「ショーン・オブ・ザ・デッド」 ダメンズ VS ゾンビ

「ショーン・オブ・ザ・デッド」 (2004)イギリス
原題/Shaun of the Dead
監督/エドガー・ライト
出演/サイモン・ペッグ ニック・フロスト ケイト・アシュフォード ビル・ナイ 他

ショーン・オブ・ザ・デッド

ロンドンの家電量販店に勤めるショーン(サイモン・ペッグ)は、仕事も無気力、惰性で生きてる冴えない男。
ガールフレンドのリズ(ケイト・アシュフォード)とのデート場所はいつも同じパブ「ウィンチェスター」で、しかも親友エド(ニック・フロスト)のコブ付きデート。
そんな煮え切らない態度のショーンに愛想をつかしたリズにある日とうとう振られてしまう。
がっくり意気消沈したショーンだが、エドとやけ酒をした翌朝起きてみると街中がゾンビだらけになっていた!
一念発起したショーンはリズや母親を助け出すためにゾンビで溢れる街中へ飛び出すのだが・・・。

ショーン・オブ・ザ・デッド
な~んか通行人が変なことになってますが、当然気がつかないおバカコンビ。

ショーン・オブ・ザ・デッド
やっと事態の大変さに気付いた時には・・・ 二人共若い!

ショーン・オブ・ザ・デッド7
ゾンビの群れから家族を奪回する為に頑張るショーン。 頑張れダメンズ!

祝!「ワールズ・エンド」来週末公開☆ 待ってたよ~~ん!
って事で、エドガー・ライト、サイモン・ペッグ+ニック・フロスト トリオの記念すべき第一作をばアップ。
ゾンビ映画の金字塔 ジョージ・A・ロメロの「ゾンビ」への愛情たっぷりなパロディ映画。
ゾンビ好き、しかも大好きなビル・ナイ♡出てるって情報ゲットで観たくて観たくてDVD出て即買いしたっけ。

ショーン・オブ・ザ・デッド
ゾンビの真似してなんとか逃げようとする御一行様。

主人公のショーンは仕事も適当、長年付き合っているリズとの将来も真剣になれず、オフは同居している親友でニートのエドとゲーム三昧。
夜な夜なパブ「ウィンチェスター」で飲んだくれているダメンズ野郎です。
とうとうある日愛想をつかしたリズに振られてしまう。
やけ酒かっ喰らって朝起きると、街中に大量のゾンビが出現している! 
何をやっても真剣になれないダメ男ショーンは彼女や家族や友人達とサバイバル出来るのか?!という映画。

ショーン・オブ・ザ・デッド
避難場所に選んだのは、おなじみのパブ「ウィンチェスター」 ゾンビがうようよでえらいことになってますが。

冒頭から何となく”ゾンビ・パンデミック”を予感させる不気味さを匂わせながらも、それを笑いへ昇華させる脚本が上手いですね。
脚本も担当してるS・ペッグと監督のE・ライトがロメロ・ゾンビの大ファンだとか。
いや、分かります、彼らのロメロへのリスペクトを感じさせる設定ですもん。
まずもってゾンビがノロいってとこから(笑)
ニュースキャスターが真面目に「頭部の切断か脳を破壊してください」と警告するくだり。
オリジナルを観てたらより楽しめるんではないでしょうか。いや未見でも面白いけどね!

ショーン・オブ・ザ・デッド
なんかっつ~とソファーに座って一休みするショーンとエド

ショーンとエドの二人が醸し出す、何とも言えない緩い空気感がこの映画のキモでおバカ二人のやり取りがなんせ可笑しい。
だらしなくドアを開けっ放しにしとくもんだから、ゾンビが入ってくるし~。
ゾンビ撃退に使用するレコードネタやら、籠城先に選んだパブまでの逃亡途中のドタバタで巻き起こる出来事に大笑い。
そんな中、ちゃんとしなきゃ感に駆られて頑張って皆んなを救出しようと奮闘するショーンをことごとく邪魔するエド。
空気読まないマイペース炸裂で、周りをゾンビに囲まれても携帯が鳴れば「ちょっとタンマ」って話しだす始末。
いや、ゾンビにタンマは通用しないって(笑)

ショーン・オブ・ザ・デッド
きゃ~~!穴空いてるのに死なない! ってもう死んでるんでね。

ショーン・オブ・ザ・デッド
ガブガブシーンも手を抜かない丁寧な作りになってていいわ~♪

ショーン・オブ・ザ・デッド
ビル・ナイ♡演じるショーンの義父フィリップ。 さすがいい仕事してまっせ♪

コメディーだけど、ゾンビ映画なんで、殺戮場面とかグロい映像はしっかりと演出。
この辺りを手抜きしないでちゃんと描いてるからよけい笑いの場面が可笑しいという相乗効果ね。
イギリス人なんで籠城するのはモールでは無くてパブってのもいいですね。実にイギリスらしい。

緩い笑いにホラーに活劇、家族愛や友情にちょっとホロっとして、そしてラストのほのぼの感。
QUEENの楽曲も効いてて、エンディングでオリジナルのテーマ曲を使用してるのもムフフと楽しめる。
下手なリブートゾンビ映画より絶対面白いですから!
ホラー苦手な友達に「大丈夫、笑えるから!」と自宅に呼びつけてDVD鑑賞会。
ゲラゲラ笑ってたんで、ホラーやスプラッター苦手な方も大丈夫かと。ほんと面白い、快作です。

ショーン・オブ・ザ・デッド
この二人の友情は永遠なのです・・・(笑)

本作なんと日本で劇場公開してません。
まあ当時全くの無名だった彼らだからしょうがないけど、映画会社バカだね~。
サイモン・ペッグは大人気であちこちの映画に引っ張りだこ、ニック・フロストもアメリカのテレビドラマの主演が決まったとか。
そしてこのトリオの三部作の新作「ワールズ・エンド」がもうすぐ日本公開だよん。
あ~ん楽しみですぅぅぅ♪

ショーン・オブ・ザ・デッド

個人的趣味で普段のビル・ナイ貼っとこうかな。
あんまり需要があるとは思えないけどさ、いいんだもん。好きなんだもん♡


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「ミッドナイト・ラン」 See you in the next life.

「ミッドナイト・ラン」 (1988)アメリカ
原題/Midnight Run
監督/マーティン・ブレスト
出演/ロバート・デ・ニーロ チャールズ・グローディン ヤフェット・コットー 
デニス・ファリーナ ジョー・パントリアーノ ジョン・アシュトン 他

ミッドナイト・ラン

元シカゴ警察官のジャック・ウォルシュ(ロバート・デ・ニーロ)は、今はしがないバウンティー・ハンター。
仕事料を受け取りに「マスコーニ保釈金融業」のエディの元にやって来たジャックは、新しい仕事を依頼される。
ギャングの金を横領し、慈善事業に寄付したという会計士ジョナサン・マデューカス=通称デューク(チャールズ・グローディン)をLAへ連れてくることだった。
手際よくNYでデュークを捕まえたジャックだったが、デュークの命を狙うギャング一味とギャングを追うFBIとの争奪戦に巻き込まれ、また、仕事を横取りしようとする同業のマーヴィン(ジョン・アシュトン)にまで邪魔をされ、一晩で片付くはずの護送はアメリカ横断の逃避行になってしまう。

ミッドナイト・ラン

ミッドナイト・ラン

毎週1本は必ず劇場鑑賞してるんだけど、今週はオフがバタバタしてて、時間が取れないんですよね~。
って~事で好きな映画をアップしようかな。
みーすけの不定期特集「オールタイム・ベスト」シリーズ。
もうセリフを覚える程何回も観てるのに、思い出したらまた観たくなる。
アクション・コメディーの傑作であり最高のバディー・ムービー、ロード・ムービーでもある「ミッドナイト・ラン」です。
デ・ニーロの出演作で好きなの3つ上げてみそ~、って言われたら、色々悩むけど、取り合えずこの作品は外せないな、と言うほど好きなんです~♪

バウンティー・ハンターとその賞金首の会計士の逃避行を描く本作。
生き生きと楽しそうにジャックを演じるデ・ニーロの軽妙な演技が最高です。
警察時代に仲間から裏切られた過去があり、どこか人を信用しない頑なな性格のジャック。
そんな彼がデュークとの逃避行を続けるうちに心を開きいつしか友情のようなものを感じるようになるんですね。


モーズリーのIDを盗んでポーズ! これ、アドリブなんだって!! お茶目さん!

