『手紙は憶えている』なんかもう、色々と辛い

『手紙は憶えている』(2015)カナダ=ドイツ
原題/Remember
監督/アトム・エゴヤン
出演/クリストファー・プラマー マーティン・ランドー ブルーノ・ガンツ 他



Remember



認知症を患いながらナーシングホームで暮らす90歳のゼヴ(クリストファー・プラマー)は、ホーム内の友人マックス(マーティン・ランドー)から1通の手紙を託される。
2人は共にアウシュビッツ収容所の生き残りで、手紙には彼らの家族を殺した元ナチス兵士が潜伏している情報が記されていたのだ。
体が不自由なマックスの願いを受け、ゼヴは単独仇を探す復讐の旅に出るのだった。



戦後70年、1通の手紙を頼りに家族を殺したナチスを探す復讐の旅に出る老人の執念を『スウィート ヒアアフター』や『デビルズ・ノット』のアトム・エゴヤン監督が描いたサスペンス・ミステリー。


Remember
朝目覚める度に妻を探すゼヴ。切ない……💧


老人ホームで暮らすゼヴは認知症を患っていて、妻が亡くなったことさえ忘れてしまうほど。
そんなゼヴが同じホーム内で暮らす友人のマックスから手紙を受け取ります。


Remember
ほーれほれ、これちゃんと読みなはれ。 ふぁぁ


そこには一人の元ナチス兵士が「ルディ・コランダー」という名前で身分を偽り、北米に隠遁している調査情報が記されていたのです。
実はゼヴとマックスはアウシュビッツの同じ収容所の生き残りで、ナチスは彼らの家族を殺した張本人だったのです。
該当者は4人。
車いす生活で歩くこともままならないマックスの意志を受け、混乱する記憶と手紙に記された情報だけを頼りにゼヴは単独ホームを抜け出し仇を探す旅にでるのですが……。




本作、ミステリー要素が大きいのでこの間の『ザ・ギフト』同様あれこれ書けない。困る💧
とりあえず、なんちゅーか、もー非常に辛い、しかしグッとキた映画でした。


Remember
始終フラフラしていて、もーホントに心が痛い💧


まず、大好きなクリストファー・プラマーが、認知症で記憶がままならないおじいちゃんを演じているのが非常にいたたまれない。
『初めてのおつかい、おじいちゃん版』状態ですよ。
認知症が進んでいるゼヴは一度寝ると、寝る前にやってた事とか状況とかを忘れちゃう。
だからマックスは手渡した手紙に、ゼヴの妻が最近亡くなった事、何のためにホームを出て旅をしているのか、仇が住んでいる場所までのルートやスケジュールまで事細かく書いているんですね。
遠距離ツアコンすげぇ。


Remember
マックス、ワシここで何してるんかいのぉ??


マックスの指示通り行動しているゼヴ。
途中列車で眠ったりホテルでお風呂に入りながらうたた寝して、目覚めるたんびに記憶が飛んでる。
自分の状況が分からず、亡くなった妻を探し名前を呼び、不安でおろおろしているのが本当に可哀想。
その度に手元にある手紙を読み、既に妻が亡くなった事や移動の理由を思い出します。
それが何度も何度も繰り返されるの。
ほんと残酷。


Remember
手紙を読み辛い過去を何度も反芻する残酷さ


アカデミー賞俳優プラマーさんの演技が真に迫れば迫るほどこちらの胸も潰れそう。
ホントによぼよぼで不安になっちゃうよ。流石の名演。


Remember
オフショットで目力あるプラマーさん見れて安心


共演のマーティン・ランドーもよぼよぼで、辛さを煽る。助けて。

Remember
年寄りメイク盛りすぎだよ💧💧


主要な二人がリアルにご高齢過ぎて色々危機感がぱないぞ。
あとブルーノ・ガンツさんも出てるもんね。
ベルリンの天使、ヒトラー、そして元ナチスとガンツさんも幅広い方だ。演技派ドイツ人の宿命かな。
今回ちょっとあっさりだけど、ある意味良かったよ。
きっとだってラスボスハマり過ぎてあれこれ辛すぎたと思うもん。


Remember
こうやって見るとガンツさん若い(あくまで主観)


候補が4人もいるってのがね~。
認知症の老人が本物の仇を求めてペンシルヴェニアの施設からオハイオ、そして国境を越えカナダアメリカと大移動するのが観ているこちらが消耗するって。
復讐に使用するため拳銃を購入したり、その拳銃をイミグレーションで如何に隠すかとか、ホテルに泊まったりスーパーでシャツ1枚買う事まで、病気のゼヴには壮大なミッションなわけですよ。


Remember
見ず知らずの人の所行っていきなり復讐とかってぇぇ


そうしてもちろん、仇候補との邂逅があるわけです。
記憶が曖昧なゼヴはぶっちゃけ何をしてるか分かんなくなる瞬間もあるし、その行動さえ手紙通りにしてるだけっぽいのがなんとも危なっかしくて。
はぁぁぁーーーー怖い!
そんな!
おじいちゃんが!!
復讐って!!!


Remember
はぁーもーやめたげて!!


