「ペネロピ」 美女と野獣の逆バージョン

「ペネロピ」 (2006) イギリス/アメリカ
原題/Penelope
監督/マーク・パランスキー
出演/クリスティーナ・リッチ ジェームズ・マカヴォイ リース・ウィザースプーン
   キャサリン・オハラ ピーター・ディンクレイジ 他

ペネロピ

遥か昔の先祖の不祥事のために魔女の呪いを受け生まれたペネロピ(クリスティーナ・リッチ)は豚の鼻と耳を持つ少女。
その容姿を悲嘆した両親はペネロピの存在を世間から隠し、彼女は屋敷の中から出ることなく成長する。
永遠の愛を誓って呪いを解いてくれる男性を待ち続けていた。
母ジェシカ(キャサリン・オハラ)がお膳立てするお見合いに現れる名家の御曹司達はペネロピの姿を見ると、恐れ驚愕し、ことごとく逃げてしまう。
そんな中、同じく名家出身の青年マックス(ジェームズ・マカヴォイ)が現れて・・・

ペネロピ
ペネロピの衣装がとても可愛い♪ ウェディングドレスもシフォンの裾が可憐だわぁ~


さて、2013年最後の記事は、ハッピーになれるファンタジー・ロマンス「ペネロピ」です。
魔女の呪いのためにブーちゃんのお鼻と耳をもつペネロピ。
裕福なウィルハーン家の子女として生まれながらも、その奇妙な容姿のせいで世間から隠れひっそりと生活しています。
呪いを解くためには魔女が言った言葉「お前たちの”仲間”が娘に永遠の愛を誓うこと」
永遠の愛を誓う「仲間」=両家の子息 を探す為 次々と屋敷内でお見合いが行われます。
しかし現れる男たちは皆ペネロピの姿を見ると「ブタ人間だ!!」と逃げ出す!


異様なほどペネロピを怖がるバカ男 w エドワード(サイモン・ウッズ)

ペネロピ
パパラッチの代償として右目を失い復讐を誓うレモン(ピーター・ディンクレイジ)

特にエドワード(サイモン・ウッズ)はペネロピの恐ろしさがトラウマになり、ペネロピの事を声高に叫ぶも世間に嘘つき呼ばわりされて憤慨。
同じく母キャサリンに右目を潰され密かに復讐に燃える新聞記者のレモン(ピーター・ディンクレイジ)と共に彼女の写真を撮影し世間に公表しようと画策。
賭博場で賭けのために家を破産させた子息フランク(ジェームズ・マカヴォイ)を金で雇いお見合いに参加させます。


あ~ヴォイ先生 最高にキュートだ♡

お見合いにうまく潜り込んだフランク。
他の男たちが逃げ出す中、当然写真撮影のミッションがあるため彼だけは残る。


鏡越しに文字通り「ブラインドデート」する二人

最初は他の男たちと変わらない気のない対応をするペネロピですが、何度も通ってくるフランクと楽しい時間を過ごすうちに次第に彼に惹かれて行きます。
一方フランクも、目的の写真撮影よりも鏡越しに会話するうちペネロピの内面に惹かれます。
ここまではよくある「おとぎ話」「ファンタジー」
ペネロピは素顔をフランクに見せ、結婚して欲しいと彼女から申込みます。
しかし、フランクは断る。
それには 実は「ある秘密」が関係しているのですが、それは観てのお楽しみ。


そりゃ~こんな表情で至近距離で見つめられたら、キュンとするでしょうともよ



すげ~キュートだと思うんですが・・・

必要以上に容姿の醜さを気にする母キャサリンですが、はっきり言ってペネロピとっても可愛いんだよな~。
母のコンプレックスがちょっと異様。
外見や家柄に囚われて、身動き出来なくなっているのは実はこのキャサリンなのです。
親に容姿の醜くさを刷り込まれて成長しているのに、変に屈折する事なくものすごく素直で利発で前向きな女の子に成長しているペネロピ。
このストーリーは失恋してしまったペネロピが、メゲずに前向きに行動する所がいいのです。
過保護に構う母親から逃げるように彼女は家出。
初めて外の世界へと旅立つ。
そこでアニー(リース・ウィザースプーン)や色々な人とのに出会で様々な新しい経験をします。

ペネロピ
本作のプロデューサー リース・ウィザースプーン しゃくれに磨きがかかってるような・・・(笑)

ペネロピ
ペネロピの衣装がどれもこれも可愛い! ファッションや美術も必見

昔のおとぎ話は 魔女の呪いのかかったお姫様はじっと王子様が来るのを待ちます。
しかし現代のおとぎ話の主人公は自ら行動を起こし、前に進むんです。
そんな前向きなペネロピにインスパイアされたフランクは、自らの自堕落な生活にピリオドを打ち、前に進もうと気持ちを切り替えます。

ペネロピの「ありのままの自分を受け入れて、自分の事を好きになる」という強さがいいですね。
人はとかく他人と自分を比べて、劣っている部分にくよくよしたり、羨ましがったりしがちです。
でも自分自身を受け止め愛してあげることが大切だなんだという事に気づかされます。
様々な出会いや偶然が魔女の呪いを解くことになるんですが、それら出会いと偶然を呼び寄せたのはペネロピ自身の素直さと聡明さです。
現代のヒロインは自分で道を切り開き、待っているだけではいけないという事を気づかされるこの映画。
自分の幸せは自分で掴め!という事ですね。
見終わった後にいつも元気と勇気をもらえる「ペネロピ」
大好きな作品です♪

ペネロピ
まぁ~しかし、この頃のヴォイ先生の素敵さったら無いね~♡  マカヴォイファンは必見だよね~^^

ああ~しかし今年も新旧問わずたくさんの映画を観ました。
ブログ初心者のくだらない独り言にお付き合いありがとうございました。
特に、右も左も分からない新参者に暖かいメッセージと助言を下さった先輩方に感謝です!

来年も映画の楽しさを伝えられる記事をマイペースにアップしていきますので今後共ヨロシクお願いします。
皆さん 良いお年を!
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「オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ」  修行

「オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ」 (2013) アメリカ
原題 Only Lovers Left Alive
監督 ジム・ジャームッシュ
出演 ティルダ・スウィントン   トム・ヒドルストン  ミア・ワシコウスカ  ジョン・ハート

オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ

孤高のカリスマ・ミュージシャンとしてアンダーグラウンドな世界で創作活動を続けるアダム(トム・ヒドルストン)は現代を生きるヴァンパイア。
デトロイトに住み、誰にも聴かせる事の無い音楽を自分の為だけにひっそりと創り続けている。
タンジールに住む恋人のイヴ(ティルダ・スウィントン)が彼の元を訪れ久々の再会を果たす。
彼らは何世紀も愛し合い「汚れない血液」を糧に生き続けてきたのだ。
そんな折 イヴの妹エヴァ(ミア・ワシコウスカ)が現れ 平穏なアダムとイヴの生活に変化が起こる・・・。


オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ
アンニュイ・・・

ジム・ジャームッシュ 4年振りの新作は現代を生きるヴァンパイア達のダーク・ロマンス。
良くも悪くもジャームッシュの作家性溢れる作品でした。
音楽、ファッション、家具、風景、どれをとっても監督のこだわり、嗜好が満載です。

人間にその存在がバレないようにひっそりと生活するヴァンパイア達。
何世紀も生き続けてきた彼らにとって 現代社会は非常に住みにくい汚れた世の中。
彼らの命を繋ぐ血液も、純粋な物が手に入りにくくなっている。
血液提供(?)する人間が空気や水を汚し、自己破壊的行動を繰り返す為に己の血も汚れたものになっているからです。
グルメだな。

オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ
純粋な血液を味わうイヴ  極上の赤ワインってところですかね~

イヴを演じるティルダ・スウィントンの優しげな声がいいですね。
シルバーの長い髪を揺らしながら、ゆるゆると音楽に合わせて踊るイヴ。
生命感を感じさせない冷たい爬虫類のような彼女の存在感がイヴのキャラとピタリとハマっていました。

オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ アダム宅録
アダムさん、宅録中

ツンデレで、イヴに甘える年下の恋人アダムを演じるトム・ヒドルストンも素敵です。
彼の低い声は、劇中流れる第二の音楽のよう。
ヴァンパイアのアダムは「孤高のアーティスト」のメタファーでしょう。
知る人ぞ知る、その世界ではカリスマ的存在のミュージシャンなのに、創作した音楽を一般に公開することには全く興味がなく、ただ自分の楽しみの為にひっそりと自宅で創作活動をするアダム
これ、つまり監督ジム・ジャームッシュ自身の投影なんでしょうね。
彼の「これが、俺の好きな世界、描きたい世界。分からない奴らは観なくていいよ」的メッセージなのでしょうか。
アダムが忌み嫌い軽蔑感を顕にする「ゾンビ達」 
おお~ゾンビも出るの?と、ちょっと小躍りしたら、それって我々人間の事だったという(爆)
純粋なヴァンパイア=孤高のアーティストは現代の猥雑なカルチャーに融合することが出来ず、どんどん淘汰されて行く運命なのでしょうか。

オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ
妹エヴァを演じる ミア・ワシコウスカ  キュートです♡   

古き良き時代にこだわり、どんどん生きる事が困難になっているアダムとイヴに比べて、妹エヴァは新しい時代をエンジョイする事が出来る。
血液の純粋さにもこだわる事なく、音楽業界で働く男性の「汚れた血」を飲んでも
「ちょっと気持ちが悪くなったわ」と言いながらもケロっとしています。
彼女の奔放な生き方を許す事が出来ないアダムは始終イライラとし、結局エヴァを追い出してしまいます。
まあ、勝手気ままに行動するエヴァを観てて、わたしも腹立ちましたけどねw

オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ
繊細すぎて現代を生きることが辛いアダムさん   悪いけど髪切ってくれよ


これぞジャームッシュ!な2時間ちょい。
いやぁ、しかしね、正直ほんっと眠かった^^; 久々に寝ないように頑張りましたよ。
ある意味「修行」(爆)
独特のグランジ・ロックちゅ~か、古い50年代風ロックが非常に眠気を誘い、アダムさん作の音楽が流れるたびにウトウトしかけて「嗚呼・・・アダム堪忍、音楽止めて」と思ってしまった。

映画の前に食べたカレーうどんで温まった体にw アンニュイな音楽、暗い映像が穏やかな眠りを誘う~・・・。
一緒に行った友達はとてもお気に召したようで良かったです。
ジャームッシュの世界観が好きで、ドップリ浸かりたい方には最高かと思います。

考えてみたらわたし、ジャームッシュの映画で好きだな、面白いなって思ったの「ナイト・オン・ザ・プラネット」と「コーヒー & シガレッツ」ぐらいで、後者も途中で眠気に襲われる事が多かったなぁと気がついた。
他の作品も世界観にイマイチ乗れなくて、退屈とは言わないけど眠さを我慢するのが大変だった。
無粋ですんまそん。まだまだ修行が足りんなぁ。

個人的には、ラスト近くで初めて見せるアダムとイヴの表情と行動に
「やった!これこれ、これを観たいのさ!」と思ったのに、その先が語られる事なく映画はアンニュイに終わる・・・。
いや、そこから先がわたしの好きな世界なのにぃぃぃ・・・でした。

オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ
このティルダ姐さんの表情 素敵でしょ? これですよ観たかったのわ!!

もっと空腹で頭がスッキリしてる時に 再び観たら、別の感想を持てるかも鴨~。
嫌いな世界観では無いのに、どうしても眠くなってしまって、通してちゃんと観るのが辛い映画でした。
この、映画を観ながらの「修行感」以前にも感じた事があるなぁ、何だっけなぁと、つらつらと考えて思い出しました。
あれです、あれ!「ベルリン・天使の詩」
天使が人間になる以前のあれこれが味わい深いものの、ちょ~~~~眠いw
作家性の強いアーティスト系映画って わたしには向かないのかもな。
ま、しゃ~ないな(^_^;)
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「ゼロ・グラヴィティー」宇宙ではあなたの悲鳴は ジョージが聞いてくれる

「ゼロ・グラヴィティー」 (2013) アメリカ/イギリス
原題/Gravity
監督 / アルフォンソ・キュアロン
出演 / サンドラ・ブロック  ジョージ・クルーニー

ゼロ・グラヴィティ

地球の上空60万メートル。
温度は摂氏125度からマイナス100度の間で変動する。
音を伝えるものは何もない。 気圧もない。 酸素もない。
宇宙で生命は存続できない。

地球から600キロ上空でスペースシャトルの修理の為、船外ミッションを行っていたメディカル・エンジニアのライアン・ストーン博士(サンドラ・ブロック)と、ベテラン宇宙飛行士マット・コワルスキー(ジョージ・クルーニー)。
そこへヒューストンから緊急通信が入る。
ロシアが衛星の破壊を行った際に予想以上の爆発が起こり、それにより発生した宇宙ゴミが高速で飛来してくるのだ。
急いで帰還しようとする二人だったが、宇宙ゴミがシャトルに激突して大破してしまう。
漆黒の宇宙空間で二人を繋ぐのは、たった1本のロープのみ。
残った酸素はあとわずか。
ヒューストンとの交信手段も断たれた絶望的状況下で、地上への生還を果たす為文字通り命懸けの闘いが始まる。

ゼロ・グラヴィティ

ゼロ・グラヴィティ

ゼロ・グラヴィティ

嗚呼~もう、なんも言えねぇ!!
年末のクソ忙しいこの時期に、どうしても年内に見ておきたくて行ってきました。
今回短い記事になるかと。
何故ならば、言葉では言い表せないほど感動しているからです。
あれこれ御託は並べず、とにかく劇場で見て欲しい!できるなら3Dで!

ゼロ・グラヴィティ
あ、兄貴ぃぃぃ!! 頼りにしてまっせ!!

天邪鬼なもんでね、3Dってイマイチだったんですわ。目がすっごく疲れるし乾燥するしメガネは重いし。
ブルーの人が動き回る「アバター」も別に2Dでいいや な感想でしたし、何故それチョイス?な「SAWファイナル」なんかを3Dで観て懲りまして(笑)
でも今回我が愛するジョージ・クルーニー兄貴の出演作だし、ざっと軽く読んだ感想でも3Dで観ましょう推薦が多かったので、騙されてやろうぢゃないかと3Dをチョイス。
これ、大正解です。

宇宙から見下ろす地球の美しさ、思わず避けてしまった襲ってくる飛来物の恐怖感。
91分という比較的短い上映時間で3Dメガネの煩わしさが気になる事なく観れるのもいいですね。

ヒューストンからの映像なんかを全く排除した演出。
シンプルなストーリー、ほぼ宇宙空間で進行する為映像の凄さが際立ちます。
キュアロン監督、あんたは凄い!

ゼロ・グラヴィティ
静寂の宇宙から見下ろす地球の美しさったら・・・

出ずっぱりのサンドラ・ブロックが素晴らしいです。
当初スカーレット・ヨハンソンやナタリー・ポートマンが配役されていたようですが、サンドラ姐さんで大正解です。
ある程度の年齢の重みが無いと説得力が無かったと思います。
上手い女優だとは思ってましたが、こんなに素晴らしく魅力のある女優だとは。
鍛え上げた身体が美しくて、惚れ惚れするような脚!!
サボってるストレッチを今夜から再開しようと思いましたよ(笑)
娘を事故で亡くし、地上では絶望しか感じていないライアンを繊細に演じていて、この映画でいくつの賞を獲得するんでしょうね。
オスカーノミネーションは そりゃ~間違い無しでしょう。
ノミネートされなかったら、わたしゃベリー・ショートにするってばよ!

ゼロ・グラヴィティ
このしなやかさ! 49歳にはとても見えないって!