「ビバリーヒルズ・コップ」「セント・オブ・ウーマン」のマーティン・ブレスト監督の演出は、アクションだけでなくそれぞれのキャラクターを丁寧に描いていて、登場人物が皆とても魅力的です。

何と言ってもこの作品、相棒のチャールズ・グローディンの功績無くしては、ここまでの名作にならなかったかもしれない。
デュークは真面目な顔をして言うことやる事かなりウィットに飛んでいて、ジャックとのキャラの対比が抜群。
のべつまくなしにタバコを吸うジャックにその危険性をくどくどと説明するデューク。
消そうとして消さないジャックのリアクションに反応するデュークの表情が笑えます。


デュークのウンチクにうんざりするジャック。この頃はまだ公共の乗り物でタバコが吸えたんですね。

最初はただの賞金稼ぎと連行者の関係。
それが、何だかしっちゃかめっちゃかの状況に陥り、呉越同舟な逃亡状態に。
だんだんとお互いの事が分かっていく過程で心の繋がりが出来てきます。

ミッドナイト・ラン

デュークのおせっかいのおかげで、長年会いたくて会えなかった別れた妻と娘に再会する事になるジャック。
追われる身となっているのを知った娘が(可愛い♡)ベビー・シッターで貯めたお小遣いをジャックに渡そうとしますが、彼はそれを受け取らない。
家族に会った後、それまで乱暴だったジャックの態度が明らかに変わります。
表情も優しくなり、デュークを車に乗せるときにコートの裾がドアに挟まらないように、丁寧に直してあげるジャック。
このちょっとした行動で、ジャックという男が実は心優しいナイス・ガイなんだとこちらに伝わるんです。
デ・ニーロの自然な演技が素晴らしいのはもちろん、それをちゃんと拾うブレスト監督の演出が上手いなぁ~。
観ていてほっこりする、このシーン大好きです!

また、この映画、脇役の演技を楽しむ面白さを教えてくれた作品でもありました。
共演者のキャラとセリフの面白さに夢中になり、何回観ても楽しい。

ミッドナイト・ラン
じゃ~ん!モーズリー御一行様なり。 部下もおバカです。

まずはFBI捜査官 アロンゾ・モーズリーに「エイリアン」のヤフェット・コットー。
ジャックにサングラスやIDまでちょろまかされて翻弄されちゃう。
凄みを効かせてる割に、簡単にジャックにしてやられちゃって、こんな捜査官で大丈夫なのか?
マーヴィンを事情聴取する度にタバコをかすめるギャグの繰り返しとか、ツボに入るとたまんない。
ラスト、空港での捕物の後のニヤリとした笑いにこちらも釣られてニヤリ。

ミッドナイト・ラン
いっつも怒鳴ってる間抜けなエディ。柄シャツに柄ベスト、ソックスはペイズリー柄です。どんなセンスだ。

「マスコーニ保釈金融」エディー・マスコーニにジョー・パントリアーノ。
彼を認識したのはこの作品から。もうこの頃すでに髪が薄いぜ(爆)
待てど暮らせど戻ってこないジョンにしびれを切らしてマーヴィンを雇うんですが、その時のセリフ「ウロウロしやがって、だんだん遠くへ行きやがる!」が好きだわ~。
独特の声と早口のセリフ回しが印象的でワルから三枚目まで幅広い役を演じてますが、ズラを付けると別人みたくなるんです。
「メメント」とか「バウンド」が印象的かな。
一時はパントリアーノ目当てで映画観てたくらいハマった(笑)最近映画ではあんまり見かけないので残念。

ミッドナイト・ラン

何かって~とジャックに殴られて気を失うバカキャラ、マーヴィンにジョン・アシュトン。
ブレスト監督の「ビバリーヒルズ・コップ」で真面目なタガート警部を演じてましたよね。全くキャラ違う!
マーヴィンは何度もジャックにフェイントかまされて殴られるものだから、空港捕物シーンでのジャックの本当の警告を聞こうとしなくて、ほんっとハラハラしました。
お約束なギャグがストーリーに効いていてお見事!

ミッドナイト・ラン

ジャックと因縁のあるシカゴのマフィア ジミー・セラノにデニス・ファリーナ。
劇中着ているバブル臭漂うイタリアブランドっぽい柄セーターが時代の流れを感じるな(笑)
この人、マフィアやギャングの印象が強いけど、刑事やFBIなんかも演じてますね。
出てきた途端に、何か胡散臭い感じがたまらん、愛すべき役者さん。
「スナッチ」のダイヤ商人の役が好き♪

ミッドナイト・ラン
バカ1とバカ2

左のバカ1の彼は「アンタッチャブル」でショーン・コネリー♡演じるマローンにカナダの山小屋で死んでるのに銃を口に突っ込まれて、しかもまたもや撃たれるという災難な役で出てますね。
↑目がイっちゃってるよ

ミッドナイト・ラン

ニューヨークから始まるアメリカ横断の逃避行は追う者追われる者の駆け引きが面白く、全編飽きることがありません。
アクションとサスペンスと笑いの緩急のバランスが最高です。
またサングラス、ビールボトルの歌、飛行機怖い症候群、レッド・コーナーズ・バー、動かない腕時計、チョリソ&エッグズ、様々なアイテムが物語に散りばめられていて、それが映画のアクセントとして凄く効いている。
脚本が抜群に面白いんだな~。

ミッドナイト・ラン

ラストの落とし方がまたいいんです。
ロスへ向かう飛行機の中で諦めモードのデュークとただタバコをふかして喋らないジャック。
エディーへ到着したことを知らせるジャックのナイスな計らい。

さらりと言い合う「See you in the next life (来世で会おう)」は何度聞いても堪んない。
一度だけジャックが振り返るも、そこにはもうデュークの姿はない・・・。
くううううぅぅ!!!なんて粋なエンディングだろうか!
恐らく彼らは二度と会うことは無いでしょう。
でもその友情は深くお互いの胸に刻まれているんですね。
バディー・ムービならではのこのカタルシス。

脚本の面白さと監督の演出の巧さ。
無駄な部分が全くなく、主人公から脇役まで全ての登場人物が魅力的。
アクションに、笑いに、そしてジンとさせられる申し分のないストーリー配分。
素晴らしい!名作だよね、やっぱ。
これを未見という人が羨ましい。だって、あの初見時の感動を味わえるんですもの。
で、鑑賞後の満足感をまた味わいたくて、またもや観てしまう。
そして映画の世界にずっと浸っていたいと思うんです。
お墓に持って入りたい、いや、それこそ来世でも観たい映画です。
ブレスト監督、ベン・アフレックの超残念映画「ジーリ」以来めっきりお名前聞きませんけど、またこんな素敵な映画作ってくださいよぉ・・・。

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「LIFE!」 妄想中年男のリアル・アドベンチャー

「LIFE!」 (2013) アメリカ
原題/The Secret Life of Walter Mitty
監督/ベン・スティラー
出演/ベン・スティラー クリステン・ウィグ ショーン・ペン シャーリー・マクレーン 他

LIFE !

ウォルター・ミティはLIFE誌の写真管理部門で働く冴えない中年男。
代わり映えしない単調な日々、ぱっとしない生活。
好意を寄せる同僚のシェリル(クリステン・ウィグ)に直接声を掛ける勇気もない。
シェリルと同じパートナー探しのウェブサイトに登録してみるものの、特徴的な体験談のひとつも書くことが出来ない。
しかし彼お得意の空想の世界では、ある時は山岳冒険家、ある時は火災から犬を助け出すヒーロー、気に入らない上司と激しいバトルを行ったりとまさに変幻自在。でもそれはただの彼の脳内妄想でしかないのだ。
そんなある日、長い歴史を持つLIFEの廃刊が決まり、最終号の準備に追われる日々。
伝説の写真家ショーン(ショーン・ペン)が送ってきた最終号の表紙を飾るネガがどうしても見つからない。
切羽詰ったウォルターは一大決心、ネガを求めてショーンに会うために現実の冒険へ旅立つのだが・・・。

LIFE !
田舎の市役所職員みたいな格好で通勤してる冴えないウォルター。妄想の世界では超カッコよくなれるんですけどね。

LIFE !
嫌みな上司と大バトル! もちろん爆裂妄想中。

LIFE !
写真の中からショーンが呼んでいる!!