エゴヤン監督はわたしの愛すべきプラマーさん演じるゼヴの危なっかしい行動を淡々と意地悪く突き放すように描く。
途中で出会う少年や小さな少女に話しかけるゼヴの優しい表情や声が堪らん。
もぉぉぉぉ、ゼヴの復讐、誰かやめさせてよぉぉって気持ちがヒリヒリしてしょうがなかった。
無垢にも見えるゼヴの歩みと美しく静かな風景に、しかしこちらの心はざわざわと不安に揺れます。


Remember
記憶がはっきりしたらピアノも弾けます♪


ゼヴの冒険(と言っていいでしょ)は、意外な展開を向かえます。
途中からなんとなく結末読めるって方いらっしゃるみたいですが、みーすけは只々ゼヴの旅の行程が不安で不安で、そっちばっか気になってて、驚愕展開にショックで暫し引きずってしまった💧


Remember
キリっとしてるプラマーさん貼っとかないとやりきれん


復讐への執念や過去への責任、犠牲、そんなことをあれこれ考えて暗たんたる思いに苛まれました。
そして戦争被害者の凄まじい執念。戦後70年経ち当時を知る存命の戦争体験者はどんどん減ります。
最近問題になっていた「ナチスの制服」問題とかね、なんでナチスはダメなんだ?っての勉強しないとね。
10代20代の若い人もアホな大人もね。
戦争の悲劇を風化させないよう繰り返し語っていくってとても大切な事。
更に全ての差別が行きつくところには悲劇しかないという事を、今後もちゃんと考えていかないと 自戒も込めて。


はあぁぁしかし辛かった。
辛かったので若き(つーても中年前期)プラマーさんが如何に天使ファスに劇似かって画像でも貼って癒されよう。
福眼福眼❤


Remember
はい!!どれがプラマーさんでどれがファスでしょう?



あ、ここでちょっとご挨拶を。

え~、普段からおバカな文章を垂れ流している当ブログですが、11月3日で開設から丸4年を迎えました!


わーーーーい♪ぱちぱちぱち!!!
この飽きっぽいわたくしが、更新頻度は下がったり上がったりありながらもここまで続けることができたのは、ひとえに温かいコメントを頂いたり、いいねをして頂いたり、直接やりとりすることはなくとも閲覧履して頂いている皆様あってこそ!
と、あとは自分の頑張りだな へへんwww
あ、いえ、いつもご愛読いただき誠にありがとうございます!


先日ブログ開設1回目の記事→『トランス』を読み直したんですが、記事の雰囲気、スタイル、画像のアホコメント等、全く今と変わらってないと言う。
揺るぎないみーすけ!言い方変えれば成長無しってことかあいたたた!
うう…こんなブログですが、これからもご愛顧お願いいたしますごろにゃん 媚媚。

では、さらば!!
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『チャイルド44 森に消えた子供たち』  トムハ祭り開催中

『チャイルド44 森に消えた子供たち』(2014)アメリカ
原題/Child 44
監督/ダニエル・エスピノーサ
出演/トム・ハーディ  ゲイリーオールドマン  ノオミ・ラパス  ジョエル・キナマン  他


child 44


スターリン政権下にある1953年のソビエト連邦。
9歳から14歳までの子供たちが変死体となって発見される事件が発生する。
被害者は皆全裸で胃が摘出されており、直接の死因は溺死。発見現場は山間の線路沿いに限定されていた。
明らかな連続殺人事件。
しかし、時は犯罪なき理想国家を掲げるスターリン政権下。
「楽園に殺人は存在しない」と、子供たちの死を事故として処理する上層部。
事件を担当する秘密警察捜査官レオ(トム・ハーディ)は親友の息子が犠牲となったことで捻じ曲げられた事実に疑問を感じてしまう。
そんな中同僚ワシーリー(ジョエル・キナマン)の裏切りにあい、妻ライーサ(ノオミ・ラパス)にいわれのない犯罪の容疑を掛けられ自らが秘密警察に追われる身となってしまうレオ。
歪められた事実にレオの中の正義が突き動かされる事になり・・・。


child 44
『炸裂! 夏のトムハ祭り』 


今 日本で密かに行われている 『トム・ハーディ祭り』。 
そうなのか?いや、そーでしょ、主演作が連続3作公開だもん、祭りでしょ!
祭られ中のトムハ作品にして、全世界で評判のトム・ロブ・スミスの傑作ミステリー「チャイルド44」の映画化。
翻訳本が苦手なんで読んでませんけどー、テヘ♥
このベストセラー小説はあの猟奇殺人鬼アンドレイ・チカチーロの事件をモデルにしてるんですね!
映画観た後知ったがな!事前情報無さすぎか?それでいーのだ!

バカ売れ小説の映画化ということで話題沸騰!鳴り物入りで公開されるもアメリカでまさかの大コケ!
なんだそりゃ。
でも映画は観ないと分かんないでしょ?スコット・フリー印だし意外とだいじょぶじゃね? と、観てきましたよ。
いや、そんな けちょんけちょんに言われるほど悪く無かったですけど・・・。
言いたいことはある。
以下

ストーリーの中で語られるのは・・・
1)子供たちの連続殺人事件。
2)共産主義の理想国家を謳う政治のために犯罪が犯罪として認識されないという矛盾。
 その歪んだシステムによって事実をねじ曲げられ本来ならば国民を守るための治安が国民を攻撃する怖さ。
3)レオと妻のライーサの夫婦の愛。
大きな柱になるテーマが3本あります。


child 44
悲しい過去を持つレオは戦争英雄を経て秘密警察の捜査官となる


当然最初の連続殺人の話がメインになると思って観てると、かなり最初の方で犯人が現れちゃう。
てか、オープニング・クレジットの名前と、足だけ映る場面の声で、お気に入りの俳優だったんで犯人役分かっちゃったじゃあーりませんか!おいおい!ってこれは俺のせいか、しゃーねーな。
でも、犯人分かっても映画の態勢に問題無しなんだよ。 そーゆー仕様か。

child 44
謂れのない罪に問われるも 必死に妻を守ろうとするレオ  健気~(涙)

おー、そうかお前が犯人かよ。
で?と思ってたら、その後延々秘密警察から追われちゃうレオの苦悩、体制に対する不信感、妻への献身的愛が描かれる。
おや、こちらが本筋のテーマか。
そーかー、ならそちらに頭をシフトしよう。
元々レオはスターリンの行った政策「ホロドモール」によるウクライナ大飢饉で両親を亡くした孤児。
そんな彼が第二次大戦で英雄になり、いつの間にかスターリン政府下の中枢である秘密警察で働いているという矛盾。
映画としてはこちらの方がより大きく比重をかけて語られていたと思うんです。
恐怖政治下の情報操作や至る所に官憲の目が光りびくびくと声を上げないよう暮らす人々の恐怖。
おお、いいねーこの閉塞感チックな流れ。

child 44
ワシーリーとの "ある確執" が原因で追い詰められるレオ  てかトムハ小っちぇー!

