



イニャリトゥ監督やったね! てか眉毛繋がってる



オープニング、低い声で語る何者かの声をバックにいきなりパンイチで浮いている主人公リーガン。
んん?!超能力?どっかのグル?
人気ヒーロー映画『バードマン』で一世を風靡したリーガンは、再起を駆けたブロードウェイ舞台の上演を目前にストレスの塊になっている。
かつて自身が演じたバードマンの声が聞こえしきりに心に囁きかける。
「こんな小便臭い狭い控え室でなにやってるんだお前。情けない男だ。しっかりしろよ」
頭の中の声に必死に抗い反抗するリーガン。
ああ、これはきっとリーガンの超自我の声。
バードマンの声が聞こえるときに発動するヒーローの念動力で物を動かすリーガン。
現実?妄想?
あ、病んでるのね。
この人ストレスで自我崩壊しかけてるのねー。
『その状態』になると流れ出すドラムの響き。
途切れることなく続く長回し映像。
どこで繋いだのか分かんらない映像に、その場にいるような感覚に陥らせ、あっという間に映画に引き込まれました。



浮いてますがどっかのグルではございません


現実と妄想の間を行き来しつつ何とか舞台を成功させようと頑張るリーガンに次々と起こるトラブル。
薬物中毒のリハビリ中の娘 サムとの関係は最悪。
女優で恋人のローラは妊娠したから生むわよといきなり告白。
実力と名声がありながらも人間的にとんでもなくバカ野郎な共演者のマイク。
かつて稼いだ資産は底をつき、娘のためにと残していた別荘を抵当に何とか資金繰りをしながらのブロードウェイデビュー。
破天荒なマイクのせいでプレヴュー公演は滅茶苦茶。
現実と妄想の区別さえ付かなくなりぶちギレ寸前のリーガンの頭の中でバードマンの声が響く。
「お前は元ヒーローだろう?思い出せ!自分の力を!」
ああ!もう観客も批評もどーでもなんでもいい!
俺は俺のやりたいようにやる!


Birdman
あーあ ブツンっした。  リーガンが上げる雄叫び 「きぇぇぇー」が響く


観る前からそんな気がしていたけれど、非常に非常に濃い映画。
予告トレーラー観ると、かつての光を失ったロートル俳優が再び栄光を掴むまでという体の感動映画風に紹介されてますけど。
いや、ざっくりそーゆー映画なんですけど。
これ、超ブラックなコメディだかんね!
配給会社も売り方困ったんだろーなー。
ショービジネスとか映画界とかを皮肉り、カートゥーンやコミック原作のバカ当りするブロックバスター映画をさりげにディスる結構ひねくれたクセのある映画だからね。
「これアカデミー賞取ったらしーよ。久しぶりに映画観てみる?」
なんて方には少々面白さっつーか、楽しみかたの解りづらい作品かもしれません。
けど狂ってて、はっちゃけてて、リズムに引き込まれるちょっと今までにないような映画なのです。  



彼が何故にこんな状態になってるかっつーと・・・


しっかし笑った笑った。
いや、だってさ、この↑予告でさんざん流れてるパンイチシーン。
原因がまさかあんな!!
コントか!
いや、真面目にやってるから余計笑える。
それまでも、ふふっ・・・クスクスってかなりキテたんですが、このシーンでタガが外れちゃって。
大爆笑。
続く舞台シーンの残念状況もツボに入って笑いが収まらず、舞台袖で大きな着信音で掛かる携帯にも爆笑。
リーガンとマイクの喧嘩のシーンも何だよそれー演技上手過ぎかよ?!上手すぎるだろーが!って爆笑。
すみません、あの日神戸の映画館、二列めでげらげら爆笑してたのはわたしです。


Birdman
ロートル俳優 VS パンイチのファイッ!  リーガンの無駄に上手い演技に爆笑(観たらわかる)


まーしかし、ここまで『観る人を選ぶ系クセのある映画』がオスカー取ったなぁと。
あ、でもアカデミー賞は映画界で働く方々の選出で決まるから、ツボに入った業界関係者と、身につまされた役者達wに超受けたって事なんだろうな。
分かる分かる。
実在の役者の名前がポンポンと飛び出し、それがツボに入っちゃう。
共演者の役者がビックリするような事故で降板する事になり、変わりの役者を探せとザック・ガリフィアナキ演じるプロデューサー ジエイクに叫ぶリーガン。
「もっと素晴らしい役者を連れてこい! マイケル・ファスベンダーは?!」
「Xメンの撮影中だ!」  ←因みにここでアドレナリン出まくってました
「ジェレミー・レナーは!?」
「アベンジャーズのプレミアで忙しいんだよ!」
「クソ!あいつもヒーローものやってんのか!」
なんてね。
元バットマンのマイケル・キートンにそんなセリフを言わせてしまうイニャリトゥ監督の意地悪さ。
うわーー自虐的!


ファスです
「はい、Xメンで忙しかったんでーす」  名前出たんでね、いちおーね


そう、本作は業界への自虐と皮肉に満ち溢れた作品。
リンゼイ・ダンカン演じるニューヨーク・タイムズの演劇批評家 タビサが辛辣に言い放つセリフ。
 「あなたは役者じゃない。ただのセレブよ」
しょえええ~~~! 
これって役者にとって物っ凄く痛いセリフだよね?ね?
もしわたしが役者で、これ言われたら萎えて凹んで落ち込むと思うわー。
ブロックバスターなヒーロー映画の役者なんて役者じゃない、ただの有名人。
『バットマン』で同じく一世を風靡したマイケル・キートン演じるリーガンに敢えてそれを聞かせる意地の悪さ。
自虐的ネタ。
よく考えりゃ名前がでてきた役者みんなヒーロー系の映画に出てる!
ファス♡はもちろん『Xメン』
ジェレミー・レナーは『 アベンジャーズ』
途中ダウ兄の『アベンジャーズ』の新作プレミアの様子がテレビから流れ、飛行機に同乗していたというジョージ・クルーニー兄貴はキートンと同様『バットマン』演じてます。
あ、わざとそーゆー役者をピックアップしてるんだ!と気が付いた。
出演者だってマイケル・キートンはもちろん、エドワード・ノートンは『ハルク』だし、エマ・ストーンは『スパイダーマン』
ナオミ・ワッツ?『キングコング』だ!(笑)
自虐でしかもセルフパロディなんですねー。
で、ヒーローものや、カートゥーンをディスりながらも、そこに愛を感じる扱い方なんです。
だからこそ、ニヤリとさせられ ますます映画にノレてしまうんだな。


Birdman
ヒーロー舐めんな・・・


さて、役者の話をしましょう。

現実と妄想、躁と鬱を行ったりきたりしながら必死に頑張るリーガンを演じるマイケル・キートン。
オスカーは逃したもののG・Gで主演男優賞をゲットした演技は本当に素晴らしかった。
まさに彼のこれまでの俳優人生のセルフ・パロディですもんね。
元ヒーロー役者に彼を持ってきた配役の妙が映画成功の大きな要因でしょう。
ギラギラと眼光鋭く、尋常じゃない目つきのリーガン。
けれど、どこか哀愁と可笑しみが溢れる演技に笑わされ、泣かされました。
本当はオスカーあげたいね!でも今年は接戦すぎたね!
リーガンが不治の病でゲイだったら取れたかも!(爆弾投下)w


Birdman
オスカーなんて い、、いらないんだもん・・・


わたし的に久しぶりだねって感じたエドワード・ノートン演じるマイク。
彼の傍若無人なKYさが堪らなく可笑しかった。 上手いわーやっぱ。
オスカー助演男優賞にノミネートです。
役者バカと言うか、バカ役者というか、いやほんと ハマってた。
アドリブっぽく見える暴れまくりな演技ですが、何度リテイクかけられても寸分違わない演技を披露したとか。
さっっすがノートン!
伊達に日本語喋れるわけでないね! 関係ないかw
(俳優デビュー前に大阪で働いてたのは有名な話だよね?ね?)
ちょっとラブハンドル付きかけたまっぱを披露のノートン。
本番の舞台でまさかの完勃tnk ・・・ゲフン!ゴホン!
いやぁ彼の演技に楽しませてもらいましたわん。


Birdman
もー色々とむちゃくちゃなマイク。 でもこんな役者きっといるよねー


Birdman
ん~、いい顔♡ 彼の喋る日本語にはちゃんと漢字を感じます。


同じく助演女優賞ノミネートのエマ・ストーンの蓮っ葉感が超可愛かったなー。
正直彼女の演技に関して今まで何かを感じたことが無かったのだけれど。
突っ張ってんのに可愛いく、危なっかしい娘サムはホントにチャーミングだった。
ふがいない父親に感情をぶつけるけれど、それは寂しさからくるものだって分かって、またそれが可愛い。
あんなに濃い役者の中でちっとも演技負けしてないのが凄いな。
今後も楽しみですっかり好きになりました。
終わったあとロビーで大学生の二人組が 「エマ・ストーン超可愛かったなー」って。
『はい!ワシもそう思う!』って密かに心でサムズアップしたもんね。


