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「あなたを抱きしめる日まで」 息子をたずねて三千里

「あなたを抱きしめる日まで」 (2013) イギリス=アメリカ=フランス
原題/Philomena
監督/スティーヴン・フリアーズ
出演/ジュディ・デンチ スティーヴ・クーガン 他

あなたを抱きしめる日まで

イギリスに住むフィロミナ(ジュディ・デンチ)には長年秘密にしてきたことがあった。
50年前アイルランドの修道院で生んだ息子アンソニーの存在。
10代だったフィロミナは、カーニバルで出会った青年と恋に落ち身籠ってしまったのだ。
敬虔なカソリック信者の多いアイルランドでは未婚の母はふしだらな罪を犯した者とみなされ、同じような境遇の娘たちと贖罪のために修道院で労働させられていたフィロミナ。
そんなある日、修道院は何のことわりもなくアンソニーを養子に出してしまう。
それきり50年間、行方も知れないアンソニーの事を片時も忘れるこが無かったフィロミナ。
そんなフィロミナの告白を聞いた娘のジェーンは元政府広報官、BBCのキャスターでもあったジャーナリストのマーティン(スティーヴ・クーガン)にアンソニーを捜して欲しいと相談する。
あることがきっかけで広報官を辞していたマーティンは、当初三面記事的内容は興味が無いと断るが、自身のキャリア復活のためにも引き受けることにするのだった。

あなたを抱きしめる日まで
フィロミナとマーティンの関係性の変化が面白い。 二人のキャラクターがとっても魅力的です。ジュディ・デンチ可愛い♪

あなたを抱きしめる日まで
かつて過ごしていたアイルランドの草原で息子を想うフィロミナ。 厳しい現実に反して自然は美しい。

イギリスでベストセラーになったマーティン・シックススミスのノンフィクション作品を出演もかねたスティーヴ・クーガンが脚本化、「クィーン」のスティーヴン・フリアーズが監督した本作。
主演のジュディ・デンチは本年度のオスカー主演女優賞他、スティーヴ・クーガンともども様々な賞レースでその演技を賞賛されノミネートされました。

実在の話を映画化した本作、修道院が勝手に養子に出してしまった息子アンソニーを探し、会えるまでの話かと思っていたら、基本そうなんだけどちょっと想像していたのとは違いました。



アイルランドの田舎で望まない妊娠、出産を経験したフィロミナは、洗濯婦として強制労働させられていた修道院で息子アンソニーを勝手に養子に出されてしまいます。

あなたを抱きしめる日まで

依頼50年間その事実を心に隠して過ごしてきましたが、どうしても彼の行方を知りたい、一目会いたいと考え娘ジェーンに事実を告げます。
仕事先でジャーナリストのマーティンを知ったジェーンは、彼にその行方を捜して欲しいと相談します。


修道院では火災のために過去の資料が一切燃えてしまったと告げられるが・・・。「オーメン」のダミアンだなまるで(笑)

広報官時代のツテで意外とあっさり手掛かりを掴んだマーティンは、フィロミナを伴いアメリカへ。
実はアンソニーは修道院により養子としてアメリカ人夫婦に「売られて」いたのです。ひでぇ・・・(怒)
フィロミナとマーティンの考え方の違いによる衝突や戸惑いが面白かった。
フィロミナは信仰深いイギリスの田舎の老婦人。ロマンス小説が好きで、出会う人全てに感謝するような女性。ジュディ・デンチが相変わらずチャーミングで可愛いおばあちゃまを演じてて、やっぱりわたしこの女優が大好きだわ~♪
一方マーティンはジャーナリストのプロ。事実だけを追求する厳しい視線で物事を見ますが、意外と人が良いところも。
この凸凹のあるキャラクターの二人が息子探しの旅を通じてだんだんと心を通じさせて行きます。
特にマーティン、最初はめんどくさい伯母さん扱いしていたのに、後半は実の母親を想うようにフィロミナを気遣います。


リンカーンの銅像に感動したフィロミナ、「大きな椅子に座っているわね」って、リンカーンの銅像はもっとデカイよ(笑)


サーブの人に失礼な態度をとったマーティンにお説教するフィロミナ。
お互いの宗教感の違いをさりげに描く演出、上手いですねぇ。

息子探しの旅は意外な方向へ進み、ミステリーな要素もあってドキドキしました。
何よりも、まさに事実は小説より奇なりの言葉どおり驚きの展開が待っていました。
そ、そんな事ってあり??!!とわたしはかなり驚愕&激昂ですよ。
でも、フィロミナはそれを受け入れ赦します。


フィロミナの赦す強さに号泣。 わたしは絶対赦せませんけどね!

離れていても母子はちゃんと愛情で繋がれていたという結末。
信仰という名の下に人生を狂わされてしまう者、それを行う事が正義と考える者。
色々な思いが湧き上がりましたが、当のフィロミナは全てを受け入れ、自分の信仰に忠実にあろうとします。
激昂するマーティンのセリフは観ているわたしの意見そのままを代弁してくれていましたが・・・。


ジュディ・デンチの演技は間違いなしです。ますます好きになっちゃった♪

鑑賞中に思い起こしたのは「マグダレンの祈り」や「オレンジと太陽」など、信仰の名の下に弱い立場の女性や子供達が巻き込まれた残酷で悲しいイギリスの黒い過去です。
この作品、アプローチを変えれば、上記の作品のようなカソリックの修道院の行った酷い行いを糾弾する映画になります。しかし、スティーヴン・フリアーズ監督とスティーヴ・クーガンの脚本は、あくまでも一組の母子の絆の強さを主題に物語りを進める、そこが良かった。
母の愛情の深さにも感動して涙が止まらず、終わったら顔がぐずぐずになってましたよ(笑)

一つ離れた席の高齢のご夫婦も途中から鼻をずるずるすすりだして、お互いにハンカチを貸しっこしながら涙を拭いていて、それがまた微笑ましくて、こちらの涙腺緩むのが増して困った。
重くなりがちなテーマをフィロミナとマーティンの笑みがこぼれるやり取りで軽妙にさせる演出もいい。
とっても素敵な作品です。またもや言いますが、必見ですよ!

あなたを抱きしめる日まで

こちら、実在のフィロミナとマーティン。
フィロミナはオスカーの授賞式にも招待されていましたね。
「100万回に1の経験よ!」って言ってるかな(笑)
マーティン・シックススミス氏、いい男♪
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