「her/世界でひとつの彼女」 人生にときめくAIは愛の夢を見るの♪

「her/世界でひとつの彼女」 (2013)アメリカ
原題/
監督/スパイク・ジョーンズ
出演/ホアキン・フェニックス  スカーレット・ヨハンソン(声) エイミー・アダムス ルーニー・マーラー 他


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そう遠くない未来のロサンゼルス。
手紙の代筆業屋で働くセオドア(ホアキン・フェニックス)は妻との離婚調停中で塞ぎがちな日々を過ごしていた。
そんなある日、セオドアはCMで知ったAI(人工知能)搭載型のOSを購入。
起動したOSは女性の声でサマンサ(声 スカーレット・ヨハンソン)と名乗りセオドアに話しかける。
ユーモラスでセクシー、純粋で人間らしいサマンサに次第に惹かれていくセオドア。
また、日々成長するサマンサの感情は次第にホンモノの感情へと変化していき、人間とOSとの恋が始まるのだった。


「マルコヴィッチの穴」「かいじゅうたちのいるところ」のスパイク・ジョーンズ監督が、ちょっと未来のL・Aを舞台に人間とAIの恋愛を描く本作。
主人公セオドアは幼馴染みとして育った妻キャサリン(ルーニー・マーラー)と離婚調停中で、次の恋愛にも進むことが出来ない不器用な男性。
そんな彼が最新型のOSを手に入れることから始まる物語。
まずオスカーのオリジナル脚本賞を受賞したスパイク・ジョーンズのアイディアと目の付け所の巧さにうなります。
現実世界でもスマホや携帯が「喋る」事が当たり前になっている現代。
それが10年20年先に人工知能を搭載したらこうなるかも・・・とたやすく納得できてしまう脚本が秀逸。
自ら「サマンサ」と名乗るOSは日々セオドアと会話し、彼の性格、好みを把握し、またインターネットを通じて取り込む情報を元にどんどんと人間らしく成長していきます。
最近観た「トランセンデンス」をちょっと彷彿とさせますが、、サマンサの進化はトンデモなレベルで無いため そのリアル感が観客に受け入れ易いんですよね。
スパイク・ジョーンズ上手いわ~。


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これが最新のAI搭載型OSの起動画面。 まず自分のプロフィールを簡単に登録すると・・・

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このようにOSからメッセージが。  わたしなら男性の声で名前は「マイケル」でお願い!!

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胸ポケットに装着して外出。 一緒にお散歩して楽しめます。

街ゆく人々が皆耳にイヤホンを装着して、OSと会話している風景も、電車に乗ってすぐスマホを開いている今の状況を考えてみると「あるある感」が理解できます。
つい10年前では理解出来ない状況が当たり前になっている現代。
良い悪いは別にしてテクノロジーは発達していくし、こういうツールはどんどん進化するものです。
OSと会話しながら散歩する未来が突飛でなく受け入れる事ができた。
舞台をちょっと未来にした監督の脚本のセンスにまたもや脱帽。


だんだんとその個性が成長していくサマンサに惹かれていくセオドア演じるホアキン・フェニックスがいいんですよ。
最近その風貌がちょっと気持ち悪くて(失礼)何だか怖いな~って思ってたホアキン。
戸惑いながらもサマンサに惹かれていくセオドアが可愛くて、ホアキンを好感持って観たの久しぶりだった(笑)
鋭い眼光も憂いを帯びて優しかったし、上手い、巧いよホアキン!と手放しで賞賛できちゃったな。

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サマンサと冗談を言い合うセオドア。 可愛い♪

AIに恋愛感情を持ってしまい戸惑うセオドアを見守り応援する親友エイミーにエイミー・アダムス。
化粧っけのない素顔な彼女がまた可愛い。
エイミー・アダムスって映画のよって物凄く老けて見えたり、今回のように少女っぽかったりと年齢を超越して役にハマれる上手さがあるなぁと感心しました。
「アメリカン・ハッスル」での半乳ファッションは封印して、今回はちょっとレトロな未来の地味なファッションで露出は無しよ。

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わたし可愛いでしょ~~?  いや、ホントに可愛いから♪


役柄でその表情がコロコロ変わるのは彼女も同じ。
セオドアの離婚調停中の妻キャサリンにルーニー・マーラー。
セオドアの思い出の中に出てくる彼女の可憐さってば!
離婚届に判を押したくないセオドアの気持ちも分かる。結構気の強い女性でもあるんですがね。
この役、当初はキャリー・マリガンだったらしいんですが、スケジュールの都合で変更されたらしい。
あ~ん、大好きなキャリー版も観たかったなぁ。
透明感のある女優ばかりを配役していて、監督の狙いが見えて面白いですね。

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くううぅぅ~~~! 可愛いいぃぃ♡ 


そして何と言っても最新型OSサマンサの「声」を演じるスカーレット・ヨハンソン。
彼女の声あっての映画でしょう。
セクシーだけれど、明るく元気でセオドアが夢中になるのも納得。
声だけの出演で個性が強すぎると役者の顔がチラついて映画の世界に入りにくいものです。
また声の演技が下手だと同じく映画は台無し。

最近の洋画の吹き替えにタレントを起用する大きな穴はそこだと思うんですよね。
声の演技が下手で素のタレントの顔が容易に浮かんで映画に入り込めない。せめてプロの声優でやって欲しいと思う。
わたしがある時期から宮崎アニメを観なくなった大きな要因がそこなんですが・・・。
話が逸れたな。
今回のS・ヨハンソン演じるサマンサの声は全く映画の邪魔にならず「サマンサにもし体があったら・・・」と想像しても本人が浮かばなかった。
人によるのかしら?
でもあちこちの映画祭で絶賛され賞を受賞している事を考えるとわたしの感性間違ってないんだなって思った次第。

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毎晩眠るセオドアを見つめるサマンサ。 あ、もし「マイケル」だったらいびきかいても無視してね(笑)

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ビルが乱立する未来のL・Aの世界感が素敵でした。 ちょいと未来の演出に無理が無い。

中国の風景を合成したというちょっと未来のL・Aは車が全く走っていなくて、摩天楼が広がっていました。
セオドアの住むマンションのベランダから見る風系に夜景好きなみーすけウットリしちゃったよ。
こういう細かい演出がいちいち効いてた。

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セオドア、ええとこ住んでますなぁぁ~・・・

セオドアだけでなく、他にもOSと心を通わせ親しくなる人々が出たしてしまう。
当然同じように恋愛関係になる人が増え、セオドアたちの関係が突飛でないというストーリーの流れが面白かった。
自分の事を理解してくれ、日々会話して他人には話せない悩みや苦しみを理解してくれる存在が大切なモノになる気持ちが理解できるんですね。
バーチャルな関係に逃げているとキャサリンに責められるセオドアですが、そうじゃないと考えるセオドアの心情が分かるよ分かる!でした。