ゼロ・グラヴィティ

でね、やっぱジョージの兄貴がぁぁ♡
百戦錬磨なベテラン宇宙飛行士マットを、文字通り頼りがいのあるハリウッドの兄貴が演じるんですから。
ほぼヘルメット被ってるんで、顔の表情とかあんまり分かんない。
でも、無線を通じて聞こえてくる兄貴の声が ま~ほんと素敵で♡
声でちゃんと演技が出来ないとああは行かない。
キュアロン監督は間違っても配役しないでしょうが これが声に問題ありのディカプとか、ど~してもセリフ棒読みに聞こえるキアヌなんかが演じてたらだいなしでしたよ(爆)

なんせジョージ兄貴の使い方が上手い! こんなに泣かされると思わなかった。
途中ヘルメットを取るシーンがあるんですが、その前にジョージが、ちゅ~か、マットの登場シーンにマジで「ああ!」って声が出ました。で、涙も出ました~。
独特のユーモアまじりのセリフにウットリしながら涙がとまらない~~(T ^ T)
3Dメガネかけてるから拭えないので頬からぽたぽた垂れてしまって・・・。
でも3Dメガネのおかげで泣いてるのを隠す事が出来たし、いいのやら悪いのやら(笑)

映画を通して、命の尊さ、生きる努力の素晴らしさ、地球の、宇宙の美しさと色々な思いが込み上げて、久々にエンドロールが終わるまで座席を立つことができませんでした。


この映画を誘っても「3D高いから」「ビッグネームの映画はちょっと」と乗ってくれなかった友人達に 是非!是非観て欲しい~~間違い無いって、今回わ!!
文句なし、みーすけ今年のナンバー1です。
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「ゾンビ」 ええ、好きですとも それが何か?

「ゾンビ」 (1978) アメリカ/イタリア
原題/Dawn Of The Dead
監督/ジョージ・A・ロメロ
出演/ディヴィッド・エンゲ ケン・フォーリー スコット・H・ライニガー 
   ゲイラン・ロス トム・サヴィーニ その他たくさんのゾンビの皆さん

ゾンビ

わたしのトラウマ映画であり、ゾンビ好きになるきっかけここにあり! 
全てのゾンビ映画の原点的作品にして、70年代ホラー映画の金字塔。
ジョージ・A・ロメロ監督の「ゾンビ」です。
今回グロい画像なんかもあるので、苦手な方はスルーでヨロシクね♪

ゾンビ
有名なゾンビ雪崩れ込みシーンも今では平気だなぁ しみじみ・・・

何の前触れもなくある日突然、全米各地で死者が甦り人間を次々と襲い、人肉を貪り始めた。
パニックに陥った人々は秩序もモラルも失い、世間は大混乱に陥る。
フィラデルフィアのテレビ局員スティーヴン(ディヴィッド・エンゲ)は修羅場と化した街に見切りを付け、恋人のフラン(ゲイラン・ロス)と友人のSWAT隊員であるロジャー(スコット・H・ライニガー)と彼の同僚ピーター(ケン・フォーリー)を伴いヘリで脱出を図る。
彼らの乗ったヘリはあるショッピング・モールへと辿り着く。
モール内は生ける屍=ゾンビの巣窟となっていたが、豊富な物資は手付かずで残っている。
食料と安全な場所を探していた彼らは、事態が収束するまでモール内に留まる事を決めるのだが・・・
  
    ゾンビ
    主人公のゾンビ撃退四人衆御一行様  超疲れてます・・・

さて、博識な方々があっちゃこっちゃで奥深い事を書いてらっしゃる古典的名作を、ブロガー初心者のわたしが語るのは気後れするんですが、いやぁ 久しぶりに集中して観ちゃいましてね~。
週末ほろ酔いのご機嫌さんで帰宅してテレビ付けたら、なんとイマジカBSで「ゾンビ」3バージョン一挙放送スペシャルなんてやってるぢゃ~ないですか(笑)
「米国公開版」「ディレクターズカット版」「ダリオ・アルジェント監修版」と朝までゾンビ垂れ流しってな男気溢れるプログラム。
何がどう違うねん?と思いながらもテレビつけっぱで3本観ちゃいましたよ、わたしも好きだね~^^;

ゾンビ
フライボーイ(ヘリ坊や) ことスティーヴン  はい!タイプです♡

ゾンビ
メンバーの中心人物ピーター 頼りにしてまっせ!
 
ゾンビ
血の気の多いロジャー  彼の破天荒さが裏目に出て・・・

ゾンビ
紅一点のフラン 男子のお世話やおめでたやらで 色々と女子は大変です

何故?どうして?なんて説明は一切無し。ある日いきなり世界は「生きる屍」ゾンビで埋め尽くされる。
序章は人間対ゾンビの殺戮が延々と繰り返されるんです。

ゾンビ
青白い顔でよたよたとしか歩けないゾンビ達 集まるとさすがの迫力ですが

ゾンビ
  食べちゃうぞ~~!  しょえええ~~(汗)

今のCG技術でスプラッター映画を見慣れた目には、特殊メイクは作り物めいて、突っ込みどころ満載ではあります。
でも、そんな事は、この作品の持つ本質部分とはあまり関係ないかと。
昨今の垂れ流し的に量産される見た目だけの恐怖映像の裏には何も無い薄っぺらさを感じます。

80年代以降「名作」と呼ばれるホラー作品が出てこないのは、視覚的な刺激のみで作られた映画が反乱して、裏の深いテーマがきっちりと語られていないからではないでしょうか。
と言うか、今、ホラー映画に奥深さなんて皆求めてないでしょう。

二ューシネマが台頭していた70年代制作というのが大きな要因だと思います。
30年以上前に制作された作品が未だ色褪せる事なく人々に語られるられる所以は、その裏側にさりげなく描かれたものに対しての恐怖心が働き、人々を惹きつけるのでしょう。
ま、最近の「走るゾンビ」も映像が凄いし、あれはあれで面白いんですけどね(ロメロ監督は認めて無いそうですが)
子供の頃に観たショックと郷愁がこの映画をスペシャルな物にしているような気もします。

ゾンビ
  ガブリンちょ! あいたたた・・・

モール内のゾンビを一掃して、生活空間を確保する4人。
生活する物資は溢れかえっているので、困ることはありません。食事を楽しみ、着飾り、施設内を満喫する彼ら。
しかし一旦外界を見るとそこは命のない抜け殻が徘徊する地獄絵図さながらな世界。
この対比が皮肉です。事実から目を背け、日々の自分の生活しか見る事が出来なくなる人間の性。
「地獄に空き部屋がなくなると、死者がこの世を徘徊するようになるんだ」
有名なピーターのセリフが寒々しいです・・・。

ゾンビ8
生きていた時の習性のみで徘徊するゾンビさん達

ゾンビ
70年代感溢れるファッション 逆にお洒落なのか??ズボン太っっ!

仲間の犠牲の上に築いた一時の避難場所。しかし所詮は砂上の楼閣。
平穏な生活はやがて脅かされる事になります。
相手はバケモノのゾンビでは無く、仲間であるはずの同じ人間。
暴徒と化したヘルスエンジェルの一団がモールを自由に使用しているスティーヴンたちを発見するのです。

ゾンビ
出たー!トム・サヴィーニ先生! 特殊メイクのみならずヘルス・エンジェルとして熱演!

本来ならば助け合わなければいけない時に、グループに分かれ相手を排除しようとする様は皮肉で痛ましい。
銃社会アメリカならではなのかもしれませんが・・・。
大規模な天災などが起こるとよく見られる略奪や暴力の根底にあるものは、ある意味生きる為の術なのでしょうが、
秩序を失った人間は ただの動物のようになってしまう悲しさ。
そんな風にはなりたくないなぁと痛感します。

ゾンビよりも性質の悪い、ヘルス・エンジェル対主人公メンバーの戦いがクライマックスになる皮肉。
ロメロ監督の解り易い演出が凄いなと思います。
生きている人間が一番の天敵になってしまう、自虐的な可笑しさ。
ホラーではありますが、これって究極の人間風刺、ブラック・コメディーでもあるんですね。

ゾンビ
悪さばっかやってるとゾンビに食べられちゃうよ!ってママに言われてたのにぃぃ・・・ 

まあ、当時そんな深い考察がお子ちゃまに出来る訳もなく、子供心にゾンビの造形だけがショッキングで怖かった。
死人が蘇って襲ってくる恐怖感ったらないですもん。
ゾンビがもし襲って来たら・・・と脳内シュミレーションをしたものです^^;

で、ビジュアル的に嫌なゾンビさん勝手にTОP3です!