Birdman
ドラッグ抜くリハビリ中のサム  突っ張ってるけどまだまだお子ちゃま♪


特筆すべきはやはり、オスカー撮影賞を受賞したエマニュエル・ルベツキの流れるよう長回し風映像マジック。
空中浮遊するリーガンと一緒にNYの街を見下ろす爽快さ。
そしてその後のタクシー運転手のくだりでまた笑わされた クソ。
でも、どんどんとストレス過多になり壊れていくリーガンのマインドに引きずられ、後半はがちがちに緊張してる自分に気付きます。
ラストに向けての舞台シーンで緊張はピークに。
ブルッっと身震いして緊張なのかなんなのか説明できない涙が溢れてしまった。
これは演出と映像から起こる、感情移入以外のなのものでもない。
ポロポロっと泣きながらそんな事を考えてました。

窓の外、空を飛ぶ鳥を見つめるリーガンの笑顔。
彼は解放された?
でも彼にはまだバードマンが見えている。
もしかしてリーガンは狂ってしまった?
でも、そんなことどうでもいい。
ショービジネスの世界で生きていくリーガンの未来には、狂ったような現実と夢のような日々が続くのだから。
Show must go on.
ショーを続けなければならないのです。 それはリーガンが望んだ世界だから。
エンドロールで感じる爽快感と不思議な清々しさ。
アドレナリンがドバドバ出まくって、感じるカタルシス。
劇中で流れているドラムの音が頭に響き続け、その状態から抜けるのに時間を要してまった。
嗚呼楽しかった!


Birdman
ラストのエマのこの笑顔 いいわぁぁぁ・・・

観るまでは情報入れないようにしてたので、やっとあちこちのレビュー読んでるんですが。
賛否両論すごいみたいですね。
確かにクセのある映画だし、ある程度映画慣れしてないと面白くない内輪ネタっぽい感じもあるし。
長回しに退屈したとかって意見もあるようで。
そーか、でもわたしはあれのお陰で思い切りリーガンやサムとシンクロできたんですよね。
現実と虚構。
ファンタジックながら、ものすごくドロ臭く、可笑しくてそして切ない。
最高なエンターテイメント作品だと思いました。
とりあえず もっかい観たい!!

Birdman
「観てね」  ヒーロー休憩中

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「フランク」 仮面の男 I Love You All !!

「フランク」  (2014) イギリス=アイルランド

原題/Frank
監督/レニ・エイブラハムソン
出演/マイケル・ファスベンダー  ドーナル・グリーソン  マギー・ギレンホール  他


FRANK


ミュージシャンに憧れ日々作曲活動をしている青年ジョン(ドーナル・グリーソン)は、ある日ひょんなことからインディーズのバンド 「ソロンフォルブス」 に加入する事になる。
バンドのリーダー、フランク(マイケル・ファスベンダー)は、四六時中、大きな被り物をしている不思議な男。
メンバーはそんなフランクに絶大な信頼と尊敬の念を寄せていた。
ジョンもフランクのエキセントリックな魅力に夢中になり、なんとか大勢の観客に演奏を聴いてもらえないかと切望する。
そんなある日、ジョンがブログにアップしていたアルバム制作映像がインターネットで話題になり、アメリカの大型人気フェスに招かれることに。一路アメリカへ向かうメンバーたち。
しかしそれをきっかけにフランクの調子がおかしくなり、バンドは解散の危機に陥ってしまう。
心の壊れたフランクはなぜ被り物をしているのか? ジョンはフランクの過去を探り始めるのだった。


FRANK
顔は出ずとも、パーツを愛でる! ファスの美しい指に注目!!


FRANK
中の人♡  これ入ってんのよ!


FRANK
前衛アートか?超シュールな演奏。  「プラスティック・オノ・バンド」でどん引きした記憶が蘇る。


FRANK
生活費に祖父の遺産まで差し出し、アルバム制作に賭けるジョン。 え~んか??


FRANK
でね、中の人よ♡  入ってんのよこれが!!


ども! さすらいのファシネイター、ファス廃こじらせ中の みーすけざんす。
思えば一年以上前に本作の情報をゲットして、早く観たいと心待ちに。
最近は気持ちが落ち着かず、全裸待機で待ってた 「フランク」 を公開初日に鑑賞してきました!!

イギリスでカルト的人気を誇った音楽コメディアン、フランク・サイドボトムにインスパイアされたコメディ・ドラマ。
「世界で一番美しい顔」第一位に輝いたマイケル・ファスベンダーが、始終かぶり物を脱がない奇妙な男フランクを演じ、その麗しい顔を披露しないと話題ですね。
いやぁ、あのね、顔出るとか出ないとか、それクラスで語れないほど愛しい作品。
ファス史上、もしかしたら一番キュートで可愛く儚げかもしれない!
そんなファスを観れる実に愛すべき珠玉の一作でした。


FRANK
キュート!   ・・・なのか?


音楽活動で生活する事を夢見るイギリス人青年ジョンは日々作曲活動をしながら会社勤めをしています。
ある日海岸でバンドのキーボーディアンが自殺未遂をしている所に遭遇。
「僕、キーボードできますけど…」
ちょっとした会話の流れで思いがけずインディーズ・バンド「ソロンフォルブス」に参加する事になるジョン。
バンドのメンバーはみなエキセントリックでどこか風変わり。
中でもリーダーのフランクは24時間マスクを被り素顔を晒さない。
彼に心酔するメンバーでさえ、誰も彼の素顔を見たことが無いという。
ええ??マジっすか?ってなジョンにメンバーは「ええ、それがなにか?」


FRANK
ん・・・マジっすか?   マジです。 


バンドに参加してすぐに、エキセントリックでアバンギャルドで芸術的なフランクの才能に惚れこんだジョン。
また彼の人となりにも魅力を感じ、自分の貯金まで生活費として提供。なんとかアルバムを完成させようと協力します。
そして、ジョンが日々アップするブログの作曲風景がインターネットで話題になり、なんとアメリカから大型フェスへの参加要請が来てしまう!
ところが大勢の前で演奏することを拒むクララ(マギー・ギレンホール)他メンバーとの亀裂が生じ出し、遂に情緒不安定になったフランクは暴走してしまう事に・・・。

FRANK
歯ブラシが奏でる音を音楽として捉える。  マジっすか? ええ大マジです。


なんと言いましょうか、大きな人の顔を被ったフランクの所作がなんせ笑える。
ちょっとした体の動きながら、独特の間合いから生まれる空気感がなにせ可笑しい。
フランクもメンバーも至極真面目でこれがまた笑いを誘うという。
はぁ~、ファスの細かい演技がとにかくツボでたまりません♡ この気持ち悪い被り物が可愛く見えるのですよ。
みーすけのファス廃もクるとこキたのかな。 いえ、ホント可愛い♡


FRANK
キュッとした上腕二等筋♡と引き締まった胸♡は間違いなくファス!  胸毛に釘づけさ!


でね、体だけでなく、麗しい声!
ちょっと鼻にこもったファス独特な声で歌が聴けるって!!
はあぁぁ~~。 サントラ?もちろんポチっと済みざんす。
今回、いかにファスの顔以外も好きか、ファスの全部が大好きなのかを確認しました。
ファスの全部が大好きなのかを確認しました。
大事な事なので2度言いました・・・。


FRANK
ほらね、中にちゃんと入ってるでしょ?


コメディーですが、物語はだんだんと、精神的に問題を抱える彼の深く暗い部分へと移行。
世間と上手く同調できず、それでもなんとか頑張ろうとするフランク。
無理しないように支えながらも、取り込もうとするクララに ”ほうれい線女優” マギー・ギレンホール。
ジョンとクララの確執は観客とスーザンのそれでは?
いや、本当にクララのスポイルがマジむかついた! うぜぇよ!って(私情入ってるでしょうか?)


FRANK
あんたフランクにかまい過ぎて悪影響! いや、ジョンも怒ってたよ!


この映画、ドーナル・グリーソン演じるジョンが実質的な主人公ですね。
フランクの才能に惚れ込み、なんとか有名になれないかと応援するジョンは観客と同じ目線でフランクを見つめます。
ジョンに悪気は無い。 でも心を病んだフランクには大きなプレッシャーは耐えられない。
この温度差がとても悲しく、天才が壊れて消えていく過程を目の当たりにして非常に辛い、辛いっす。
なんとかフランクを理解しようとするジョンの心の動きが秀逸です。
つい最近「アバウト・タイム」でいい演技をしていたドーナル君。繊細な演技がとってもいいよ~。
「ドーナル君、今後ドーナル?」なんてちゃかしてましたが、彼出世早いかも。
って、次の「スター・ウォーズ エピソード7」に出演決まってんの? 
お、おぉぉ・・・そっかよ。


FRANK
「あんたに言われんでもガンバっとるわい!」   す、すまんドーナル。


しかしね、やはり壊れかけてからのファスの演技が素晴らしいです。
無表情のマスクをちょっとかしげるだけでそこから溢れる哀愁。
凄い。
被り物しててもフランクの全身から漂う哀愁は一体なに?!
そんな彼を見つめる映画の目線が優しいんです。
アイルランドのエイブラハムソン監督のコメディからシリアスへの演出が絶妙でね。
結論を押し付けず、ある意味こちらに委ねる流れに胸が熱くなる素敵な映画でした。

てかさぁ、ファス、凄いよ ファス♡ ふぇ~ん、もっとちゃんとした文章が書ければ!
こんなミーハーの戯言でなく本当に彼の演技の素晴らしさが伝わる文章を書きたいのにぃぃ。


FRANK
ああああ!! フランクが壊れていくぅぅ!!


