第86回アカデミー賞 こそっと予想♪

第86回アカデミー賞 こそっと予想♪

第86回アカデミー賞


さあ~て、泣いても笑っても日本時間 3月3日(現地3月2日)に第86回アカデミー賞授賞式が開催です!
きっと仕事中にツイッターでこそこそ進行状況をチェックして落ち着きのない月曜になるでしょう。
仕事しろよわたし!(笑)
上映前の作品も多くてほんと~~に予想の域を超えないっスけど、鑑賞済みの作品と他の受賞状況をチェックしながらの
役に立たない勝手に予想、行ってみよ~~う!


☆作品賞
希望「それでも夜は明ける」
受賞「ゼロ・グラヴィティー」
大穴「アメリカン・ハッスル」

第86回アカデミー賞

んも~、これは来週末からの上映をなんで一週間早めてくれなかったのよ、配給会社!とムッキーとなりながらの「それでも夜は明ける」に取ってもらいたいのですが、アメリカの映画際だししゃ~ないかなって事で・・・。
「ゼロ・グラヴィティー」と「ダラス・バイヤーズ・クラブ」で悩んだけど、個人的衝撃度でゼログラ!

第86回アカデミー賞
ソー・オーディンソンからのご紹介だったノミネーション。 早く観たい。でないと評価できんぞ!


☆監督賞
希望/スティーヴ・マックィーン
受賞/アルフォンソ・キュアロン
大穴/マーティン・スコセッシ

第86回アカデミー賞

はい、またもやデカいテディベア推しなみーすけですが、今回はキュアロン監督ではないかと。
デヴィッド・O・ラッセル監督の役者の使い方の巧さに正直迷ったけど、やっぱり3D映画の新たな可能性を知らしめた「ゼロ・グラヴィティ」のキュアロン監督に敬意を込めて。
久々に面白かったスコ爺も下手したらあるかも。無いか(笑)



☆主演男優賞
希望/ブルース・ダーン
受賞/マシュー・マコノヒー
大穴/レオナルド・ディカプリオ

第86回アカデミー賞

もうね~ブルース・ダーンの爺ちゃんぶりが最高に良かった。受賞して欲しい!
でも「痩せたら賞取れるのかよ?」という意地悪な評を向こうにまわしてエイズのアンチ・ヒーローを演じたマシュー・マコちゃん素晴らしかったしね。
これはどちらが取っても依存はございませんことよ。
ディカプはGG貰ったし、まぁ今回は激戦ってことでまたもや泣いてもらいましょう、さいなら~。



☆主演女優賞
希望/ジュディ・デンチ
受賞/ケイト・ブランシェット
大穴/エイミー・アダムス

第86回アカデミー賞

この部門、観てない映画だらけで困るよなぁ。
ジュディ・デンチ大好きなんでね~。何を演っても上手いし希望は彼女。
サンドラ・ブロックがゼログラで最高だったんだけど、やっぱ下馬評通りケイト姐さんがもぎ取っていくのでは。
メリル・ストリープはもう殿堂入りって事でヨロシク。
エイミー・アダムスは8割おっぱい出しを讃えて、大穴に。



☆助演男優賞
希望/マイケル・ファスベンダー
受賞/ジャレット・レトー

第86回アカデミー賞

あかん、この部門は個人的感情が先走って冷静に判断できんわ。
なんせ「奴隷を続けて12年」観てないんだからさ~!
ファシネイターとしてはファスの受賞がそりゃ希望だわさ、そりゃそうさ!
未鑑賞がホントに悔やまれる~~!ばかやろ~配給会社!!
でも可憐なオネエをパンストの伝線も気にせず演じ切ったレトー君が素晴らしかったんだぁ。
アメリカの映画際なんでね、ええ、もう持ってけレトー!!
この部門は大穴予想は無し。この二人の鼻の差受賞になると思います。
頑張れファス!♡

第86回アカデミー賞
新作を撮影中のファス坊。 授賞式のタキシード姿が楽しみぢゃ♡


☆助演女優賞
受賞/ルピタ・ニョンゴ

第86回アカデミー賞

この部門も2本しか映画観てないからわからんちん・・・。
ジェニファーの2年連チャンは無いかなってだけで決めました。
黒ダイヤの如くテカったルピタちゃんに取ってもらいたいなぁ。レトー君と付き合ってるってホント??

第86回アカデミー賞
ありゃりゃ マジなんですか? お幸せに~♪


☆脚本賞
希望「her世界でひとつの彼女」のスパイク・ジョーンズ
受賞「ブルー・ジャスミン」 ウディ・アレン

ここは手堅くウディ・アレンかな。
観てないけど、スパイク・ジョーンズのセンスが光る「her」は予告を観たり読んだりするととっても面白そう。
個人的に好きそうなのはこれかもしれない。
でもやっぱウディ・アレンなんだろうな。

第86回アカデミー賞
ゴシップで大騒ぎなアレンさん・・・。  やっぱりロリなんですか?

☆脚色賞
受賞「それでも夜は明ける」
大穴「ウルフ・オブ・ウォールストリート」

だからさ~、観てないっちゅ~の!
でも、お話の面白さで言うと「ウルフ・オブ・・・」はハチャメチャ乱痴気騒ぎを3時間の中に詰め込んで、飽きさせない力があったので。
スコ爺ってやっぱ凄いよね。
ただドラッグ描写が多いのが、フィリップ・シーモア・ホフマンの悲劇が尾を引いているこの時期、アカデミー会員にどう評価されるかで大きく変わりそうな気がしますね。

第86回アカデミー賞
ま、重鎮のスコ爺は余裕ですからね。 ちっちゃい体に溢れるバイタリティー!



他の部門、視覚効果や音響とか技術的な部門はゼログラがかっさらって行くような気がします。

第86回アカデミー賞
サンドラ姐さん やっぱ迫力あるね~。 組んだ足の筋肉感がパナいんですが。


今年の授賞式、プレゼンターの発表がありましたが、すっごく豪華よ奥さん!!
もう、仕事なんか行ってる場合では無いがしゃ~ない。
ライブで観れるpu-koさんがジェラしいよぉぉ。
さてさて、どんな結果になるやら、何はともあれ素敵なセレモニーを期待して、家宝は寝て待て!!

第86回アカデミー賞
プレゼンターでベネさんも出るのよ!奥さん!!


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テーマ : アカデミー賞
ジャンル : 映画

「ダラス・バイヤーズクラブ」 激痩せマリオの生きる権利への闘い

「ダラス・バイヤーズクラブ」 (2013) アメリカ
原題/Dallas Buyers Club
監督/ジャン=マルク・ヴァレ
出演/マシュー・マコノヒー ジャレット・レトー ジェニファー・ガーナー 他

DALLAS BUYERS CLUB

1985年、アメリカ南部のテキサス州ダラス。
電気工でロデオカウボーイのロン・ウッドルーフ(マシュー・マコノヒー)は、HIV陽性で余命30日と診断される。
突然の事態に驚愕し当初は事実を受け入れられないロンだったが、エイズについて猛勉強する。
アメリカ国内では認可されている治療薬が少ないため代替治療薬を求めて向かったメキシコで、未認可医薬品やサプリメントを密輸できないかと思いつく。
病院で知り合ったエイズ患者、トランスセクシュアルのレイヨン(ジャレッド・レト)とともに非合法組織ダラス・バイヤーズクラブを設立、日々世界各国を飛び回って特効薬を密輸入するロン。
しかし当然司法当局に目をつけけられる事になり、ロンの残り短い生きる権利と司法との闘いが始まる。

DALLAS BUYERS CLUB
エイズの診断に頭真っ白なロン。 登場いきなりギスギスに痩せてるマコちゃん しょえ~~(汗)

DALLAS BUYERS CLUB
こちらも18キロ減量してレイヨンを熱演したレトー君。パンスト伝線してまっせ。

今年のオスカーに作品賞、主演、助演男優賞他多数ノミネートされている話題の本作を公開初日に観てきました。
主人公のロンは酒と女とドラッグにふけり、ゲイに対する偏見を持つ典型的なレッド・ネックなテキサス男。
そんな彼が医師からエイズの感染で余命30日だと宣告されます。
当時俳優のロック・ハドソンがエイズ感染したと報道され、同性愛者だけがかかる病気だと誤った考えが万延していた時期。当然ロンも病気を受け入れることができません。
しかしエイズに関して猛勉強すると、同性間の性行為のみならず、ドラッグ使用の注射針や避妊具無しでの異性間の性行為でも感染する事が分かります。
過去の「あんな行為やこんな事」がロンの頭を駆け巡り、ようやくその事実を受け止めるに至ります。