三位  看護婦ゾンビ
ゾンビ
最初から最後まであちらこちらに出没している彼女 何せ顔が怖いのよ~

二位  僧侶ゾンビ
ゾンビ
ま~、髪も仏もwあったもんぢゃ~ないね~・・・ 彼、けっこうしつこくフランを襲います

そして輝ける第一位!!   ス、スティーヴン!!!(泣)
ゾンビ
全ゾンビの中で彼がダントツにおっかないってば~~ 恋人がゾンビになったら、どしたらいいのかしらん・・・

エンドクレジットと共に流れる妙に明るい音楽を聞きながら、やはり感じる寂寥感と虚無感・・・。
ん~~~やっぱりこの映画好きです。
このダークな魅力にやられてこんなゾンビ好きな大人が出来上がってしまう訳ですが^^;
やはり人の心の奥底を描いてる映画って何かしら響く物があるんですね。

ゾンビ
   サヴィーニ先生 本職の特殊メイク中! 
ゾンビ系映画に必ず役者として出てますよね。
「フロム・ダスク・ティル・ドーン」のセックス・マシーン(爆)役が好きだな~♪



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「テッド」 ・・・ほ、欲しい!!

「テッド」 (2012)アメリカ
原題/Ted
監督/セス・マクファーレン
出演/マーク・ウォルバーグ ミラ・クニス セス・マクファーレン ジョヴァンニ・リビシ 他

ted

1985年ボストン郊外。
友達のいないジョン少年はクリスマスのプレゼントに一匹のテディベアをもらう。
「テッド」と名づけたぬいぐるみに毎日語りかけ「君が本当に喋れるようになったら幸せなのに」と願う。
するとジョンの願いが通じて、ある朝テッドは本当に命が宿ったぬいぐるみになるのだ。
親友になった二人はそれからずっと熱い友情で結ばれ共に成長していく。

そして時は流れる・・・
かつては「生きているぬいぐるみ」として一世を風靡したテッド(声・セス・マクファーレン)は今や落ちぶれ、酒と女とマリファナ漬けの自堕落な生活。
35歳になったジョン(マーク・ウォルバーグ)もレンタカー屋の従業員として働いているが、仕事にも生活にも真剣味のないダメンズ野郎。
昇進話にも気合が入らずテッドと共にマリファナをキめ、子供の頃から大好きな「フラッシュ・ゴードン」のビデオを見てダラダラと過ごす毎日。
4年間付き合っているローリ(ミラ・クニス)との将来も真剣に考える事ができないでいた。
しびれを切らしたローリに「テッドかわたしか選んで!」と詰め寄られ一念発起。
ジョンとテッドは初めて離れ離れの生活を始めるのだが・・・
     ted
    テッドも可愛いけど、M・ウォルバーグもかなり可愛い・・・

ted
一人暮らしの為に就活するテッド  こんなのがその辺を歩いてたら狂気乱舞ですよ!


        
最近タワレコやTSUTAYAにテッドを使った販促ポスターがたくさんあって、久しぶりに観たくなっちゃったw
実はわたし、自他共に認める大のクマ好き♡(・(ェ)・)
シロクマ、黒熊、パンダ、実物はもちろんの事 テディベアにも目がなくてついつい買ってしまう。
背中を叩くと「クーンクン」と鳴き、仰向けるといびきをかくぬいぐるみも持ってたりして(照)
で、本作アメリカンギャグが満載のコメディー・ファンタジー・ブロマンス。

面白いのが、「命を持つぬいぐるみ」として一時はマスコミを騒がしたテッドが、今や飽きられ普通の(?)おっさんなぬいぐるみとして生活している所。
「生きてるぬいぐるみ」の謎やら背景は一切切り捨てて、元有名人として世間が普通に接しているというコンセプトが可笑しいんです。

ted
  大嫌いな雷が鳴ると 一緒に「サンダー・バディー」を歌って追っ払う!  って・・・

このテッドのキャラが最高に可愛くて、可笑しい。 映画が受けたのはひとえにこのテッドのキャラのお陰。
ぬいぐるみが動く映像がよくできていて、まずそこにグッと来るのに、一言喋ると口から出るのは、毒舌、皮肉、エロトークって そのギャップが楽しいよ~♪♪ チラッと「宇宙人ポール」を思い出します。
テッドのRー15ギャグ、勿論お子様には絶対NGな内容。てか、意味わかんないでしょうよ!

ted
レジマシーン相手に腰振りポールダンス♪ この後の「顔射ネタ」はさすがに婦女子が声を上げて笑えないと自粛(笑)

テッド
オネエちゃんと記念撮影  さりげにおっぱいモミモミしてます

動くテッドが見れるだけでも映画代金払ったかいかいがあるってもんです。
途中ジョンとテッドが殴り合うシーンがあるんですが、M・ウォルバーグ迫真の熱演(笑)
チラッとチャッキーを思い出したのはわたしだけ?

ted

ジョンと4年間付き合ってるローリ(えらいなぁ・・・)
ミラ・クニスってコメディーから「ブラック・スワン」のような妖艶な役まで結構幅広くガンバってますよね。
アップになるとその目の大きさがちょっと気味悪いぐらいの個性的な美人ですが、スレンダーな体が素敵で可愛い。

別々に暮らすようになっても、一人と一匹の熱い友情に変化は無い。
なんかっつ~と集まり一緒につるむんです。
以前も「ミッドナイト・ガイズ」で書きましたが、この男子の友情って 女子が入れない強い絆があるのを感じます。
ローリが腹を立てているのは 勿論ジョンの大人になれない部分に対してでしょうが、このテッドとの強い繋がりに自分が入れないジェラシーもあるような気がします。
ted

本編中にアメリカ人しか分からないようなコアなギャグが多いので、元ネタが分からない人はちょっと厳しい。
と、いうわけで字幕の監修をあの映画秘宝の町山智浩さんが担当しています。
くまモンやガチャピンはいいとして、「何がジェーンに起こったか?」の幼児虐待で有名な女優ジョーン・クロフォードを星一徹としたのはちょっと無茶ブリかなぁ(笑)
他、カメオ出演が多いのも美味しい部分。
ノラ・ジョーンズ、ライアン・レイノルズ、トム・スケリット、テッド・ダンソン。
そして「フラッシュ・ゴードン」のサム・J・ジョーンズが本人役で出演。QUEENの主題歌しか記憶に無いって(笑)
他にもたくさんの映画や懐かしのアメリカドラマのネタが出てくるので、興味を持った方は新たにそれを見てみるいい機会なのではないでしょうか?

   ted
テッドが好きすぎてストーカー行為に走るドニーにジョヴァンニ・リビシ  彼の変なダンスは必見

物語は結構単純で大人になりきれない男が反省して精神的に成長するというシンプルなもの。
結末も、本当にジョンは成長したのかなぁと疑問ですが(笑)
ローリが大人で彼を許容する方が大きいのでは?と思いますが、男の人ってこんな子供な部分がある方が魅力があったりしますからね。度を過ぎなければですが(爆)

ted
このモコモコなお尻が堪らない~♡

ted
怒ってます! 眉毛がまた堪ら~ん♡

ted
乗馬では無く乗犬(笑)

なんせクマ好きみーすけはテッドにメロメロでした。
ソニープラザでぬいぐるみの大小が売ってるの見つけて、買おうかどうしようか30分悩んだっちゅ~の。
来年続編公開も決定しているとの事。
またあのキュートな外見とエログロ毒舌おっさんキャラで楽しませてくれるのを期待してます。

そう言えば今年のアカデミー賞に二人で仲良く登場してましたね。
ted
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「鑑定士と顔のない依頼人」 老いらくの恋は金がかかる

「鑑定士と顔のない依頼人」(2013)イタリア
原題/The Best Offer
監督/ジョゼッぺ・トルナトーレ
出演/ジェフリー・ラッシュ ドナルド・サザーランド 
   シルヴィア・フークス ジム・スタージェス 他