元同僚ワシーリーらに追われる立場になったレオの気持ちの変節や、田舎の民警として捜査するようになり気づく、歪な情報操作への憤りなどなかなかの見せ場かと。
この粘着質なワシーリーの執念、腹が立つのに物語を面白くしてくんですよ!
こっちのテーマが連続殺人事件とリンクして中盤の盛り上がりが面白くて、おお!いーじゃん。

child 44
田舎の民警として左遷されたレオを待つ新たな上司ネステロフ将軍  出た!神様!ゲイリー!

child 44
レオの要請で事件を洗いなおす将軍 

不協和音で始まった新たな職場での関係。
しかしレオの必死な提言に連続殺人事件に対する見方を変えたネステロフ将軍との関係の変化もいい。
連続殺人と共産主義下の歪んだシステム、それに立ち向かうレオ達の奮闘がなかなか見ごたえあっていーじゃんこの映画。

・・・って思ってたら。

child 44
一目ぼれして口説き落とした妻ライーサにメロメロなレオ え~?そーなのー?

child 44
追われる二人は協力して捜査を始めるのだった  家内制探偵業


後半物語はレオとライーサの夫婦の物語がメインになっちゃう。
えー、そっち行っちゃうの?
でもなんかごちゃごちゃ逸話も挟まるなー。結局メインの柱はどこなのさ!?
焦点がふわふわっとしながらストーリーが進み、釈然としないうちに犯人と対決ー!ってね。

がっつり面白いベストセラー小説の映画化にありがちな落とし穴って事でしょうか。
原作が描いている「あの場面」やら「この逸話」やらあれこれ全部詰め込みたーい!
という作り手の思いが重いのか。
2時間~2時間半に編集したら、色々と盛り込み過ぎて全体が散漫でボヤケた感じになってしまいましたとさ。
って、原作読んでないから分かんないけど。
てか、逆に原作読んでないからよかったのかも。
ストーリー事態は物凄く面白いので、テーマをガッツリ絞った脚本で、ばっさり編集して切れ味良くしたら、もっとずっと面白い映画になったと思うんですよ。
残念!惜しい! 

余談。
冒頭でも書いたけど、鑑賞後まで原作がチカチーロを題材にしてるって知らなかったわたし。
観てる間 「あ!ちょとまてちょとまて!!この犯人チカチーロじゃんチカチーロじゃん!」って変なテンション上がってしまった。
で、思い出したのが『市民X』(1995)という作品。 
HBO制作のテレビ映画なんですが、あれを思い出して観たくて観たくてしょーがなくなった!
アンドレイ・チカチーロの犯罪を綴ったドキュメンタリー小説の映画化。
なんとゆーかおよそ潤いのない、派手さのない地味な話です。
楽園国家を謳う歪んだ管理政治の下、レオと同じ民警捜査官たちが行う超地味な捜査と上層部との軋轢を淡々と追うカメラ。
努力が報われ連続殺人鬼のチカチーロを逮捕するまでの長い日々を描いた作品。
出演は、スティーヴン・レイ、共演はドナルド・サザランドとマックス・ヴォン・シドーという何とも味のある渋い面々。
これねーすっげーいい作品なので 未見の人観て!観て

CITIZEN X
地味!だけどじわじわと盛り上がる。 名作です!


って、いかん、今回は『チャイルド44』のレビューだよね。
若干残念作品ではあるけれど、映画の残念さは役者のせいでは無いです。
贅沢役者がゴロゴロ出ていて、皆さんいい仕事してます!


child 44
祭られてるぞ俺

何はともあれ祭りの中心トム・ハーディ
うむ!
噂に違わずものごっつーロシア訛りの英語を喋るトムハ。
pu-koさんちの芝刈り屋さんのメキシコ人とそっくりな喋り方だというトムハ。
ええーもう確かにアホっぽく見えたわトムハ!
でもねアホなトムハ上等!!
熊みたいに朴訥として、品はないけど愛があるレオ。
秘密警察の上層部で働くエリートには全く見えないけど、熱い男気を感じるレオ。
首の後ろに肉団子できるほど体作ってるレオ。
磯野ワカメも真っ青な刈り上げのレオ。
でもでも、そんなレオ=トムハがフニャリと笑った顔がーーー!

child 44

ぎゃんかわ!!!
・・・です。

レオが一目ぼれして口説き落とす絶世の美女的立ち位置設定に「?」を感じたけどまあいいや妻のライーサにノオミ・ラパス。
無骨なトムハと美人過ぎない(ディスりではない)ノオミのバランスがいい感じです。
でもやっぱり絶世の美女ではないやろーと遥か成層圏ほどの上から目線ですが。
ワシーリーまでメロメロなの?
ない、ないわー。

child 44
ないないって じゃかぁしいわ!!  す、すません・・・

でも今回のノオミさんとっても役にハマってて良かったですー。
やっぱこの女優、演技上手いんだよねー。
てかさー、ラスト近くのバトル、ノオミさん強すぎだから!
ここで『ミレニアム』のキャラ入っちゃいかんやろ(笑)


child 44
キャラとしての色がブルーグレーを感じたキナマン。  

ワシーリーを演じるジョエル・キナマン。
ちょっと!なにこれ、いー男!
どっかで観たなーと思ってたら『ロボコップ』じゃねーか!
すらりと体を絞ったキナマンのひんやりとした硬質な雰囲気が、鬼畜なワシーリーにぴったりで。
広い額としっかりした顎に長い顔。 この人写真より実際に動いた方が格段に魅力あるわ。
いい男だー!ちょっとよろめきそうだったざます。
あ、、ん、ごめんファス!!