DALLAS BUYERS CLUB
娼婦を呼んではしゃぐものの、「余命30日」が気になって行為に集中できないロン。 そりゃそ~でしょ。

DALLAS BUYERS CLUB
口ひげのせいで 激痩せしたスーパー・マリオに見えてしょうがなかったよ マコちゃん。

担当医であるイヴ(ジェニファー・ガーナー)に当時まだ認可されていなかったAGTという試験薬の投与を要求するロンですが、断られてしまいます。
生きる事への執着に目覚めた彼はAGTを求めてメキシコへ向かい、そこで知り合った無免許医の治療により、瀕死の状態から回復するロン。
そこでAGTの強い副作用は末期の患者に投与すると命取りになる事実を知らされます。
ロンは自分が回復するのに投与されたアメリカでは未認可な薬品やビタミン剤を密輸入する事を考えるのです。

DALLAS BUYERS CLUB
男性陣の激痩せぶりに反して腰周りのドスコイ感が気になったよ、ジェニファー・・・

しかし、ゲイ・コミュニティーに嫌悪感を持つロンが、販売ルートを広げるのは難しい。
そこで病院で知り合ったトランスジェンダーのレイヨンを仲間に引き入れ、世界中から仕入れた薬をさばくために考え出したシステムが「ダラス・バイヤーズクラブ」なんですね。
会費を募って、必要な薬を無料で配布する。名目的に薬の売買はないわけです。
しかし、彼らの前に立ちはだかったのが、AZTを推奨し始めた医師たちと製薬会社に政府。
個人の健康のために薬を飲む権利を侵害する国の動きに対して、弁護士を雇い、残り少ない命を掛けて生きる為に政府や司法に闘いを挑んでいくのです。

DALLAS BUYERS CLUB


世界中で仕入れた治療薬を密輸するくだりがスパイものみたいで楽しかった。
牧師やビジネスマン風スーツで世界各国を飛び回りあの手この手でアメリカ国内に持ち込みます。
牧師姿はいかにも怪しげだし、撫で付けた髪と痩せこけた体に着たスーツがブカブカでありえない程似合ってなかった(笑)
ロンはインターフェロンを求めて日本にも来るんですが、この日本人医師を演じた役者の日本語がビックリするほどカタコトで一気に現実に戻された(汗)
いや、本編にそれ程影響はしないかもしれないけど、もうちょいちゃんと日本語喋れる役者を配役してもらいたいもんだなぁ。

DALLAS BUYERS CLUB
この左の方、同僚に何か喋ってましたが、「はぁ?何て言いましたぁ??」でしたよ・・・(爆)

DALLAS BUYERS CLUB
唐突に「マチェーテ」のチーチ・マリン演じる元ワルの牧師を思い出したのは世界でわたしだけではなかろうか・・・。

当初自分が生き残る事だけが目的で慈善の意志などなかったロンが、次第に自分が毛嫌いしていたゲイ・コミュニティーの希望の星になっていく過程が面白い。
違法な未認可薬品を密輸するアンチ・ヒーローなロンがカッコいい!
レイヨンが壁に飾ったマーク・ボランと同じく、ロンもまた彼のヒーローなんですね。
またロン自身もレイヨンとパートナーとして行動していくうちにゲイに対する偏見が無くなり、不思議な信頼関係が築かれて行きます。
テキサスはかなり保守的な地域。かつては自分が行っていたゲイに対する差別や偏見を自らが元同僚や仲間たちから受けることになり、過去の自分の行為を反省し精神的に成長するんですよね。
迫害されたロンの「俺はまだ生きてるんだ!」と叫ぶ言葉が胸に響きました。
また、スーパーで出会った元同僚がレイヨンに対して行った行為に腹を立て、無理やり握手させる場面。
そのロンの態度にちょっとはにかんで嬉しそうに笑うレイヨンが可愛くてほっこりしました。

DALLAS BUYERS CLUB
”大切な所”意外全身脱毛したレトー君。 このトランスファーっぷりを見よ!

DALLAS BUYERS CLUB

「死なない事に必死で生きてる実感が湧かないんだ」と呟くロン。
でも、その生への執着が彼を駆り立てる原動力になっているんですね。
腰はドスコイながら(しつこい)このイヴ演じるジェニファーの存在は映画の癒しになって良かった。
二人のプラトニックな心の交流に気持ちが暖かくなりました。

マコノヒーとレトーの激痩せぶりが公開前から話題になっていた本作。
でも、痩せて役作りをしたそのあとが大切。
彼らの肉体改造は、キャラクターに命を吹き込みスクリーンで生き生きと輝いていました。

妖艶でいて可憐なトランスセクシャルを演じたレトー君の演技が素晴らしかった。
こういう役は変に目立ちすぎて主人公を食ってしまう傾向が多々ありますが、彼の演技は、しっかりと主役を引き立て、しかも強い印象を残しています。
G・G助演男優賞に納得です。
しばらく映画から離れていたレトー君、そのキラキラ王子顔はタイプではないけれど(笑)役者として今後も楽しみです。

DALLAS BUYERS CLUB
始めて二人がハグするシーン、二人の心の繋がりが伝わって来て良かったな~・・・。

でも、なんと言ってもマコちゃん凄いよ!です♡
役のために役者が減量増量するのは珍しく無い昨今。
痩せたからって賞取れるってもんじゃね~よという意地悪い意見も聞かれそうですが、そんな事は百も承知で役づくりに挑んだであろうマコノヒー。
こういう難病モノって、そのいかにもな展開があざとくて時に鼻白んでしまう事がありますが、本作はその一歩手前で主人公ロンの内面を伝える事に成功して、過剰な感動を煽ることなくロンの気持ちが心に響いてきました。
これは演じるマコノヒーの演技力、表現力の賜物でしょう。
ロンという実在の人物を過剰に美化する事なく、等身大の人間としてその苦悩や心の成長が伝わって来て、結果それが深く鑑賞者の心に残ります。
やはりこちらもG・G主演男優賞に遜色ない演技だと思いました。
受賞時の変なダンスも可愛かったし、マコちゃん本当に嬉しそうでしたよね~♪

DALLAS BUYERS CLUB
病状が進行してヘロヘロなロン。 クレジットされてないとマコちゃんって分かんないよ~!

ここ最近の出演作「マジック・マイク」「ペーパー・ボーイ」とアクの強い演技が印象的なマコちゃん。
「ウルフ・オブ~」でも観終わってなにが印象に残ってるかと言うと、ディカプの上司役のマコちゃんが口ずさむあのヘンテコなハミングだったりするもんね(笑)
つい最近観た「MUD」も最高だった♡
一時期はちょっと低迷していた感もありましたが、ここ数年で役者として一段も二段もステージアップしているのではないでしょうか。
今年のオスカー、まだ主演男優賞の演技は5人中3人しか観れていませんが、今の時点でわたし的にはマコちゃんの演技が頭一つ抜きん出ているってっ感じです。
本作での体重増減が原因で体調を崩しているというニュースを読んで、心配です。
早く回復してまた素敵な演技で魅了して欲しいですね!

DALLAS BUYERS CLUB
激痩せマリオではなく、素敵なマコちゃん貼っときます。この頬から顎にかけての長さと縦ジワが堪んなぁ~い♡♡











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tag : マシュー・マコノヒー

「マッド」 Boy meets MUD

「マッド」 (2012) アメリカ
原題/Mud
監督/ジェフ・ニコルズ
出演/マシュー・マコノヒー タイ・シェリダン ジェイコブ・ロフランド
   リース・ウィザースプーン サム・シェパード マイケル・シャノン 他

MUD


アメリカ南部、アーカンソー地方。
両親と川岸のボートハウスで生活する14歳のエリス(タイ・シェリダン)は、ある日親友ネックボーン(ジェイコブ・ロフランド)とひと気のない川の中州に遊びに行く。
洪水で木の上に乗り上げたボートを秘密基地にするのが目的だったのだか、そこで二人はマッド(マシュー・マコノヒー)という男と出会う。
身を隠して暮らしているマッドに興味を抱いたエリスは彼のために食料を運び、次第に友情を育んでいく。
実はマッドは愛する女性の為に人を殺し、警察のみならず 殺した男の家族や賞金稼ぎに追われていたのだ。
最愛の女性ジュニパー(リース・ウィザースプーン)と再会し、逃走しようとするマッドを手助けするエリスとネックボーンだったのだが・・・。

MUD
14歳がバイク乗ってい~んか??? 南部の貧しい田舎町の風景がうら寂しくも美しい。

MUD

子供の頃に秘密基地遊びってわたしもしたした!あの楽しさってなんだったのかな~・・・。

かなり前からその評判を聞いて、日本公開を首を長くして待ってた本作。
名画座で一日一回公演(泣)しかも2週間限定(爆)の情報をゲット!仕事ほっぽって喜び勇んで観てきました。