鑑定人と顔のない依頼人

その天才的な審美眼で有名な美術鑑定士であり、一流の競売人でもあるヴァージル・オールドマン(ジェフリー・ラッシュ)
結婚もせず、仕事関係以外では親しい者もなく、天涯孤独の男。
彼の孤独を癒すのは、自分が仕切るオークションで、売れない画家ビリー(ドナルド・サザーランド)と密かに手を組んで格安で手に入れた女性肖像画の数々。
自宅の隠し部屋に飾られた肖像画の女性達と過ごすのが至福の時間なのだ。

そんなある日、ヴァージルは一人の女性クレア(シルヴィア・フーク)から美術鑑定の依頼を受ける。
指定された屋敷に赴くも、当のクレアは現れず、電話でしか会話しようとしない。
実は彼女は「広場恐怖症」で自宅の隠し部屋から出て他人と顔を合わすことが出来ないのだ。
そんな彼女に次第に興味を持ち心惹かれていくヴァージルは・・・。


コレクションに囲まれてウットリ・・・なヴァージル

「トルナトーレが送る極上のミステリー」 
そうか、これミステリーだったのか(笑)
わたしミステリーというよりも、老年期にさしかかった孤独な男の恋物語として観たんですよね。

主人公のヴァージルは現実の女性に興味が持てないいわゆる二次元オタク。
その偏執的な感じがクローゼットに陳列するように並ぶ手袋や、レストランで自分の名前入りの食器で食事する様に現れています。

鑑定人と顔のない依頼人
ズラ~~リと並ぶ革の手袋コレクション 収集癖野郎だな

一言で言って偏屈で変なおっさんなわけですが、そんな彼が初めて三次元の女性に心惹かれてしまうんです。
それが「顔の無い依頼人」クレアなんですが、これが、イマイチ魅力満点の女性では無いんですよね。

鑑定人と顔のない依頼人
誰も居ないと思いリラックスして部屋で過ごすクレア

鑑定人と顔のない依頼人
・・・をこっそりと彫刻像の後ろに隠れて覗くヴァージル  変態やん!(笑)

フェロモンたっぷりの女優を配役しなかったのはトルナトーレ監督の狙いでしょうか。
ムンムンなグラマー美人だと、ヴァージルはきっとおっかなくて興味を持てなかったでしょうから。
この辺上手いなぁと思いました。

それから、この人♡
手を組んで高価な肖像画を落札するビリーにドナルド・サザーランド

鑑定人と顔のない依頼人

龍の背に乗り空を跳び、霞でも食って生きてる種族みたいなサザーランド。
わたしこの人大好物。
残念なコピーみたいな24時間野郎の息子より断然親父の方がいい!
もっちゃりとした喋り方といい、ねっとりとした視線といい、たまら~~ん(笑)

鑑定人と顔のない依頼人

修理屋を営み、ヴァージルに恋愛指南もする青年にジム・スタージェス。
すまん、スイッチ入らないわこの人に(笑) 


ミステリーならば、ネタバレ厳禁。何をどう言えばいいのかな。
途中まではトルナトーレ色満載。
絵画の美しさや屋敷の造形等魅力的だし、屋敷の向かいのカフェにいる小さな女性の使い方なんかも面白い。
エンニオ・モリコーネの音楽にもうっとりなんです。
ところが、「依頼人」クレアの謎が分かり出すと急に物語が減速してしまって・・・。
謎がね、何となく読める。
こーなったらイヤだなぁ、これってもしかしてああなる?な方向へ物語は進む。
監督のサディズム全開ですよ!

ジェフリー・ラッシュはさすがに上手い!
偏屈な変態親父を雰囲気たっぷりに演じています。
ただ、わたしの主観ですけど、彼ってどっか洒落っ気があるじゃないですか。
一度も女性と恋愛したことの無い、気難しい無骨な主人公のキャラに何か違うなぁ~とちょっと思ってしまった。
それこそゲイリー・オールドマンとかアラン・リックマンなんかが ねっとりと(笑)演じたら・・・。
もっとラストのこれぞトルナトーレ!みたいなラストがストンと来たような気がするんですよね。
スティーヴ・ブシェミとかもど~かな~。あ、ブシェだと映画の味が全く変わってしまうか^^;
皆さんどう感じましたか?

鑑定人と顔のない依頼人

クレアの「あのセリフ」に込められた本当の気持ちはどうだったんでしょう?
ヴァージルは自分の心の中にある答えを信じて・・・。
いや、もしかしたら分かっていてもそれを信じたくなくて、あの場所へ向かったような気もします。
彼がこれから生きていく心の糧として・・・。
老いらくの恋は身を滅ぼすんですね。今から心しておかなくては(笑)


あ、あと、 ネタバレは未観の方に対してルール違反だと分かってますが、一言、一言だけ言わせてー!
なぜ、なぜ、何故監督はドナルド・サザーランドを配役したか!!
友情に熱いパートナーの彼。
サザーランドが、ふっつーーーにふっつーーーの役しますか?!
それだけーーっごめんなさい!!(笑)
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「ラブ・アクチュアリー」”love actually is all around"

「ラブ・アクチュアリー」 (2003)イギリス/アメリカ
原題/Lobe Actually
監督/リチャード・カーティス
出演/ヒュー・グラント  アラン・リックマン エマ・トンプソン コリン・ファース 
   リーアム・ニーソン ビル・ナイ ローラ・リニー キーラ・ナイトレイ 
   他 英国俳優やら ぎっしり 

love actually

さて、クリスマスが近付いて来ましたね~。
ま、キリスト教徒ではないですが、街が華やいで綺麗だし、皆んなお祝い気分になるし、ウキウキしますよね♪
でも、仕事は忙しい・・・(爆)
そんなこの時季、現実逃避できる(笑)クリスマス定番の映画って??
「ホワイト・クリスマス」?「素晴らしき哉、人生!」?
みーすけのここ数年の定番と言えばこれ!
今回は、大好きな「ラブ・アクチュアリー」です。

その1)
若い、イケメン、独身の、就任したばかりのイギリス首相 デイヴィッド(ヒュー・グラント)は秘書のぽっちゃりナタリーに一目惚れしてしまい、何だか仕事に身が入らない日々。

love actually
い~んだけど、国政は大丈夫なのか??

その2)
弟に恋人を寝取られた作家のジェイミー(コリン・ファース)は南仏で執筆活動中。メイドとして働くポルトガル人のオーレリアと言葉が通じないながらも惹かれ合っていく。

LOVE ACTUALLY
この二人のやり取りはほんとにほっこりします♡

その3)
妻を亡くしたばかりのダニエル(リーアム・ニーソン)は傷心に落ち込みながらも、義理の息子 サムの片思いの応援に四苦八苦

love actually
リーアム・ニーソンがアクション俳優になるとは想像出来なかったぜ

その4)
ハリー(アラン・リックマン)は妻カレン(エマ・トンプソン)と3人の子供達と幸せな家庭を持ちながら、部下のミアに思いがけず言い寄られモヤモヤ・・・。妻のカレンは何となくそれに気づいてこちらも不安な日々。

love actually
スネイプ先生 アラン・リックマンのサービスショット!! ・・・好きだから(笑)

love actually
エマ・トンプソンはボディースーツ着用で太目に見えるようにしたそうな・・・

その5)
そのハリーの会社に勤めるサラ(ローラ・リニー)は入社したその日から2年7か月の間、同僚のカール(ロドリゴ・サントロ)に片思い。どうしても彼に告白することが出来ないでいた。

love actually
ロドリゴ・サントロの後ろ髪がやだ(笑)

その6)
ピーター(キウェテル・イジョフォー)とジュリエット(キーラ・ナイトレイ)の結婚式でベストマンを務める親友マーク(アンドリュー・リンカーン)は心穏やかではいられない。
彼はある気持ちを抱え悩んでいるのだ。

love actually
キウェテル・イジョフォーは「それでも夜は明ける」で大ブレイクですな 狙えオスカー!

love actually
「ウォーキング・デッド」と同一人物とはど~しても思えない・・・

その7)
売れない役者のジョン(マーティン・フリーマン)は映画のボディダブルで知り合ったジュディと こっ恥ずかしいフルヌードの撮影中楽しい会話で盛り上がることができて嬉しい日々。

love actually
マーティン・フリーマンも「シャーロック」で大ブレイクだね! ホビットは興味薄ですが(爆)

その8)
かつて一世を風靡した老いぼれロック歌手のビリー(ビル・ナイ)は過去のヒット曲をクリスマス用にアレンジしてカムバックを狙っていた。マネージャーのジョーがテレビやラジオへの出演を取り付けキャンペーン活動に励むも、当のビリーは下品で過激な発言で世間を騒がせてばかり。

love actually
ビル・ナイ最高! 大好き♡ 「スティル・クレイジー」がまた観たくなったよ~

その9)
ケータリングの仕事をするもてないコリンは、イギリス人女性に見切りをつけ、アメリカ女性に狙いを定め一路アメリカを目指す。(個人的にこの話はけっこうどうでもいい・・・^^;)


クリスマスのロンドンを舞台に9組の男女の様々な「愛」の形を描く群像劇。
これ、製作年度を見てびっくり。2003年?! もう10年も前の映画なの??
毎年 このシーズンに2~3回は観てるから 30回は下らないのかよ!
って言いながら、また今年も観てしまった・・・好きさ好きさ大好きさ!