ジェームズ・サーバーの短編小説を原作とするダニー・ケイ主演映画「虹を掴む男」のリメイクを「ズーランダー」「トロピック・サンダー」のベン・スティラーが監督、主演をつとめたファンタジー・アドベンチャー・ドラマ。
予告が素晴らし過ぎて、肩透かしが怖くてあまり期待しないようにして観たんですけど・・・。
これ好きだわ~、大好き!!
左にターン出来なかったズーランダーがこんな素敵な映画を作るとは(涙)

LIFE !
想いを寄せるシェリルと仕事上やっと会話ができるようになりますが・・・

ズーランダー・・・じゃない、ベン・スティラーが演じるウォルターはLIFE誌の写真管理部で働く地味な中年男性。
10代の後半で自分の夢を追いかけることを諦めてしまった彼は、想いを寄せる女性を誘うことも出来ないような諦めモードな毎日を淡々と過ごしています。
満たされない毎日と違い彼が頭の中で行う妄想トリップワールドではヒーローになりシェリルの犬を火災から救ったり、彼女の理想とする冒険家になったりして、鬱屈した毎日をやり過ごしています。

LIFE !
山岳冒険家になりシェリルと会話。 三浦雄一郎さんも真っ青!

わたしも現実逃避の妄想にかけては中々なものと自負してますがね。
ジョージ兄貴のコモ湖の別荘にもお邪魔したし、ロンドンのパブでファスと朝まで飲み散らかした事もありますが(笑)
このウォルターのイマジネーションには負けるわ~。しょっちゅう理想な自分になり夢想する事を繰り返していますが、所詮それは彼の頭の中だけどの事。傍から見たらただのボンヤリさん。

そんな彼がLIFE誌閉刊という大きな転機をきっかけに実際の冒険に出る事になります。
長年LIFE誌に写真を提供してきた伝説の写真家ショーン・ペン演じる役名もまんま(!)なショーン。
ウォルターの地味ながら大切な仕事を認めてくれていたショーンが感謝の印のプレゼントと共に送ってきた最終号の表紙用のネガ25番が見つからない!
嫌味な上司からのプレッシャーを受けるも、シェリルからの後押しに勇気をもらったウォルターは紛失したネガを求めて、世界のどこかにいるショーンを探しにグリーン・ランドへ飛び立ちます。

LIFE !
グリーン・ランドのパブでシェリルが「Space Oddity」を歌う~♪

この映画、音楽の使い方がステキ。何度も体がリズムを取ってしまった。
絶妙なタイミングでばっちりな曲を被せてくるベン・スティラーのセンスに痺れちゃった。サントラ欲しい!

ああ~そうなんです、またもやわたしの永遠のアイコン David Bowie♡の超名作「Space Oddity」がかかる~!
鑑賞中両脇に人が居ないのをこれ幸いと小声で一緒に歌っちゃいました(笑)
この曲と共にヘリに飛び乗るウォルター!演出の妙に感動して鳥肌立っちゃった。
Bowieさんは「ズーランダー」にも本人役で出てたけど、ベン・スティラーと仲がいいのかしらん。

LIFE !
「レッド・オクトーバーを追え!」のジャック・ライアンも真っ青なヘリからのダイブ!

LIFE !
「Run! Forrest Run!!」って頭に響いちゃった(笑) まさにフォレスト・ガンプへのオマージュでしょう。

LIFE !
得意だったスケボーでアイスランドの道を滑走中! カッコいい!!

世界へ飛び出してからのウォルターを待っている冒険の数々が壮大で素晴らしい。
美しいグリーン・ランドの風景、凍えるような海へのダイブ、アイスランドのどこまでも続く道をスケボーで滑走。
脳内妄想でなく、実際の冒険にワクワクするウォルターに観ているわたしも完全に感情共有状態。
ショーン・ペンというカリスマ役者の使い方も上手いですね。
孤高の写真家のちょっと掴み所のない不思議君な感じは、彼にピッタリだし、ラストのサプライズでお茶目なプレゼントに涙腺刺激されちゃいました。

LIFE !
ショーン・ペンのカリスマ感も半端なくなってきましたね~。

ネガを探すミステリー仕立てなストーリー展開も楽しいし、何より冒険を通して冴えない中年男だったウォルターの表情がどんどん精悍な顔つきになっていくのがいい。
映画の始めはぱっとしない猿顔だったのに(笑)ラストでの惚れ惚れするようなウォルターの顔つき!
自分の気持ち次第でいくらでも人生は豊かで素敵なものに出来るんだって事を感じさせてくれる映画です。
ここまで凄い経験はまあ、滅多に無いでしょうけどさ(笑)
おバカなコメディー作品が多いベン・スティラーですが、こんな素敵なファンタジー・アドベンチャーを撮るんだと驚きでした。
「ズーランダー」大好きだけど、新たな境地に出発したベン・スティラーの今後の作品が楽しみです。
壮大で美しい自然の映像と素敵な音楽にも酔えました。
元気をいっぱいもらえて大感謝だよん♪

LIFE !
お猿顔でスタイルもイマイチ(失礼)なベン・スティラーですが、どんどん素敵になっていく!役者ってすごいね。

ところで配給会社が付ける邦題にいつもブーブー文句垂れてるみーすけですが、今回の「LIFE!」はナイスです!
シンプルなのに映画の内容とテーマのダブルミーニングがバッチリ。
配給どこだこれ、おお、20世紀フォックスかぁ、たまにはやるやん!←超上から目線(笑)
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「ドン・ジョン」 凹まない版「SHAME」

「ドン・ジョン」 (2013)アメリカ
原題/Don Jon
監督/ジョセフ・ゴードン=レヴィット
出演/ジョセフ・ゴードン=レヴィット  スカーレット・ヨハンソン  ジュリアン・ムーア 他

DON JON

イケメンで人あたりのいい性格のジョンは女子にモテモテ。
周囲からは伝説のプレイボーイ、ドン・ファンにちなんでドン・ジョンと呼ばれていた。
しかしお持ち帰りの生身の女子とのセックスでは満足できず、毎日ネットでポルノを鑑賞、自慰行為にふけり理想の性生活を追い求めている。
そんなある日、クラブで人生一の超ゴージャス美人バーバラ(スカーレット・ヨハンソン)に出会いお互いに意気投合。
最高の恋人ができ、ウキウキのジョンだったが、ポルノを我慢する事ができず、ある日バーバラに現場を発見され、ポルノ禁止令をだされてしまう。
隠れてこそこそスマホでポルノを鑑賞していたジョンはある日夜学でエスター(ジュリアン・ムーア)という年上の女性と知り合うのだが・・・。

DON JON
スカ子の女豹感がパないですが、意外と保守的・・・てか超計算女子ですな。


ちゃんと毎週教会通いして、家族とランチするジョン。 真面目ぢゃん(笑)

「(500)日のサマー」「ダークナイト ライジング」のジョセフ・ゴードン=レヴィットが初監督を務めたラブコメディ。
軽いノリのラブコメを想像してたんだけど、人間関係を通して精神的に成長する青年を描いていて、かなり好感触な作品でした。

レヴィットくん演じる主人公のジョンは素敵な外見と人あたりのいい性格で女の子にモテモテ。
彼の大事にしているものは 俺、俺の体、家族、教会、俺の友達、女の子とのセックス。
夜な夜な友人と繰り出しては必ず高ポイントの女子をお持ち帰りです。

しかしなんと彼はポルノ中毒!
生身の女の子とのセックスよりも自分の世界に浸れるポルノをやめる事ができないんです。
「シェイム」のファス♡が演じたブランドンはセックス中毒な自分をかえりみて自己嫌悪し凹みまくってましたが、こちらはち~とも悩まない。
実在の女子とのセックスは勿論いいけど、ポルノで自己処理する方がず~っといいんだよ~んとあくまでポジティブ。
ジョンがPCで鑑賞するアダルト画像がバンバン出てくるけど、あっけらかんと開放的な演出でいやらしさを感じず、逆に可愛い~じゃんって笑っちゃう。わたしも大人になったもんだ・・・。


セックスの後もこっそり一人でポルノ観賞するジョン。 中毒だってば手羽!

