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「インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名も無き男の歌」 ひとり股旅 にゃお~ん

「インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名も無き男の歌」 (2013)アメリカ=フランス

原題/Inside Llewyn Davis
監督/ジョエル・コーエン イーサン・コーエン
出演/オスカー・アイザック  キャリー・マリガン  ジョン・グッドマン 
    ギャレット・ヘドランド  ジャスティン・ティンバーレイク 他

Inside Llewyn Davis


1961年、NYのグリニッジ・ヴィレッジ。
ライブハウスで歌うフォーク・シンガーのルーウィン・デイヴィス(オスカー・アイザック)は、何をやっても裏目に出てばかりの日々。
レコードはまったく売れず、一文無しで知り合いの家を泊まり歩く毎日。
ガールフレンドからは妊娠したことを告げられ、成り行きで預かった猫にも振り回される始末。
冴えない日常から逃げ出すように、ルーウィンはギターと猫を抱えてシカゴへと向かう旅に出る・・・。

Inside Liewyn Davis
子供の頃から続けているというO・アイザックの歌とギターはホンモノ。 歌声に痺れる~♪

Inside Llewyn Davis
この子が可愛くてにゃんこ好きにはたまらないかも。


さて、先週立て続けに2回 「X-MEN FP」 観たら 頭ん中ファスの事でいっぱいなファス田沼ずぶずぶ状態になっちゃって、他の事が考えられなくなってる今日この頃。
ガス抜きに一本映画観とけってー事で6月6日のオーメン日和に楽しみにしていたこれを観てきました。
1960年代初頭のニューヨーク・フォーク・シーンで活動していた歌手、デイヴ・ヴァン・ロンクの自伝をコーエン兄弟が脚色。

Inside Llewyn Davis
 歌でもイケんぢゃないかっってほど見事な演奏。 暗いけどw

冒頭のライブハウスシーン
ギター一本で歌い上げるオスカー・アイザックの声にまず痺れた。味のある枯れた歌声はまんまプロ級。
一曲歌い終わったあと、スクリーンの観客と一緒に拍手しそうな衝動に駆られました。
その歌声でギュッと映画の世界に引き込まれます。
実力はあるのに売れないフォーク歌手ルーウィンのある一週間を哀愁とユーモアたっぷりに描いている本作。
ほんと、特に何も起こらない。
いや、ルーウィンにとってはあれこれ心が折れそうな出来事なんですけどね。
レコード、売れない。
ガールフレンドとちょこっとイイ事したら、妊娠。
行きがかり上預かった猫、逃げちゃう。
冴えないルーウィンの日常をカメラは淡々とフィルムに映し出します。


Inside Llewyn Davis
も~やだ、こんな毎日・・・。   にゃお~~ん。

凹んだルーウィンをオスカー・アイザックが哀愁たっぷりに演じています。
この人、ライアン・ゴズリング主演の「ドライブ」でど~しようもないダメ旦那スタンダード演ってた人ですよね。
別人?っていうほどいい男でビックリした(笑) 髪とヒゲでここまで印象変わるんだから役者って凄いなぁ。
今回のルーウィンもダメダメ振りは似たようなもんですけどね。


Inside Llewyn Davis

ルーウィンの元?ガールフレンド ジーンにキャリー・マリガン。いやぁ、わたしやっぱりこの女優好きだわ~♡
彼女の出す空気感、透明感、観ていて物凄く心地良いんです。
「ドライブ」ではO・アイザックと夫婦役でしたね。今回はルーウィンとは腐れ縁。
ダメダメルーウィンを罵倒するセリフが毒過ぎて笑えた(笑)
それでも気にかけずにはいられない微妙な女心よ~♪
彼女の歌は「SHAME」で証明済みですが、今回も独特な歌声で可憐に歌ってます。


Inside Llewyn Davis

ジーンとデュオを組んでるジムにジャスティン・ティンバーレイク。
ジャスティン歌上手いなぁ、って感心してたら、よく考えたら、もともとコイツ歌手やん!(笑)
うっかりしとりましたわ、インシンクで歌ってたの忘れてましたわ、てか役者してる彼しか知らないもんでね。
今回始めて「おや、この人は意外と爽やかさんなのね」って思ったよ。


今回、コーエン兄弟特有の毒ッ気はおやおや?って思うほどかなり抑え気味。
でも、やはりというか何というか、ジョン・グッドマン演じる謎のジャズミュージシャンとその付き人とのシカゴへのドライブシーンがなんともはや意味分かんないのにクソ可笑しかったわ。

Inside Llewyn Davis
レストランにて・・・  グッドマンさん、口空いてますよ~!!