最初のヒースローの映像がいいな~。H・グラントのモノローグにぐっときたわたし、はい掴みはOKです!
ディヴィッドがアメリカ大統領(ビリー・ボブ・ソーントン)にガツン!と仕返しするインタビュー場面にはいつもスカッとさせられます。
ショーン・コネリーを引き合いに出すところもムフフ♡
love actually
でも、きっかけがナタリーにちょっかい出された事への仕返しぽいのがなぁ(笑)マジ国政は大丈夫か??

この映画のいい所は、ただの甘甘な話だけでなく、ビターな結果になってしまうストーリーもある所。
ローラ・リニーの片思いのストーリーはホントに泣けるんです。毎回~(笑)
    love actually
アメリカン・ドールみたいな顔のローラ・リニー。大好きな女優さんです。

男女の恋愛だけでなく家族愛、友情、あらゆる愛の形を描いているのもいい。
自分のその時の気持ちでシンパシー感じたり、感情移入するキャラクターが変わるんです(笑)

でも、やっぱり好きな話は これですね~ ビル・ナイだ!
love actually

ロバート・パーマーの「Addicted To Love」のまるパクリ(笑)でもカッコいいぞ!
長年一緒に頑張ってきたマネージャーに照れながら親愛の情を語る所。
ウルウルするよ~、毎回!!(笑)

それぞれのエピソードが素敵で、優しくて、またそれだけで一本映画が撮れそうな話ばかり。
本当に素敵な心暖まる映画です。
それぞれの登場人物がそれぞれの愛を語っている。
"love actually is all around" そう、「愛はいたるところにある」のです♡
嗚呼、今回も見終わった後に心が暖かくなりました。

love actually

皆さん、大切な家族、恋人、友達と素敵なクリスマスを過ごしてくださいね!!
Happy Merry Christmas♪♪
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「キャプテン・フィリップス」 船長さんは大変です

「キャプテン・フィリップス」 (2013) アメリカ
原題/Captain Philipps
監督/ポール・グリーングラス
出演/トム・ハンクス  バーカッド・アブディ 他

CAPTAIN PHILIPPS

2009年4月、ソマリア海域をアフリカ難民への援助物資等を積載したマースク・アラバマ号が航海中、積み荷を狙ったソマリア人の海賊たちに襲われる。
一度目の攻撃は辛くも回避したものの、二日目、小型ボートに乗るたった四人の海賊に呆気なく操舵室が占拠されてしまう。
フィリップス船長(トム・ハンクス)は穏便に事態を納めようとするが、金庫のわずかな現金に納得しない海賊のリーダー ムセ(バーカッド・アブディ)はフィリップスを人質に取り、船社から身代金を受け取ろうと、小型の救命艇にフィリップスを拉致、一路ソマリアまで向かう事になるのだが・・・

CAPTAIN PHILIPPS
 マースク・アラバマ号全景 中型のコンテナ船です

2009年にソマリア沖で実際に起こったコンテナ商船、マースク・アラバマ号の海賊襲撃事件の映画化です。
実はわたし、同業でして(あ、事務ですよw) 当時この事件は、世間の皆さんより突っ込んだ話を知ることが出来たんです。
新人研修で乗船見学なんかもしてるので、船のリアル感が実感出来て、オイルの臭いや蒸し暑い船内、超うるさいエンジンの音なんかを思い出しながら鑑賞しました。

CAPTAIN PHILIPPS
一斉放水して 海賊の乗船をかわそうとするが・・・ この大きさの違い!

たった四人の海賊に大きなコンテナ船があれよあれよと言う間に乗っ取られてしまう。
船は大きくても商船だからもちろん非武装。
少人数ながらも武装した海賊の前に抵抗する術が無いのは仕方がないですよね。
乗員は船乗りさんですが、みんな船社に雇われているいわゆるサラリーマンですから。
命を懸けてまで海賊と対決なんてしたくない。

CAPTAIN PHILIPPS
「我々の仕事は、積荷を揚げ地まで運ぶことだ!」と命令するフィリップス そう、それが仕事だ。うん。

何日の何時に入港しなければいけないと、それこそ分単位でスケジュールが管理されているんです。
入港が遅れると、顧客から文句やクレームががんがん入り、わたしはその対応にひーひーですよ。
貨物が略奪されたら、保険求償はどーすんだろう?とか頭にちらちらして、なかなか映画に没頭できなくて困りました。 これって職業病だな(笑)

CAPTAIN PHILIPPS
海賊四人衆 よくぞここまでちゅ~くらいの悪相です

前半のフィリップスと海賊との攻防がさすがの迫力。P・グリーングラス印です。
頭に血が上った海賊達をなんとか現金で納得させようとしますが、リーダーのムセは欲を出してそれ以上の物を望む。

このムセを演じたバーカッド・アブディが凄い。
迫真の演技はT・ハンクスに全く引けを取らないし、あんた本物の海賊ちゃうん?と思わせるほどリアル。
無名の俳優だからこその相乗効果ですね。

CAPTAIN PHILIPPS
船底に隠れた乗員を探す為に船内を捜索する海賊達  乱暴過ぎてうざいくらい(笑)

CAPTAIN PHILIPPS2
東国原さんゾンビ化か?!てなご面相と頭頂のムセ 凄い顔の奴を探したもんです

CAPTAIN PHILIPPS
      ぽちゃん

フィリップスを救命艇に拉致した海賊達はソマリアへと向かいます。
アメリカ側は海軍とSEALのフィリップス船長奪回作戦が大統領命令で進行します。
後半の見所はこの軍と海賊のやりとりです。
それはもう凄い人数と装備のアメリカ側。
対する海賊グループはチームの族長にも見捨てられ孤立した状況に追い詰められていくのです。

救命艇内は緊迫した状態ですがSEAL側はシュミレーション通りに着々と仕事を進めていく。
このプロと素人(?)の対比が面白かった。
アメリカは一人の船長を救出する為に国家規模の莫大な予算を投入してくる。
片やソマリアではたくさんの人々が食べるのにも窮して 毎日大勢が餓死したりしている。だからこそ貧しい漁師達は生きる糧として海賊までしているんだという悲惨な現実を思い起こさせます。
救出の予算をそれに当てればたくさんのソマリア人が助かるかもしれない。
そんな事を観る者に感じさせる脚本。
だからラストのフィリップス船長の涙に色んな意味を感じ、また、SEALの活躍に素直に喝采できないモヤモヤしたものを感じるんでしょうね

CAPTAIN PHILIPPS

でもね、でもね、わたしちょっと違った考えが浮かんでしまったんですよね。
もう引退してますが、わたしの父もフィリップス船長と同職、キャプテン・みーすけパパだったんです。
アメリカはたった一人の人間を助けるために凄い大金を救出に投じている。
でもそのたった一人が自分の身内だったとしたら、それが国家予算に匹敵するようなものだったとしても、お願いだから助けてください!と切望、懇願すると思うんです。
わたしはプロに徹して作戦をこなすSEALの働きに、もの凄く頼もしさを感じてしまった。
この映画の感想でよく見かける皮肉な部分に対する意見に対して、そこまで共感できないというか・・・。
大勢のソマリア人の命も、たった一人の身内の命も、どちらも尊い命には変わりないのは分かっていますし、それを秤にかけるつもりは勿論ありませんけど。
海賊たちが犯罪を起こす背景は確かに理解はできます。でも、犯罪は犯罪だし。
とにかく船長が無事に救出されたらそれに越したことは無いなと思っちゃってね。
身勝手なのかな・・・ん~微妙です。上手く説明できません。