「テイク・シェルター」で妄想男の狂気と翻弄される家族を描いて、夜中に観たわたしにいやぁ~な衝撃を残してくれた(笑)ジェフ・ニコルズ監督。
「もしもマーク・トウェインの短編小説をサム・ペキンパーが監督したとしたら」というイメージで製作したそうな。
現代版「スタンド・バイ・ミー」とか「ハックルベリー・フィン」と評されていますね。
なるほど、わたしも鑑賞中、子供の頃にカルピス劇場で見た「トム・ソーヤーの冒険」を思い出しました(笑)

MUD

この映画、主人公エリスの心の成長がメインテーマです。
14歳のエリスは貧しさが原因で関係が壊れ、離婚の危機を迎えている両親の問題に直面していて、「愛ってなんだよ」と思い悩んでいます。
でも、年上の女の子に絶賛初恋中でもあるんです。おませさんですね♪
わたし、子役にはかなりシビアで、「天才子役」とか言われてる子供の演技を見ても「周りでサポートしてる共演の大人がちゃんとしてるからだぞ」と冷ややかな目線で見ることの方が多いんですが、この二人、凄く良かった。
特にエリスを演じるタイ・シェリダン君、14歳の男の子の子供らしさと繊細さが共存したひたむきな感じがひしひしと伝わって来て、思い切り感情移入させられました。
マルコメ頭のネックボーンはまだちょっとお子ちゃまな等身大の男の子って感じで、このジェイコブ・ロフランド君も良かったなぁ。

MUD
天パの髪も伸び放題で汗臭さがスクリーンから溢れそうなマシューのマコちゃん。でも惚れ惚れする♡

そんな二人が運命的に出会う謎の男、MUD=マッドにマシュー・マコノヒー。
文字通りMUD=泥 にまみれた汚い逃亡者をマコちゃんが南部訛りも男らしく演じています。
このマッドの抱えているミステリアスな雰囲気や 好きな女性の為に自らの損得も考えず行動する生き方に衝撃を受けたエリスは強くマッドに惹かれていきます。
マッドとジュニパーをが幸せになる事がエリスの考える「本当の愛の形」の答えのように感じているのかもしれません。
まだ少年の彼には、大人の愛の複雑さは理解出来ないんでしょうね。

MUD
大人なんて嘘つきだ! この強い目がいいんですよ~。

ネックボーンと二人奔走するエリスですが、手痛い裏切り行為に合い、感情を爆発させてマッドに殴りかかるシーンでは、こちらも感情が昂ぶって涙を抑える事ができませんでした。
大人に対する不信感で大好きだったマッドと対立してしまったエリスですが、後半に起こる自分や家族も巻き込まれる大騒動がきっかけで人間的に成長するエリス。
両親の深い愛情や子供の自分の理解を超えたマッドの愛情に接することで大人の愛の形を知ることになるんですね。
エリスの感情がダイレクトに伝わって来てまたもや涙が溢れてしまった。 
くそ~~泣かされたぜ!!

MUD
ギャルパンツ(爆)で頑張るリース姐さん。 マッドよどこがそんなにいいのだ??と思ってしまった・・・。 

マッドの幼馴染で最愛の女性であるジュニパーにリース・ウィザースプーン。
田舎町の奔放な女性をシャクレ全開で演じててピッタリハマってました。
マッドの愛情に甘えて、ある意味彼の心も人生も翻弄させているんですよね。
最後の彼女の決断に、おいおい誰のせいでこんな事態になったと思ってるんだよ!とエリスでなくても腹の立つところ。
でもそんなジュニパーをやはり優しく許してしまうマッドのピュアな愛情が悲しかった。

MUD

それから、マッドの親代わりでもある世捨て人のような生活をしている老人トム役のサム・シェパード。
この渋さったら!ラストの活躍のカッコよさに痺れますから。

あと忘れちゃいけないこの人。
大概キッツいキャラの役ばかりのインディーズの王様マイケル・シャノン。
出てきた当初から全てをぶち壊すんじゃないでしょうね?!とかなり疑りながらハラハラして観てたんですが、ネックボーンを見守りながら大切に育てている物凄く優しい叔父さんを好演してて嬉しい誤算!
この人の普通の演技を初めて観たかも(笑)


どう見ても変質者っぽい笑顔ですが・・・ 

この叔父さん、川底の泥の中から拾ってきた廃棄物を修理して使っているんですが、途中エリスに語る話が印象的です。
「泥で汚れていても、汚れを落として磨くと、ゴミがちゃんと使える価値のあるものになるんだ。」
これ、エリスたちが大人になっていく過程で、色んな泥に見えるような物の中から、本当に価値のある光輝くものを見つけて行くんだよ、という映画のメッセージなんですよね。
うーん、このセリフをお気に入りの俳優マイケル・シャノンに語らせるニコルズ監督の優しい演出がいいなぁ♪
しかも、この叔父さん、ラストの大きな役割を担っていた事が分かり、もひとつ感激。
エンドロールに浸りながら、疑ってほんますんませんと、一人心で詫びていたみーすけなのでした。

でも何といってもワルっぽいのに純粋な少年の心を失わないマッドを演じたマコちゃんがステキすぎです♡
惚れ直しちゃったぜ! 今週末公開の「ダラス・バイヤーズ・クラブ」がますます楽しみです。

MUD
脱ぐの大好きなマコちゃんのお約束のサービスショット! やっぱ面長な男ってステキだわん♡

MUD

少年の心の成長と男女、夫婦の愛の形がアーカンソーの美しい景観と共に描かれていてうっとりします。。
しみじみとした希望に満ちたエンディングも良かった。
濁った河ではなく遥か遠くまで陸の見えない青い海は主人公たちの希望に満ちた未来のメタファーですね。
年が明けて 劇場鑑賞映画数はまだ10本も行きませんが、現時点でのナンバー1です!
全編を通して、男のロマンを描いてる本作ですが、出てくる女性の「秋の空」のような感情と行動に「女ってわかんねぇ生き物だなぁ~、でも好きだよ(笑)」って監督のメッセージぽいものを感じましたがいかがざんしょ?(笑)
上映館も上映数も少ないですが、とてもいい映画です。
チャンスがあれば絶対観てくださいね。
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「ラッシュ/プライドと友情」 天才vs秀才

「ラッシュ/プライドと友情」 (2013) アメリカ=イギリス
原題/Rush
監督/ロン・ハワード
出演/クリス・ヘムズワース ダニエル・ブリュール オリヴィア・ワイルド アレクサンドラ・マリア・ララ


ラッシュ

1970年、F3のサーキットで運命の二人が出会う。
ジェームズ・ハント(クリス・ヘムズワース)とニキ・ラウダ(ダニエル・ブリュール)という二人のレーサー。
走るコンピューターと言われた頭脳派のラウダと奔放な性格ながら人気のある天才肌のハントはことごとくお互いを意識し、時に衝突していた。
1975年、お互いにF1へと舞台を昇格していく二人。
フェラーリと契約しているラウダとマクラーレンのドライバーとして活躍するハント。
1976年、雨のドイツGP。
マシンがクラッシュし、ラウダが瀕死の重傷を負ってしまう。
しかし再起不能と思われていたラウダは、わずか6週間で復帰を宣言するのだった。

ラッシュ
レースの緊迫感とか半端ないです  

週明け早々「オンリー・ゴッド」で頭くらくらしてたんで、スカッとする映画が観たいんだ!とチョイス。
ポスターのクリス・ヘムズワースと目が合ったしね♪
1970年代後半、その頭脳的走行で走るコンピューターと言われたニキ・ラウダと、奔放でスター性のある人気者、天才型のジェームズ・ハントという正反対のタイプの二人のレーサーの軌跡をロン・ハワード監督が手堅くまとめた本作。
F1、まったく興味無しで夜中にやってる放送にチャンネルを合わせた事もないわたし。
本作の主人公二人はもちろん知らないし、アイルトン・セナも名前ぐらいしか分かんないという(汗)
はっきり言って”ポール・ポジション”の言葉は知ってても正確な意味も知りませんでした。
そんなんで分かるのかな~と思って観だしたけど・・・結論、F1ど素人でも全然大丈夫です!