まあ、これはネタばれではないと思うのですが。
結果から言うと、フランクは後半仮面を脱ぐんですが・・・
 
ああ、すみません、どうしてもどうしても語りたい事あるので、ちょっとネタばれです。
ここから下 1スクロール分は 観賞してから読むのをお勧めします!!
↓    ↓    ↓    ↓


で、被り物を脱いだフランク。
ピカピカのファスは出ません。ここ、注意です。
その、ピカピカでないファスの演技が そりゃもう奮いつきたくなるほど素晴らしいんですよ!!

183センチもある上背の、その肩と背中を落とし、濡れた仔犬のように頼りなげに佇む壮絶なまでの哀愁。
おずおずとマイクを受け取り、垂れた頭もそのままに拙く音に合わせて歌い出す。
ああ、フランク!よかった!頑張って!
あっと言う間にわたしの涙腺スイッチ・オン! 視線は彼にロック・オン!
リフレインな音楽に合わせ だんだんと声を張り出すフランク。
何度めかのリピートでとうとう目線を上げ、大きく 「 I love you all」 と歌い上げる。
その儚げで しかし光が点った視線と表情に嗚咽が溢れて止まらない。

嗚呼、なんて美しい人なんだ貴方は!!
なんて素晴らしい演技をするんだ貴方は!!
天使が、天使がスクリーンに舞い降りて演技をしている!!


FRANK
ああ!キラキラだよファス! 天使!マジ天使!!   


はい、ちょっと ネタばれ終わり  ん~多分
↑     ↑     ↑     ↑


しっかし、ファシネイターのみなさん、我慢は辛かったよね!
ファスの顔が拝みたくて仕方無かったよね!
今、どんな表情してるんだろうか? ふにゃって笑ってるんだろうか? 切なげに眉根を寄せてるんだろうか?
も、妄想が膨らんで、たまりませぬぅぅ・・・でしたよ。

なので、後半の待ちに待ったお顔披露は、例えるならば、 
砂漠にて、餓えと渇きに遭いながら彷徨った後、とうとう目前にオアシスを発見したような。
3日間絶食で腹ペコで、もうダメって時に、カレーが目の前にどーん!と出てきたような。
ちゅーくる?ちゅーくるぞ~って ん~って待ってたら、 チュっ!て触れたような。
そんな感じでしょうか?


FRANK
「もっとちゃんとレビューしろよ」  っだ! い、言わないでそんな事!!


ああ、壊れましたね今回も、ええ。 しょうがないっす、そりゃ壊れます。
とりあえず観て。 いい映画だから観て。
暖かくて可笑しくて悲しくて切ないけど愛しい映画です。
そりゃ~もう、お勧めなんだってば手羽!!。

みーすけだけでなく色々な人を夢中にさせる、ナチュラル・ボーン・たらし ファス!
む、むむむぅぅ、恐るべし天使・・・。


FRANK
「ファス好き~♡」  「ドーナル 俺のおっぱいもっと上~」

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ジャンル : 映画

tag : マイケル・ファスベンダー

「ラストヴェガス」 お爺ちゃんたちヴェガスではっちゃけるの巻

「ラストヴェガス」 (2013) アメリカ
原題/Last Vegas
監督/ジョン・タートルトーブ
出演/マイケル・ダグラス  ロバート・デ・ニーロ  モーガン・フリーマン  ケヴィン・クライン 他 
     

Last Vegas


58年来の親友同士であるビリー(マイケル・ダグラス)、パディ(ロバート・デ・ニーロ)、アーチー(モーガン・フリーマン)とサム(ケヴィン・クライン)。
彼らの中で唯一独身のビリーが娘ほど年下の恋人と結婚することになり、仲間たちがラスヴェガスに集結する。
久しぶりの再会に盛り上がる中、パディはビリーとの間にある確執を爆発させてしまうのだった・・・。


Last Vegas
「おいでませ、ヴェガスへ!」  バックの合成感が観光招致のポスターみたいだ


シルバーなオスカー俳優を4人も揃えた事で話題の本作を観てきました。
観客も平日の昼間って事が原因してか見事なまでにシルバーな方々だらけで、わたくし余裕で一番若年でしたわ(強気)
幼馴染の友人たちが、仲間の一人の結婚式のためにラスヴェガスに集まりハチャメチャ騒ぎを繰り広げるというコメディ。
ここ数年、レストラン事業が上手くいってない為の穴埋めか?なんて余計な心配しちゃうほど映画出まくってるデ・ニーロのアンサンブル映画の中では一番だったかも。
芸達者なオスカー俳優たちがいいバランスで繰り広げる騒動に会場からも始終笑い声が溢れてました。

Last Vegas
おじいちゃんの休日ファッション炸裂。 


娘ほど歳の離れたギャル(死語)と結婚を決めるビリー演じるマイケル・ダグラスは役と本人のギラギラ感がはまってる。
デ・ニーロは相変わらず苦虫噛み潰したような頑固じいさんキャラなんですが、一年前に最愛の妻を亡くし、いまだその痛手を引きずっていて、引きこもりがち。
フロリダで老後を過ごすも刺激のない毎日に老け込みがちなケヴィン・クラインは、出がけに「活力を取り戻して来てね」と妻がバイアグラとコンドームをプレゼントしてくれて小躍り。
モーガン・フリーマンは大病したばかりで、体調を心配する息子にがっちり管理されていて窮屈な毎日。息子に嘘をついてこっそり出発。


Last Vegas
仲間が止めるのも聞かず年金半分解約して(おいおい)豪遊するアーチー  

Last Vegas
ワシの嫁はフィービー・ケイツ~♪ 嫁にはショナイで~~♪


羽をのばして弾けるお爺ちゃんたちの悪ふざけはありがちギャグなんですが、それぞれのキャラの描き方が上手いのでついつい笑わされてしまいます。
オスカー俳優の余裕とでも言いましょうか、「俺が俺が」にならなくて、皆がいい感じの配分で生き生き演じているので安心して観ていられます。
弾けすぎるのもご愛嬌で(M・ダグラス以外は)ギラギラしてないので笑って観ていられるんですよね。


Last Vegas
バチュラー・パーティーに招待する女の子を選別中~  ワシあれがいい


バカ騒ぎな一方、ビリーとパディの仲違いも継続中。この二人、ある確執があって謝るビリーを許せないパディ。
結構奥の深い問題なんですが、それに輪をかける問題も起こってしまって、ちょっとハラハラでした。

Last Vegas
マフィアのホテル王と麻薬捜査官の会見・・・ではありません。


Last Vegas
「さあ、どれにする?!」  爺さんばっかだけど、選り取りみどりだわぁ~ん♪

映画の紅一点、彼らが出会うクラブ歌手ダイアナにメアリー・スティーンバージェン。
彼女の出す空気感って昔から魅力あるなぁと思ってたんですが、今回も老けちゃいるけど(笑)チャーミングで可愛らしい女性を魅力的に演じていました。独特のしゃべり方がミソだな。
自前の歌も素敵。 本当に役者さんてみんな器用というか芸達者な人が多いですよね。
彼女の出現で新たなトラブルが発生しちゃうんですが、それは観てのお楽しみ。


Last Vegas
よ、嫁のフィービーには ショナイで・・・

個人的にはスクリーンでは久々に観た感ありのケヴィン・クラインが素敵だったわ~♡
ネイサンもシルバー世代なのかぁって!4人の中では実年齢一番若いはずですけどね。
上背もあるし、シルバーのお髭に鯖ブルーのドレススーツが似合ってて、とってもダンディーだったんですよ!
やんちゃしようと頑張るも、奥さんへの愛情溢れるサムのキャラクターが可愛かった。
劇中の女子の「あなたみたいな人と結婚したい」に大きく納得。ウルッときちゃった。

Last Vegas

人生の黄昏時になって、生きがいや楽しみを思い切りエンジョイできないのは悲しい。
時には子供の時のような新鮮な気持ちに戻って人生を楽しむ事は素晴らしいんだよと教えてくれます。
笑いだけでなく、思いがけない彼らの行動に胸が熱くなりました。
でも明るくカラっとしてちっとも湿っぽく無い。
歳をとるのは怖くない、自分次第でいくらでも人生楽しく過ごせるんだよと思わせてもらえました。
そして、お互いの事を大切に思いやれる友情にホロリです。
友達の大切さも痛感させられる、とても素敵な映画でした。


街中やビーチでは休日のお爺ちゃん丸出しのスタイルの皆さん。
パーティーの為にビシッとした服装になるとさすが隠しきれないスターなオーラが噴出!
デ・ニーロは白のタキシードがばしっと決まってたし、モーガン・フリーマンは赤のスーツがとっても似合ってた。
ケヴィン・クラインの鯖みたいに青く光るスーツはセレブ臭がプンプンでした(笑)

Last Vegas
爺さんやけど、わしらセレブやからね!!