パーフェクトなはずのバーバラとの生活は勿論たのしい。
・・・はずなのに、何か違和感を感じだしたジョンは夜学で同じクラスを取るジュリアン・ムーア演じるエスターという歳上の女性と知り合います。
基本的に女子には優しいジョンがなぜかエスターには腹を立てたり素の感情をさらけ出します。


70年代のポルノ本をプレゼントしたり、百戦錬磨なジョンが翻弄されちゃう。

インディーズ臭炸裂なジュリアン・ムーアが良かったな~♪
過去に何かある感をさりげに感じさせるレヴィットくんの演出も上手い。
エスターがジョンに語る「あなたはいつでも一方通行なセックスだけ。自分中心で女の子と本当の関係を求めてないのよ」というセリフにジョンは初めてはたと自分の女性感や恋愛観に疑問を持ちます。

虚像のポルノの女性との空想でしか満足できないジョン。
一方恋愛映画の理想の王子様像を求めるバーバラ。
結局二人とも成熟した大人の関係を持つことができていないんですよね。
若い頃の恋愛にありがちな勘違い感が描かれていて、うーむ、なるほど・・・と。
劇中スマホばかりいじって一言も喋らない妹が最後に放つ一言にジョンも家族もわたしも大いに賛同でした。

他者とのコミュニケーションを取るも、つい自分本位な考えを相手に求めてしまいがちな生活。
そんな中ジョンが見いだした答えは至極当たり前だけどとても大切な事。
説教臭くならずに明るく答えを出すレヴィットくんの演出がセンスあって良かったなぁ♪
ラストにジョンが見つけた答えにとても暖かい気持ちになって、ちょっぴりジンとしちゃいましたよ。


デジタルでなく、フィルムで撮影したレヴィットくん。

監督第一作とは思えない、なかなか上質な成長ドラマ。
彼のフィルム・メイカーとしてのセンスは侮れないものがあります。
可愛いだけじゃなかったね!


この垂れ眉がなんともかわゆいのぉ~♡ 

レヴィットくん、「HIT RECORD」というプロダクションを設立していて、映像関係だけでなく、絵画、音楽ありとあらゆるアーティストと一緒に仕事をしようと呼びかけています。
子供の頃からショービジネスの世界にいると、毒されて変な方向に行ってしまう面倒な人も多い中、彼の志の高さというか、賢さも好感持てます。
役者としてだけでなく、映画人としても今後の活躍が楽しみです。



そうそう、劇中バーバラ・スカ子が夢中で観るありがちな恋愛映画にチャニング・テイタムとぎょろ目のアン・ハサウェイがカメオ出演。
レヴィットくんの人脈かな。思いがけずチャニングが観れて、何だかお得感ありでした♡


泣かないで、ジャガイモちゃん♡
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「あなたを抱きしめる日まで」 息子をたずねて三千里

「あなたを抱きしめる日まで」 (2013) イギリス=アメリカ=フランス
原題/Philomena
監督/スティーヴン・フリアーズ
出演/ジュディ・デンチ スティーヴ・クーガン 他

あなたを抱きしめる日まで

イギリスに住むフィロミナ(ジュディ・デンチ)には長年秘密にしてきたことがあった。
50年前アイルランドの修道院で生んだ息子アンソニーの存在。
10代だったフィロミナは、カーニバルで出会った青年と恋に落ち身籠ってしまったのだ。
敬虔なカソリック信者の多いアイルランドでは未婚の母はふしだらな罪を犯した者とみなされ、同じような境遇の娘たちと贖罪のために修道院で労働させられていたフィロミナ。
そんなある日、修道院は何のことわりもなくアンソニーを養子に出してしまう。
それきり50年間、行方も知れないアンソニーの事を片時も忘れるこが無かったフィロミナ。
そんなフィロミナの告白を聞いた娘のジェーンは元政府広報官、BBCのキャスターでもあったジャーナリストのマーティン(スティーヴ・クーガン)にアンソニーを捜して欲しいと相談する。
あることがきっかけで広報官を辞していたマーティンは、当初三面記事的内容は興味が無いと断るが、自身のキャリア復活のためにも引き受けることにするのだった。

あなたを抱きしめる日まで
フィロミナとマーティンの関係性の変化が面白い。 二人のキャラクターがとっても魅力的です。ジュディ・デンチ可愛い♪

あなたを抱きしめる日まで
かつて過ごしていたアイルランドの草原で息子を想うフィロミナ。 厳しい現実に反して自然は美しい。

イギリスでベストセラーになったマーティン・シックススミスのノンフィクション作品を出演もかねたスティーヴ・クーガンが脚本化、「クィーン」のスティーヴン・フリアーズが監督した本作。
主演のジュディ・デンチは本年度のオスカー主演女優賞他、スティーヴ・クーガンともども様々な賞レースでその演技を賞賛されノミネートされました。

実在の話を映画化した本作、修道院が勝手に養子に出してしまった息子アンソニーを探し、会えるまでの話かと思っていたら、基本そうなんだけどちょっと想像していたのとは違いました。



アイルランドの田舎で望まない妊娠、出産を経験したフィロミナは、洗濯婦として強制労働させられていた修道院で息子アンソニーを勝手に養子に出されてしまいます。

あなたを抱きしめる日まで

依頼50年間その事実を心に隠して過ごしてきましたが、どうしても彼の行方を知りたい、一目会いたいと考え娘ジェーンに事実を告げます。
仕事先でジャーナリストのマーティンを知ったジェーンは、彼にその行方を捜して欲しいと相談します。


修道院では火災のために過去の資料が一切燃えてしまったと告げられるが・・・。「オーメン」のダミアンだなまるで(笑)

広報官時代のツテで意外とあっさり手掛かりを掴んだマーティンは、フィロミナを伴いアメリカへ。
実はアンソニーは修道院により養子としてアメリカ人夫婦に「売られて」いたのです。ひでぇ・・・(怒)
フィロミナとマーティンの考え方の違いによる衝突や戸惑いが面白かった。
フィロミナは信仰深いイギリスの田舎の老婦人。ロマンス小説が好きで、出会う人全てに感謝するような女性。ジュディ・デンチが相変わらずチャーミングで可愛いおばあちゃまを演じてて、やっぱりわたしこの女優が大好きだわ~♪
一方マーティンはジャーナリストのプロ。事実だけを追求する厳しい視線で物事を見ますが、意外と人が良いところも。
この凸凹のあるキャラクターの二人が息子探しの旅を通じてだんだんと心を通じさせて行きます。
特にマーティン、最初はめんどくさい伯母さん扱いしていたのに、後半は実の母親を想うようにフィロミナを気遣います。


リンカーンの銅像に感動したフィロミナ、「大きな椅子に座っているわね」って、リンカーンの銅像はもっとデカイよ(笑)


サーブの人に失礼な態度をとったマーティンにお説教するフィロミナ。
お互いの宗教感の違いをさりげに描く演出、上手いですねぇ。

息子探しの旅は意外な方向へ進み、ミステリーな要素もあってドキドキしました。
何よりも、まさに事実は小説より奇なりの言葉どおり驚きの展開が待っていました。
そ、そんな事ってあり??!!とわたしはかなり驚愕&激昂ですよ。
でも、フィロミナはそれを受け入れ赦します。


フィロミナの赦す強さに号泣。 わたしは絶対赦せませんけどね!

離れていても母子はちゃんと愛情で繋がれていたという結末。
信仰という名の下に人生を狂わされてしまう者、それを行う事が正義と考える者。
色々な思いが湧き上がりましたが、当のフィロミナは全てを受け入れ、自分の信仰に忠実にあろうとします。
激昂するマーティンのセリフは観ているわたしの意見そのままを代弁してくれていましたが・・・。


ジュディ・デンチの演技は間違いなしです。ますます好きになっちゃった♪

鑑賞中に思い起こしたのは「マグダレンの祈り」や「オレンジと太陽」など、信仰の名の下に弱い立場の女性や子供達が巻き込まれた残酷で悲しいイギリスの黒い過去です。
この作品、アプローチを変えれば、上記の作品のようなカソリックの修道院の行った酷い行いを糾弾する映画になります。しかし、スティーヴン・フリアーズ監督とスティーヴ・クーガンの脚本は、あくまでも一組の母子の絆の強さを主題に物語りを進める、そこが良かった。
母の愛情の深さにも感動して涙が止まらず、終わったら顔がぐずぐずになってましたよ(笑)

一つ離れた席の高齢のご夫婦も途中から鼻をずるずるすすりだして、お互いにハンカチを貸しっこしながら涙を拭いていて、それがまた微笑ましくて、こちらの涙腺緩むのが増して困った。
重くなりがちなテーマをフィロミナとマーティンの笑みがこぼれるやり取りで軽妙にさせる演出もいい。
とっても素敵な作品です。またもや言いますが、必見ですよ!