ラッシュ

F3でスターだったジェームズ・ハントは新人のドイツ人ニキ・ラウダとレースで知り合います。
ハントは大金持ちのイギリス貴族がパトロンに付いていて、レースの運営はそちらに任せっきり。
一方ラウダは親にレーサーになる事を反対され援助もなく自分の力で銀行に融資を受けレース界に入ってきたのです。
女たらしで始終酒を飲み気分に任せて言いたい放題の傍若無人なキャラながら、ナイスな外見とカリスマ性で人に好かれる人気者のハント。
一方堅物で面白みのない生真面目なラウダ。でもレースに関しては持ち前の才能と頭脳プレーで一躍頭角を表して行くのです。

ラッシュ

ニキ・ラウダにダニエル・ブリュール。
実在のニキに似せるために、付け歯装着、髪もへなちょこパーマ、しかもちょいブスに見せるため変顔メークで容姿を変えたブリュールさん。
彼の顔って昔から頬袋でもありそうな齧歯目科の動物系だなぁと思ってたんですが、今回のキャスティングした人目の付け所がばっちりですね。
劇中、ハントにその容姿を「ネズミ」とからかわれるんですが、まさにネズミ顔!
トップの画像も前歯ちょぴっと出てるでしょ?(笑)
堅物な感じがいかにもドイツ人!って感じで上手かったな~。
あまりに脚本に「容姿の悪いラウダ」って書いてあるので少々凹んだんですって。
大丈夫よブリュールさん、大ファンだよ! 友達が・・・

ラッシュ

こちらおねえちゃんはべらせている方がジェームズ・ハント。
自称「5000人と寝た男」らしいですが(爆)分からなくもないその容姿。
190センチの長身に風になびくブロンドの長髪、ナイスなルックス。
実物のハントもハンサムで、そうかぁ5000人かぁ・・・と。
クリス・ヘムズワースが、”ソー・オーディンソン”とはうって変わって筋肉を削ぎ落とし、スレンダーな細マッチョな身体に仕上げてて素敵だったな~。おちりも可愛かった♡
最近、チャニング・テイタムに続き気になるアイツなんですよ(笑)
ブリュールの演技ばかり称賛されてますが、個人的にはヘムズワースも贔屓目なしで繊細な演技が良かった。
アクションやヒーロー物だけでなく、ちゃんと演技が出来るって事が確認できて、ますます好感度アップだな。

ラッシュ

F1ど素人なんで、知ってる人は優しくスルーしてね。
まず、パーツを全部バラバラにして、一個一個手作りしてる事にビックリしました。
既製品でマシン作ってると思ってた。
ハンドルが取れるの?!とかマフラーまで手作りしてんのかよ?!とか、世間では当たり前にみんな知ってるのか?
わたしゃ知らなんだよ。驚愕だよ。
そりゃ~お金もかかりますよね。
ずっとハントのパトロンをしてくれていた貴族の友人がF1に参戦したとたん資金繰りが上手くいかず、スポンサーも付かないため、レースどころか事業まで手放す事になってしまうんですよね。
フェラーリとか、マクラーレンとか、車のプロが運営してるチームって年間いくらお金係るんでしょうね。
スポンサーが付かないとやってけないだろうなぁ・・・。

ラッシュ
雨でのリスクを考えレース中止を提案するも、ハントに押されて決行になってしまうんですが・・・。

運命のドイツGPで事故を起こし、重体を負うラウダが辛い治療を受けながら見つめるのはハントの輝かしい活躍。
その悔しさを糧に凄まじい治療を我慢するんですが、これ観ていて辛くなる。
ライバルに対する闘争本能のみでリハビリを行いレースに復帰するラウダ。凄い男だ。

ファイナルの富士GPでの優勝決定戦のレースシーンは緊張して肩はガチガチになるし、自分がマシンに乗っているような迫力の映像と音響の凄さでヘロヘロになりましたよ。
最後のラウダの決断も胸に響いた。
全編抑えた語り口のロン・ハワードの演出がいいんですよ。
もっと盛り上げてお涙頂戴節にしようと思えばいくらでも盛れる題材なのに、そうせずに淡々とも言える演出で丁寧に人物の内面を描いているのが逆にいいんですね。
さすがロン・ハワード、語り上手だわ。

ラッシュ9

レース後の二人の人生も意外だった。
特にハント。もう亡くなっているんですね。彼の死因がレースの事故でなくて良かったなぁと。
「ライバルが己を高めてくれる」と語る本物のニキ・ラウダの言葉、やっぱり世界1の男が生の言葉で語ると重みがあるね~。

ラッシュ
実物のラウダとハント。 いや~キャスティングした人やっぱ天才! 主演の二人そっくりやん!

しかし、難を言えばこの邦題のサブタイトル、何とかなんないもんかなぁ。
安っぽいテレビの2時間ドラマみたい。
配給会社の人も、いい邦題が思いつかなかったら、原題のままにすればいいのに。
無理やりサブタイトル付けなくていいと思うんですが、どうでしょう?
客足がイマイチなのは(7時の回でガラガラ)邦題と宣伝に問題ありな気がするんですが・・・。
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「オンリー・ゴッド」 復讐とおっさんのカラオケ映画

「オンリー・ゴッド」 (2013)フランス=デンマーク
原題/Only God Forgives
監督/ニコラス・ウィンディング・レフン
出演/ライアン・ゴズリング クリスティン・スコット・トーマス ヴィタヤ・パンスリンガム

オンリー・ゴッド

ある事情でアメリカを追われたジュリアン(ライアン・ゴズリング)はバンコクでボクシング・クラブを経営する傍ら、裏では麻薬密売組織を運営していた。
ある日、兄のビリー(トム・バーク)が売春婦を殺した報復で何者かに惨殺される。
組織を取り仕切る母親のクリスタル(クリスティン・スコット・トーマス)は、溺愛する息子の死に激怒、ジュリアンに兄の復讐を命じる。
しかしその相手はバンコクの裏社会を牛耳る元警察官、チャン(ヴィタヤ・パンスリンガム)だった。

オンリー・ゴッド
相変わらず目と目の間隔が狭いライアン。外見カッコいい彼を拝めるのは、中盤までですよ~~。

なんだか変な映画観ちゃったなぁ~。久々の困ったちゃん。
不条理でシュールで奇妙奇天烈ですっとこどっこいなカルト映画。
では面白くなかったか?と言えばそんな事もなく。
ちょっと判断に困ります。
深読みすればいくらでも掘り下げ甲斐のある深ぁぁぁ~~い映画なんでしょう・・・か?

ストーリーは極めてシンプル。長男を殺されて激怒する母の命を受けた弟ジュリアンの復讐譚。
このジュリアン、究極にセリフが少ない。表情も無い。
前作「ドライブ」でも主人公のセリフが少なかったですが、微妙な表情の変化や仕草で熱い想いとか、ピュアな恋愛感情が伝わってきて胸キュンな純愛映画に感動したもんです。
今回は表情も変わらず、はっきり言ってこの主人公何を考えているか全く分かりません。

オンリー・ゴッド
「考えるな、感じろ」ですか??? む、無理っす(笑)

オンリー・ゴッド

母、クリスタルにクリスティン・スコット・トーマス。
彼女の存在感凄すぎですから。
母クリスタルの屈折した愛情が怖い怖い。兄を溺愛してジュリアンを思い切り蔑んでいる。
これっていわゆるカインとアベル、ソーとロキなわけですね(笑)
兄弟は母親と近親相姦してるのでは?と感じました。いや、多分そうでしょう。
クリスタルの前で全くヘタレなマザコン男に豹変してしまうジュリアンの屈折は母の抑圧を受けて育った為。
彼が性的に変態さんになってるのも、それが原因なんでしょうね。

オンリー・ゴッド
シャキーーーーン!!  って音で笑っちゃうわ。

そして、真の主役とも言える狂言回しとして登場する元警察官チャン。
このチャンさん、娘を殺された父親に復讐を促し、次に娘を売春に追いやったことを責めて父親の手を切り落とす。
「なんでやねん?」と思わず突っ込みましたよわたし。
何なんだこの不条理さ?やはり「考えるな、感じろ」なのか?
いやいや無理だってば、こっちは混乱しますってば。
で、独特な不条理演出に混乱したみーすけがどうなったかと言うと、笑いのツボに入りまして。
チャンがシャキーーーンって刀を抜くたびに可笑しくて可笑しくて笑える。
そこへ、一仕事終えたチャンさんたらいきなりなカラオケ。
カラオケ??!! しかも上手い(笑)
歌うチャンさんをうっとりと見つめて聞き入る部下たち。
もうシュール過ぎるってば~~!
ごめんなさいってくらい笑えて、観客が少ないのと、スクリーンの音がデカいのに乗じてずっと引き笑いしてました。

オンリー・ゴッド
なんせ映像が赤い!青い!緑ぃぃ!!