テーマ : 最近見た映画
ジャンル : 映画

「ブルー・ジャスミン」 花の命は短くて・・・

「ブルー・ジャスミン」 (2013)アメリカ
原題/Blue Jasmine
監督/ウディ・アレン
出演/ケイト・ブランシェット アレック・ボールドウィン サリー・ホーキンス
    ボビー・カナヴェイル ピーター・サースガード 他
  
Blue Jasmin

かつてニューヨーク・セレブリティ界の花と謳われたジャスミン(ケイト・ブランシェット)。
しかし、裕福でハンサムな実業家、ハル(アレック・ボールドウィン)との華やかな結婚生活は終わりを告げ、資産も家財も全てを失い、独りサンフランシスコの空港に降り立った彼女を支えるのは、その自尊心だけだった。
庶民的なシングルマザーである妹 ジンジャー(サリー・ホーキンス)の質素なアパートに身を寄せるジャスミン。
自らの再起を賭けあれこれと取り組むものの、華やかだった過去を忘れられない彼女は、不慣れな仕事と勉強に疲れ果て、精神のバランスを崩してしまう。
そんな時、パーティーで知り合ったエリート外交官の独身男性ドワイト(ピーター・サースガード)を、彼こそが自分を救ってくれる存在だと思い込むジャスミンだったが・・・。

Blue Jasmine
俺の女房美人でっしゃろ~?  も~ダーリンってばぁぁ♡   嗚呼華やかな過去

Blue Jasmine
無一文でもブランド物を着る姉とファストファッション全開の妹

Blue Jasmine
「やった! これを逃してなるものか・・・」  ジャスミンの運命や如何に!?

監督、脚本ウディ・アレンによるブラック・コメディ。
華やかな生活から一転、無一文になった元セレブ奥様のジャスミンをケイト・ブランシェットが演じ、今年のオスカー主演女優賞獲得を始め多数の賞レースで一人勝ちした事は記憶に新しいですね。

主人公のジャスミンは若くして実業家のハルに見初められ、大学を中退して結婚。
ニューヨークでセレブリティとして過ごしていたのですが、ハルの詐欺まがいな事業がFBIに摘発逮捕され、豪華な家財も資産も全て国税局に没収され無一文になってしまいます。
そんなジャスミンが唯一の肉親である妹を頼ってサンフランシスコにやってくるところから始まる本作。
フライト中お隣に座った女性に、華やかな生活の様子を延々しゃべり続けるジャスミンは、既に不安定な感じがビンビン伝わってきます。
そして、そのおしゃべりからジャスミンという女性の人となりが説明せずとも端的に伝わるという、手堅い演出。
現在と過去を行ったり来たりしますが、流れがスムーズで混乱することがありません。

Blue Jasmine
君は何も心配しなくていいんだよぉ。   うふふ、わかったわハニー♡

Blue Jasmine
騙された・・・

なんと言っても、演技賞総ナメしたケイトの演技がやっぱ圧巻でした。
ジャスミンという女性、元セレブ、今無一文。
の、くせに、飛行機のチケットは「つい習慣で」ファースト・クラスを買ってしまう女。
世話になっている妹を見下すような言動はするわ、いやはや謙虚さが無いというか、KYというか、はっきし言って、いけ好かない女です。
ところが、どんどん彼女が追い詰められ、目が座り、独り言を言い出す頃には、この気の毒な女性がなんとか幸せになれないものかと心で応援しているんですよね。

Blue Jasmine
あたしゃエリートと結婚してセレブ生活に舞い戻んだよ!文句あっか!? 

ウディ・アレンの映画って、これぞアレン!ってカラーが強くて、群像劇でもコメディーでもサスペンスでも、メロドラマでも出演者の個性が全てアレン節に染まるなぁって思うんですよね。
役者の個性よりも、監督の作家性が勝ってて、みんなが彼の描く世界に馴染み、いい意味でいちキャラクターになってしまう。
ところが、本作でのケイト姐さんの存在感は、ウディ・アレン作品の中にいようとも、少しも霞む事なく、しっかりとそのオーラを放ちながら、フィルムの中で生き生きと悲惨に、ジャスミンになっていた。
凄い。やっぱケイト凄い。いやウディ・アレンの演出なのかな。いや、やっぱケイトかな。どっちだ(笑)

Blue Jasmine
嫁が若いんでね、頑張ばらんとね・・・

いやしかし、やはり流石のウディ・アレン。
100分に満たない上映時間で、生い立ちから、セレブな過去、貧乏現在まで全てを詰め込み、とっ散らかる事なくまとめ上げる語り口の脚本は本年度オスカーノミネート。
超庶民な妹ジンジャーのモヤモヤなんかも描きつつ、ジャスミンの栄枯盛衰を描ききるストーリー・テラーとしての手際の良さには呻ります。
「人が集中できるのは90分が限度」と、映画は基本100分以内!とバッサり切りまくる編集の腕。
「あ、俺がんばった演技が切られてる!」って思った役者がきっといるに違いない(笑)
いや、偉そうな事語れる程アレンの作品観てないですけどね。
有名どころをちょこちょこっとで、好きな作品は「ミッドナイト・イン・パリ」なんていうアレン初心者ですけどね。
そんなやつが偉そうに語るなよという苦情は受付けませんけどね!

Blue Jasmine
俺、元祖ジャック・ライアンなんだけどね。 顔は当時の2倍に膨れたけどね。

頑張った演技を切られたかどうかは知りませんが、転落の本来の原因、ジャスミンの夫ハルに、「レッド・オクトーバーを追え!」の頃より体型2倍増になったアレック・ボールドウィン。
これがもう、いかにもな配役で笑えました。絶対不正や浮気をしてるっぽい顔で、やっぱしてるんだもんな(笑)
狡猾な男がハマってました。そのくせ根っこは弱い男だったんでしょう。

Blue Jasmine
肩に垂れたストラップがチープさを助長してます。 

庶民感あふれる妹ジンジャーにサリー・ホーキンス。
きっとバツイチの原因はジャスミン夫婦なのに、血が繋がっていないにも関わらずジンジャーは姉に優しい。
自分はジャスミンとは遺伝子が違うからと、背伸びを望まない地味な彼女。
あまりにも身の丈を悟りすぎて上昇志向のないジンジャーは無一文居候のジャスミンに説教されたりするんですが(笑)
ジャスミンに感化されてちょっと冒険するんですけど、結果はなぁ。残念感のある男を惹きつける何かがあるのか・・・。
サリー・ホーキンスもこの役でオスカー助演にノミネートされました。

Blue Jasmine
サースガードってば何だか急に顔の上部が伸びたような気が・・・ 

眠いの?って聞きたくなるほど、いつも3/1 目を閉じてる感ありの表情と、胡散臭い笑顔が健在なピーター・サースガードがジャスミンが救世主と考えるエリート外交官を演じてます。
あんた実は結婚詐欺ぢゃないでしょうね~?って最後まで疑ってしまった、すまんかった。

ジャスミンの頭の中だけに響く思い出の名曲「ブルームーン」のメロディ。
もしかしたら彼女は壊れてしまった方が幸せなのかも・・・とさえ思えてしまう程気の毒で哀れ。
ウディ・アレンの紡ぐジャスミンの人生はあまりに残酷で切ないながら、超ドライで辛口な演出に乾いた笑いが出ます。
なんと残酷なブラック・コメディーだろうか。
元セレブな女の転落の人生をこれでもかと皮肉り、おちょくる意地の悪さ。
でも全編には軽妙なウィットを感じる実にウディ・アレンらしい映画でした。
いや、そんなにあれこれ観てないんですけどね、ごめんなさいね語っちゃって。

Blue Jasmine
あ~、空が蒼いわ・・・。

鑑賞後、隣に座る友達と顔を見合わせ一言 「キツイわ~~」って^^;
神戸祭りに浮かれる晴天の日曜に観てきたんですけどね。
観終わって出てきたら、美しい初夏の蒼空がグレーに見える程ドヨ~ンと凹んでた。
友達と一緒で良かったよ、そそくさと日も高いのに飲みに行ったよ。
気分が落ちている時、メンタルが疲れている時に観るとますます落ちる事は必至(笑)
逆にこれを笑い飛ばせるくらいの強い精神力を持たねば!と思うんですけどね。
へなちょこみーすけはまたもや惑うの巻。
ま、無事に酒の力とファスのお顔で浮き上がりましたけどね~♪
ジャスミンにも頑張って欲しいところです。
ケイトの演技と素敵な音楽とウディ・アレンの毒に浸れる100分弱。ぜひご覧あれ。

Blue Jasmine
っけ! 呑まにゃやっとれっか!!