あなたを抱きしめる日まで

こちら、実在のフィロミナとマーティン。
フィロミナはオスカーの授賞式にも招待されていましたね。
「100万回に1の経験よ!」って言ってるかな(笑)
マーティン・シックススミス氏、いい男♪
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「オール・イズ・ロスト~最後の手紙~」  老人と海~帰って来たレッドフォード~

「オール・イズ・ロスト~最後の手紙~」 (2013)アメリカ
原題/All Is Lost
監督/J・C・チャンダー
出演/ロバート・レッドフォード

オール・イズ・ロスト
インド洋、単独航海する一隻のヨット。
大きな衝撃と水音で男が目を覚ますと船内が浸水している。
海上を漂流していたコンテナが彼の乗るヨットに衝突し船体に大きな穴が開いてしまったのだ。
浸水のため無線もパソコンも使い物にならない。
外部に助けを求められなくなった男の生きるための闘いが始まる。


オール・イズ・ロスト
レッドフォードさん、起きなはれ! 浸水してまっせ!!

オール・イズ・ロスト
どっしぇぇぇ~~~(汗)

寒くて凹み加減だけど、やっぱり映画は観たくて本日から公開の本作を初日に観てきました。
舞台は誰もいない海の上。
登場人物はロバート・レッドフォードが演じる「OUR MAN」とクレジットされる男だた一人。
海難事故に遭い、たった一人で海上を漂流する男のサバイバルを描いた本作。
彼の生きることを諦めない姿と勇気に本当に感動しました。

オール・イズ・ロスト

パソコンや携帯、無線が海水でお釈迦になってしまい、外部に助けを呼ぶことができない。
周りは何もない ただただ水平線が遠くまで見渡せる海のど真ん中。
どれほどの恐怖でしょうか。
たった一人ヨットで航海しているところをみると、かなり経験のあるヨットマンであろうと想像はできますが、それでも恐怖に違いはないでしょう。
しかし彼は自分の持つスキルをフル活用し船体の穴を修理し何とかヨットを走行させます。
が、そんな状況でやっぱそうくるよね、の嵐との遭遇です。

オール・イズ・ロスト
ま、さ、に、泣きっ面に蜂状態。 お歳もお歳だし、撮影は大変だったでしょうね。 

もの凄い暴風雨に一人乗りのヨットはあえなく転覆。
せっかく修理した船体の穴から再び浸水してしまい、とうとう沈没してしまいます。
ヨットを捨て救命ボートへ乗り移り漂流する男に更なる試練が降りかかります。
飲料水の枯渇です。
ここまで寡黙に一言も言葉を発しなかった男が始めて振り絞るように叫ぶ
FUCK!!!
みーすけも心の中で一緒に叫んでました。

オール・イズ・ロスト
も~ダメ・・・好きにして 次々に降りかかる災難に意気消沈になりそうな「OUR MAN」=我らの男

絶望的な状況がエスカレートしながらも、主人公の男はけして負けない。
彼の力強く折れない心の強さに感動。
脚本も担当しているチャンダー監督はこれが長編2作目との事。
素晴らしい才能を見抜くレッドフォードの製作能力はさすがです。

オール・イズ・ロスト
これぞ「Message in a bottle」 

冒頭に主人公が愛する誰かに宛てた手紙を口述するモノローグがあるだけで、全編会話の台詞が一切無いという異色な本作。
レッドフォードのセリフは先ほどの「FUCK」意外は、少しの間だけ回復した無線で行う救助要請と「HELP」ぐらいなもの。
また全編を通じて登場人物が一人だけというのも話題になっていますね。
一人芝居の映画で思いつくのはライアン・レノルズの「リミット」があるけれど、あれは電話というツールがあったのでかなり台詞がありましたもんね。
負けそうになる心を奮い立て生きることに奮闘する主人公を演じるロバート・レッドフォードの演技が素晴らしい。
もっと若くて活きのいい役者でも成立するかもしれないけど、それでは映画の意味合いが変わるかと。
レッドフォードだからこそ感動したってのもあるかもしれません。

わたしね、彼が目の整形をした時に「あ、そうなのね」と心が離れかけた。
最近の監督作品も何だか残念な感じが続いたし、ビジュアルも老いがキツくてブロンドの主役を演じるのはもう無理でないの?と少し冷ややかな目線で見てたんですが、さあ、大声で言いましょう。
ロバート・レッドフォード、お帰りなさい! やっぱり貴方は凄いです!!

今回もしかしたら主役を演じるのは最後くらいの意気込みだったのかしらん。
だって耳のあたりに白髪が見えて 老いを隠さない彼の映画は初めてかも。
でも遭難する前にちゃんとヒゲは剃る(笑)
彼の役者としての美学というか、それでこそレッドフォードのレッドフォードたる所以かも。

オール・イズ・ロスト
まだまだ舞台を降りない77歳! お疲れっした!!

最後まで生きることを諦めない闘う主人公の姿に心をわし掴みされました。
ラスト近くの諦めたような表情にダメダメ!!がんばって!と声を出しそうになり、またもや涙してしまった。

しかしこの作品もレッドフォードも何でオスカーにそっぽ向かれたんでしょうね。
インディーズだからか?
映画の規模に関係なくこの作品本当に素晴らしかった。
マコノヒーもダーンも良かったけど、わたしなら主演男優賞はレッドフォードに投票します。

2013年度のみーすけナンバー1「ゼロ・グラヴィティ」と本作、テーマやスタイルがかなりかぶってるんですよね。
宇宙と海という違いはあれど、主人公が置かれたサバイバルなシチュエーション、生きることを最後まで諦めないという力強いメッセージ。
その為に票が割れたのか、制作会社の宣伝力の無さなのか。
今年のオスカー関連作品全部観ての感想は、作品賞の順位が違うなぁということ。
作品賞は「ゼログラ」次点が本作で、その次が「12年奴隷」。
ま、個人的感想ですけどね。勇気をもらえる本作のようなテーマが好きなんですね、わたし。

オール・イズ・ロスト

まだお目めを整形する前の、皺感も軽めなレッドフォード。眩しげな細い目が好きだったんですよね~。
うん、でもやっぱりあなたは素晴らしい。
監督も主演もばんばんやっちゃってください!!


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「マリーゴールド・ホテルで会いましょう」 男女7人インド物語 (古!)

「マリーゴールド・ホテルで会いましょう」 (2012)イギリス=アメリカ=アラブ首長国連邦
原題/The Best Exotic Marigold Hotel
監督/ジョン・マッデン
出演/ジュディ・デンチ ビル・ナイ トム・ウィルキンソン マギー・スミス
   ペネロープ・ウィルトン セリア・イムリー ロナルド・ピックアップ デーヴ・パテール 他


マリーゴールド・ホテルで会いましょう

それぞれの持つ様々な理由で、優雅なリゾートホテルでの生活を求めてイギリスからインドにやって来た人生の終盤を迎えた熟年の男女七人。
しかし快適なはずのホテルは「将来豪華になる予定」の絶賛改装中なぼろホテル。
慣れない文化やジャイプールの熱気溢れる街に戸惑いながらも、それぞれが新しい生き方を模索していくのだった。

マリーゴールド・ホテルで会いましょう
登場人物のおじいちゃま、おばあちゃまが一同に会するオープニング。 実年齢トータル概算500超えだろなぁ^^


いかん!プチ欝状態が続いて辛いッス!
原因は寒さ。寒いの大嫌いなんですよ。早く暖かくなってもらわないと引きこもりそうよ~(泣)
そんな時に「12年奴隷」とか、メンタル直撃映画が続いて精神的に凹んだ状態がなかなか抜けない。
で、癒されたくて久々に本作を再見です。
「恋に落ちたシェイクスピア」のジョン・マッデン監督がベテランイギリス人俳優を配した群像ドラマ。

マリーゴールド・ホテルで会いましょう
ジュディ・デンチがとってもチャーミング。 こんなおばあちゃまになりた~い♪

イヴリン(ジュディ・デンチ)は40年連れ添った夫を亡くしたばかりの未亡人。
ずっと主婦として暮らしていた彼女は、インドで始めて職に付き、新たな出会いや異国での生活の中で本当に自分がしたい事、今後の自分の人生に思いを馳せるようになります。
イヴリンがブログで綴るインドでの生活がモノローグの形で語られます。
ジュディ・デンチがね、とっても可愛いんです。
戸惑いながらも新しい生活で様々な事を吸収して、女性として輝いていきます。

マリーゴールド・ホテルで会いましょう
誠実で陽気なダグラスにビル・ナイビル・ナイビル・ナイだぁぁ~~♡ 今回タコでもヴァンパイアでもありません!