原色を多用した映像、壁の模様、遠近感を感じる通路や部屋。
前作「ドライブ」で感じたレフン監督独特の映像美は今回も健在です。
バイオレンス描写もパワーアップで、血とかホラーとか苦手な人は辛いかな。
観ている間、色々な監督の作品が頭に浮かびました。
タランティーノにロドリゲス、アルジェントの「サスペリア」、リンチの「マルホランド・ドライブ」、キューブリックの「シャイニング」の場面が頭をよぎってしょうがなかった。
そして何よりも本作は「エル・トポ」のアレハンドロ・ホドロフスキー監督に捧げられちゃってるんですよね。
これ捧げられてもちょっとなぁと心配してるのわたしだけかな?

オンリー・ゴッド

母の命令で対決するジュリアンとチャン。
結果は見えてたけど、強すぎだってばチャンさん。
神的存在、復讐の天使チャンに怖いものは無いのです。
戦う二人を周りでじっと見つめるチャンの部下やジュリアン付きの娼婦。
なんでしょうか、この観客置いてけぼり感。
やっぱり一周して笑っちゃうんだよね。

オンリー・ゴッド
えっと・・・ライアン・ゴズリングです(笑)

で、ボッコボコにされるジュリアンなんですけど、この辺になるとど~にでもしておくれよって感じになってまして。
チャンさんまた歌ってくんないかなぁとか考えながら観てました。
演者が真面目に演じれば演じるほど笑えてしまう。
深く考察しても裏でレフン監督があっかんべーしてるんでしょ?って感じてしまった。
あ、そうでなかったらすんません。
わたくし如きが少ない頭の回路を如何にこねくり回しても、説明なんてできない映像体験でした。

オンリー・ゴッド
天使と悪魔の邂逅とでも言いましょうか。 やれやれ!やっちまえーー!!

その少ない頭の回路を酷使して語るなら、ラスト近くのかなりグロテスクなジュリアンの母への行為。
自分が愛する物への回帰を望んだが、失う前にその手でせめて触れておきたかったのか・・・。
罪と暴力に対する宗教的、哲学的感覚とマザコン男の自立。
罪を受け入れ神へその頭を垂れて許しを請う彼には常人には計り知れない懊悩があるのでしょうか・・・。
いや、分からん(笑)

オンリー・ゴッド
「ブロンソン」でも「ドライブ」でもレフン監督ってオネエちゃんを陳列するのがお好きですね。

朗々と歌うチャンさんと共に流れるエンドロール。ええ?!終わらせちゃうの?
ひえ~~ もうやめて~~可笑しい~!!
やはりわたしにとってはおっさんのカラオケ映画でした・・・。

オンリー・ゴッド

2013年のカンヌで、途中退場にブーイング。酷評と賛美の両極端だったとか。
レフン監督とゴズ兄さん、すっかり意気投合して、次はコメディーを撮ってみたいらしいです。
いえ、本作みーすけ的に充分コメディーでしたけど・・・。
困っちゃうけど、妙にクセになりそうな映像体験。
いえ、決してお勧めはしませんが(笑)興味がある人は体力のある時にどうぞ。
チャンさんのカラオケは必聴ですよ♪
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「フィッシュ・タンク ~ミア、15歳の物語」 濁った水槽から出る日

「フィッシュ・タンク ~ミア、15歳の物語」 (2009)イギリス
原題/Fish Tank
監督/アンドレア・アーノルド
出演/ケイティ・ジャーヴィス マイケル・ファスベンダー カーストン・ウェアリング 他

FTANK


イギリス東部エセックス、労働者階級の人々が多く住む地域のアパート。
15歳の少女ミア(ケイティ・ジャーヴィス)は昼間から酒を飲み遊び歩く母親(カーストン・ウェアリング)と素行の悪い幼い妹と3人で暮らしていた。
ミア自身も周囲に溶け込む事ができず頻繁にトラブルを起こしていた。
学校にも通わず唯一自分を表現できるダンスを孤独に練習する日々。
そんなある日母親が新しいボーイフレンド、コナー(マイケル・ファスベンダー)を家に連れ帰って来る。
屈託のない笑顔を浮かべ、ごく自然にありのままのミアを受け入れるコナーに心惹かれていくミアだったが・・・

FISH TANK
撮影当時18~19歳だったケイティ・ジャーヴィスは本作が初演技の全くの素人だったとか

FISH TANK
出ました!優男コナーにファス。 優しい笑顔がいいけど 危ない危ない・・・

2009年最良の英国映画と絶賛され、第62回カンヌ国際映画祭審査員賞、英国アカデミー賞ほか、数多くの映画賞を取っている本作。
以前レンタルで観てDVDを手元に置きたくて探してたんですが、Amazonで在庫無しとかDVDなのに高額だったりで我慢してたらタワレコで偶然発見!即買いして久々の再見です。

主人公のミアは結構な劣悪環境で生活しています。
母親は昼間っから酒を飲んで娘たちを口汚く罵り、殴り、ブラブラと遊び歩いています。
イギリスの福祉ってどうなってるかよく分からないけど、失業保険で暮らしてるのかなぁ。血税で遊び暮らしてるのね。
まだ10歳くらいに見える妹も口を開けばFワードを垂れ流し、母親やミアにも反抗的な態度でち~とも可愛げがない。
当のミアも学校にも行かず、同世代の友人達と問題を起こし、それが原因でたった一人の友達も離れてしまう。
孤独感、満たされない日常、変わりたいのにどうすればいいのかわからない、そんなミアの焦燥感がアパートの狭いベランダから望む風景に重なって思いっ切りの寂寥感。
アパートのベランダの囲み一つ一つが、濁った水の入った水槽=フィッシュ・タンクという事なんですね。

FISH TANK
いまいちリズム感が残念な感じですが・・・

ミアが唯一自分を表現できるのがダンス。
居住者の居ないアパートの一室をこっそりと使用し日がな一日そこで独り踊っているミア。
ただね~、これ大して上手くない(笑)
ボンヤリと将来ダンスで生計を立てたいなぁと甘い夢を描いているミア。

映画の最初から象徴的に出てくる繋がれた白い馬。
その場所から動けない馬の鎖を切ろうとするミアは、身動きの取れない自分と重ね合わせているのでしょう。



そんな鬱窟した生活にある日変化が起こります。
母親の新しいボーイフレンド、コナーが現れるのです。
全く自分に関心を寄せない母と違い、自分の周りにいる大人とも違う態度で優しく接してくれる はるか歳上のコナーに、父性よりも男性として惹かれるミア。

FISH TANK

優しい言葉をかけられても、わざと邪険に対応するミア。
でも川遊びで足を怪我したミアを当然のようにおぶってくれるコナーの背中の暖かさや鼓動、首筋に香るパフュームの香り、息遣い。
ドキドキーーっ!!
いや、これコナー核心犯でしょう!
こんなことされたらミアでなくてもメロってなるってば。


ひゃー! わたしもおぶってくれ、ファス!!♡

新しい出逢いは他にもあり、馬の飼い主の少年と親しくなるミア。
それまでに性体験があったのかどうかは分かりませんが、結構簡単に体を許すミアの何だか捨て鉢というか、そういう行為をあまり大切にしていない感じがイタい。



コナーに励まされ、ダンスコンテストに出場しようと考えるミア。
現実はそんなに甘くないよと観ているこちらはヒリヒリする気持ちになります。
大人びているけれどやはり子供なミアには世間の厳しさなんてきっとあまり理解出来ていないんですよね

確信犯では無かったにせよ、優しい大人を演じていたコナーも蓋を開けるとただの男。
しかもコイツかなり最低なんですよ~。
最低な男なのにああ~そりゃそうなるかも・・・と思えてしまう危ない魅力。
それが、コナーの秘密が分かった途端に魅力的な男から一転、超しょうもない男に見えてしまう演出が絶妙です。
ミアの自暴自棄な行動にもハラハラします。

FISH TANK
きょ、教育的指導ーーー!!!

負のサイクルとでも言うか、どんどんとマイナスの方向へストーリーが進んでやりきれない気持ちになりますが、前に踏み出すミアの表情に強さを感じて美しかった。
愛なんか無いと感じていた家族のぶっきらぼうな優しさに触れる事の出来たエンディングが救いです。


並ぶと妙にファスが小さく見えたんだけど、ケイティー・ジャービスがデカイんだよな!