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サマンサのおかげで笑顔を取り戻すセオドアの表情がいいんだな~。 海岸に革靴で行くのはちょっとやだけどさ。

人生にときめき、日々感情的に成長するサマンサは本当に魅力的。
落ち込みがちだったセオドアに笑顔が戻り日々の生活もポジティブなものに変わって行くのが微笑ましい。
ちょっと先の未来、こんな恋愛もあるかもと思わせるストーリーにじんわりと感動しました。
また、大切な存在が近くにいるという事がわかる明るい未来を感じさせるエンディングも良かった。
そんなとても素敵な映画でした。これ、お勧めです。

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美しい朝焼けはセオドアの明るい未来を彷彿とさせる。 セオドアの心象風景のような映像の差し込み方が絶妙だった。


余談ですが、映画のラスト 静かな感動に浸りながらエンドロールを観ていたら、いきなりギャンドルちゃんへの追悼文が。
無防備なマインドにいきなり切り込まれて、嗚咽するほど号泣してしまいましたよ(泣)
そうそう、「かいじゅうたちのいるところ」で怪獣の声を吹き替えしてたよね、ギャンドルちゃん。
ある意味役者への憧れやファン心理もバーチャルな恋愛みたいなもんですもんね~。
より主人公の心理が理解できるという体験でしたよ!
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「グランド・ブダペスト・ホテル」 ニコルソンのいない展望ホテル

「グランド・ブダペスト・ホテル」 (2014)ドイツ=イギリス
原題/The Grand Budapest Hotel
監督/ウェス・アンダーソン
出演/レイフ・ファインズ  F・マーリー・エイブラハム  ウィレム・デフォー  ジェフ・ゴールドブラム 
    エイドリアン・ブロディ  シアーシャ・ローナン  トニー・レヴォロリ  ジュード・ロウ 他 いっぱい

The Grand Budapest Hotel


1932年、品格が漂うグランド・ブダペスト・ホテルの名コンシェルジュ 、グスタヴ(レイフ・ファインズ)は、その秀でた才覚で大勢の顧客たちをもてなしていた。
ある日、常連客のマダムD(ティルダ・スウィントン)が急死。その嫌疑がグスタヴにかかってしまう。
殺人犯の汚名返上と、ばく大な遺産を巡る攻防にグスタヴは信頼するベルボーイのゼロ(トニー・レヴォロリ)と共に駆け巡ることになるのだが・・・。


はぁ~、映画はコンスタントに観てるんですが、最近公私にわたり忙しく、なかなかブログのアップが出来ません。
アップを楽しみにしていて下さる少数の奇特な皆様すみません。
やる気はあるので見捨てないでたまに覗いてくださいね~。

さて、やっと観ました、世間で話題の「グランド・ブダペスト・ホテル」!
ある作家が1985年に発表した作品は、彼が1960年代に訪れたホテルで聞いた、1930年代の出来事を元にしていた、という物語。
ファンタジー仕立てなコメディ群像劇ミステリーとでも申しましょうか。
実に、実に、監督ウェス・アンダーソン・ワールドらしい彼の持ち味全開な作品でした。
わたしホテルが舞台と聞くとどうしても「シャイニング」を想像してしまうのですが、今回お化けもジャック・ニコルソンも出ません(当たり前)
登場人物は ↓ 以下 アンダーソン組のお馴染みさんから新人さんまで多種多様。

The Grand Budapest Hotel


多くの方々が記しているようにウェス・アンダーソン監督は、ちょいと観ればすぐに彼の作品と分かる強烈な個性がありますよね。
これがハマるかハマらないかで好き嫌いが大きく別れるところでしょう。
わたしは初期の作品が大好きで、その独特の世界観と、シニカルな笑い、絵本のような美術に夢中になりました。
ただ最近その様式美がパワーアップし過ぎて、前作「ムーンライズ・キングダム」 がなんかダメだったんですよね。
可愛らしいファンタジーに乗り切れなかったというか、毒が少ないっちゅ~か・・・。
なので、今回若干の不安も感じながらの鑑賞でしたがぁ。
好きよ!好き好き♡
彼の持ち味シンメトリーの映像に格式あるファンタジックな美しいホテルの美術が見事に調和していました。
そして素晴らしい美術を横から縦、そして奥行へと映し出す映像。
思わず吹いちゃった空撮!
アンダーソン監督、ある意味で頂点に達しちゃったのでは?
彼の集大成ではと思わせるほど完成された映画でした。


The Grand Budapest Hotel
このホテルの世界感! ウットリ~。

それにね、今回は毒があるんですよね~。 笑っちゃう毒ってのかしらん。
それはエロだったりグロだったりという種類のものなんだけど、けして下品でなく、大人なウィットに富む毒。
この独特の毒のおかげでファンタジーな展開が子供っぽくならず、映画に気品を与えていると思いました。
でもタカビーではないの!そこがいいの!!


The Grand Budapest Hotel
どっかのホテルのエレベーターみたいに血は噴出さないけどさ、こちら内装が真っ赤っか!

お客様が喜ぶのなら、夜のお相手も厭わない伝説のコンシェルジュが最高に笑えたレイフ・ファインズ。
最近ヴォルデモートな彼しか観てなかったんで、素顔が久しぶりだなぁって思ったんですが。
こんなコメディ演技できるなんて思いませんでした。
幅が広いぜ!役者の格が違うんだな。
ノーブルな喋り方がグスタヴにぴったりで、彼の飄々とした風貌とセリフ回しがいちいち可笑しい。
ここまでアンダーソンの世界にピッタリ馴染むとは思いませんでした。
そして、独特のギャグのタメ方、抜き方の演出に何度吹き出した事か(笑)


The Grand Budapest Hotel
事件の中心にある絵画の前で同じポーズ。   「似てるだろう?」  う~~む・・・


The Grand Budapest Hotel
「ノスフェラトゥ」 バイクに乗るの巻! てなウィレム・デフォー。 

個人的に一番お気にだった、キャラ立ちのウィレム・デフォー。
気持ち悪いのになぜか可愛いという絶妙なサジ加減な彼の演技は、出てくるたびに「うきゃきゃ!」と小躍り。
ジェフ・ゴールドブラムとの追跡劇をお見逃し無く。
デフォーって意外と小柄でちょっとビックリだったけど、あれはゴールドブラムがデカ過ぎかな。


The Grand Budapest Hotel


「ただの外人の女の子」化 爆走中かと心配していたシアーシャ・ローナン。
向こう側が透けて見えるんでないかい?てな透明感にまたもやウットリ。
そうよ!あんたの武器はその透明感なのよ!
わたしゃあんたに大人の色気なんて求めてないのよ!! って大きなお世話か(笑)
トニー・レヴォり演じるゼロと彼女の心温まる恋愛ストーリーも微笑ましくていいわぁぁ。

愛と笑いと切なさと毒。 
やるな~、アンダーソン。
この後映画撮れるのか、アンダーソン。
心配だぞアンダーソン。
でも期待してるぞアンダーソン!