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「ワールズ・エンド  酔っ払いが世界を救う!」 なら、みーすけもちょくちょく救えます

「ワールズ・エンド  酔っ払いが世界を救う!」 (2013) イギリス
原題/The World's End
監督/エドガー・ライト
出演/サイモン・ペッグ ニック・フロスト パディ・コンシダイン マーティン・フリーマン 
   エディ・マーサン ロザムンド・パイク ピアース・ブロスナン ビル・ナイ♡(声だけ) 他

World's End

20年前、一晩に12軒のパブのハシゴ酒に失敗したことが忘れられないゲイリー(サイモン・ペッグ)。
リベンジを果たすべく、久しく会っていなかった当時の仲間アンディ(ニック・フロスト)スティーヴン(パディー・コンシダイン)オリヴァー(マーティン・フリーマン)ピーター(エディー・マーサン)を集め、故郷ニュートン・ヘイヴンへ舞い戻る。
意気揚々と飲み出す男達だったが、やがて、町の人々の様子がおかしいことに気づく。
彼らは何者かに操られている???
戸惑いながらも目的地、12軒目のパブ「ワールズ・エンド」(世界の終わり)を目指し、ひたすら飲み続ける彼らの闘いが始まる!

World's End

「ショーン・オブ・ザ・デッド」、「ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!」のエドガー・ライト監督とサイモン・ペッグ&ニック・フロストの最強のチームによる「スリー・フレーバー・コルネット三部作」の完結編です。
さすが公開初日。
初回の10時にもかかわらず、劇場は観客で一杯。ネットで先に席確保しといてよかったぁ。

お話は幼馴染みの男達5人が集まって、一晩で12軒のパブをハシゴ酒する。
え?はい基本それだけです(笑)
でもエドガー・ライト監督なんでね、その基本に+地球の危機が!
主人公サイモン・ペッグ演じるゲイリー・キングは高校時代は文字通り「キング」と呼ばれたイケイケ男。
仲間4人を従えて楽しい日々を過ごし、まさに青春を謳歌していたんですね。
ところが20年後のゲイリーは色々と問題を抱えて冴えない様子。

World's End
ピカピカだった高校時代。 真ん中が「キング」ゲイリー☆

World's End
集合かけられ渋々参加する中年男達。 ゲイリーだけファッション同じ(笑)

ゲイリー意外はそれぞれ不動産業や車のディーラー、会社を経営したり弁護士をしたりとそれなりのポジションで大人の社会人として地に脚付けた生活をしています。
一人ゲイリーだけが大人になりきれず世間とも上手く協調して生活する事が出来ていません。
卒業記念に12軒のパブをハシゴ酒しまくる予定だったのが途中で挫折してしまう。
それがずっと心残りだったゲイリーは20年ぶりに仲間を故郷のニュートン・ヘイヴンに集めて、再度パブのハシゴ酒に挑戦します。

World's End
パイントをごくごく~~~っとな。  観ててビールが呑みたくて仕方なかった!

いざ始まったハシゴ酒。
昔のパブを巡りますが、何処も小奇麗な今風の統一化されたパブに改装されている。まるでスタバやマックの体。
そして、昔馴染みの飲み助爺さんやパブの店主の態度も何だかおかしい・・・。
そう、彼らは人間ではない何者かに乗っ取られていたのです。
あまりにも多い敵に監視されていて、容易に町を出ることができない。
生き残る方法は、異変に気付かないふりをして、このままパブめぐりを続けることだけ(そうくる??)
侵略者から地球を守るために酒を呑む! なんのこっちゃ。
そこへオリヴァーの妹サム(ロザムンド・パイク)も加わって、命を懸けた怒涛のパブめぐり。
はたして侵略者の正体は?そして彼らは、今度こそ伝説のパブにたどり着けるのか??

World's End
これ、「光る目」のパロディーってのはすぐ分かる。

一貫してダメ人間が世間と折り合いを付ける事をテーマに映画を撮ってるライト監督。
過去の映画にオマージュを捧げながら、そこここにパロディーやギャグを散りばめて笑わせてくれます。
今回は「SF ボディ・スナッチャー」が元ネタでしょうね。
エイリアンに乗っ取られてしまった街から生還する為にとにかく飲む!酒を飲む!
で、その過程で主人公ゲイリーは失った過去の栄光と現実のダメダメな自分とのギャップで悩み落ち込みそこから何とか這い上がろうと・・・しません(笑)

World's End
体を乗っ取られてしまった空っぽの「ブランク」と闘うアンディ。 ゲイリー左後ろで呑んでます(笑)

他の同級生のように世間と折り合いを付けて「まともに」大人になれなかったゲイリーは、世間から落ちこぼれて辛い現実から逃げて生活していました。
彼は地球を侵略しようとしているモノに(声 ビル・ナイ♡)に叫びます。
「俺たちは人間だ、ただ楽しく過ごしたい、それだけなんだ!」
飲んだくれのダメ男が救世主になる話。
救ったと思ったところが、そうなっちゃうのぉぉ??
みーすけ大好物のギネスビールのようにビターな後味の残る作品でした。

World's End
なんじゃそりゃ!? な「ワールズ・エンド」でわかる意外な事実!! 観てるこっちがビックリだよ。 

コンピューターやネットでグローバル化されて便利になった現代社会。
実はそれが侵略者たちの・・・いや、ネタばれだわ。
実際に映画館で観てください。
S・ペッグとN・フロストのコンビは、実際の仲の良さが画面から溢れてて今回も楽しませてくれます。
ある事件がきっかけで飲酒を止めていたアンディが再び飲みだしてからストーリーは一気にパワー・アップ。
アンディのゲイリー愛は本物です。 もう最高だよニック・フロスト!クマちゃんみたいで可愛いよ~♪

World's End
「こんな街大嫌いだ~~!!」と爆発するアンディ。 ハルクも真っ青!

何げにシリーズ全作品に出てるマーティン・フリーマンの壊れた頭(観た人しか分かんない)もキュートだったし、美味しいロマンスな「イン・アメリカ」のパディー・コンシダインも面長で良かった←そこ? そこ。
エディー・マーサンのおとぼけや、ピアース・ブロスナンとロザムンド・パイクの元007繋がりな配役も美味しい。
それから、声だけなんて勿体無い!なビル・ナイ~声も素敵~♡

そこここで繰り広げられるギャグに大笑いで、80~90年代のUKロックもノリノリ。これもサントラ欲しい♪
くだらない設定に壮大なテーマを持ってくるライト監督。
酔ったおっさん達が呑みながら繰り広げるアクションシーンもくだらない!でも面白い!
散りばめられたオマージュもすぐに分かるもの、言われてみないと分かんないもの、言われても分かんないもの(笑)などなど。
わたしはやっぱりライト監督のセンスが好きでたまんないス。

World's End
三部作で終わっちゃうのが残念だなぁ。 なんだかキリスト入ってるよライト監督(笑) 

本作の日本上映に追力した映画評論家の町山智浩さんが字幕監修してるんですが、その町山さんが本作の裏テーマやオマージュの数々を語った試写会の様子がネットで見れます。



えええ??そ、そゆこと??って分かって興味深かった。
そんな知識が入ってから再見したらまた楽しいかと。でも分かんなくても充分楽しい。
観終わった後はもちろん、ビールが呑みたくて仕方なくなる映画ですよ♪

World's End
このお二人の仲良さがとってもいい感じです。 因みにどちらもちゃんと妻帯してます念のため。

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「リベンジ・マッチ」 ロッキー爺 vs 老ブル

「リベンジ・マッチ」 (2013)アメリカ
原題/Grudge Match
監督/ピーター・シーガル
出演/ロバート・デ・ニーロ  シルヴェスター・スタローン  ケヴィン・ハート 
   アラン・アーキン  キム・ベイシンガー ジョン・バーンサル 他

リベンジマッチ

1983年、ピッツバーグのボクシング界でしのぎを削っていたヘンリー・“レイザー”・シャープ(シルヴェスター・スタローン)とビリー・“ザ・キッド”・マクドネン(ロバート・デ・ニーロ)
過去2戦は1勝1敗。
いよいよ雌雄を決する3戦目の前夜、レイザーが理由も告げず突如引てしまう。
それから30年、ボクシングのプロモーター、ダンテ・スレートJr.(ケヴィン・ハート)は因縁のライバル同士である彼らの対決をコンピューターゲームで再演する企画を企てる。
しかしCG撮影当日、久々の再会をした二人は、互いへの敵対心が一気に噴出、大乱闘を繰り広げてしまう。
この騒動がYouTube等で取り上げられ一気に世間に広まり、本当の大イベント試合が決定してしまうのだったが・・・。

リベンジマッチ

全く誰だこんな映画の企画を考えた奴ぁ(笑)
映画の歴史に燦然と輝く名作、「ロッキー」と「レイジング・ブル」。
それぞれ主役を演じた二人がセルフパロディーよろしく元ボクサーを演じている本作。
世間の流れに逆らえず因縁のボクシング対決をするおバカコメディーだと思って観たら、意外や真面目なドラマ部分が胸に残る映画でした。