ファス♡
えーよ別に


レオと一緒にシリアルキラーを追うネステロフ将軍にゲイリー・オールドマン
もー!ゲイリーの神様演技が勿体ないわー。
もっと切れ味ある編集がされていればネステロフ将軍のキャラがもっともっと生きるのに!
そんな状態でも光るゲイリーの演技ね。 あー勿体ない!

child 44
も~ったいないもったいない♪

秘密警察の上層部を演じるヴァンサン・カッセルも勿体ないけど、まだ出番多かったのでいいわさ。 
チャールズ・ダンスの扱いに至っては勿体なさすぎて『勿体ないお化け』がでるぞ!と叫びたいレベル!
これだけ名優を配しながら上手く使えてないふにゃけた展開には腹が立つね!

child 44
お化け出しましょか?


でもまあ、レオの生い立ちが影響しているであろうラストの逸話にはホッとさせられたし。
冷静に考えると結構ひどいことされてね?な妻に対して、100%の愛を注ぐレオの男気もいいし。
犯人のバックグラウンドがよくわからなくてイキナリ感を感じたけれど、ちょっとびっくりしたからまーいいや。
残念部分を差し引いてもストーリーは面白いので、バカやろー!金返せ!にはなりません。
多分。
・・・ん~しかし惜しいな残念だな。

残念なので、わんこ大好き好き!なトムハの写真貼っとこう

child 44
ん~~~大好きだよぉぉぉ♡♡

ゲイリー大好き好き!なトムハも貼っとこう・・・

child 44
ん~~~大好きだよぉぉぉ♡♡   お、落ち着けトム!

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「複製された男」 脳力試されちゃいました

「複製された男」 (2013) カナダ=スペイン
原題/Enemy
監督/ドゥニ・ヴィルヌーヴ
出演/ジェイク・ギレンホール  メラニー・ロラン  サラ・ガドン  イザベラ・ロッセリーニ


複製された男


大学で歴史講師として働くアダム(ジェイク・ギレンホール)は刺激のない日々に空虚なものを感じていた。
美しいがどこか気まぐれな恋人メアリー(メラニー・ロラン)とも何となくギクシャクしている。
ある日同僚に勧められた映画のDVDを観ていたアダムは、劇中に出てくる俳優が自分とそっくりであることに気づく。
あまりの酷似さに驚愕を通り越し恐怖を感じるアダム。
取り憑かれたように役者の事を調べ、アンソニー(ギレンホール 二役)という本名と自宅まで探りあてる。
我慢できずにアンソニーの自宅に電話したアダムの声を聞き、夫からの電話と間違う妻ヘレン(サラ・ガドン)。
二人は顔だけでなく、声もそっくりだったのだ。
とうとう出会うことになるアダムとアンソニー。
その邂逅は彼らのみならず、ヘレンやメアリーも巻き込み意外な展開をみせるのだった。


複製された男
何となく覇気のない日々を淡々と過ごす歴史講師のアダム 授業の内容も伏線・・・なのかなぁ。


複製された男
アンソニーのプロフィール写真と自分の写真を比べるアダム。 そりゃそっくりでしょうよ、二役だしさ(笑)


ノーベル文学賞作家でポルトガル出身のジョゼ・サラマーゴの小説を 「灼熱の魂」 「プリズナーズ」 と話題作の続くカナダの新鋭 ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が映像化した心理ミステリー。
『”脳力”が試される究極の心理ミステリー』 なんて、挑戦的な宣伝文句にドキドキで鑑賞。
ただ、ちらしのイントロダクションに書かれていた監督のコメント ↓ 

わたしにとって 「複製された男」 は今まででもっともパーソナルな作品だ。  

ん??これと似たようなコメントを監督が発してたトンデモ映画を今年観たぞ~。
そう、今年一番のすっとこカラオケムービー 「オンリー・ゴッド」 !
レフン監督が同じコメントを!! なんかちょっと、やな予感するんだけど・・・。


複製された男
メタファー(?)として度々現れる蜘蛛。  「SF巨大蜘蛛の逆襲」とかって映画ぢゃありませんので。

映画としての掴みはかなりインパクトありです。
冒頭からただならぬ雰囲気の映像が流れて、音楽もかなりホラーっぽい。
ビルだかマンションだかの一室で繰り広げられる、謎なセックス・クラブのようなおどろおどろしい世界感。
大嫌いな蜘蛛が、しかも毛のいっぱい生えたおっきい蜘蛛がどどーーんと出てきて おぞぞぞぞぉ~!
裸のおねえちゃんが部屋をウロウロし、ストリップ小屋さながらのショーが繰り広げられ、おっさんたちと一緒に固唾を飲んで食い入るように見つめる主人公。
指輪がある事でこの人物はアンソニーだと後に分かるんですが・・・。

複製された男
目隠ししてるようでしっかり見てるし! 