手持ちカメラを多用したり、映画の視線はミアの物なのに、突き放したような演出は彼女を俯瞰しているようで。
突きつけられる現実もかなりシビアで凹みます。
落ち込んで泣きはするものの、切り替え早く前進するミア。
早く大人にならざるを得なかった彼女が悲しく、大人への道を歩みだすミアを応援したくなります。
でも、所在なげに風に漂う風船がミアの将来を予見しているようで、彼女の将来あまり明るいものではないだろうと感じさせられる苦いエンディングがイギリス映画らしかったな。


映画のキャリア的に駆け出しだった頃のファス(hungerが本作の前年です)はっきり言って今のオーラがありません。
てゆ~か、この人映画によってその印象がかなり違いますよね。
レッド・カーペットにタキシードで現れる彼は輝くばかりの色気とフェロモンがあって、超ステキ。
ところが、一旦役に入ると登場人物になりきり、しかもそれが物凄く違和感無い。
カメレオンと言うか、トランスフォーマーと言うか いわゆるメソッド系役者なんだなと思うんですがいかがでしょう?
何を演じてもどこか実物の「スターな俺」が香る(褒めてます)トム・クルーズなんかとは正反対のタイプの役者。
で、そ~ゆ~ところが堪んなく好きなんですけどね♡

FISH TANK
見よこのウエストの細さ! 細マッチョもたいがいにしてくださいクラクラしますから(笑)
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「ウルフ・オブ・ウォールストリート」  狂乱の人生、これ実話?!

「ウルフ・オブ・ウォールストリート」 (2013)アメリカ
原題/Wolf Of Wall Street
監督/マーティン・スコセッシ
出演/レオナルド・ディカプリオ ジョナ・ヒル ロブ・ライナー マシュー・マコノヒー他

ウルフ・オブ・ウォールストリート

22歳でウォール街の投資銀行へ飛び込んだジョーダン・ベルフォート(レオナルド・ディカプリオ)は学歴もコネも経験もなかったが、斬新なアイディアと巧みな話術で、瞬く間になり上がっていく。
26歳でドニー(ジョナ・ヒル)と証券会社を設立したジョーダンは、年収4900万ドルを稼ぐようになる。
しかし、成功を手に入れ、“ウォール街のウルフ”と呼ばれるようになっジョーダンだが、その違法な詐欺まがいの商法がFBIの目にとまる所となり、彼の人生には成功以上にセンセーショナルな破滅が待っていた。

ウルフ・オブ・ウォールストリート


ジョーダン・ベルフォードの「ウォール街狂乱日記」を主演のレオナルド・ディカプリオが製作も兼ね、師と仰ぐマーティン・スコセッシを監督に念願の映画化した本作。
彼らのダッグはこれで5度目。
個人的にスコ爺+ディカプ映画、何だか乗れなくてどれもイマイチ好きでない。
ところが今回は、この二人の個性がぴったりと噛み合ってて初めて面白かった!と思えました。

ウルフ・オブ・ウォールストリート
ディカプ、どや顔でがんばっております!

いつもはウザいディカプのどや顔が主人公ジョーダンのキャラに上手くマッチしていて、久々に上手い!と思った。
いや、ディカプの演技が上手いのはよ~~っくわかってます。
ただ、力んだ演技がなんか空回りして好きになれなかったんですが、今回長いこと仲たがいしてた友達と再会して仲直りできた気分でした(笑)
特にコメディーな演技に笑ったなぁ。
ドラッグでぶっ飛んだジョーダンがはちゃめちゃになっちゃうんですが、これ爆笑。
いいよディカプ!凄く良かった!コメディー一本撮りなよって思いました。

ウルフ・オブ・ウォールストリート
はいはいは~~い、サインはちゃんと並んで並んで~!

スコセッシ作品の中でも特に好きな名作「グッド・フェローズ」のコメディー版とでも言いますか。
次々と繰り広げられるジョーダンの破天荒な生活を目くるめく映像と音楽でぐいぐいと力技でひっぱるスコセッシの演出にただただ圧倒されます。
「グッド・フェローズ」って1990年の映画ですよ。20年以上前の映画と同じようなテンションを今もフィルムに焼き付ける力をもったスコ爺のバイタリティーに驚愕もんです。
凄いぞスコ爺!わたしが観たかったスコ爺の映画はこれだ~~!!って思いました。

ウルフ・オブ・ウォールストリート
この小さい丸っこい体にみなぎる映画へのパワー! スコ爺凄過ぎ!!

株の仕事内容は前半にちょりっとあったのみで、ほぼ全編ジョーダンのめちゃくちゃな狂乱生活が描かれています。
巨額の収入を得た時にすることって、酒!女!ドラッグ!!
一晩のディナーで何百万も使い、会社におねえちゃんやバンドを呼んで大騒ぎ。
そしてドラッグ。
白い粉と錠剤が飛び交って「他に使い道ないのかよ」と観てるこちらは呆れてしまう。
つい最近のフィリップ・シーモア・ホフマンのドラッグによる悲劇が頭を掠めて、ちょっと悲しくなった。

ウルフ・オブ・ウォールストリート
みんな乗ってるかぁぁぁ~~~い??!!

ジョーダンの盟友ドニーにジョナ・ヒル。
ダイエットしてるって何かの記事で読みましたが、この撮影の後かしら?まるまると太ってましたよ(笑)
一緒にドラッグでヘロヘロになり、やんちゃもしますが、最終的に一番信頼しあってる二人。
ジョナ・ヒルの演技に笑ったし、真剣にイラっとしたし(笑)引き込まれました。

ウルフ・オブ・ウォールストリート
幻のドラッグでデロデロになっちゃう二人。こんなドラッグ本当にあったの??使いたくないけどさ。

ウルフ・オブ・ウォールストリート

スイスの銀行家ジャン=ジャックにジャン・デュジャルダン。
ニヤけたスイス野郎が非常にお似合いでした。彼の「喋る」映画始めてですが、このニヤけた感じが素敵で♡
あとジョーダンの父親役にロブ・ライナー監督を配したりと配役の妙が面白いです。

でもやはりこの人、ジョーダンが最初に働く投資銀行で株屋の何たるかを教える上司にマシュー・マコノヒー。
少ない登場シーンながら、彼の怪演は強烈でディカプを完全に喰っちゃってますからね。
もう出ないの?出ないの??って思っちゃった。さすがマコノヒー乗ってますねぇ。

ウルフ・オブ・ウォールストリート
「ダラス・バイヤーズクラブ」の影響?妙にやつれててちょっと心配なマコちゃんでした。


終わってみれば3時間の長丁場。
ジョーダンの酒池肉林な蛮行を道徳観や教訓的な物は一切挟まず描ききるスコ爺らしい演出。
やっぱりスコ爺はこうでなくっちゃ!
ただそこで好き嫌いが分かれちゃう映画ではないでしょうか。
ジョーダンのハチャメチャな乱痴気騒ぎを延々見せられるのが、後半「もうそろそろい~んでない?」って感じました。
まあそれがスコ爺らしいと言えばらしいんですけどね。
「グッド・フェローズ」や「カジノ」に感じたカタルシスが無いのも残念。
何はともあれこのコンビの映画で始めて「ああ、面白かったな」と思えたのが自分的に満足感←上から目線
スコ爺のまだまだ現役バリバリ感溢れる本作、ファンの方はお見逃し無く。
久々に仲直りできたディカプの演技は、G・G主演男優賞獲得に納得です。
でもオスカー受賞は無いかなと個人的には思うなぁ・・・。

ウルフ・オブ・ウォールストリート


個人的な好みとしては断然こちら↓
マシューのマコちゃんが口ずさむなんだそりゃ?な変なハミング曲がいまだに頭を廻ってクセになりそう♪

ウルフ・オブ・ウォールストリート
んんん~♪ んんん~♪ ぽぉ~!♪ エンドクレジットでご一緒に!
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「マイティー・ソー/ ダーク・ワールド」 親父も兄ちゃんも大っ嫌いだぁぁ! byロキ

「マイティー・ソー/ ダーク・ワールド」 (2013)アメリカ
原題/Thor : The Dark World
監督/アラン・テイラー
出演/クリス・ヘムズワース ナタリー・ポートマン トム・ヒドルストン アンソニー・ホプキンス
   ステラン・スカルスガルド イドリス・エルバ レネ・ルッソ 他

マイティー・ソー ダーク・ワールド


「アベンジャーズ」の戦いから1年後。
英国で原因不明の重力異常が発生、これを調査していた天文物理学者のジェーン(ナタリー・ポートマン)は原因をつきとめるべくロンドンへと向かう。
実はこの怪異は、マレキス(クリストファー・エクルストン)率いるダーク・エルフ達の仕業だったのだ。
彼らは宇宙が誕生する以前から存在していた闇の力を復活させ、宇宙全体を自らが統治するダーク・ワールドへ変えることを企んでいたのだ。
重力異常の調査を進めるジェーンは偶然宇宙滅亡を導く鍵となる“ダーク・エルフの力=エーテルを自らの身体に取り込んでしまう。
一方ソー(クリス・へムズワーズ)は宇宙の平和を取り戻すべく闘いの日々を送っていたが、心の中では常にジェーンを想っていた。
そんな折「世界の監視者」ヘイムダル(イドリス・エルバ)の助言によりジェーンの異変を知ったソーは、地球へ降り立ち二人は再会する。
ソーはジェーンを救うべく故郷アスガルドへ連れ帰るが、この行動はアスガルドのみならず全宇宙を危険にさらす事態を招くことになるのだった。

マイティー・ソー ダーク・ワールド
主役なのに、人気急上昇のロキにいいとこ持ってかれちゃってるソー 頑張って頂きたい。 

マイティー・ソー ダーク・ワールド
「ロキ様なんて呼ばれちゃってさぁ~参ったよ~」 ニヤニヤしてんぢゃね~よ! 改心せい!