The Grand Budapest Hotel

オーウェン・ウィルソンの出番が少なくてちょっと残念でしたが。
同じ曲がりっ鼻のエイドリアン・ブロディが頑張ってました。 あなた明らかに鼻曲がってるよね!
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ジェームズ・ギャンドルフィーニ という人

ジェームズ・ギャンドルフィーニ
James Joseph Gandolfini Jr.,
1961年9月18日 - 2013年6月19日

ギャンドルちゃん
このきらきらした目線♡  素顔の彼はこういう笑顔な人なんです


ニュージャージー州出身。
身長185センチ、体重120キロと大柄。ラトガース大学を卒業後、ニューヨークの舞台でキャリアを積む。
ブロードウェイ・デビューは1992年のジェシカ・ラング主演『欲望という名の電車』。
また同年、『刑事エデン/追跡者』で殺人の容疑者になるイタリア系のチンピラ役で映画デビュー。
『トゥルー・ロマンス』で注目されて以降、多数の話題作に主に悪役で出演する。
1999年から放送されたテレビドラマ『ザ・ソプラノズ 哀愁のマフィア』の主人公トニー役が絶賛され、エミー賞(3回)、ゴールデングローブ賞、俳優組合賞などで主演男優賞を受賞。
2013年6月19日、イタリア・シチリアのタオルミーナで開催される第59回タオルミーナ映画祭に出席するため滞在していたローマで心臓発作のため急死した。51歳。
死後に公開された『おとなの恋には嘘がある』で第20回全米映画俳優組合賞助演男優賞をはじめ、様々な映画賞にノミネートされ、第34回ボストン映画批評家協会賞では助演男優賞を受賞した。

(ウィキペディア参照)


ギャンドルちゃん(ブロ友pu-koさんのおかげでこの呼び方が密かに浸透している^^)が急逝して、早いもので今日6月19日で一年になります。
今回はギャンドルちゃん追悼という事で、数ある彼のフィルモグラフィから特に印象深い作品をいくつかご紹介します。


ギャンドルちゃん


初めて意識したのはやはり 「トゥルー・ロマンス」でした。
当時脇役目当てに映画を観るのに凝ってて、ドレッドヘアーのゲイリー・オールドマンやクリストファー・ウォーケンを楽しみに観たんです。
そしたらこのギャンドルちゃんのヴァージル登場です。

ギャンドルちゃん
ひゃ~若い! (若干)痩せてる! (まだ)髪がある!

パトリシア・アークエットを異様な笑顔でボッコンボッコンに殴り倒してました・・・。
で、そのあとボッコンボッコンにやり返されておだぶつコースになるんですけどね。
あの笑ってるのに目が異様にギラついてる顔が強烈に印象に残りました。

ギャンドルちゃん
女子にそこまでやりますかぁ??な行為。 きょーーれつでしたわ。


で、次に 「あ」 と思ったのが潜水艦の映画に(凡そ)ハズレ無しの定説通り、説明いらずな名作「クリムゾン・タイド」
外部との交信がシャットアウトしてしまった状態の潜水艦内で核ミサイルの使用を巡り艦長と士官が対立する様を緊張感たっぷりに描いた珠玉の一作。

ギャンドルちゃん

ジーン・ハックマンとデンゼル・ワシントンの演技合戦は息を呑むほど素晴らしい。
他に、指輪関係の旅に出る前のヴィゴ・モーテンセンなんかもいい味出してますが、そこに登場するのがギャンドルちゃん演じるドガーティ大尉。
「おいおい、こんな目つきの悪い奴が士官かぁ?」と思う程嫌な士官を印象的に演じています。
どっかで観た事あるなぁ~気になるな~覚えとこうこの役者・・・で気になるアイツに見事エントリーでした(笑)

ギャンドルちゃん
見よ! この人相の悪さ!  しょっぱなから新入りに意地悪したりするんだよな~。


そして「8mm」です。

ギャンドルちゃん

実在すると言われているスナッフフィルムを題材に、金で自分の欲望を現実にしようとする狂った心理。
金のためにタブーを平気で飛び越えてしまう人間の業。
そして、金銭に関わりなく悪魔のような異常な性癖を持つ人間の恐ろしさ。
おぞましい内容ながら、物凄く惹きつけられる作品でした。

ギャンドルちゃん
頭のテカリがギャンドルちゃんの上を行ってるニコラス・ケイジ  顔も出演者の中で一番怖かったかも(笑)

主演のニコラス刑事(あ、本作での彼は探偵だったか)よりピーター・ストーメア目当てに観たんですがね。
おお!!またこの役者だ!やっぱ面白い!だったのがギャンドルちゃん演じるポルノ事務所の経営者。
なぜか一番印象に残り、わたしのお気に入り役者リストの上位にインプットされました。


そして時期を同じくして、アメリカのテレビドラマ史にその名を残す名作 「ザ・ソプラノズ 哀愁のマフィア」に出会います。

ギャンドルちゃん

ギャンドルちゃんのファンでこれを観ていない方はいないでしょう。
ふたつのファミリーの間で様々な問題を抱えパニック障害を起こしてしまうマフィアのドン、トニー・ソプラノ。
凄みを効かせながらも時に哀愁を滲ませ、ユーモラスに、セクシーにトニーを演じるギャンドルちゃんに釘付けでした。
このドラマでジェームズ・ギャンドルフィーニは世界的に一躍大人気になります。
もちろんわたしも夢中で観ていました。

そして彼に完全にノックアウトさせられたのが、以前にもちょっと記事を書いた 「ザ・メキシカン」 なのでした。

ギャンドルちゃん
ジュリア・ロバーツの推薦でギャンドルちゃんの配役が決まったのは有名な話ですね。  

心優しき殺し屋リロイ。
マフィア、殺し屋、ギャング、今までのギャンドルちゃんの持つイメージを上手く活かしながら、独特な哀愁とユーモアを表現した彼の演技が本当に最高でした。
生意気なことを言っちゃいま~す。 
もしわたしが脚本家なら、あそこでリロイをフェードアウトさせずラストまで引っ張ります。
だって、この映画はテディベア・ギャンドルちゃんと子犬みたいなブラット・ピットが輝いてた映画なんですもの。