複製された男
あんた誰よ!?  あんたこそ誰よ!?  まあまあ・・・

何となく不穏な雰囲気溢れて繰り広げられるストーリーはわりとシンプル。
自分とそっくりの男を見つけた主人公が、謎を知りたくて奔走していく行くうちに、身近な人も影響されてしまう・・・。
それ以外には特に大きな事件なんかは起きないんです。あ、そっくりな人物がいるってだけで結構な事件ですけどね。

もう一人の自分に出会う超常ミステリーな展開に対する答えを、あれこれ挙げてみると

1)双子もしくは兄弟説  
2)分裂症などの頭の病気系
3)ドッペルゲンガーや幽霊など超常現象、オカルト系
4)エイリアンによるアダプト系
5)クローン人間
などなど・・・。

本編の至る所にアイテムやセリフが出てきて、それが答えに繋がるのか?と神経研ぎ澄ましました。
蜘蛛、ブルーベリー、母親の留守電の言葉、アダムの講義の内容、妻のヘレンのちょっとしたセリフ。
それらが物凄く意味深で象徴的。
謎解きモード全開で観てましたが、だんだん実は大した意味が無い気がしてしまった。
要は頭疲れたってことなんですけどね(笑) ストーリーに身を委ねました。
ボンヤリと自分なりの結論を頭に浮かべながら観ていたら・・・。
ばばん!! いきなり衝撃のエンディング!!
「ふはぁぁ?????」  ←マジで口開けちゃったよ


複製された男
「僕のパーソナルな映画なんだよねぇ。」  「うへぇ!?監督ってこんな欲望あんの?」 

そうか、ヴィルヌーヴ監督のパーソナルな映画なのか・・・そう言われちゃうともう何にも言えないス。
しかし、まさかここまでぽ~~んと突き放されるとはね。参りました。
今年で一番、いえ、ここ数年で一番ビックリしたエンディング。 お手上げだよ~。
「オンリー・ゴッド」も参ったけど、あっちは笑えたもん!
エンディングの衝撃に推理も何もすっ飛んじゃいました。
でも悔しいのでね、丸一日色々考えたんですよ。
で、やっぱ分かんなくて降参。 公式ページの監督たちのコメント読んだら・・・。
あれ?わたしの最初の推理、半分以上正解じゃないですか!
でも、でも、あのエンディング、その結論とリンクしないんじゃないですかぁ??? 


複製された男
アランの彼女を演じるメラニー・ロラン、大胆に脱ぎまくってました。 

複製された男
妊娠6ヶ月の妻を演じるサラ・ガドン、こちらも妊婦ヌードを披露。 大きなお腹がホンモノっぽかった。

ぽか~~んとはしたんだけど、映画として嫌い?って聞かれたら嫌い!・・・でないのが悩ましい(笑)
高層ビルが建ち並ぶ無機質なトロントの風景は硬質でヨーロッパぽくて好み。
セピアがかった画面も好きだし、金髪の女性陣の美しさが映画の雰囲気にピッタリはまってました。
不条理やカオスに取り込まれ、もがく主人公と一緒に答えを探すミステリーな展開も嫌いじゃない。

同じように不条理で、大好きな「マルホランド・ドライブ」級になれたかもしれない!
ただ、伏線や意味深なモチーフが無造作に乱雑に散りばめられるだけで、全然回収してくれないまま”あの”エンディングはどうなんでしょう。
好き嫌い、感性の違いで感じ方が違うんでしょうが、わたしの脳力の限界って事かな~、へいへい。
哲学的カオスな文学を映像化すると、あんな感じになるのかな。
サラマーゴの原作を未読なので何とも言えないけど、雰囲気としては不条理ショート・ショートの大家、都筑道夫氏の作品を映像にしたらこんな感じかもしれないなと思いました。


複製された男
相変わらず目周り濃いジェイク。 年々濃さがエスカレートしてるような。 化粧品変えた?(笑)

「プリズナーズ」に続いてヴィルヌーヴと再タッグのギレンホールの演技は間違いなかった。
ちょっと引き気味な講師のアダムと女好きで暴力的な役者のアンソニーの演じ分けはさすが。
邂逅後、お互いが顔も声も後天的な体の傷まで同じだと分かった後に取るそれぞれの行動の違いが面白かったし。
役者アンソニーの「しょ~がね~なコイツ」的行動は男性のエゴそのものって感じ。
それに対して講師のアダムは事態に混乱するのみで、言いなりになってしまう。
この違いも映画の結末にリンクして行くんでしょう、多分・・・。
いかんせん、登場人物が少ないので、途中あまり展開の無いシーンが続いて正直ちょっと間延びした感あり。
上映時間90分と後で気がついて、もっと長い感じしちゃいました。

複製された男
かなり威圧的な母親像のおっさんみたいなイザベラ・ロッセリーニ。  「ブルーベリー食べなさい!」

最初から不条理ミステリーだと分かって観たら、また違う感想になったかもしれません。
とにかくエンディングには正直驚愕したのでね(笑) ぞわわ!って鳥肌立って、夢に見そうで嫌だった。
もう一度観たら更なる発見があるかもしれません。
ご覧になった方はどんな感想持たれたんでしょうか? すっげ~そこ知りたい! そんな映画でした。
これも何年か経ったら、カルト映画入りする・・・のかなぁ?

複製された男
「生命線が途中で切れてますね」   「え?!(汗)」

男性にとって、母親や妻や恋人の束縛って蜘蛛の糸に絡められるように感じるものなんでしょうか?
因みに原作には蜘蛛は出てこないとか。 
やっぱ監督のパーソナル色強い映画なのね~・・・。

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「グランド・ブダペスト・ホテル」 ニコルソンのいない展望ホテル

「グランド・ブダペスト・ホテル」 (2014)ドイツ=イギリス
原題/The Grand Budapest Hotel
監督/ウェス・アンダーソン
出演/レイフ・ファインズ  F・マーリー・エイブラハム  ウィレム・デフォー  ジェフ・ゴールドブラム 
    エイドリアン・ブロディ  シアーシャ・ローナン  トニー・レヴォロリ  ジュード・ロウ 他 いっぱい