「アベンジャーズ・プロジェクト」第二弾始動だぞ!
見逃すと繋がり分かんなくなっちゃって、次が楽しめなくなるので、外せない~。
前作から2年後、ソーは「アベンジャーズ」で一度地球に戻ってますが、暇が無かったり、ギャラやら尺やら大人の事情によりジェーンとは会えず仕舞いだったんですね。


再会のお二人さ~ん♪ イヨっ!お熱いね~!

で、以前からずっと気になってる事を先に書いちゃおうかな。
たった数日過ごしただけで、それこそチューぐらいしかしていない人をそこまで想えるものなんだろうか??
そうか、この二人は想い合えるんですか、深く愛し合ってるんですか、運命の人ですか、そうですか。


マイティー・ソー ダーク・ワールド
存在自体が迷惑になっちゃってるジェーン ナタリー・ポートマン相変わらずお綺麗です。 

で、今回ジェーンの身に起こった危機は地球や宇宙全てを巻き込んで大変な事になります。
前回の「アベンジャーズ」でニューヨークがめちゃくちゃになったんで、次はイギリスでよろしくって事で、ストーンヘンジやらロンドンで怪現象が起こります。
惑星直列やら謎の重力異常、またはそれを操作する装置なんかが唐突に出てきて「それってどうよ??」という子供みたいな突っ込みはしてはいけない。
この手の映画は「そ~ゆ~事もあるんだ」と納得しないと楽しめないのです。

マイティー・ソー ダーク・ワールド

闘いを通じて大人になったソーが落ち着いてて頼もしいんですよ。
アスガルドの次期王としての責任感から メンタルでも落ち着いてきてるのがわかりました。
お父さんのオーディン(アンソニー・ホプキンス)も頼もしいでしょう。

そんな安心印の主人公の動向よりも、今回やはりこの人の素行の悪さが際立ちます↓

マイティー・ソー ダーク・ワールド
色々あってヤサグレてますが、本当は泣きたい時~!なロキ。

すっかり人気者のロキ。演じるトム・ヒドルストン人気も赤丸急上昇中です。
ひねくれて信用できない嫌な役なんですが、根っこから悪くないかもと思わせてしまう魅力がロキのキャラクターにあるんですよね。
もちろんそれは、ロキの屈折した心の機微をトムヒがしっかりと演じているから。
この人の今後の役者人生に頼もしいものをかんじますね。いやぁ人気が出るのもわかる。

どういう経緯で ソーとロキが結託して戦うのか理由が気になってたんですが、そうかお母さんをネタにするのか!と納得。
お父さんのオーディンにも、お兄ちゃんのソーにもひねくれて素直になれないロキですが、やはり血は繋がっていないもののお母さんに対しては愛情いっぱいのお母さん子なんですよね~。
こういう繊細なところがチラ見えするから「この子心を入れ替えるのでは??」と思わされるんでしょう。
ロキの今後が気になって、次のシリーズも間違いなく観てしまうもん。

マイティー・ソー ダーク・ワールド
ジェーンを守ろうとする 母フリッガにレネ・ルッソ  今回はロキの行動のカギになってます。

前回は仁王立ちばかりでキャラクターのインパクトがあんまりなかったヘイムダル。
イドリス・エルバの人気と知名度アップにより 登場シーンもセリフも増えて嬉しい~。素敵だ♡
門番のヘイムダル、一生門番としてあそこに立ってるものと思ってたら、意外と被り物も脱げて普通に生活してるのね~と新たな発見!
ご飯とかちゃんと食べる暇あるの?なんて心配してたんですよ(笑)

マイティー・ソー ダーク・ワールド
カラコン痛くない?大丈夫?

前回はさらっと流されて、詳細がよくわからなかったアスガルドの全景や、城の内外なんかも丁寧に描写してあって、その辺りも世界感が広がって良かった。
普段アスガルドの人々は何やってんだろう?って疑問だったんですが、闘いの為に訓練したりしてましたね。
各登場人物の描き方も丁寧で、王であり父であるオーディンの苦悩や、父の命令を無視してジェーンを連れ出そうとするソーの決断も、前回のような奢り高ぶりからではなく、アスガルドの民の命を守るためという前提があるのが分かり、そんな所でもソーの成長を感じて嬉しくなりました。

ただ、今回の敵役の人たちのビジュアルが、新鮮味が無いというか、どっかで見たことある造形で・・・

マイティー・ソー ダーク・ワールド
ショッカーダーク・エルフの戦闘員さんは 13金のジェイソンマスク着用

マイティー・ソー ダーク・ワールド
ボスキャラのこちらはプレデターのコピーっぽいしなぁ

マイティー・ソー ダーク・ワールド
で、親分マレキス・・・ 「プロメテウス」と掛け持ちですか???

地球に戻ってからのソーとダーク・エルフ達の闘いはやはり迫力があります。
惑星直列の影響で、あちこちの世界が繋がっている為に地球と各世界を行き来しながらの戦闘シーンはワクワクするし、そんな中に笑わされる小ネタが入るのもいいですね。ソーを追っかける打ち出の小槌が健気^^
因みに今回ソーはロンドンの地下鉄に乗ります~。
ただ、決定打の武器に「そ、そんなのあるなら早く使いなはれ!」と心で突っ込みを入れたくなったのは許してもらおうかな・・・。

マイティー・ソー ダーク・ワールド

しかし、エンディングの状況に「わたしの流した涙を返せ~~!!」と思わされました。
ほんっと、このロキって野郎は、いくら生い立ちが不幸だからって、ちゃんと愛情与えられて育ててもらっといて、親兄弟や他人様にまで迷惑かけて もうね~、ロキ、あんたいい加減にまっとうになんなさい!!
そんなだから、お兄ちゃんみたいな人徳が無いんだよ!と腹が立つ。
でも嫌いになれない~(笑)
なんにせよ、今後のこの兄弟の行く末がかなり気になる所でございます。

あ、長いエンドロールの最後にお楽しみの映像があるので、皆さん席を立たずに我慢してくださいね。
「アベンジャーズ」シリーズはどれもこれも客席が明るくなるまで立ってはいけないのですよ、うん。

さて、地球に降りてきたソーはなにするんでしょうね? 働かないと食ってけないしね。
力だけはあるから、道路工事とかガテン系かなぁ・・・。
やはり地下鉄通勤かしら???(笑)
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「フィリップ・シーモア・ホフマン R.I.P」

Philip Seymour Hoffman

早朝、起き抜けでまだ脳みそ働いてない状態の時にツィッター記事で落ちてたニュースに驚愕、頭真っ白。
寝惚けてる?違う人では?間違いないの?!

フィリップ・シーモア・ホフマンが薬物の過剰摂取が原因で亡くなってしまった。
落ちてくるニュースは死亡時の状態を伝える痛ましいものばかり。

まだ46歳、役者として一番乗っている時期。
今後も彼のその秀でた演技で 素晴らしい作品を残せただろうに。
ただただ残念、悲しいとしか言葉が見つかりません。

去年の春頃、ドラッグ依存の過去を告白して、薬物のデトックス治療の為に入院したニュースを見ましたが、治療後も切ることが出来なかったのでしょうか。
ハリウッドの役者だけでなく、薬物やってる人達みんな、クスリなんて止めろよ!ロクなこと無いよ!

philip seymour hoffman

今日 1日じゅう彼の出演場面やセリフの声が頭を回って、気がつくとぼんやりしていました。
つい最近も「ビッグ・リボウスキ」の慇懃無礼な秘書役の彼の演技にやっぱ芸達者だなぁ~なんて再確認したばかり。

「ザ・マスター」の鑑賞後、彼の役がとても怖くて、その怖さをどう文章に表したらいいのか分からず、下書き状態で書庫に残ってる記事を ますますアップ出来なくなっちゃったよ・・・。