ギャンドルちゃん
可愛い。

ギャンドルちゃん
でもこっちの方がもっと可愛い♡


その演技力を如何なく発揮して、一般的な彼のイメージであるマフィア、ギャングだけでなく、政治家や刑事、心優しきおやじと、役柄もバラエティーに富みだし、さて次の作品は?と楽しみにしていた矢先のいきなりの訃報。
突然落ちてきたニュースに呆然として、その後仕事が手につかなかったのを覚えてます。
ハリウッドの役者が亡くなったことで、あんなにショックを受けたことに自分でもビックリでしたが。
過去作品を観るのが悲しくて、確か秋口まで観る事ができなかったなぁ。
正直今でも、作品を観ながらふと 「あ、もういないのか」 と我に返って悲しくなったりします。

でも映画の中で生き生きと悪役や気のいいオヤジを演じているギャンドルちゃんを観るのはやっぱり楽しい。
もしも彼の作品を観た事がない方がいらっしゃったら、一度騙されたと思って観てください。
その演技力と存在感、魅力は本物です。彼はホントに最高に素敵な役者ですから!

文字通り最期の作品、トム・ハーディと共演している 「The Drop」 の日本公開を心待ちにしています。
スクリーンの中でジェームズ・ギャンドルフィーニはずっと生き続けていくんですよね。

ギャンドルちゃん
なんてチャーミングな笑顔♡   

今回は珍しくしんみりした記事になっちゃいましたぁ。
元気出して、またいつも通りちょっとふざけた記事アップしていきす!よろしく!
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tag : ジェームズ・ギャンドルフィーニ おとなの恋には嘘がある ザ・メキシカン

「トランセンデンス」 超越したAIは愛の夢を見るか?

「トランセンデンス」 (2014) アメリカ=イギリス=中国
原題/Transcendence
監督/ウォーリー・フィスター
出演/ジョニー・デップ  レベッカ・ホール  ポール・ベタニー  
    モーガン・フリーマン  キリアン・マーフィー  ケイト・マーラ 他


transcendence


世界初の人工知能PINN(ピン)を研究開発するコンピューター科学者のウィル・キャスター(ジョニー・デップ)とその妻イヴリン(レベッカ・ホール)
しかしコンピューターが創り出す突出した技術に警鐘を唱える反テクノロジー派テロ組織の襲撃にあいウィルが凶弾に倒れてしまう。
死を待つのみの夫を救うべく、ウィルの意識をPINNにアップロードするイヴリン。
人工知能としてよみがえったウィルの意識は文字通り超越(トランセンデンス)した進化を遂げついに生命までもコントロールするようになり、イヴリンは次第に驚異を感じ出すのだった・・・。

transcendence
今回のジョニー・デップは人工知能かぁ~

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テクノロジーによって再生される建造物の映像は迫力あります


クリストファ-・ノーランの作品で撮影監督を務めてきたウォーリー・フィスターの監督デビュー作。
テロリストの凶弾に倒れた科学者ウィルの意識がコンピューターへインストールされ、人工知能(AI)として生き続けます。
ウィルの意識はオンラインに繋がり軍事機密、金融、政治、個人情報、ナノテクノロジーから再生医療まで世界中の情報・技術を手に入れ究極的な進化を遂げる事に。
まるで神の領域にまで達したようなウィルのAIはナノテクノロジーを駆使して生命までもコントロールし始め、増殖・拡散を繰り返し全人類の脅威となっていくというストーリー。


ジョニー・デップ、初期の頃好きで観てたんですけど、海賊になって人気大爆発になる頃には興味が薄れてしまった。
劇場で彼の映画を観なくなって久しいんですが、試写会が当たって久々のデップ体験。
今回はAIになるらしいぞ、へ~ってそんなノリでした。

transcendence
お、素顔のジョニー・デップ、ちょっと久しぶりだなぁ~って思ってたら・・・

transcendence
やっぱこんな感じになっちゃって

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最終的にはこんな感じになります・・・

その突出したAIの技術がトンデモ過ぎるって事で評価が分かれて、アメリカではあんまり評判が良くなかったらしいんですけどね、SF映画にそんな事言ってもなぁですよね。
確かに進化した人工知能のウィルが生み出す技術が凄すぎるけど、超文系脳のみーすけにはその辺説明されてもさっぱりですからね。
ただただクリストファー・ノーラン監督の元で撮影監督をしていたウォーリー・フィスター監督の映像が「うわぁぁぁぁぁ」て感じで凄かった。
一緒に観た友達が「インセプションみたいだわ」って言ってたけど、迫力あればそれでよしです。

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最近観た映画で3度目なモーガン・フリーマン  出まくり感無いのが不思議(笑)

最新鋭の人工知PINNにモーガン・フリーマン演じる科学者が投げた「自我はあるのか?」
の質問に対して、「ではあなたは自我を証明できますか?」と反復質問するAI。
え~っと、「我思う 故に 我あり」なんてどこかで読んだ 哲学チックな返事しか出来ないみーすけですが。

人間が行う思考というものは、脳内のシナプスという数百億あると言われる神経細胞が電気信号と化学物質を媒介しながら送られる情報によって生み出されるものらしいんです。
その際に発生する微量な電磁波によって脳波が測定できたりするわけですね。
ではその電気によって生み出される思考や感情を、同じようにAIが作り出せるとしたら、人間の脳と人工知能の生み出したそれの違いは、有機か無機かに関係なく「意識」と言えるのではないかしらと思ってしまった。
人工知能が思考、感情を創る事ができるならば、そこに生まれてきたものは自我と言ってもよいのではないかと、つまり、
ボムッッッ!!!
今みーすけの超文系脳がオーバーヒートしました・・・。


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ウィルの意識はオーバーヒートする事なくちゃんと稼働しだします