「ファーゴ」でのブシェミとストーメアのドライブシーンを思いだしました。
延々喋らないストーメアにブシェミが切れて「だんまりごっこしたらお前が優勝だぜ!」とか文句言ってたあのシーン。
ジョン・グッドマンは訳の分かんない話をダラダラ喋り、人の話を全く聞かない。
運転してる付き人演じるギャレット・ヘドランドはほとんど喋らない。喋ったと思うと細切れの言葉ををボソっと・・・。
悪夢だな(笑)
ドライブインのトイレに書いている落書き 「WHAT ARE YOU DOING ?」 はルーウィンの全ての状況に向かって問いかけているようで、可笑しいやら悲しいやら・・・。
今の状況も人生も 「一体俺は何をやってるんだ?」 ってね。

Inside Llewyn Davis
悪夢のドライブ・・・てか、この映像だけで分かるように シュールすぎるわ!!(笑)


たどり着いたシカゴ。
レコード会社のプロデューサー(F・マーリー・エイブラハム)に歌を披露するルーウィンですがね。
上手い。 上手いんだけど暗い!華が無い!でも渋くて味があるんです。
聴き終わったプロデューサー一言・・・

Inside Llewyn Davis
「金の匂いのせん曲だな」    
って、サリエリに言われてどうするよ!!
妥協したら貰える仕事。でもミュージシャンとしての彼のプライドがそれを許さない。
こうやって才能が埋もれていっちゃうのかと、切なかった。


Inside Llewyn Davis
にゃお~~ん 餌はドライな物はうけつけにゃいにょよ~~ん・・・。

色味の無い寒々としたニューヨークの町並みと極寒のシカゴの雪混じりな風景が続き、劇場のエアコンにも震えそうになる所をにゃんこが癒してくれます。
も~このにゃんこがいい顔してるんですよ!
わたしはどちらかというとワンコ派なんですが、この子はむしゃぶりつきたくなるほど可愛かった。
毛艶も良くて、お髭がぴーんとしてて、きっとマティーニグラスに入った半ナマのいい餌食ってますね 間違い無い。


錆た色味の映像にルーウィンの枯れた歌声が流れます。
色々あった一週間、生活を変えようとあれこれ奔走するも結局同じライブハウスで歌うルーウィン。
演奏の終わった彼の後に歌いだすのは若き日のボブ・ディラン。
彼がニューヨークの音楽シーンを大きく変えるのはもう目前。
そんな時代の流れから取り残されそうなルーウィンの紡ぐ音楽が心に切なく響きました。

Inside Liewyn Davis
まあ、ボブ・ディランもこれを↑含む有名なのしか聴いてないですけどね^^;


観終わった後、なんだかライブを聴きに行った後のような感触で。
ジャンルはロックだけど、邦楽で唯一一生付いて行こうと決めてるミュージシャン奥田民生が全国の小さいライブハウスで弾き語りをしていた「ひとり股旅ライブ」を聴きに行った時の記憶が蘇りました。
10年近く前、神戸の老舗のライブハウスで民生のギター一本での弾き語りを聞いた時の感動に似てる。
ルーウィンの生の演奏を間近で聴いたような、そんな気がした映画でした。
曲が頭に響いてしょうがないので、これも Amazon ポチっとな。
切ないけれど、なんだか清清しい。不思議な感触。
スクリーンの大きな音でライブを聴くような映画な体験をぜひどうそ。


ところで民生、今年はユニコーン活動メインみたいだけど。
それもいいけどまたソロで小さいハコでやってくんないかなぁ~・・・。

Inside Liewyn Davis
揺るぎないのだ!! 男だなぁ~~♡♡
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