デビュー作、アル・パチーノがオスカーを受賞した「セント・オブ・ウーマン」で始めて彼を観た時に、出ずっぱりのクリス・オドネルよりも、友人の金持ちボンボンを演じるフィリップが印象に残って「凄い役者が出てきたな~」と思ったものです。
あれよあれよという間に「カポーティ」でオスカーをゲット。
その役の広さ、巧さに感心させられ、彼が出るなら観ようかな、とお気に入りだったのに。

philip seymour hoffman

色々あるけど、わたしが好きな役の一つが「ブギー・ナイツ」のおかまちゃん スコティ。
主人公ダーク・ディグラー(マーク・ウォルバーグ)の事が好きで、好きで、大好きで、なスコティ。
ドラッグで身を持ち崩していくダークのそばをずっと離れないスコティ。
ぽってぽてのお腹にピッチピチなTシャツを着て、いつもおどおどとダークについていくスコティ。
ダークの好きそうなスポーツカーをを買って
「この車好き?良かった、君が嫌いなら返品しようと思ってたんだ」って、なんて乙女なスコティ。

philip seymour hoffman

ダークにキスをしようとして拒まれ、「ゴメン、ゴメンね、酔ってたんだよ、忘れて!!」とごまかして。
ぶち壊してしまった自分に対して悲しくなり、独り「僕はバカだ、僕はバカだ、僕はバカだ・・・」とむせび泣く。

そう、フィリップ、ホントに大バカだよ!!
こんな亡くなり方するなんて。
もう新しい映画が観られないと思うと本当に悲しい、残念です。
ご冥福をお祈りします。

philip seymour hoffman
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「アメリカン・ハッスル」 メタボ詐欺師とパンチFBIの大作戦

「アメリカン・ハッスル」 (2013) アメリカ
原題/American Hustle
監督/デヴィッド・O・ラッセル
出演/クリスチャン・ベイル ブラッドリー・クーパー エイミー・アダムス 
   ジェニファー・ローレンス ジェレミー・レナー 他

アメリカン・ハッスル

さてさて、今週末から日本でもやっとこさオスカー関連作品が順次公開していきます。
観れる作品はチェックしていかないと、授賞式楽しめませんからね!
で、とりあえずまず観たかったこれ。
男女の主演、助演賞 全てがノミネートされている本作「アメリカン・ハッスル」です。

詐欺師アーヴィン(クリスチャン・ベイル)とその愛人であり仕事のパートナーのシドニー(エイミー・アダムス)。
彼らはFBIに逮捕されてしまうが、その詐欺の手腕に目をつけた捜査官リッチー(ブラッドリー・クーパー)に無罪釈放を条件におとり捜査を持ちかけられ協力する事になる。
当初は普通の詐欺師を狙うはずが、カーマイン市長(ジェレミー・レナー)の収賄容疑がターゲットになった事から、捜査は大物政治家やマフィアを対象に壮大な計画にエスカレートしていく。
しかし、アーヴィンの妻ロザリン(ジェニファー・ローレンス)の突飛な行動により事態は思わぬ方向へ進む・・・。

アメリカン・ハッスル

1970年代後半、アメリカで実際に起こった政治家などの収賄スキャンダル「アブスキャム事件」を題材に「世界に一つのプレイブック」のデヴィッド・O・ラッセル監督が映画化した犯罪サスペンス・ドラマ。
架空のアラブ人富豪を餌にカジノ利権を狙う大物政治家やマフィアを対象におとり捜査をするFBIと詐欺師の攻防を描いていますが、事実とどこまでリンクしてるんでしょうね。
何と言っても本作、出演する役者陣の役作りがとにかく強烈。

アメリカン・ハッスル
とても本人と思えないけど クリスチャン・ベイルです・・・。

いやぁ~、トレーラーとか見て覚悟はしてたけど、主演のクリスチャン・ベイルの作りこんだキャラの凄いこと。
肉布団のように膨れ上がったメタボ腹!そして強烈な1:9分けのヘアースタイル!よくぞここまでな役者根性
映画が始まってすぐに 一生懸命詐欺師アーヴィンがヘアーを整える過程をじっくりと観せられるんですが、あれ観てなんで皆笑わないの???一人引き笑いを押さえるのに必死なわたしでした。
で、必死で整えたヘアーをしゃらっと崩されちゃうんですけどね(泣)↓

アメリカン・ハッスル
あ、酷い・・・(笑)

アーヴィンというキャラ、詐欺師だけれど根っからの悪ではないのが面白い。
捜査協力の為に、カーマイン市長に嘘をついて接するうちに、本当に友情を感じてしまい罪悪感に苛まれる。
でも捜査は続くし、このままだと市長が逮捕されてしまうという葛藤に揺れ動くアーヴィンをカメレオン役者クリスチャン・ベイルが好演です。

FBI捜査官リッチーにパンチヘアーのブラッドリー・クーパー。
どんどん捜査の対象が大物になるにつれ、彼の中の出世欲がむらむらと膨らみ、しまいにはメンタル大丈夫ですか?な行動まで。
しかもアーヴィンの愛人シドニーに恋愛感情まで持ってしまうものだから、話がややっこしくなるのは当然。
しまいには詐欺師のアーヴィンのほうがマトモに見えてくる始末です。

アメリカン・ハッスル
このカールを持続させるために、毎晩巻き巻きしてます。 前作はゴミ袋で今回はパンチか・・・。

市長のカーマインに激しいリーゼントのジェレミー・レナー
政治家の言うことはどこまで本当か分からないけれど、カーマインは本気で市民の生活向上の為を考えています。
仕事を増やして市民にお金が回るようにカジノを作る。その為には資金がいる。
解決策として収賄に手を染めるわけですが、彼の理想としている事は真っ当なんです。でもそのチョイスが悪い。
アーヴィンが彼だけは逮捕させたくないと思う気持ちも理解できてしまう。罪を憎んで人を憎まず? 

アメリカン・ハッスル
これにレイバンかけたら「西部警察」に出てきそう(爆)

男性陣は思い切り遊ばれてますけど、女性陣も負けてません。
アーヴィンの愛人で仕事もこなすシドニーにエイミー・アダムス。
全編ほぼ はみ乳、てか辛うじて先っちょ出てません的ファッションで頑張ってます。
途中、彼女の気持ちの変化が映画のキーになるのだけど、本当は誰を騙してるの?と混乱します。
あれは本人さえも揺れていて分かっていないのかも。
シドニーの多面性にアーヴィンもリッチーも翻弄されてしまうんですが、後半の行動に「ああ、やっぱそうなのね」と不思議な感慨がありました。

アメリカン・ハッスル
テープでも張って先っちょが出ないようにしてるのかなぁ・・・気になる。

アーヴィン曰く「控えめな女だと思い結婚したら、ただの鬱だった」という妻ロザリン。
彼女に翻弄されたアーヴィンは言われるがまま、振りまわっされぱなしです。
愛人シドニーと直接対決するトイレのシーン。
それまでのめちゃくちゃな行動にやな女だなぁという感想だったんですが、あの涙をみせられた途端、可愛い女に見えてしまった。
子持ちの疲れたビッチ母。危なっかしい性質の人物を、まだ若干23歳のジェニファーが演じるってどうですか。
どこからあの迫力が出るんでしょう?やっぱ独特の掠れたハスキー・ボイスかな。
この年齢で演じる役の年齢層に幅を持たせて、しかも違和感ないのは凄いです。
ビッチが可愛い女に見える瞬間をぜひ観てください。

アメリカン・ハッスル
盛ってますね~(笑)若くしてオスカー受賞すると伸び悩むってジンクスあるみたいですが、彼女は大丈夫ですね。

と、役者の演技はすばらしい本作ですが、そのストーリーよりも、演じる役者達の演技を見せる事に重きを置いた作品だったような気がします。
ラストのどんでん返しも驚きはしたけどカタルシスはそんなに無かった。
地元のために一肌脱ごうと思った熱意ある人を引っ掛けてしまったという後味悪い感じがちょっとあったんですよね。
事実が題材だからしょうがないけど、大物政治家は逮捕されるも、結局もっと本当に悪い事してる奴が野放しってのが。
FBIと言えども 簡単に大物マフィアには手が出せなかったって事かしら。

でも意外なラストは不思議と爽やかで、そういう事かぁと納得できてしまいました。
やはりデヴィッド・О・ラッセルはキャラクターへの目線が優しいんですね。
あと70年代テイストの音楽が凄く良かったんです!これサントラ欲しいなぁ。
特にマイ・ヒーローBOWIEさんの「The Jean Genie」でFBI捜査官が盛り上がるシーンで一緒にリズムを取りたくて困った♪


で、この人誰だか分かりますよね↓

アメリカン・ハッスル

ノン・クレジットでのカメオ出演で 伝説の大物マフィアを演じているボブです←馴れ馴れしい?(笑)
デ・ニーロさすがの貫禄!彼の登場シーンでハンパないあの緊張感!
スクリーンの中だけでなく、観客席がピキーーーーン!って張り詰めたのが分かったもん(笑)
やはり神様、侮れませんなぁ~。



 
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