科学はからっきしだけど、死を待つだけの夫の意識をなんとか残したいと願う妻イヴリンの気持ちは理解できた。
愛する人の意識が、たとえ人口知能だとしても生きる可能性があるのなら、それに希望を託したいというイヴリンの気持ちは痛いほど分かります。
モラルを超えても愛する人を助けたいと考える禁断の果実を食べてしまうイヴリンにレベッカ・ホール。
しかし彼女が作り出したウィルのAIは果たしてウィル本人なのか?ってところですよね。


transcendence
眉毛の薄さが気持ち悪い感じを助長してるのかな~・・・って大きなお世話かw

ウィル夫婦の友人ながら、次第にテロリストグループに取り込まれていってしまう科学者マックスにポール・ベタニー。
気持ちの悪い役や悪役の多い彼が普通の人を演じててちょっと新鮮でした。
多分密かにイヴリンを愛しているマックスはなんとか彼女を助けようと奔走するんですが、同時にテログループの考えにも賛同してしまうという微妙な立場。
進化したテクノロジーに警鐘を鳴らすテログループの言い分は間違っていないかもしれないけれど、罪もない人々の命がテロによって失われてしまう事に関してはやはり憤りを感じてしまうところです。
テロリストやFBIが悪と位置づけるAI=ウィルが、結局人間を誰ひとり傷つけていないという事実が皮肉です。


transcendence
モーガン・フリーマンや、キリアン・マーフィーと脇を固める役者が何げに豪華です。

最近あるとか無いとかで話題になった再生細胞の話がありましたが、ナノテクノロジーで進化した再生医療により視力が戻ったり、失った体が再生したりするのは素晴らしいなと単純に考えちゃいますけどね。
ただ、簡単に生命を創り出す事ができるという行為に倫理観とか宗教観が抜けるとおっかない事になるのかも・・・と考えちゃった映画でした。
実際に起こり得る可能性を示唆したSFモノとしてしてはトンデモ感も突飛では無かったし、ゾンビみたいなナノ人間もいっぱい出てきて楽しめました。
再婚話しで人気降下してるジョニー・デップがどこまで頑張るのかなぁって、そこが気になる所。
ああ、わたしって本当に脳みそが文系だな~と痛感させられちゃったよ(笑)
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「ラストヴェガス」 お爺ちゃんたちヴェガスではっちゃけるの巻

「ラストヴェガス」 (2013) アメリカ
原題/Last Vegas
監督/ジョン・タートルトーブ
出演/マイケル・ダグラス  ロバート・デ・ニーロ  モーガン・フリーマン  ケヴィン・クライン 他 
     

Last Vegas


58年来の親友同士であるビリー(マイケル・ダグラス)、パディ(ロバート・デ・ニーロ)、アーチー(モーガン・フリーマン)とサム(ケヴィン・クライン)。
彼らの中で唯一独身のビリーが娘ほど年下の恋人と結婚することになり、仲間たちがラスヴェガスに集結する。
久しぶりの再会に盛り上がる中、パディはビリーとの間にある確執を爆発させてしまうのだった・・・。


Last Vegas
「おいでませ、ヴェガスへ!」  バックの合成感が観光招致のポスターみたいだ


シルバーなオスカー俳優を4人も揃えた事で話題の本作を観てきました。
観客も平日の昼間って事が原因してか見事なまでにシルバーな方々だらけで、わたくし余裕で一番若年でしたわ(強気)
幼馴染の友人たちが、仲間の一人の結婚式のためにラスヴェガスに集まりハチャメチャ騒ぎを繰り広げるというコメディ。
ここ数年、レストラン事業が上手くいってない為の穴埋めか?なんて余計な心配しちゃうほど映画出まくってるデ・ニーロのアンサンブル映画の中では一番だったかも。
芸達者なオスカー俳優たちがいいバランスで繰り広げる騒動に会場からも始終笑い声が溢れてました。

Last Vegas
おじいちゃんの休日ファッション炸裂。 


娘ほど歳の離れたギャル(死語)と結婚を決めるビリー演じるマイケル・ダグラスは役と本人のギラギラ感がはまってる。
デ・ニーロは相変わらず苦虫噛み潰したような頑固じいさんキャラなんですが、一年前に最愛の妻を亡くし、いまだその痛手を引きずっていて、引きこもりがち。
フロリダで老後を過ごすも刺激のない毎日に老け込みがちなケヴィン・クラインは、出がけに「活力を取り戻して来てね」と妻がバイアグラとコンドームをプレゼントしてくれて小躍り。
モーガン・フリーマンは大病したばかりで、体調を心配する息子にがっちり管理されていて窮屈な毎日。息子に嘘をついてこっそり出発。


Last Vegas
仲間が止めるのも聞かず年金半分解約して(おいおい)豪遊するアーチー  

Last Vegas
ワシの嫁はフィービー・ケイツ~♪ 嫁にはショナイで~~♪


羽をのばして弾けるお爺ちゃんたちの悪ふざけはありがちギャグなんですが、それぞれのキャラの描き方が上手いのでついつい笑わされてしまいます。
オスカー俳優の余裕とでも言いましょうか、「俺が俺が」にならなくて、皆がいい感じの配分で生き生き演じているので安心して観ていられます。
弾けすぎるのもご愛嬌で(M・ダグラス以外は)ギラギラしてないので笑って観ていられるんですよね。


Last Vegas
バチュラー・パーティーに招待する女の子を選別中~  ワシあれがいい


バカ騒ぎな一方、ビリーとパディの仲違いも継続中。この二人、ある確執があって謝るビリーを許せないパディ。
結構奥の深い問題なんですが、それに輪をかける問題も起こってしまって、ちょっとハラハラでした。

Last Vegas
マフィアのホテル王と麻薬捜査官の会見・・・ではありません。


Last Vegas
「さあ、どれにする?!」  爺さんばっかだけど、選り取りみどりだわぁ~ん♪

映画の紅一点、彼らが出会うクラブ歌手ダイアナにメアリー・スティーンバージェン。
彼女の出す空気感って昔から魅力あるなぁと思ってたんですが、今回も老けちゃいるけど(笑)チャーミングで可愛らしい女性を魅力的に演じていました。独特のしゃべり方がミソだな。
自前の歌も素敵。 本当に役者さんてみんな器用というか芸達者な人が多いですよね。
彼女の出現で新たなトラブルが発生しちゃうんですが、それは観てのお楽しみ。


Last Vegas
よ、嫁のフィービーには ショナイで・・・

個人的にはスクリーンでは久々に観た感ありのケヴィン・クラインが素敵だったわ~♡
ネイサンもシルバー世代なのかぁって!4人の中では実年齢一番若いはずですけどね。
上背もあるし、シルバーのお髭に鯖ブルーのドレススーツが似合ってて、とってもダンディーだったんですよ!
やんちゃしようと頑張るも、奥さんへの愛情溢れるサムのキャラクターが可愛かった。
劇中の女子の「あなたみたいな人と結婚したい」に大きく納得。ウルッときちゃった。

Last Vegas

人生の黄昏時になって、生きがいや楽しみを思い切りエンジョイできないのは悲しい。
時には子供の時のような新鮮な気持ちに戻って人生を楽しむ事は素晴らしいんだよと教えてくれます。
笑いだけでなく、思いがけない彼らの行動に胸が熱くなりました。
でも明るくカラっとしてちっとも湿っぽく無い。
歳をとるのは怖くない、自分次第でいくらでも人生楽しく過ごせるんだよと思わせてもらえました。
そして、お互いの事を大切に思いやれる友情にホロリです。
友達の大切さも痛感させられる、とても素敵な映画でした。