マリーゴールド・ホテルで会いましょう
悲観的で何かと文句ばかりの妻ジーン。インドの生活はお気に召さないようで・・・。

ダグラス(ビル・ナイ)とジーン(ペネロープ・ウィルトン)の夫婦。
おっとこの二人、「ショーン・オブ・ザ・デッド」でも夫婦役でしたね!
退職金を娘の事業に投資するが大失敗。イギリス国内で満足のいく家が買えなくなった為インドへやってきます。
楽天的で開放的な性格のダグラスはインドの生活をエンジョイするのですが、ピシミストなジーンはインドでの生活を嫌いホテルから出ようともしません。
悲しいかなこの二人、既に夫婦として心が離れてしまっているんですね。
ダグラスは冷たい妻に本当に優しく接しているんですけどね~夫婦の事は夫婦にしか分かんないんでしょうな。

マリーゴールド・ホテルで会いましょう

突然判事の職を辞して、かつて暮らしていたインドへ戻ってきたグレアム(トム・ウィルキンソン)
彼はずっと会いたいと思い続けているある人物を探しに来ています。
さすがにこの人が出ると映画が締まりますね。

マリーゴールド・ホテルで会いましょう
マクゴナガル先生・in India

頑固できつい性格の老婦人を演じさせたら右に出るものナッシングのマギー・スミス演じるジーン。
人種差別主義、というか、他人に対して壁を作り心を開こうとしません。
股関節の手術のために大嫌いなインドへやってきますが、ホテルで出会った下働きの娘との交流で彼女の硬い心の殻がすこしづつ開かれていきます。

マリーゴールド・ホテルで会いましょう

マリーゴールド・ホテルで会いましょう

「最後のロマンス」を求めてやってきた女たらしの枯れない老人ノーマン(ロナルド・ピックアップ)と恋多き女マッジ(セリア・イムリー)
年齢など関係なくアバンチュールを求めて頑張る二人はバイタリティー溢れていて、微笑ましい。

マリーゴールド・ホテルで会いましょう
ホテルの支配人ソニー。 ニコラス・刑事入ってるなぁ。予備軍一号(笑)

彼ら七人と”ボロ”マリーゴールド・ホテルの若い支配人ソニー(デーヴ・パテール)と恋人のスナイナ(美人!)の恋愛模様などが絡み合って物語が進みます。

紆余曲折、嬉しい出会いや悲しい別れなどがあるんですが、映画自体はとても静かに流れます。
それぞれのキャラクターの喜び、悲しみ、怒りが静かに伝わりとても居心地がいい。
どっちかってーとステレオ・タイプなインドの風景なんですが、何かそこも気にならない。
本当はもっと貧富の差とかあって大変なんでしょうが、まあそこは今回見ないようにさせてください^^
広くて雑多で混沌とした国だけれど、皆がそこで何かを得て、失って、一歩一歩進んで行く姿が心に響きます。

マリーゴールド・ホテルで会いましょう

他人と距離を取っていたミュリエルが最後に見せる優しい微笑みがとても素敵でわたしも暖かい気持ちになれました。
自分の殻、外界との壁を越えるのは自分次第。
新しい生活に飛び込むのは勇気がいるけれど、その先にある風景は壁の向こうへ行かなければ見ることが出来ない。
年齢を重ねて終焉を迎える頃になっても、自分の気持ち次第で人生はいくらでも豊かになるんですよね。


マリーゴールド・ホテルで会いましょう
ダグラスの運転するバイクの後ろに乗るイヴリンの嬉しそうな笑顔に今回も癒されました~♪

イギリスで大ヒットした本作、GG賞でもノミネートされたりしてましたが、続編が制作されてるんです。
先日のオスカーでジュディ・デンチが欠席したのは本作を撮影していたから。
うふふ、楽しみ♪
凹みメンタルちょっと回復かな←単純(笑)
もちろん、大好きなこの方も出演しますがな!↓↓

マリーゴールド・ホテルで会いましょう
とってもお茶目さんなビル・ナイ♡ 

彼の演じる「普通の人」の演技はホントにステキなんですよ~♪
さて、これでメンタル回復の準備はOKざんす。あとは暖かくなってくれるのを待つばかり。
早く貼るカイロとコートにおさらばしたいよ~ん!

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「それでも夜は明ける」 自由をあきらめない!!

「それでも夜は明ける」 (2013)アメリカ=イギリス
原題/12 Years a Slave
監督/スティーヴ・マックイーン
出演/キウェテル・イジョフォー マイケル・ファスベンダー ルピタ・ニョンゴ 
   べネディクト・カンバーバッチ ポール・ダノ サラ・ポールソン ブラッド・ピット 他

12 years a slave

1841年、ニューヨーク州サラトガにソロモン・ノーサップ (キウェテル・イジョフォー) という妻と子供と過ごす自由な黒人がいた。
ヴァイオリン奏者として生計をたてていたソロモンはある日、二人組の白人から金儲けができる音楽公演に参加しないかと誘いを受けワシントンへと向かう。
しかし、したたかに酔わされて目が覚めるとソロモンは鎖で繋がれ、囚われの身となっていた・・・。

12 years a slave
ニューヨーク州で自由黒人として名前も仕事も持ち 白人と同じように生活していたソロモンだったが・・・。

本年度のアカデミー賞作品賞他、数々の映画賞を受賞した本作。
ソロモン・ノーサップという実在した黒人男性が、自由な身分を奪われ奴隷として生活した12年間の実話を「Hunger」「シェイム」のスティーブ・マックィーン監督により映画化された本作を観てきました。

自由黒人(そんな立場があったんですね)として、東部でバイオリニストとして仕事を持ち一般の白人に近い身分で過ごしていたソロモンは、ある日突然誘拐され、身分と名前を剥奪され、南部ニューオリンズへ売られ奴隷として生きることを余儀なくされてしまいます。

12 years a slave

それまでの自由な生活とは一変する「奴隷」という立場になり、始めて感じるソロモンの困惑、怒り、悲しみをキウェテル・イジョフォーが熱演。
自由人としての尊厳を失う事なく、一人の人間として生きる為に、時には自分の能力を隠し、自由を求めて諦めないソロモンの日々。

しかし、そんなソロモンに対する白人の暴力をマックィーン監督は、彼の専売特許とも言える長回しでこれでもかとスクリーンに映し出します。
ソロモンと同じく鑑賞しているこちらも追体験するように感じる映像に軟弱なわたしのメンタルは強烈な衝撃を受けてしまって、ホラー映画でも感じた事のない恐怖を感じてしまい、観終わったあと相当に凹んでしまいました。

12 years a slave
ソロモンが延々と釣られた木は 実際に奴隷達が釣られた木だそうです。 現存してるんですね。

最初に売られた農園で無能な大工(ポール・ダノ)のメンツを潰した為に恨まれ縛り首になりそうになるシーン。
途中でリンチは止められるのですが、主人の農園主フォード(ベネディクト・カンバーバッチ)が戻るまでの時間、ソロモンは木にぶら下げられたまま何時間も待つことになります。
その間、白人は遠くからその様子を面白そうに眺め、また同じ奴隷たちも何事も無いように釣られているソロモンを無視して、自分の仕事や生活を続けている「当たり前感」がかなり衝撃で辛かった。

12 years a slave
可愛さ余って・・・な状態で、愛しているパッツィーをいたぶるエップス。 要カウンセリング!