T・ハンクスの演技は確かに上手いけど、あの人は芸達者なのでこれ位やるでしょうって感じでした。
それよりもムセの存在感が凄かったな。
まだ若いムセのある意味世間知らずな考えが悲しくて、救命艇内でのフィリップスとムセのやり取りが心に残りました。

CAPTAIN PHILIPPS
こちら本物のフリップス船長。 なかなかのいい男 って制服効果?(笑)
T・ハンクス外見まで似せてたんですね~たっぷりした胴回りとか・・・^^;





  
 
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「つぐない 」 それでもわたしは許せない

「つぐない」 (2007)イギリス
原題/Atonement
監督/ジョー・ライト
出演/ジェームズ・マカヴォイ キーラ・ナイトレイ シアーシャ・ローナン
   ヴァネッサ・レッドグレイヴ 他 

つぐない

イアン・マキューアンの「贖罪」の映画化。
ヴォイ先生の出演作の中でも一、二を争うほど好きな作品ですが、観る前に気持ちを整えてからしか観られません。
今回はいつものような軽口を叩けないような気がする・・・。
そんな作品、「つぐない」です。

1930年代、戦火が忍び寄るイギリス。
兄弟のように育ち、ケンブリッジ大学でも同窓生の 政府官僚の娘セシーリア(キーラ・ナイトレイ)と使用人の息子ロビー(ジェームズ・マカヴォイ)は、身分の差を超えお互いに愛情を感じるようになっていた。
一方セシーリアの妹、ブライオニー(シアーシャ・ローナン)は小説家を志す想像力豊かな13歳の多感な少女。
彼女も兄のようなロビーに幼い恋心を抱いていた。

        つぐない
S・ローナン この年齢だからこそ出せる透明感が凄い

久々に兄が帰省する事になっている、ある夏の日。
ブライオニーは窓から覗いた庭で 驚く光景を目撃する。
姉のセシーリアがいきなり下着姿になり噴水に飛び込み、ずぶ濡れで出てくる。
彼女を見つめ、立ちすくむロビー。二人の間のただならぬ空気と緊張感。
そしてロビーに対する不信感を抱くブライオニー。 

つぐない
相変わらず ”壁なお胸” のキーラ・・・

つぐない
を、うっとり見つめるロビー  にうっとり♡  二人が自分の気持ちを確信するシーン

噴水での行き違いを謝る手紙を書いたロビーは、自分で渡すのが気恥かしかった為に庭で出会ったブライオニーに託す。
しかし、ちょっとしたイタズラ心でタイプしたもっと直接的な、しかし彼の本心の言葉を綴った方を入れ間違えて渡してしまう。
手紙を盗み読んだブライオニーはその内容の卑猥さにショックを受ける。

つぐない

その夜ブライオニーは図書室で愛し合う二人を偶然目撃してしまう。
大人の睦み事がまだ理解できないブライオニー。
兄のように慕っていたロビーへの気持ちは嫌悪感へと変わった。

そんな折、夕食の席で従兄弟の双子が家出するという総動が起こる。
一同が敷地内で捜索する最中、同じく従姉妹のローラが庭で何者かに強姦される事件が起こり、ブライオニーはその現場を目撃してしまう。
彼女は家族や警察に「犯人はロビーだった」と証言するのだ・・・。


前半、タイプライターのキー音とピアノの旋律に ブライオニーの動悸、若い恋人たちの心の動きが同調して、その緊張感に観ているこちらも心拍数が上がり息が苦しくなる程。
噴水のシーンと図書室のシーン。それぞれの事象をブライオニーの目線、セシーリア、ロビーの目線と双方向から語る演出が面白い。
当事者が変わると同じシーンが全く違った印象と味わいに変わるんです。

つぐない
少女の嘘に人生を狂わされる青年ロビーにJ・マカヴォイ。 誠実な瞳がたまらない♡
ヴォイ先生、こういう好青年から、チャラいプロフェッサーX、病める悲しき男、最近観た極悪な刑事等、めきめきその頭角を表しています。 やっぱ英国産は違うな~。演技の引き出し凄いから。
本作も将来有望な青年が一転無実の罪で投獄されてしまう悲劇を緻密に演じています。


24つぐない
ロビーを信じ愛し続けるセシーリアに「プライドと偏見」に続きライト監督とは2度目のタッグのK・ナイトレー。
グラマラスな女優が苦手なわたしは、やはり(笑)この女優が大好きです。
超美人ではないのですが、意思の強そうな瞳がとても魅力的。


           つぐない
13歳のどこかエキセントリックな少女ブライオニーにS・ローナン。この輝かしい表情!

ロビーへの気持ちはブライオニーの初恋でしょう。
しかし自分は女性としては見てもらえない事への漠然とした苛立ち、嫉妬、彼に対する嫌悪感。
そんなものに対する八つ当たり的に嘘をついたのでしょうか。
それがどんなに大きな問題を引き起こすかまでは、幼く考えが至らなかった。
連行されるロビーを見つめる冷ややかな ブライオニーの視線が怖い。

つぐない
逮捕連行されるロビーを瞬き一つせず見つめるブライオニー  


事件から4年後、ロビーは厳刑を条件に海外派遣軍としてフランスで従軍していた。
敗残兵として逃げ惑う過酷な戦場で、彼の心の拠り所は出征直前に看護婦として働くセシーリアと再会し、お互いの愛情を確かめあった事。
帰還後、海辺のコテージで二人で過ごす夢。
「生きてわたしの元へ戻ってきて」
セシーリアの言葉を胸にダイナモの撤退に参加すべく海へ向かう。

つぐない
戦場でありながら、パンジーの丘がとても美しい
 
つぐない
この通称「ダイナモ作戦」の再現シーン ハンディカムの長回しは必見です。


一方18歳になったブライオニーも大学へは進まず看護婦として働く傍ら、
少女の頃の過ちを文章に起こそうとしていた。
撤退作戦から帰還した負傷兵の介護にあたり、戦場の悲惨さを肌で感じるブライオニー。
その戦場にいるロビーを想い、自分の犯した罪の大きさに思い至る。
そんなある日、従姉妹のローラがあの事件の日に兄の友人として屋敷に来訪していたポール(ベネディクト・カンバーバッチ)と結婚する事をニュース映像で知る。
ブライオニーはあの夜の事件の真相に付いてある確信を持ち、セシーリアに会う決心を固める。

つぐない
成長したブライオニーに、ファスも出ている(笑)オゾン監督「エンジェル」のロモーラ・ガライ

ブライオニーが思い切ってセシーリアに会いに行くと、そこには一時帰国したロビーが居た。
彼女は自分が見た事実を二人に伝えロビーに激しく叱責される。
裁判所や周りの人々に本当のことを話し、彼の冤罪をはらすと約束する。

つぐない
ロビーに一方的に責められるも、ただ謝るだけのブライオニー。 でも実はこれは・・・

時は過ぎ、老人となったブライオニーは作家として成功している。
彼女は自身の21冊目にして最後の作品「つぐない」を発表する為のインタビューに答えている。
病気のために死期を悟り、どうしても伝えなければと少女期に自分が犯した罪を赤裸々に本として発表する。

ここで、最後に発覚する事実に、わたしは驚愕し恐怖さえ感じました。
ブライオニーは生涯を通して 姉と初恋の人の人生を大きく変えた自分の罪と向き合い暮らしてきたのでしょう。
その数十年は辛く重いものだったに違いありません。
罪の告白をする事が唯一彼女のできる精一杯の贖罪だったとしても、毎回わたしはブライオニーを赦す事が出来ないのです。
唯一の救いとしていた事実が虚構だったとしたら、救いは何処にも無いからです。
こんな残酷な話があるのかと悲しさと腹立たしさでいっぱいになります。
叶う事の無かった、姉とロビーの愛し合った時間を小説の中で残したとしても、それは小説家としてのブライオニーの自己満足、自分への癒しに思えてしまうからです。