街中やビーチでは休日のお爺ちゃん丸出しのスタイルの皆さん。
パーティーの為にビシッとした服装になるとさすが隠しきれないスターなオーラが噴出!
デ・ニーロは白のタキシードがばしっと決まってたし、モーガン・フリーマンは赤のスーツがとっても似合ってた。
ケヴィン・クラインの鯖みたいに青く光るスーツはセレブ臭がプンプンでした(笑)

Last Vegas
爺さんやけど、わしらセレブやからね!!
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「インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名も無き男の歌」 ひとり股旅 にゃお~ん

「インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名も無き男の歌」 (2013)アメリカ=フランス

原題/Inside Llewyn Davis
監督/ジョエル・コーエン イーサン・コーエン
出演/オスカー・アイザック  キャリー・マリガン  ジョン・グッドマン 
    ギャレット・ヘドランド  ジャスティン・ティンバーレイク 他

Inside Llewyn Davis


1961年、NYのグリニッジ・ヴィレッジ。
ライブハウスで歌うフォーク・シンガーのルーウィン・デイヴィス(オスカー・アイザック)は、何をやっても裏目に出てばかりの日々。
レコードはまったく売れず、一文無しで知り合いの家を泊まり歩く毎日。
ガールフレンドからは妊娠したことを告げられ、成り行きで預かった猫にも振り回される始末。
冴えない日常から逃げ出すように、ルーウィンはギターと猫を抱えてシカゴへと向かう旅に出る・・・。

Inside Liewyn Davis
子供の頃から続けているというO・アイザックの歌とギターはホンモノ。 歌声に痺れる~♪

Inside Llewyn Davis
この子が可愛くてにゃんこ好きにはたまらないかも。


さて、先週立て続けに2回 「X-MEN FP」 観たら 頭ん中ファスの事でいっぱいなファス田沼ずぶずぶ状態になっちゃって、他の事が考えられなくなってる今日この頃。
ガス抜きに一本映画観とけってー事で6月6日のオーメン日和に楽しみにしていたこれを観てきました。
1960年代初頭のニューヨーク・フォーク・シーンで活動していた歌手、デイヴ・ヴァン・ロンクの自伝をコーエン兄弟が脚色。

Inside Llewyn Davis
 歌でもイケんぢゃないかっってほど見事な演奏。 暗いけどw

冒頭のライブハウスシーン
ギター一本で歌い上げるオスカー・アイザックの声にまず痺れた。味のある枯れた歌声はまんまプロ級。
一曲歌い終わったあと、スクリーンの観客と一緒に拍手しそうな衝動に駆られました。
その歌声でギュッと映画の世界に引き込まれます。
実力はあるのに売れないフォーク歌手ルーウィンのある一週間を哀愁とユーモアたっぷりに描いている本作。
ほんと、特に何も起こらない。
いや、ルーウィンにとってはあれこれ心が折れそうな出来事なんですけどね。
レコード、売れない。
ガールフレンドとちょこっとイイ事したら、妊娠。
行きがかり上預かった猫、逃げちゃう。
冴えないルーウィンの日常をカメラは淡々とフィルムに映し出します。


Inside Llewyn Davis
も~やだ、こんな毎日・・・。   にゃお~~ん。

凹んだルーウィンをオスカー・アイザックが哀愁たっぷりに演じています。
この人、ライアン・ゴズリング主演の「ドライブ」でど~しようもないダメ旦那スタンダード演ってた人ですよね。
別人?っていうほどいい男でビックリした(笑) 髪とヒゲでここまで印象変わるんだから役者って凄いなぁ。
今回のルーウィンもダメダメ振りは似たようなもんですけどね。


Inside Llewyn Davis

ルーウィンの元?ガールフレンド ジーンにキャリー・マリガン。いやぁ、わたしやっぱりこの女優好きだわ~♡
彼女の出す空気感、透明感、観ていて物凄く心地良いんです。
「ドライブ」ではO・アイザックと夫婦役でしたね。今回はルーウィンとは腐れ縁。
ダメダメルーウィンを罵倒するセリフが毒過ぎて笑えた(笑)
それでも気にかけずにはいられない微妙な女心よ~♪
彼女の歌は「SHAME」で証明済みですが、今回も独特な歌声で可憐に歌ってます。


Inside Llewyn Davis

ジーンとデュオを組んでるジムにジャスティン・ティンバーレイク。
ジャスティン歌上手いなぁ、って感心してたら、よく考えたら、もともとコイツ歌手やん!(笑)
うっかりしとりましたわ、インシンクで歌ってたの忘れてましたわ、てか役者してる彼しか知らないもんでね。
今回始めて「おや、この人は意外と爽やかさんなのね」って思ったよ。


今回、コーエン兄弟特有の毒ッ気はおやおや?って思うほどかなり抑え気味。
でも、やはりというか何というか、ジョン・グッドマン演じる謎のジャズミュージシャンとその付き人とのシカゴへのドライブシーンがなんともはや意味分かんないのにクソ可笑しかったわ。

Inside Llewyn Davis
レストランにて・・・  グッドマンさん、口空いてますよ~!!

「ファーゴ」でのブシェミとストーメアのドライブシーンを思いだしました。
延々喋らないストーメアにブシェミが切れて「だんまりごっこしたらお前が優勝だぜ!」とか文句言ってたあのシーン。
ジョン・グッドマンは訳の分かんない話をダラダラ喋り、人の話を全く聞かない。
運転してる付き人演じるギャレット・ヘドランドはほとんど喋らない。喋ったと思うと細切れの言葉ををボソっと・・・。
悪夢だな(笑)
ドライブインのトイレに書いている落書き 「WHAT ARE YOU DOING ?」 はルーウィンの全ての状況に向かって問いかけているようで、可笑しいやら悲しいやら・・・。
今の状況も人生も 「一体俺は何をやってるんだ?」 ってね。

Inside Llewyn Davis
悪夢のドライブ・・・てか、この映像だけで分かるように シュールすぎるわ!!(笑)


たどり着いたシカゴ。
レコード会社のプロデューサー(F・マーリー・エイブラハム)に歌を披露するルーウィンですがね。
上手い。 上手いんだけど暗い!華が無い!でも渋くて味があるんです。
聴き終わったプロデューサー一言・・・

Inside Llewyn Davis
「金の匂いのせん曲だな」    
って、サリエリに言われてどうするよ!!
妥協したら貰える仕事。でもミュージシャンとしての彼のプライドがそれを許さない。
こうやって才能が埋もれていっちゃうのかと、切なかった。