リベンジマッチ
当初全く乗り気でないレイザー=スタとノリノリのキッド=デニの対比が面白い

リベンジマッチ
うんざり顔のレイザーと嬉しそうなキッド。 このデ・ニーロの笑顔♪

30年前、因縁の対決を目の前に突然引退したレイザー。
ヤル気満々で肩すかしをくらってしまい 怒り心頭だったキッド。
そんな二人の実現しなかった試合をコンピューター・ゲームで再演しようとする企画が起こります。
CG映像撮影で再会した二人は小競り合いから一気に本気の殴り合いに進展、大騒動になってしまいます。

リベンジマッチ
ピッツバーグのゆるキャラ?(笑)グリーンゴブリン然な二人。 キッドのぽかりが原因で大乱闘に・・・。

CG撮影の為のグリーンスーツを着た二人の殴り合いをスマホで撮影した映像がYouTubeなどSNSで一気に全米で話題に。
あっと言う間に実際の試合実現へと話が大きくなってしまいます。今の時代らしい展開ですね。

過去の栄光も今は昔。
レイザーは地元の製鉄所で働きながら元トレーナーのライトニング(アラン・アーキン)の介護施設の費用を支払いながらの貧乏生活。
アラン・アーキンは口の悪いロートル元トレーナーをお得意の毒舌キャラで生き生きと演じていて、ハマり役です。

リベンジマッチ
アラン・アーキンは老いても色気の抜けないチャーミングな爺ぃ役がすっかり十八番になってきたな。

一方キッドはクラブや中古車センターを経営する羽振りの良さながら、過去の栄光ネタをショーにして生活しています。
これ、「レイジング・ブル」のジェイク・ラモッタとシチュエーション同じで思わずニヤリとしてしまう。
気合ばかりでなかなかトレーニングに本腰が入らないキッドの元へ30年振りにある人物が現れるんだけど、これがキッドにとって色々な意味で転機になっていきます。

リベンジマッチ
やっと本腰入れて頑張るキッド。 縄跳び飛んだらおっぱい揺れてました(笑)

肉屋の冷蔵庫に吊り下げられた肉をサンドバッグ代わりに殴ろうとするレイザーに「不衛生じゃないか、やめろ」と叱るライトニング。
「ロッキー」では肉殴りまくって練習してましたよね。
他にも卵ネタやら、色々と彼らの過去作品を観ておくとよりセルフパロディーの面白さが分かって楽しめると思います。まあ映画好きって言ってる人で「ロッキー」と「レイジング・ブル」観てないって人も珍しいと思いますけどね(笑)

リベンジマッチ
「不衛生じゃないか!肉の買い物に来ただけだぞ!」と叱られちゃうレイザー。

リベンジマッチ

突然引退の大きな原因だった元カノ、サリーにキム・ベイシンガー。
二人の再会はレイザーにとっての大きな転機になります。キム・ベイシンガー老けたけど雰囲気あって可愛らしかった。

リベンジマッチをきっかけに、レイザーもキッドもそれまでの自分の人生で失ったていたもの、捨てたものと向き合うようになります。
世捨て人のように地味に暮らしていたレイザーはサリーとの再会により愛のある生活を取り戻す。
一方キッドは長い間会うことの無かった息子と新しい親子関係を築くうちに家族との繋がりの大切さに目覚めたり。
コメディータッチだった映画はドラマ部分の盛り上がりに伴ってストーリーに深みが出てきて引き込まれました。

リベンジマッチ
ホンマにやんのか?? ええ、彼らは真剣です・・・。

クライマックスの試合のシーン、そりゃロートルなのでもの凄いモノを期待したらそりゃ~気抜けもするでしょうけど、かなりお二人頑張ってます。
だんだんエンジンが掛かってくるに従ってわたしも熱が入ってきて、それまでの二人のキャラに好感が持てるものだからどっちにも勝って欲しくて困りました(笑)
なんだか綺麗にまとめ過ぎという意見もどこかで読んだけど、わたしはとっても楽しめました。
友達に「また感動してウルってしちゃったんだよなぁ」って話したら、
「みーすけは男の友情話に弱いからね」とさらりと言われた。
「え、あ、そうだったのか!」と改めて自覚。
ええ、わたしは男の友情話に弱い女ですとも(笑) 

リベンジマッチ
これが

リベンジマッチ
こうなる・・・。

出演にあたって、2人はかなり減量に取り組んだとか。
デ・ニーロといえば、変幻自在な役作り「デ・ニーロアプローチ」で有名ですが、今回も数か月がかりで15キロ以上のダイエットに成功との事。
映画の冒頭からお腹ポッコリでおいおい大丈夫かよ~と不安でしたが、トレーニングが過酷になるにつれ、確かに顔がシャープになってました。
でも仕上がり感が甘かったかなぁ(笑)
本当に15キロ落としたとしたらちょっとデ・ニーロ太りすぎだったのかも。
まあ70歳の彼にマコノヒーやベイル並の体型変化を求める事は過酷ですよね^^;
片やスタローンの体作りは67歳には見えない!
そりゃ体勝負で頑張ってるアクション系の役者だから手抜き出来ないですもんね。
確かに凄い。凄いんだけど、そこはかとなく漂うケミカル感が・・・(笑)
さすがハリウッドと何故か納得。

リベンジマッチ
67歳には見えないケミカル・スタローンと好好爺のようなデ・ニーロ(笑)

ここん所、アンサンブルや脇役で光ったり、光らなかったり、「質より量」的に映画出まくってるデ・ニーロですが、今回は久々に頑張ってる映画だったかなと思いました。
でもボブ、あんたはもっと出来る子なんだから、気合入れて主演一人で張りなさいと言いたいぞ。
同行した友達もデ・ニーロの大ファンなんで、二人して「ラスト・ヴェガス」のアンサンブルはどうかな~と期待と不安に包まれながら公開を待ってます。

テーマ : 最近見た映画
ジャンル : 映画

「ショーン・オブ・ザ・デッド」 ダメンズ VS ゾンビ

「ショーン・オブ・ザ・デッド」 (2004)イギリス
原題/Shaun of the Dead
監督/エドガー・ライト
出演/サイモン・ペッグ ニック・フロスト ケイト・アシュフォード ビル・ナイ 他

ショーン・オブ・ザ・デッド

ロンドンの家電量販店に勤めるショーン(サイモン・ペッグ)は、仕事も無気力、惰性で生きてる冴えない男。
ガールフレンドのリズ(ケイト・アシュフォード)とのデート場所はいつも同じパブ「ウィンチェスター」で、しかも親友エド(ニック・フロスト)のコブ付きデート。
そんな煮え切らない態度のショーンに愛想をつかしたリズにある日とうとう振られてしまう。
がっくり意気消沈したショーンだが、エドとやけ酒をした翌朝起きてみると街中がゾンビだらけになっていた!
一念発起したショーンはリズや母親を助け出すためにゾンビで溢れる街中へ飛び出すのだが・・・。

ショーン・オブ・ザ・デッド
な~んか通行人が変なことになってますが、当然気がつかないおバカコンビ。

ショーン・オブ・ザ・デッド
やっと事態の大変さに気付いた時には・・・ 二人共若い!

ショーン・オブ・ザ・デッド7
ゾンビの群れから家族を奪回する為に頑張るショーン。 頑張れダメンズ!

祝!「ワールズ・エンド」来週末公開☆ 待ってたよ~~ん!
って事で、エドガー・ライト、サイモン・ペッグ+ニック・フロスト トリオの記念すべき第一作をばアップ。
ゾンビ映画の金字塔 ジョージ・A・ロメロの「ゾンビ」への愛情たっぷりなパロディ映画。
ゾンビ好き、しかも大好きなビル・ナイ♡出てるって情報ゲットで観たくて観たくてDVD出て即買いしたっけ。

ショーン・オブ・ザ・デッド
ゾンビの真似してなんとか逃げようとする御一行様。

主人公のショーンは仕事も適当、長年付き合っているリズとの将来も真剣になれず、オフは同居している親友でニートのエドとゲーム三昧。
夜な夜なパブ「ウィンチェスター」で飲んだくれているダメンズ野郎です。
とうとうある日愛想をつかしたリズに振られてしまう。
やけ酒かっ喰らって朝起きると、街中に大量のゾンビが出現している! 
何をやっても真剣になれないダメ男ショーンは彼女や家族や友人達とサバイバル出来るのか?!という映画。

ショーン・オブ・ザ・デッド
避難場所に選んだのは、おなじみのパブ「ウィンチェスター」 ゾンビがうようよでえらいことになってますが。

冒頭から何となく”ゾンビ・パンデミック”を予感させる不気味さを匂わせながらも、それを笑いへ昇華させる脚本が上手いですね。
脚本も担当してるS・ペッグと監督のE・ライトがロメロ・ゾンビの大ファンだとか。
いや、分かります、彼らのロメロへのリスペクトを感じさせる設定ですもん。
まずもってゾンビがノロいってとこから(笑)
ニュースキャスターが真面目に「頭部の切断か脳を破壊してください」と警告するくだり。
オリジナルを観てたらより楽しめるんではないでしょうか。いや未見でも面白いけどね!