ソロモンが次に売られた農園で出会う主人、エップス。
マックィーン監督のミューズ、マイケル・ファスベンダーが演じるエップスの強烈なキャラクターに更に凹みが助長(泣)
このエップスという選民思想を持つ残酷な農園主は、奴隷の少女パッツィー(ルピタ・ニョンゴ)を愛しながらも、自身の思想や立場の狭間でその歪んだ愛情と怒りや嫉妬の為、心のバランスを崩したようになっていきます。

パッツィーを愛しながらも、彼女が自分を裏切る行動をとったと感じた時にエップスの取る残虐な行動。
理性を失ったエップスは悪鬼のようでもあり、しかしその悩みや脆さはソロモンの内面よりもよりもこちらに分かりやすく演出されていたように思います。
ファスベンダーの演技、やっぱり凄いです。

12 years a slave
もう エップス以外の何者でも無いファス。 凄いけど怖かったよファス・・・

12 years a slave

全編を通して一番メンタルにグサリときたのがルピタ・ニョンゴの演じるパッツィーのあまりにも悲しい運命です。
エップスの歪んだ愛情の為に、昼間は奴隷として働き、夜は体を弄ばれ、子供まで産まされているパッツィー。
当時奴隷はかなりの高額で売買されていたらしく、多分その子供も売られてしまうのでしょう。
パッツィーが自分の命を終わらせてくれとソロモンに懇願するシーンでたまらず涙が溢れてしまいました。
男性の奴隷も暴力に耐える日々ですが、立場の弱い女性の奴隷はもっと辛いんですよね。
ニョンゴの演技は本当に素晴らしかった。オスカー助演女優賞、間違い無しですね。

12 years a slave
エップスの妻メアリー(サラ・ポールソン)は嫉妬し、パッツィーを虐めまくる。頬をナイフで・・・もう最悪。

南部の緑あふれる草原、のどかな綿の畑、夕焼け、美しい自然がこんなにも地獄に感じるとは。
マックィーン監督は手加減することなくこれでもかと残酷に映し出します。
観ているうちにソロモン以上に誰も信用出来なくなっている自分に気づきました。

残酷なエップスはもちろん、所詮は黒人奴隷を自分の資産としか考えていないフォードも、白人の主人に超愛され黒人ながら妻の座に収まっているシャウ婦人(アルフレ・ウッダード)も、勝ち組であるものの、その他の奴隷を召使いにしていて、その立場を満喫するも誰も助けようとしないし、そんな事ができるわけもないでしょうし。
皆に腹が立ち、やりきれない気分で助けて~!という気持ちになってしまって。
なので、ブラッド・ピット演じるカナダ人の人道家バスが出てきた時は本当に心底ほっとしましたよ。

12 years a slave
ちょい役ですが、映画的にも意味のある、唯一癒しなブラピ。

結局最後にソロモンが開放されることは分かっているのですが、ソロモン自身も後に残されたパッツィーやその他の奴隷達を開放してあげる事など出来ないわけで、だからこそソロモンの開放を「わ~い!万歳!!」と手放しで喜べないラストなんですよね。
特にその後のパッツィーの運命を考えると本当に凹む。辛いです、マジで。


監督も主な役者もイギリス人で占められている本作。
生粋のアメリカ人が監督したり演じたりするのはやはり難しかったということでしょうか。
南部の一部の映画館は本作を上映するのを渋ったりした事実があるそうで、直視したくない過去、認めたくない現実という考えがまだ根強くあるのか。
奴隷制度というダーティーな歴史は黒人以外のアメリカ人にとってあまり触れられたくない後暗い過去なのかな。
だからこそ、本作をプロデュースした南部出身のブラッド・ピットのガッツって凄いですよね。
ブラピの「これを制作せずに死ねるか!(みーすけ意訳)」的発言をインタビューで観ました。素晴らしい!
製作者としてのブラピの今後がますます楽しみです。

12 years a slave
テディベア監督と世界一美しい男の名コンビ。 次はもっと優しい人物をファスに演出してあげてくだされ・・・。
 
観ているわたしがこんなにも凹むんですから、演じている役者達も辛かったのではないでしょうか。
ファスは始めて完成作品を観た時に、自身の演じるエップスのあまりの残酷さに衝撃を受けショックで上映後のインタビューであまり発言ができなかったそうです。

気持ちが病みそうなくらい重くてヘビーな内容ですが、観ておかなければならない作品だと思います。
黒人差別だけでなく、人の心の中にある差別の感覚全てに対して、色々と思いを馳せる事になると思います。
鑑賞した観客がこういった気持ちになる事こそを製作者は望んでいるのではないでしょうか。
わたしも気持ちが落ち着いたら、もう一度観に行こうと思ってます。
マックィーン監督、やはり只者では無いですね。
オスカーの作品賞受賞に異論無しの本作、たくさんの人に観て欲しいですね。










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第86回アカデミー賞 宴の終わり

第86回アカデミー賞 宴の終わり

86TH ACADEMY

あ~あ、終わっちゃいましたねぇぇ。
毎年オスカー授賞式が終わると しばらくほえほえ~っと力が抜けたようになって、お前は関係者か!って思うんですが(笑)

今年は下馬評と自分の予想がかなりリンクしていて、結果もそれを大きく覆すような驚きな展開は無かった。
てか、予想と希望を見返すと全て当ててるっっ!!(それってあり? あり!)
凄いぞみーすけ!
というか、そりゃそうなるよね~って感じで予想も簡単でしたよね。

63TH ACADEMY

主演、助演の各受賞者の四人。
もう、予想が硬過ぎて、大番狂わせを期待しつつも、やっぱりなぁな感想。
「ダラスバイヤーズ・クラブ」のマコレト(松たけ子さん風)の両受賞が嬉しいですね~。
やっぱりなのか、のケイト姐さんと衝撃の新人ルピタちゃん。
皆さん美しい!
右、二人のカップルが若干気になる所ですが、仲良くやってね~と応援しつつ・・・。


63TH ACADEMY
監督賞受賞のアルフォンソ・キュアロン。 メキシコ人初の監督賞です おめでとう!

技術面でほぼ受賞した「ゼロ・グラヴィティ」への評価は本当に嬉しく、また皆納得できる結果だったのではないでしょうか。
観たときの衝撃と感動が脳みそにも体の中にもまだちゃんと残っていて、またまた観たくなっちゃった!
革新的な技術と素晴らしい映像、シンプルながらしっかりと練られた脚本に素晴らしい演技。
アルフォンソ・キュアロンもしっかり監督賞を受賞したし、キュアロン監督とスタッフの才能と努力に拍手を送りたい!

63TH ACADEMY

そして、ここはやはり格式あるオスカーらしく、問題定義のある深い内容の「それでも夜は明ける」の作品賞受賞はホントにホントに嬉しかった!

63TH ACADEMY
テディベアが跳んでる!!(笑)

でかいテディベアみたいなマックィーン監督が舞台で飛び跳ねて喜ぶ姿にこちらも拍手喝采です!
本当におめでとう~♪

ACADEMY
みんな嬉しそう♪ みーすけもちょろっともらい泣き。 部外者だけどさ!

この世のものとは思えないほど歪んだ内面を持つ農場主を演じたファスが助演賞を逃したのは残念ですが、大丈夫。
彼はできる子なので(笑)今後もチャンスがきっとあります。
またテディベア監督がステキな役を用意してくれるに決まってるもんね♪
なんせ監督のミューズですから、ファスは^^


63TH ACADEMY
今回、ママをエスコートしたファス。 よしよし(笑)


63TH ACADEMY
この豪華な写真がツウィートされるって!!

授賞式自体はあまり派手なショーもなく受賞者のスピーチに時間を割いた落ち着いた演出に終始しましたね。
たくさんイベントがあるのもいいですが、受賞者のスピーチが中途半端にされないのはとても好感もてますね。
少々華やかさは少ないかな~って思いいながら・・・
ショック!授賞式見ながらスマホのバージョンアップしてたら、なにやら個人情報が全部どっかに行っちゃって、タブレット使えない状態に! しょええええ・・・。
ばかやろ~~!SОNY!! ←八つ当たり
気もそぞろで途中集中して見れなかったという・・・(泣)なので、週末また落ち着いて見ます。


63TH ACADEMY
ん~ん♪ ん~ん♪のコンビ(笑) ディカプ顔でか!!