Inside Llewyn Davis
にゃお~~ん 餌はドライな物はうけつけにゃいにょよ~~ん・・・。

色味の無い寒々としたニューヨークの町並みと極寒のシカゴの雪混じりな風景が続き、劇場のエアコンにも震えそうになる所をにゃんこが癒してくれます。
も~このにゃんこがいい顔してるんですよ!
わたしはどちらかというとワンコ派なんですが、この子はむしゃぶりつきたくなるほど可愛かった。
毛艶も良くて、お髭がぴーんとしてて、きっとマティーニグラスに入った半ナマのいい餌食ってますね 間違い無い。


錆た色味の映像にルーウィンの枯れた歌声が流れます。
色々あった一週間、生活を変えようとあれこれ奔走するも結局同じライブハウスで歌うルーウィン。
演奏の終わった彼の後に歌いだすのは若き日のボブ・ディラン。
彼がニューヨークの音楽シーンを大きく変えるのはもう目前。
そんな時代の流れから取り残されそうなルーウィンの紡ぐ音楽が心に切なく響きました。

Inside Liewyn Davis
まあ、ボブ・ディランもこれを↑含む有名なのしか聴いてないですけどね^^;


観終わった後、なんだかライブを聴きに行った後のような感触で。
ジャンルはロックだけど、邦楽で唯一一生付いて行こうと決めてるミュージシャン奥田民生が全国の小さいライブハウスで弾き語りをしていた「ひとり股旅ライブ」を聴きに行った時の記憶が蘇りました。
10年近く前、神戸の老舗のライブハウスで民生のギター一本での弾き語りを聞いた時の感動に似てる。
ルーウィンの生の演奏を間近で聴いたような、そんな気がした映画でした。
曲が頭に響いてしょうがないので、これも Amazon ポチっとな。
切ないけれど、なんだか清清しい。不思議な感触。
スクリーンの大きな音でライブを聴くような映画な体験をぜひどうそ。


ところで民生、今年はユニコーン活動メインみたいだけど。
それもいいけどまたソロで小さいハコでやってくんないかなぁ~・・・。

Inside Liewyn Davis
揺るぎないのだ!! 男だなぁ~~♡♡
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「X-MEN : フューチャー&パスト」 祭り♪後編 観てから読んで!!

X-MEN : フューチャー&パスト」 (2014)アメリカ=イギリス 
原題/X-MEN: Day of Future Past
監督/ブライアン・シンガー
出演/ヒュー・ジャックマン ジェームズ・マカヴォイ マイケル・ファスベンダー ジェニファー・ローレンス 
    イアン・マッケラン パトリック・スチュワート ニコラス・ホルト ピーター・ディンクレイジ 他

X-MEN DAYS OF FUTURE PAST


2023年の地球。
ミュータントを排除するために開発されたロボット兵器センチネルが起こした戦争は、ミュータントを産む人類にまでその攻撃が及び、世界は荒廃していた。
プロフェッサーX(パトリック・スチュワート)率いるX-MEN達も多くの犠牲者を出し、生き残ったウルヴァリン(ヒュー・ジャックマン)、ストーム(ハル・ベリー)、キティー(エレン・ペイジ)らは、協力して戦うマグニート(イアン・マッケラン)と共に中国へ逃れる。
が、センチネルの人海戦術的襲撃は衰えることなく、完璧に劣勢にまわったX-MENたちは最後の手段に出ることになる。
それはセンチネル計画の発端となった事件を「無かったこと」にするために、ウルヴァリンの意識を1973年へ飛ばす事だった・・・。


X-MEN DAYS OF FUTURE PAST
ゾロゾロいっぱい出ますけど、「ファースト・ジェネレーション」観てたら大丈夫、付いて行けますから。

X-MEN DAYS OF FUTURE PAST
荒廃しちゃった2023年の地球。 とかく映画人は未来の地球を壊したいようで・・・

X-MEN DAYS OF FUTURE PAST
「意識だけ」を50年前に飛ばして危機を避けるため頑張るローガン。 不死身の体質も大変です。

X-MEN DAYS OF FUTURE PAST
左から大きい順に並んでます。 真ん中の人ばっか観てましたけどね!

X-MEN DAYS OF FUTURE PAST
今回はチャールズがプロフェッサーXとして成長する事が物語の核です。


さて、例によって世界的公開よりも遅れを取って日本でもやっと先週末に公開した本作。
もうそろそろ記事アップしても大丈夫かしらん?皆んな観たかしらん?ネタバレしないように気をつけます。
が、相変わらずな画像コメントに私情とおちゃらけが入りますので、予断を避けるために映画を観てから読むことをお勧めします!

前回の「X-MEN: ファースト・ジェネレーション」で60年代を描いていたシリーズは、オープニング一気に戦争で荒廃した2023年へと飛びます。
ミュータント根絶を目的に作られたはずのセンチネルというロボットは、ミュータントをこの世に生み出す原因として人類までも攻撃の対象にしてしまい、地球は滅亡へと向かっているんです。
なんですとーーー?まさか、サイバーダイン社製?!
いえいえ、こちらはトラスク社製。
「ウルヴァアリン:SAMURAI」のエンドクレジット、じっと我慢して観た人だけがご褒美として観る事ができたプロフェッサーXとマグニートの仲良し共演シーンにチラッと出てきた社名を覚えてる人なんてそう居ないか。
あの「え?なんでプロフェッサーと磁界王が?」の謎はここに繋がるのね!
ならあの映画、エンディングだけ観たらいいのでは?いやそんな事、思っても言ってはいけません。


X-MEN DAYS OF FUTURE PAST
73年のローガンの爪はまだアダマンチウムではないんですね~。  ここポイント。

センチネル計画のきっかけとなったミスティーク(ジェニファー・ローレンス)によるボリバー・トラスク(ピーター・ディンクレイジ)の暗殺事件を食い止めるために、ローガンが飛ばされたのは1973年のアメリカ。
ヤクザの用心棒をしていた頃の自分に憑依したローガンはさっそく当時のプロフェッサーX=チャールズ(ジェームズ・マカヴォイ)に会いに行きますが、そこで出会ったチャールズはミュータント学園の運営に挫折し、仲間にも裏切られて傷つきやさぐれて酒とドラッグに能力も消え失せ世捨て人然とした状況。
しかもマグニート=エリック(マイケル・ファスベンダー)はなにやら重罪を犯してペンタゴンの地下深くに投獄中。
なんだなんだ、「ファースト・ジェネレーション」から10年、状況は前回よりも更にややこしくなっとるがな!
やっぱり簡単に物事は進まないわよ!どうするローガン?エリックとチャールズを仲直りさせて未来の地球を救えるの?!