The Grand Budapest Hotel


1932年、品格が漂うグランド・ブダペスト・ホテルの名コンシェルジュ 、グスタヴ(レイフ・ファインズ)は、その秀でた才覚で大勢の顧客たちをもてなしていた。
ある日、常連客のマダムD(ティルダ・スウィントン)が急死。その嫌疑がグスタヴにかかってしまう。
殺人犯の汚名返上と、ばく大な遺産を巡る攻防にグスタヴは信頼するベルボーイのゼロ(トニー・レヴォロリ)と共に駆け巡ることになるのだが・・・。


はぁ~、映画はコンスタントに観てるんですが、最近公私にわたり忙しく、なかなかブログのアップが出来ません。
アップを楽しみにしていて下さる少数の奇特な皆様すみません。
やる気はあるので見捨てないでたまに覗いてくださいね~。

さて、やっと観ました、世間で話題の「グランド・ブダペスト・ホテル」!
ある作家が1985年に発表した作品は、彼が1960年代に訪れたホテルで聞いた、1930年代の出来事を元にしていた、という物語。
ファンタジー仕立てなコメディ群像劇ミステリーとでも申しましょうか。
実に、実に、監督ウェス・アンダーソン・ワールドらしい彼の持ち味全開な作品でした。
わたしホテルが舞台と聞くとどうしても「シャイニング」を想像してしまうのですが、今回お化けもジャック・ニコルソンも出ません(当たり前)
登場人物は ↓ 以下 アンダーソン組のお馴染みさんから新人さんまで多種多様。

The Grand Budapest Hotel


多くの方々が記しているようにウェス・アンダーソン監督は、ちょいと観ればすぐに彼の作品と分かる強烈な個性がありますよね。
これがハマるかハマらないかで好き嫌いが大きく別れるところでしょう。
わたしは初期の作品が大好きで、その独特の世界観と、シニカルな笑い、絵本のような美術に夢中になりました。
ただ最近その様式美がパワーアップし過ぎて、前作「ムーンライズ・キングダム」 がなんかダメだったんですよね。
可愛らしいファンタジーに乗り切れなかったというか、毒が少ないっちゅ~か・・・。
なので、今回若干の不安も感じながらの鑑賞でしたがぁ。
好きよ!好き好き♡
彼の持ち味シンメトリーの映像に格式あるファンタジックな美しいホテルの美術が見事に調和していました。
そして素晴らしい美術を横から縦、そして奥行へと映し出す映像。
思わず吹いちゃった空撮!
アンダーソン監督、ある意味で頂点に達しちゃったのでは?
彼の集大成ではと思わせるほど完成された映画でした。


The Grand Budapest Hotel
このホテルの世界感! ウットリ~。

それにね、今回は毒があるんですよね~。 笑っちゃう毒ってのかしらん。
それはエロだったりグロだったりという種類のものなんだけど、けして下品でなく、大人なウィットに富む毒。
この独特の毒のおかげでファンタジーな展開が子供っぽくならず、映画に気品を与えていると思いました。
でもタカビーではないの!そこがいいの!!


The Grand Budapest Hotel
どっかのホテルのエレベーターみたいに血は噴出さないけどさ、こちら内装が真っ赤っか!

お客様が喜ぶのなら、夜のお相手も厭わない伝説のコンシェルジュが最高に笑えたレイフ・ファインズ。
最近ヴォルデモートな彼しか観てなかったんで、素顔が久しぶりだなぁって思ったんですが。
こんなコメディ演技できるなんて思いませんでした。
幅が広いぜ!役者の格が違うんだな。
ノーブルな喋り方がグスタヴにぴったりで、彼の飄々とした風貌とセリフ回しがいちいち可笑しい。
ここまでアンダーソンの世界にピッタリ馴染むとは思いませんでした。
そして、独特のギャグのタメ方、抜き方の演出に何度吹き出した事か(笑)


The Grand Budapest Hotel
事件の中心にある絵画の前で同じポーズ。   「似てるだろう?」  う~~む・・・


The Grand Budapest Hotel
「ノスフェラトゥ」 バイクに乗るの巻! てなウィレム・デフォー。 

個人的に一番お気にだった、キャラ立ちのウィレム・デフォー。
気持ち悪いのになぜか可愛いという絶妙なサジ加減な彼の演技は、出てくるたびに「うきゃきゃ!」と小躍り。
ジェフ・ゴールドブラムとの追跡劇をお見逃し無く。
デフォーって意外と小柄でちょっとビックリだったけど、あれはゴールドブラムがデカ過ぎかな。


The Grand Budapest Hotel


「ただの外人の女の子」化 爆走中かと心配していたシアーシャ・ローナン。
向こう側が透けて見えるんでないかい?てな透明感にまたもやウットリ。
そうよ!あんたの武器はその透明感なのよ!
わたしゃあんたに大人の色気なんて求めてないのよ!! って大きなお世話か(笑)
トニー・レヴォり演じるゼロと彼女の心温まる恋愛ストーリーも微笑ましくていいわぁぁ。

愛と笑いと切なさと毒。 
やるな~、アンダーソン。
この後映画撮れるのか、アンダーソン。
心配だぞアンダーソン。
でも期待してるぞアンダーソン!

The Grand Budapest Hotel

オーウェン・ウィルソンの出番が少なくてちょっと残念でしたが。
同じ曲がりっ鼻のエイドリアン・ブロディが頑張ってました。 あなた明らかに鼻曲がってるよね!