        つぐない
老年期のブライオニー演じるV・レッドグレイブ  シーン数は少ないながらも彼女のモノローグは圧巻

許されないと分かっていても、責められても、ブライオニーは二人に謝りたかったのでしょうね。
だからこそ せめて小説の中だけでも「無かった事」を「あった事」にしたのでしょう。
あまりにも残酷で悲しい事です。

つぐない

ラストシーン。 白い壁、青い窓枠のコテージが望む海岸は天国のようです。
毎回ここで やりきれない思いで涙が止まらなくなります。
それが虚構だとわかっていながらも、何度も何度もあのシーンを観て、これが事実だったらと願ってしまいます。
セシーリアの幸せな笑顔と ロビーの希望に満ちた瞳。
ブライオニーが願って止まなかった二人の姿を。
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「シェイム」  だって好きなんだもん 偏愛男優シリーズ

「シェイム」 (2011)イギリス
原題/SHAME
監督/スティーブ・マックイーン
出演/マイケル・ファスベンダー キャリー・マリガン 他

シェイム

さてと、ブログ開始一ヶ月経過勝手にお祝い企画で(笑)個人的趣味シリーズでもアップしようかね。
マイケル・ファスベンダーを一躍世界的に有名にした本作。
ベネツィア国際映画賞始め たくさん受賞しましたね、おめでとうだね♡

もう客観的に観れないかもですが(笑)落ち着いて何度目かわからない鑑賞です。

ニューヨークで暮らすブランドン(マイケル・ファスベンダー)は、ビジネスマンとして仕事にも成功、高級アパートに暮らし、何不自由のない生活を送っている。
しかし彼はプライベートの時間 ほぼすべてをセックスに関する事に費やすセックス中毒だった。
ある日彼のアパートに妹のシシー(キャリー・マリガン)が転がり込んでくる。
恋愛依存症でリストカット癖のあるシシーとの生活に、ブランドンのある意味平穏だった毎日は激しくかき乱されて行く。

         シェイム
  多分お支払いは200ドル? 

シェイム
わざとたっぷりした肢体に仕上げた K・マリガン  今回は脱ぎます 女優ですから・・・

映画が始まってすぐに、度肝を抜かれました。
ブルーを基調にした画面、シーツの上に体温を感じさせない男が映し出される。
人形のようなポカンとした 表情のない端正な顔。
やがておもむろに起き上がる男・・・ぜ、全裸だ・・・。

         シェイム
  シーツの色が瞳の色に似合う~♡

(彼の全裸にクラクラしながらも)男の日常が普通では無い事がすぐに分かります。
日常的にコールガールを呼び、バーで出会った女性と道端でセックス、時間があればトイレで自慰行為、電車でタイプの女性を見つけると目で誘い、帰宅するとインターネットでポルノを漁る。
日常全てがセックスだらけ。そんな生活を淡々と続けている。
ブランドンの感情の感じられない性行為は ただの排泄行為のようにも見えます。

   シェイム
     目で誘われふらつくも怖気づく人妻。 気合が足りんぞ!

刹那的な生活を送るブランドンのアパートに妹シシーが突然転がり込んできます。
この兄妹、なにやら曰くありげですが、映画はその辺りの説明を一切しません。
ただ、他人との感情の交流をしようとしないブランドンが、シシーとだけは喜怒哀楽の表情を見せます。
彼女が妹だからだけではない何かを感じて気持ちがザワザワします。
彼らは過去に一線を超えてしまったのでは・・・
モノローグや説明が無いのが逆に色んな憶測や想像を掻き立てられます。
不幸な過去の生い立ちが彼らの今の状況に大きく影響を与えている事は間違いありません。

シェイム11

シンガーであるシシーがバーで「New York, New York」を歌うエモーショナルなシーン。
以前にもブログで書きましたが、このシーンがとても美しくて素敵です。
感情を込めて歌うその歌詞に 彼らの過去がぼんやりと想像できます。

シェイム
   モンロー意識してるよね!
          シェイム
       泣かないで、ブランドン・・・

シシーの歌に涙するブランドンの表情が堪らない。
アイルランドから渡米してきた兄妹に何があったのか。
多分彼らは親に虐待されていたのではないでしょうか。
愛情の代わりに憎しみや暴力を受けた子供は愛されないのは自分に非があると感じ、自分を傷付ける自傷行為に走る傾向があるそうです。
また、愛され方が分からないため、自分も他人の愛し方が分からず、他人との感情的な交流が不得手になったり。

シシーは男性を好きになると見境なく相手を追い回すいわゆる「重い女」です。
多分「都合のいい女」扱いもされてしまうのでしょう。
彼女もやはり人との距離感の取り方が分からないんですね。
キャリー・マリガンの幼い表情が痛々しくて悲しい。
子供のようにも、疲れた中年女性にも見える彼女の表情に気持ちがざわざわさせられました。



そんなシシーの行動にイライラするブランドン。
バスルームでの一人エッチを観られた上に毎日欠かさずチェックするアダルトサイトまで覗かれて(パソコンしまっとけよ)とうとうぶちギレるわけですが、そのあとズンドコに落ち込む。


あら・・・


「おかず」を全部ポイしちゃいますの

ブランドンのセックスは快楽伴わない、ある意味 自傷行為に見えます。
そこに感情の介在は存在しない。
排泄行為としてのセックス。
愛情の伴わない行為としてのセックスしかできない彼は だからこそ恋愛感情を感じた女性との行為に体が反応しなくなってしまう。



ブランドンのブランドン機能せず。   絶望感ピークっしょ・・・



大人なんだし、もっと何かやりようが無いのか?で評価が分かれるのかもしれません。
仕事もあり容姿端麗で女性に不自由しないのだし、人に迷惑をかけないのであれば「好きにしなさいよ」と。
ただ、ブランドンはシシーとの再会により、自分の中で何かが変わった事を感じている。
自分を変えたいと思ってしまう。
しかし、何をどうすればいいのか、彼には術が無いのです。

シェイム

本当は一番大切にしたいシシーの事を 結果傷つけてしまう自分への嫌悪感。
こんな風に傷つけ合いながらも、お互いを必要としてしまう事へのジレンマ。
初めて本当の気持ちを吐き出すように雨の中泣き崩れるブランドンの表情が秀逸です。

シェイム

「あんた好きにしなさいよ」と思えないのは、ひとえにM・ファスベンダーの演技力の賜物でしょう。
体だけでなく心の中の物全てをさらけ出すようなブランドンの表情。
気持ちを震わせられる演技あってこその映画だと思います。
心の中の澱を吐き出すように果てる彼の表情は悲しさ以外の何物でもありませんでした。
凄い役者が出たもんだ。

     シェイム

事の始まりも終わりもありません。
映画の最初に目で誘い合った主婦とまた同じ地下鉄に乗り合わすブランドン。
彼女は今回本気で誘っている。
そんな彼女をじっと見つめるブランドン。
ここで映画は唐突に終わります。
彼はこの後どうするのか? 何を考えているのか? 彼は変われるのか?
毎回 色々な事を考えながらエンド・クレジットを眺めてしまいます。

映画の主題の扇情的な内容で、かなりのボカシを入れないと日本での上映が不可だったとどこかで読みました。
まあ、確かにオープニングすぐのぶらんぶらんは、ちょっと凄いですが(笑)あとは変なボカシ過剰な画面のせいで 必要以上な猥褻感や下品感を鑑賞者に与えてしまうと思うんですよね。
これってマックィーン監督や役者に対する暴挙とさえ思えますね。
映画の主題に対して違った感想を視聴者に抱かせる映倫のやり方に,今回もなんだかなぁ~感が満載です。
是非輸入盤で再見して頂きたいと、思いますねぇ、いやマジで。


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素敵だ・・・♡

ただ脱ぎっぷりがいいだけの役者で無い事を、今後の作品できっと証明してくれるでしょう。
今後も出演作目白押しですからね。その確かな演技力で感動させて下さいファス坊♡
マックィーン監督の次回作「12 Years a slave」の日本公開を切に切に待つ今日この頃ですよ はい。
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