ショーン・オブ・ザ・デッド
なんかっつ~とソファーに座って一休みするショーンとエド

ショーンとエドの二人が醸し出す、何とも言えない緩い空気感がこの映画のキモでおバカ二人のやり取りがなんせ可笑しい。
だらしなくドアを開けっ放しにしとくもんだから、ゾンビが入ってくるし~。
ゾンビ撃退に使用するレコードネタやら、籠城先に選んだパブまでの逃亡途中のドタバタで巻き起こる出来事に大笑い。
そんな中、ちゃんとしなきゃ感に駆られて頑張って皆んなを救出しようと奮闘するショーンをことごとく邪魔するエド。
空気読まないマイペース炸裂で、周りをゾンビに囲まれても携帯が鳴れば「ちょっとタンマ」って話しだす始末。
いや、ゾンビにタンマは通用しないって(笑)

ショーン・オブ・ザ・デッド
きゃ~~!穴空いてるのに死なない! ってもう死んでるんでね。

ショーン・オブ・ザ・デッド
ガブガブシーンも手を抜かない丁寧な作りになってていいわ~♪

ショーン・オブ・ザ・デッド
ビル・ナイ♡演じるショーンの義父フィリップ。 さすがいい仕事してまっせ♪

コメディーだけど、ゾンビ映画なんで、殺戮場面とかグロい映像はしっかりと演出。
この辺りを手抜きしないでちゃんと描いてるからよけい笑いの場面が可笑しいという相乗効果ね。
イギリス人なんで籠城するのはモールでは無くてパブってのもいいですね。実にイギリスらしい。

緩い笑いにホラーに活劇、家族愛や友情にちょっとホロっとして、そしてラストのほのぼの感。
QUEENの楽曲も効いてて、エンディングでオリジナルのテーマ曲を使用してるのもムフフと楽しめる。
下手なリブートゾンビ映画より絶対面白いですから!
ホラー苦手な友達に「大丈夫、笑えるから!」と自宅に呼びつけてDVD鑑賞会。
ゲラゲラ笑ってたんで、ホラーやスプラッター苦手な方も大丈夫かと。ほんと面白い、快作です。

ショーン・オブ・ザ・デッド
この二人の友情は永遠なのです・・・(笑)

本作なんと日本で劇場公開してません。
まあ当時全くの無名だった彼らだからしょうがないけど、映画会社バカだね~。
サイモン・ペッグは大人気であちこちの映画に引っ張りだこ、ニック・フロストもアメリカのテレビドラマの主演が決まったとか。
そしてこのトリオの三部作の新作「ワールズ・エンド」がもうすぐ日本公開だよん。
あ~ん楽しみですぅぅぅ♪

ショーン・オブ・ザ・デッド

個人的趣味で普段のビル・ナイ貼っとこうかな。
あんまり需要があるとは思えないけどさ、いいんだもん。好きなんだもん♡


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ジャンル : 映画

tag : ビル・ナイ

「ドン・ジョン」 凹まない版「SHAME」

「ドン・ジョン」 (2013)アメリカ
原題/Don Jon
監督/ジョセフ・ゴードン=レヴィット
出演/ジョセフ・ゴードン=レヴィット  スカーレット・ヨハンソン  ジュリアン・ムーア 他

DON JON

イケメンで人あたりのいい性格のジョンは女子にモテモテ。
周囲からは伝説のプレイボーイ、ドン・ファンにちなんでドン・ジョンと呼ばれていた。
しかしお持ち帰りの生身の女子とのセックスでは満足できず、毎日ネットでポルノを鑑賞、自慰行為にふけり理想の性生活を追い求めている。
そんなある日、クラブで人生一の超ゴージャス美人バーバラ(スカーレット・ヨハンソン)に出会いお互いに意気投合。
最高の恋人ができ、ウキウキのジョンだったが、ポルノを我慢する事ができず、ある日バーバラに現場を発見され、ポルノ禁止令をだされてしまう。
隠れてこそこそスマホでポルノを鑑賞していたジョンはある日夜学でエスター(ジュリアン・ムーア)という年上の女性と知り合うのだが・・・。

DON JON
スカ子の女豹感がパないですが、意外と保守的・・・てか超計算女子ですな。


ちゃんと毎週教会通いして、家族とランチするジョン。 真面目ぢゃん(笑)

「(500)日のサマー」「ダークナイト ライジング」のジョセフ・ゴードン=レヴィットが初監督を務めたラブコメディ。
軽いノリのラブコメを想像してたんだけど、人間関係を通して精神的に成長する青年を描いていて、かなり好感触な作品でした。

レヴィットくん演じる主人公のジョンは素敵な外見と人あたりのいい性格で女の子にモテモテ。
彼の大事にしているものは 俺、俺の体、家族、教会、俺の友達、女の子とのセックス。
夜な夜な友人と繰り出しては必ず高ポイントの女子をお持ち帰りです。

しかしなんと彼はポルノ中毒!
生身の女の子とのセックスよりも自分の世界に浸れるポルノをやめる事ができないんです。
「シェイム」のファス♡が演じたブランドンはセックス中毒な自分をかえりみて自己嫌悪し凹みまくってましたが、こちらはち~とも悩まない。
実在の女子とのセックスは勿論いいけど、ポルノで自己処理する方がず~っといいんだよ~んとあくまでポジティブ。
ジョンがPCで鑑賞するアダルト画像がバンバン出てくるけど、あっけらかんと開放的な演出でいやらしさを感じず、逆に可愛い~じゃんって笑っちゃう。わたしも大人になったもんだ・・・。


セックスの後もこっそり一人でポルノ観賞するジョン。 中毒だってば手羽!

パーフェクトなはずのバーバラとの生活は勿論たのしい。
・・・はずなのに、何か違和感を感じだしたジョンは夜学で同じクラスを取るジュリアン・ムーア演じるエスターという歳上の女性と知り合います。
基本的に女子には優しいジョンがなぜかエスターには腹を立てたり素の感情をさらけ出します。


70年代のポルノ本をプレゼントしたり、百戦錬磨なジョンが翻弄されちゃう。

インディーズ臭炸裂なジュリアン・ムーアが良かったな~♪
過去に何かある感をさりげに感じさせるレヴィットくんの演出も上手い。
エスターがジョンに語る「あなたはいつでも一方通行なセックスだけ。自分中心で女の子と本当の関係を求めてないのよ」というセリフにジョンは初めてはたと自分の女性感や恋愛観に疑問を持ちます。

虚像のポルノの女性との空想でしか満足できないジョン。
一方恋愛映画の理想の王子様像を求めるバーバラ。
結局二人とも成熟した大人の関係を持つことができていないんですよね。
若い頃の恋愛にありがちな勘違い感が描かれていて、うーむ、なるほど・・・と。
劇中スマホばかりいじって一言も喋らない妹が最後に放つ一言にジョンも家族もわたしも大いに賛同でした。

他者とのコミュニケーションを取るも、つい自分本位な考えを相手に求めてしまいがちな生活。
そんな中ジョンが見いだした答えは至極当たり前だけどとても大切な事。
説教臭くならずに明るく答えを出すレヴィットくんの演出がセンスあって良かったなぁ♪
ラストにジョンが見つけた答えにとても暖かい気持ちになって、ちょっぴりジンとしちゃいましたよ。


デジタルでなく、フィルムで撮影したレヴィットくん。

監督第一作とは思えない、なかなか上質な成長ドラマ。
彼のフィルム・メイカーとしてのセンスは侮れないものがあります。
可愛いだけじゃなかったね!


この垂れ眉がなんともかわゆいのぉ~♡ 

レヴィットくん、「HIT RECORD」というプロダクションを設立していて、映像関係だけでなく、絵画、音楽ありとあらゆるアーティストと一緒に仕事をしようと呼びかけています。
子供の頃からショービジネスの世界にいると、毒されて変な方向に行ってしまう面倒な人も多い中、彼の志の高さというか、賢さも好感持てます。
役者としてだけでなく、映画人としても今後の活躍が楽しみです。



そうそう、劇中バーバラ・スカ子が夢中で観るありがちな恋愛映画にチャニング・テイタムとぎょろ目のアン・ハサウェイがカメオ出演。
レヴィットくんの人脈かな。思いがけずチャニングが観れて、何だかお得感ありでした♡


泣かないで、ジャガイモちゃん♡

テーマ : 最近見た映画
ジャンル : 映画

「ビッグ・リボウスキ」 脱力して笑いたい時はコレ

「ビッグ・リボウスキ」 (1998)アメリカ=イギリス
原題/The Big Lebowski
監督/脚本 イーサン・コーエン ジョエル・コーエン 
出演/ジェフ・ブリッジス ジョン・グッドマン スティーヴ・ブシェミ ジュリアン・ムーア
   ジョン・タトゥーロ ピーター・ストーメア 他 濃いキャラ満載の皆さん

BIG LEBOWSKI

時はジョージ・H・W・ブッシュ政権下、湾岸戦争のころのロサンゼルス。
無職で気ままに暮らす“デュード”こと、ジェフリー・リボウスキ(ジェフ・ブリッジス)。
友人のウォルター(ジョン・グッドマン)、ドニー(スティーヴ・ブシェミ)達とボーリングチームを組み日がな一日ボーリングをし、酒を飲み、自堕落を絵に書いたようなお気楽な暮らしを送っていた。
ある日彼の家に突然、2人のチンピラがやって来て女房の借金を返せと襲われる。
全く身に覚えがなく呆然とするデュードだが、実は同姓同名の大金持ちと間違われていたのだ。
後日、デュードはその富豪ビッグなリボウスキから呼び出され、誘拐された妻の身代金の受け渡しを依頼されるのだが、友人ウォルターのせいで事態はどんどんややこしい横道に逸れて行ってしまう・・・。

BIG LEBOWSKI
デュードはカクテル、ホワイト・ルシアンがお気に入り。 美味しそうに飲むんだなぁ~これがまた。

風邪が治りませんの。ず~~っと1週間近く微熱続きで、映画館に行く元気も出ない(泣)
pu-koさんちの記事でピーター・ストーメアの名前が出てて、久しくあの変な顔観てないなぁ→ストーメアと言えばジョン・タトゥーロだなぁ(わたしの中ではリンクするのだ)→元気無いので脱力笑いができるのがいいなぁ→二人が出てるこれだなぁ→という事で、今回は「ビッグ・リボウスキ」です!