テーマ : 最近見た映画
ジャンル : 映画

「鑑定士と顔のない依頼人」 老いらくの恋は金がかかる

「鑑定士と顔のない依頼人」(2013)イタリア
原題/The Best Offer
監督/ジョゼッぺ・トルナトーレ
出演/ジェフリー・ラッシュ ドナルド・サザーランド 
   シルヴィア・フークス ジム・スタージェス 他

鑑定人と顔のない依頼人

その天才的な審美眼で有名な美術鑑定士であり、一流の競売人でもあるヴァージル・オールドマン(ジェフリー・ラッシュ)
結婚もせず、仕事関係以外では親しい者もなく、天涯孤独の男。
彼の孤独を癒すのは、自分が仕切るオークションで、売れない画家ビリー(ドナルド・サザーランド)と密かに手を組んで格安で手に入れた女性肖像画の数々。
自宅の隠し部屋に飾られた肖像画の女性達と過ごすのが至福の時間なのだ。

そんなある日、ヴァージルは一人の女性クレア(シルヴィア・フーク)から美術鑑定の依頼を受ける。
指定された屋敷に赴くも、当のクレアは現れず、電話でしか会話しようとしない。
実は彼女は「広場恐怖症」で自宅の隠し部屋から出て他人と顔を合わすことが出来ないのだ。
そんな彼女に次第に興味を持ち心惹かれていくヴァージルは・・・。


コレクションに囲まれてウットリ・・・なヴァージル

「トルナトーレが送る極上のミステリー」 
そうか、これミステリーだったのか(笑)
わたしミステリーというよりも、老年期にさしかかった孤独な男の恋物語として観たんですよね。

主人公のヴァージルは現実の女性に興味が持てないいわゆる二次元オタク。
その偏執的な感じがクローゼットに陳列するように並ぶ手袋や、レストランで自分の名前入りの食器で食事する様に現れています。

鑑定人と顔のない依頼人
ズラ~~リと並ぶ革の手袋コレクション 収集癖野郎だな

一言で言って偏屈で変なおっさんなわけですが、そんな彼が初めて三次元の女性に心惹かれてしまうんです。
それが「顔の無い依頼人」クレアなんですが、これが、イマイチ魅力満点の女性では無いんですよね。

鑑定人と顔のない依頼人
誰も居ないと思いリラックスして部屋で過ごすクレア

鑑定人と顔のない依頼人
・・・をこっそりと彫刻像の後ろに隠れて覗くヴァージル  変態やん!(笑)

フェロモンたっぷりの女優を配役しなかったのはトルナトーレ監督の狙いでしょうか。
ムンムンなグラマー美人だと、ヴァージルはきっとおっかなくて興味を持てなかったでしょうから。
この辺上手いなぁと思いました。

それから、この人♡
手を組んで高価な肖像画を落札するビリーにドナルド・サザーランド

鑑定人と顔のない依頼人

龍の背に乗り空を跳び、霞でも食って生きてる種族みたいなサザーランド。
わたしこの人大好物。
残念なコピーみたいな24時間野郎の息子より断然親父の方がいい!
もっちゃりとした喋り方といい、ねっとりとした視線といい、たまら~~ん(笑)

鑑定人と顔のない依頼人

修理屋を営み、ヴァージルに恋愛指南もする青年にジム・スタージェス。
すまん、スイッチ入らないわこの人に(笑) 


ミステリーならば、ネタバレ厳禁。何をどう言えばいいのかな。
途中まではトルナトーレ色満載。
絵画の美しさや屋敷の造形等魅力的だし、屋敷の向かいのカフェにいる小さな女性の使い方なんかも面白い。
エンニオ・モリコーネの音楽にもうっとりなんです。
ところが、「依頼人」クレアの謎が分かり出すと急に物語が減速してしまって・・・。
謎がね、何となく読める。
こーなったらイヤだなぁ、これってもしかしてああなる?な方向へ物語は進む。
監督のサディズム全開ですよ!

ジェフリー・ラッシュはさすがに上手い!
偏屈な変態親父を雰囲気たっぷりに演じています。
ただ、わたしの主観ですけど、彼ってどっか洒落っ気があるじゃないですか。
一度も女性と恋愛したことの無い、気難しい無骨な主人公のキャラに何か違うなぁ~とちょっと思ってしまった。
それこそゲイリー・オールドマンとかアラン・リックマンなんかが ねっとりと(笑)演じたら・・・。
もっとラストのこれぞトルナトーレ!みたいなラストがストンと来たような気がするんですよね。
スティーヴ・ブシェミとかもど~かな~。あ、ブシェだと映画の味が全く変わってしまうか^^;
皆さんどう感じましたか?

鑑定人と顔のない依頼人

クレアの「あのセリフ」に込められた本当の気持ちはどうだったんでしょう?
ヴァージルは自分の心の中にある答えを信じて・・・。
いや、もしかしたら分かっていてもそれを信じたくなくて、あの場所へ向かったような気もします。
彼がこれから生きていく心の糧として・・・。
老いらくの恋は身を滅ぼすんですね。今から心しておかなくては(笑)


あ、あと、 ネタバレは未観の方に対してルール違反だと分かってますが、一言、一言だけ言わせてー!
なぜ、なぜ、何故監督はドナルド・サザーランドを配役したか!!
友情に熱いパートナーの彼。
サザーランドが、ふっつーーーにふっつーーーの役しますか?!
それだけーーっごめんなさい!!(笑)

テーマ : 最近見た映画
ジャンル : 映画

「薔薇の名前」  中世のホームズ 髪は無い

「薔薇の名前」 (1986)フランス/イタリア/ドイツ
原題/THE NAME OF THE ROSE
監督/ジャン=ジャック・アノー
出演/ショーン・コネリー  F・マーレー・エイブラハム クリスチャン・スレーター
   他 ロン・パールマンを筆頭に 異相な方々大勢