X-MEN DAYS OF FUTURE PAST
色んな逆境に心が折れてヒッピー然としたチャールズ。 お坊ちゃん育ちはこれだから・・・。

X-MEN DAYS OF FUTURE PAST
しょっちゅう磁力を使えない状況で投獄されちゃうエリック。 ふて寝してます・・・。


このシリーズ、歴史的事実とストーリーとのリンクが巧みで、荒唐無稽なSFモノなのにぐいぐいと話に引き込まれます。
今回もベトナム戦争終息時期の世界で、新たなる驚異として標的に上がるミュータント討伐がきっかけで起こるその後のカタストロフを回避すべく、様々なキャラクターが生き生きとスクリーンで活躍する様に釘付けでした。
そして、シリーズに一貫して流れる基本テーマ「マイノリティへの差別と迫害」
「チョコレートドーナツ」観たばかりなわたしにはより、そのテーマの切なさが響きました。
マイノリティである自分に誇りを持ち、姿を偽ることなく権利を求め生きる道を進むエリックたちと、世間と調和して平和的に融合しながら生きる道を模索するチャールズたちの葛藤と決別。
お互いに強い愛情を持ちながらもその考えの違いにより相反してしまうチャールズとエリックの悲劇は観ごたえ充分です。


X-MEN DAYS OF FUTURE PAST
再会したとたんに喧嘩ふっかけるチャールズ。 暴力はいかんよ、暴力は~。

特にフランスへ向かう機上でのチャールズとエリックが感情爆発させるシーンは必見です。
チャールズ : 「なんで僕を見捨てたの?!レイヴンや仲間をいっぱい連れてっちゃて!」
エリック : 「見捨てたのそっちぢゃないか!一番必要な時に姿消しちゃってさ!!」
ローガン : (これ痴話喧嘩???)
前回に引き続きチャールズとエリックのブロマンスをたっぷりと観せてもらえる名場面です。


X-MEN DAYS OF FUTURE PAST
ああ~このファスの表情だけでご飯三杯はいけるわ♡

X-MEN DAYS OF FUTURE PAST
お互いの不満をぶちまけたら、もう後には友情しか残ってない。 チェスでもやろか~。 うん。


X-MEN DAYS OF FUTURE PAST
こちらも久々の再会。 男同士と違って女の恨みはちとしつこいですよ!

今回のセンチネル事件の大きなきっかけになるレイヴン=ミスティーク。
チャールズの過保護から抜け、エリックとの蜜月も終わり、独りミュータントとして生きるために闘う孤独な戦士をジェニファー・ローレンスが可憐に演じています。
前回、家族のようにともに育ち愛していたチャールズの過保護さを疎み、ありのままの自分を受け止めてくれたエリックに身を委ねたレイヴン。
しかし今回、彼女の行動を阻止しようとする二人と敵対した立場に陥ってしまいます。
あくまでも彼女を慈しみ庇護しようとするチャールズと、理想とする目的のためならば非情な決断も辞さないエリック。
タイプの違う二人の男性の間で揺れ動くレイヴンの出した結論とは?? って何だか映画が違ってないかーー?
大丈夫、大体こんな感じです(笑)
どんどんと純粋さを失い人類にとっての「悪」になっていくレイヴンの運命が切ない。
彼女の親(チャールズ)離れと、レイヴンからミスティークへの変節もこの映画のポイントですね。

X-MEN DAYS OF FUTURE PAST
相変わらずダイナマイトバディーなジェニファー。 ミスティークのスピン・オフも企画中とか。 FOX稼ぐね。


みーすけクラスの 「コミック?読んでませ~ん」 な観客もちゃんと引っ張ってくれる、各キャラクターの内面がちゃんと描かれた演出。
あれだけ膨らませた話をちゃんと綺麗に畳んで、着地させ、次回へ繋げたブライアン・シンガー監督の手腕に脱帽です。
過去から未来への流れをとっ散らかる事なく終息させるエンディングにまたもやカタルシス!
上手いわ~ヤラレたわ~な脚本です。
そしてシリーズの根底に流れるマイノリティたちの悲哀が痛切で、それぞれの言い分がいちいち心に響きました。
あのマグニートの演説を観たら、彼について行く!って思っちゃうもんきっと。


X-MEN DAYS OF FUTURE PAST
コスチュームはアレですが、ミュータントとしての誇りを胸に立ち上がるマグニートが素敵♡


パトリック・スチュワートのプロフェッサーは今回も座りっぱで、もっと働けでしたが(笑)
サー・イアン演じるマグニートが共に闘う姿が美味しいし、旧作のキャラ、ストーム、アイスマン、シャドウ・キャット等の活躍はシリーズのファンには嬉しい演出でしょう。
ローガンがただの筋肉ばか扱いだったけど・・・(笑)


でも何と言っても個人的にはやっぱファスとヴォイ先生の共演が何よりも楽しかった♪
これを観るために3年待ったんだもん。で、待っただけの事がありました。
主要メンバーが再会し、融合し、決別し前進するラストはやはり切ない。
何よりも、「X-MEN:ファイナル・デシジョン」で古くからのファンを激怒させたエンディングを修復する事になる展開。
これで次回 「X-MEN: アポカリプス」の下準備はOKですね。

X-MEN DAYS OF FUTURE PAST
新旧チャールズの邂逅。「ええ~?!俺ハゲんのぉ?!」  「むぅぅ、落ち着くのぢゃ。」

X-MEN DAYS OF FUTURE PAST
素敵フェロモンダダ漏れだったファス田ベン蔵氏。 ファッションはアレですが・・・(しつこい)


他にも色々言いたいこといっぱいあるんですけどね~、ネタばれしちゃマズいしねぇ。
競技場にうじゃうじゃ現れたセンチネルがアイアンマンに見えて「ダウ兄どれ?」って思った事とか。
ローガンがエリックにすっ飛ばされるすぽぽぽぽーーん!があの珍作映画「フォーガットン」を彷彿とさせてちょっと笑いそうになった事とか・・・。

まあ、色々言ってますけどね、要はあれもこれもまとめて、モノごっつ~~面白かったって事です!
2回観たけどね、もう1~2回観る勢いです。
凄い映像とストーリー、役者の夢の共演と演技、素晴らしい演出、ファスの魅力がたっぷりと堪能できる2時間ちょい。
大きなスクリーンでぜひ堪能してください。
そして2016年公開の「X-MEN :アポカリプス」を震えて待ちましょう!
あと2年、死んでも死ねない!!


X-MEN DAYS OF FUTURE PAST
次の舞台は80年代。 エリックのファッションが不安ですが・・・。 「これはイケてるでしょ?」 大丈夫、素敵です♡
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