63TH ACADEMY
はい残念!今年もダメでした~~!!  路線変えて肩の力抜いたコメディーやんなさいよ、コメディー!


これで一区切り、また来年のセレモニーを楽しみに新たな素敵な映画との出会いを期待しています。
日本ではこれから未公開のノミネーション作品が次々と公開されますからね。
映画ファンに休息は無いのだ!


63TH ACADEMY
い~んだも~ん、作品賞取れたんだも~ん。 「12年奴隷」は今週末からの公開です! 観てね!!   
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「ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅」 当たりくじより価値ある宝物

「ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅」 (2013)アメリカ
原題/Nebraska
監督/アレクサンダー・ペイン
出演/ブルース・ダーン ウィル・フォーテ ジューン・スキッブ 他




モンタナ州に住むウディ(ブルース・ダーン)の元に一通の手紙が届く。
「おめでとう!貴殿に100万ドルが当たりました!」
キチンと読めばインチキだと分かる、雑誌を売るためのDM商法の手紙を信じ込んだウディは、一人歩いて受け取りに行くと言ってきかない。
頑固な父親と距離を置いていた息子のデイヴィッド(ウィル・フォーテ)だったが、そんな父親を見かね骨折り損だと分かりながらもウディを車に乗せモンタナからネブラスカまでの旅に出る。
途中立ち寄るウディの故郷で賞金をめぐる騒動に巻き込まれる中、デイヴィッドは彼の知らなかった両親の過去と出会うことになるのだった。

NEBRASKA
頑固で耳も少し遠いウディは息子の説得なんて聞く耳持たん状態

今年のアカデミー賞に作品賞、監督賞、主演男優賞 他にノミネート。
主演のブルース・ダーンは2013年のカンヌ国際映画際で最優秀主演男優賞を獲得しています。
「ファミリー・ツリー」「アバウト・シュミット」など優しい視線で家族を描く事に定評のあるアレクサンダー・ペイン監督がモノクロ映像で距離のある父子の旅を描いた本作。
大好きなロードムービー、しかも親子の絆や家族の愛とくると、見逃すわけにはいきませんがな。

息子のデイヴィッドは大酒飲みで頑固な父ウディと疎遠になっています。
100万ドル賞金当選の手紙を信じて、州を超えて受け取りに行くと言ってきかないウディに、仕方なく同行する事に。
旅が始まっていきなり夜中に飲みに出たウディが酔っ払って転び怪我をしてしまい、その為ウディの生まれ故郷に立ち寄る事になります。

NEBRASKA
ウディの兄弟達は皆揃いも揃って無口で無骨そう(笑)

疎遠にしていた親戚やウディの古い知人達が賞金の話を聞きつけそれを狙ってひと騒動起こるわけですが、みんなどこかユーモラスで人間臭くて物悲しい。
ペイン監督はそんな彼らをどこまでも優しい目線で描いています。
観ている間、ずっと口角があがって微笑みながら鑑賞している自分に気がついて「あら」と思って素顔に戻す。
でも気がついたらまた微笑んでるんですよね~。

NEBRASKA
朝鮮戦争出兵時の新聞記事でウディを見つけるデイヴィッド。 若い頃の父を知る元カノ(!)から話を聞きます。

モノクロの映像の中、大きな体をちょっと傾け、ガニ股で足を少し引きずりながらヨタヨタと歩くウディ。
最初は息子デイヴィッドと同じく「困った親父だな~」と感じながら見守ってるんですが、この頑固で無骨で寡黙なウディがだんだんと愛しくてしょうがなくなってくるんです。
ブルース・ダーンってこれまで意識して観た事が無かった。
ローラ・ダーンのパパって知識だけ。
そう言えばタランティーノの「ジャンゴ」でいやぁ~な奴隷商人の役でチョロっと出てた出てた!!

制作会社はキャスティング当初ジーン・ハックマンやニコルソン、デ・ニーロ等ビッグネームを推していたそうですが、ペイン監督は最初からブルース・ダーンを構想していたそうです。これ大正解ですね。
間違いなくダーンの代表作になるでしょう。
彼のキャラがウディにハマってて、カンヌ受賞やオスカーノミネーションも納得の演技です。

息子デイヴィッドも知らなかったウディの過去がだんだん分かっていくのですが、それを知るに付けデイヴィッドも鑑賞しているわたし達もウディに対する印象が少しづつ変わって行きます。
そして、愛さずにはいられなくなります。
なぜそこまで100万ドルの賞金にこだわっているのかを語るウディの言葉に、思わず涙がポロポロとこぼれてしまいました。

NEBRASKA
モノクロなんで分かりにくいけど、爆発したように鼻毛ボーーン!なウディ(笑)

NEBRASKA

100万ドルの話を聞いて態度を変える一部の親戚や元同僚。
ウディ以外の家族とわたし達はそれが間違いだと分かっているのでヒヤヒヤです。
当選レターを狙われたりするのですが、それを取り戻すシーン、何も語らないウディの姿にまたもや涙が止まらず、もうね、みーすけ号泣メーーーン!!
無骨でお人好し、不器用なウディのキャラクターに皆どこか自分の父親像を重ねてしまうのではないでしょうか。
わたしも親父に優しくしないとなぁと思いましたよ。いえ別に仲悪く無いですけどね(笑)

NEBRASKA

共演者たちも皆魅力的です。
言いたいことをズバズバ言う強烈な妻ケイトにジューン・スキッブ。
若い頃はモテモテで 「男は皆んなわたしのパンティーの中身を狙ってたのよ!」と豪語。
デイヴィッドだけでなくこちらも 「ママ、そんな話聞きたくないよ~」とドン引きだから(笑)
お墓に向かってスカートをまくり上げたり、しょええ~なんですが、もうおばあちゃんだしちっとも生臭くなくて可愛らしい、おかしくてしょうがない。まあ自分の母親だったらと考えると困ったもんですがね^^;

NEBRASKA
ウディの生家に家族が集合。 

息子デイヴィッドを演じたウィル・フォーテがとっても良かったなぁ。
わたしこの役者さん、全く知らなかったんですが、父親に対して距離を感じながらも優しく接するデイヴィッドを好演。
ケイシー・アフレック等、こちらもビッグネームをキャスティング予定していた制作会社でしたが、監督の決断であまり知名度の無いフォーテに決まりました。
これも正解!デイヴィッドの抑えた印象が映画の雰囲気を損なう事なく静かな感動を生んでいました。

NEBRASKA
転んで無くしたウディの入れ歯を見つけて喜ぶデイヴィッド。 「それはワシのじゃない」ってウソ~ん!!

不満があっても、会話が無くても、やはり家族は愛し合っているんだなぁという事が伝わり心が暖かくなります。
最後にデイヴィッドが父ウディにあげるプレゼントは100万ドルの賞金よりももっと価値のある最高の宝物です。
”WINNER ”の帽子を被り、生まれ故郷の田舎道でトラックを運転するウディの嬉しそうな顔。
それをシートに隠れて見つめるデイヴィッドのこれまた嬉しそうな表情。
口元は微笑みながらも涙を流す、女優か!というわたし(笑)
エンドロールが流れるときには皆が、ああ、観てよかったなぁと思うはずです。
モノクロで出演者も地味だし、CGやドーンバーン!なアクションも無い映画ですが、鑑賞後に心が温かくなり、間違いなく大好きになっている映画。
家族っていいな~と思えて、優しい気持ちになれる本作、これはオススメですよ!

NEBRASKA
昨年のカンヌでの父と娘。 ローラ・ダーンでか!!

さてさて明日の今頃はオスカーの結果が出てますね。
個人的には主演男優賞は愛すべきウディを演じたブルース・ダーンに受賞して欲しいわぁ。
でもやっぱりマシュー・マコノヒーなのかな。マコちゃんの演技も凄かったもんな。
う~ん、もう色々と気になって今夜は眠りが浅くなりそうですよ・・・。





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