薔薇の名前
 

「黙秘」に続いてのオールタイムベストシリーズ。
みーすけの永遠のアイコン♡ショーン・コネリー主演のゴシック感溢れるミステリー。

薔薇の名前
毛穴全開!! 当時56歳のショーン・コネリー 脂乗ってますね~♪


14世紀 北イタリアの修道院で奇怪な殺人事件が起こり、修道士達は悪魔の仕業だと恐れ慄く。
聡明な修道士 バスカヴィル(!)のウィリアムは弟子のアドソ(クリスチャン・スレーター)と共に捜査にあたるが やがて事件の背景にはある禁書が深く関わっていると推察する。
そんな中 第二、第三の殺人が続き 修道院長は事件解決の為異端審問館のベルナルド・ギー(F・マーレー・エイブラハム)を招くのだった。

薔薇の名前
劣化など想像できない  初々しいクリスチャン・スレーター ※注 右の人物


超難解との噂を漏れ聞くウンベルト・エーコの同名小説の映画化。
原作の宗教的な深い考察とかウンチクとか難しい事はこの際横に置いといて、わたし的には この映画が醸し出す独特の世界観 おどろおどろしい雰囲気 謎解き そしてショーン・コネリーを楽しむ映画なんです。
14世紀 中世の荒涼とした山岳部に現れる惣郷な修道院の佇まいが何とも不気味。
映画の初っ端から この雰囲気に呑まれます。
この時代、絶対権力を誇っていたのは、聖職者なんですね。貧しい農民から税を取り、尊大な態度で権威を振りかざしています。 超やな感じ。
まあ、しかし、いきなり出てくるその修道師達の形相がよくぞここまでど感心するほど異相怪相。

薔薇の名前
ひゃ~!こんなんとか

薔薇の名前
こ、こんなんとか

薔薇の名前
これもすげーし

薔薇の名前
も~ど~しましょ~ね。 
「ジャッカルの日」の マイケル・ロンズデール、勇気の髪型!(切れてて見えねぇ)

薔薇の名前
 和むわ~(笑)

アノー監督はヨーロッパの舞台で活躍するユニークな形相の役者を探しまくったらしいんです。
修道院なのに、何か得たいの知れないものが巣くっているような雰囲気は舞台設定だけでなく、彼ら役者の形相でスケールアップですな。

薔薇の名前
図書館の再現も 細部まで手抜きございません!

さて、ここで先日のクイズの答えです。下の写真をご覧ください。
ロン・パールマンが怪奇的形相で出演している作品は? 
答えは本作 「薔薇の名前」でした~!!

薔薇の名前
「もう堪忍してくださ~い・・・」 どこまでがメイクかわからん…

異端のドルチーノ派だったサルバトーレを怪演。
強烈な異相の中でもひと際目立つそのインパクトありすぎなサルバトーレは、黒魔術的行為を行い異端審問官 
ベルナルド・ギーに おっそろしい拷問を受け もうヘロヘロなのです。
ベルナルドの執拗な拷問は半端でない残酷さです。

薔薇の名前
 「Me, stupid,stupid. Me know no, nothing, nothing...」  あら~ セリフ覚えてるわ


当時の悪魔裁判、魔女裁判て、冤罪以外の何ものでもないですよね。
教会の権威を守るがために「悪魔」やそれに付随する行為や物事を許さない・・・。
事件の背景にもこの考えが根底にあり、思想や言動の自由が無い世界の怖さを感じます。
殺人事件の真相に肉薄するウィリアム。 しかしその答えはキリスト教会が最も認めたくないある「事実」へ抵触してしまう為 またもやベルナルド・ギーと対立してしまうのです。

薔薇の名前

「はい、そこのあんた火炙りね!」

元異端審問官 主人公のウィリアムのキャラがまんまホームズを彷彿とさせます。
鋭い観察眼と洞察力で 観たものから事実を推理する彼の思考回路は探偵のそれです。
自分の能力に自信とプライドを持つウィリアムは、教会の隠す事実と異端審問官と対立し窮地に陥る訳ですが、
結末は皆さんの目でお確かめください。
冷静に考えると「そんな事であんた人殺すんかいな・・・」と呆れるような動機な訳ですが、宗教の名のもとに
殺戮が起こっているのは この中世の時代から今に至るまで何も変わっていません。
迷宮のラビリンスのような図書館でのクライマックスは迫力あります。
青年アドソの密通と叶うことの無い淡い恋。
舞台設定や物語はかなり陰鬱なおどろおどろしい世界観ですが、ユーモアもちゃんとあるし謎解きミステリーとして楽しめるのではないでしょうか。
絶対的キリスト教徒の中にある悪魔的な思想等とても興味深く面白い映画です。

薔薇の名前

ショーン・コネリーの出演作の中でも特に好きな作品でトップ3に入るかなぁ。
ビデオ、DVD 、Blu-rayと3パターン持ってるんですよ。
画像の良さは勿論Blu-rayですが、実は一番好きなのはビデオバージョンなんです。
何が違うかというと字幕。
劇場公開時の字幕とビデオ版のそれは多分同じで、長いことそのバージョンに慣れ親しんで見ていたので、
DVDになった時の字幕の変更がちょっと違和感あってなんとなく馴染めないんです。

あと、これはかなりショックだったのが、映画の最後に出る一節。

「薔薇は神の名づけたる名 
    我々のバラは名も無きバラ」


この部分がばっさりとカットされてるんですよ!これってどうよ~?!
何だか映画の最後の余韻をバッサリされた感じでかなりガッカリですよぉぉぉぉ。
老成したアドソが一生でたった一度の恋の相手 名も知らぬ少女の事を暗喩しているであろう文章。
意味良く分かんないけど(笑)あの文章に何やら奥の深~~いものを感じて一種のカタルシスさえ感じる
かなり大切な一節なのに・・・。
劇場バージョン見たことある方、どう思いますか?


まあね、わたしの中では 名作には変わりありませんがね。
そう、ショーンが出てりゃオッケーなんです てへへ♡
SEAN LV2

テーマ : お気に入り映画
ジャンル : 映画

tag : ショーン・コネリー

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