コーエン兄弟の映画って超好きな「ミラーズ・クロッシング」や「ファーゴ」とかと、全然ダメだわぁな、あえて挙げないけど「レディー・キラーズ」とか(笑)わたし的に落差が激しいんですが、これはものっっ凄く好き!!
だた、「こんなストーリーです」とか「こんな所が凄くいいんです」とかの説明も ものっっ凄く難しい!
最初に観た時に、その面白さを友達に伝えたいのに、何をどう言っても「?????」って顔されて説明するのを諦めたのを思い出した・・・。
無理を承知で説明するなら、独特のオフ・ビート感、散りばめられた小ネタ、役者の仕草や表情、そんな細かい所を楽しんでにやにやクスクスする映画・・・でいいのかな?

BIG LEBOWSKI
この三バカのどこか空気の抜けたようなやり取りを見てるだけで笑えるのよぉ~

主人公”デュード”を演じるジェフ・ブリッジズは初めて脚本を読んだ時「デュード役を演じるために自分は生まれてきた」と思えたそうな。
ヒッピー崩れで、ボーリング、酒、マリファナな毎日。ファッションは、でろ~んとしたTシャツにバミューダ・パンツに雪駄。
自分の思わぬ方向に物事が進み巻き込まれて行くのに、「大変だ~」って言ってるわりに切迫感が無いし。
もうこのジェフ・ブリッジスの肩の力の抜けた自然な演技が超イイんだなぁ~。
デュードそのもの!ファーストネームも”ジェフ”って同じだし。
昔はミシェル・ファイファーとピアノ弾いてロマンスなんかしてたのに、同一人物と思えません。いや褒めてます。

BIG LEBOWSKI
ゲットしたラグの上で上機嫌に踊っております♪

共演者の濃い濃い超濃いキャラもこの映画の魅力。

まずはその頂点、常に話をややっこしい方向へどんどんと引っ張るウォルターにお気に入り役者ジョン・グッドマン
ベトナム戦争退役軍人で、つねに拳銃を持ち歩きすぐに話をベトナム戦争に結びつける。
ユダヤ人でもないのに前妻の影響で改宗していて、サバトの日はボーリングもしないほどの敬虔さ。
このウォルターのせいで、デュードはしなくていい苦労や巻き込まれなくて済むトラブルをどんどんひっ被ります。

BIG LEBOWSKI
ラインを踏んで投げたからって銃で脅してはいけませんってば!! ジョン・グッドマン最高に可笑しいわ。

もう一人の親友元サーファーのドニーに大好きスティーヴ・ブシェミ
ブシェってば、「ファーゴ」ではいっぱい喋ってたのに、本作では何か言う度にウォルターに「黙れ」「喋るな」「話を聞け」とことごとく会話を遮られてしまうんですよねぇ。
大して活躍する事もなく気の毒な事になっちゃうんですが、またそれが笑えるという・・・。

BIG LEBOWSKI
ストライク出して喜んでま~す♪ 可愛い♡ いや、ホントにそう思うの(笑)

出ました!ジーザス!!そう彼の名はジーザス!!
子供の前で猥褻行為をして逮捕された男 ジーザス。
男色家で、出所後 隣近所にそのことを報告して周る男 ジーザス。
このジーザスなんて、主要ストーリーにな~んも関係無いんですよ。
でも本筋と関係ないのに 無駄にキャラ濃すぎだってば 嗚呼~~ジーザス笑える~。
このジョン・タトゥーロを観たくて巻き戻ししたりします わはは!

BIG LIBOWSKI
デュード「クインターナのブタ野郎め だが腕はいい」 って腕はいいのか!!

はい、プールに浮かぶニヒリスト、ピーター・ストーメアです。
途中黒子みたいなカッコして出てきますが、何故そんな姿??ニヒリストだから?意味ない~。
映画内のAVにも出てますけど、これも関係ない。でも金色のロン毛が気味悪可愛い・・・のか?

BIG LEBOWSKI

富豪リボウスキの娘 フェミニストの前衛芸術家モードにジュリアン・ムーア。
途中イキナリのミュージカル展開でバイキング風ボーリング・クィーンになって踊っています。
あのミュージカル仕立ても本編と関係ないなぁ。
イタリアからの長距離電話で彼女が大笑いするシーンがあるけど 勿論これもなんのこっちゃです。
今回、この場面にデヴィッド・シューリスが出てるのに気がついてビックリしました。

BIG LEBOWSKI
彼女よく脱ぎますが、今回も遠目ですがかなりの冒険スタイルで脱いでます・・・。

狂言回しのザ・ストレンジャーに超渋い声のサム・エリオット ホントに渋い~~♡
このキャラなんて どこの誰??ですからね。
BIG LEBOWSKI
「人間は時にクマを食うがー クマに食われることもある」・・・で???(笑)

ビッグ・リボウスキの忠実な秘書にフィリップ・シーモア・ホフマン。
その腰の低さはなんですか~ちゅう程です。で、やっぱりあんまり本筋と関係ない所で笑わされた。
かなりのチョイ役なのに仕草がいちいち可笑しくて やっぱ芸達者ですよね。

BIG LEBOWSKI

公開当時、前作『ファーゴ』以上の作品を期待していた批評家には、この独特な空気感がウケず辛い評価だったようで。
ところがDVDが発売されると、この独特の面白さに徐々にブームの火が付いて、一躍人気映画。
現在ではカルト映画として一部の熱狂的ファンから絶大な支持を受けるようになりましたとさ。
映画って化けるんですね。
余談ですけど あの名作「明日に向かって撃て!」も公開当時は散々に叩かれたらしいんです。
いやびっくりだ、批評家の言うことを丸呑みにしちゃいかんな。自分で観て感じないとダメですね。

BIG LEBOWSKI
え~っと、サービスに もいっちょ 腰振るジーザスを・・・^^;

ラグ、鳴り続ける時代を感じるデカい携帯電話、デュードの住むフラットの大家が踊る下手っぴなダンス、マーモット、下着の入ったバッグ、いたずら書きのメモ、人口呼吸器で眠る作家、ジーザスのボール磨き、錆色・・・てか錆びたグラン・トリノ、留守番電話、コーヒー缶。
もうね、そんなストーリーとは直接あんまり関係無い事柄がいちいち可笑しくて、ツボで堪らんです~。
ああ~~ダメです、ゴメンなさい、わたしの文章力ではこの映画の魅力を伝える事ができません。ガックシ・・・。
人生色々あるけど、「ボウリングしようや」です。
未見の方はとりあえず一回観て欲しい。この不思議な空気感にちょっと笑えたら、あなたも仲間です!(何の??)

本筋から逸れていく不条理な物語の不思議な脚本を書いて、ちゃんとそれを映像にしちゃえるコーエン兄弟ってやっぱ凄いッス。
当たりハズレがあろうとも、やはり彼らの作品は見逃せないです。新作「インサイド・ルーウィン・デイヴィス」が今から楽しみです。

BIG LEBOWSKI
劇中意味なしミュージカルの一場面です・・・ しつこいようですが、物語の本筋とはかなり関係ありません。

そう言えば、Wikiってたらこんな情報をゲット。
この映画の熱狂的なファンの方々が、毎年”リボウスキ・フェスティバル”ってイベントを開催しているらしいんです。
ホワイト・ルシアンを飲みながら、好きな登場人物に扮してボウリングをするっていうイベントらしいんですけど、これ興味あるわ~行ってみたい~。やっぱコスプレはモードのボーリング・クィーンかな♪ 

BIG LEBOWSKI
せっかくだからお気に入りのジーザスのボール磨きを貼っときます♪ ジーザスのコスプレは遠慮しときます・・・

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tag : スティーヴ・ブシェミ ジョン・グッドマン

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天邪鬼なので映画の好みも多少偏りありです
毒も吐き、妄想も垂れ流しますが笑って許してくださいませ
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