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「嗤う分身」  不思議な世界感に酔う! ゲロゲロ

「嗤う分身」 (2013) アメリカ
原題/The Double
監督/リチャード・アイオアディ
出演/ジェシー・アイゼンバーグ  ミア・ワシコウスカ  ジェームズ・フォックス 他


嗤う分身


内気で存在感の希薄なサイモン・ジェームズ(ジェシー・アイゼンバーグ)は、周囲からまともに相手にされていない地味な青年。。
想いを寄せている同僚のハナ(ミア・ワシコウスカ)にも何一つアプローチ出来ない日々。
毎日フラストレーションを溜めるのみだったある日、彼とそっくりな新人ジェームズ・サイモン(ジェシー・アイゼンバーグ)が入社してくる。
顔も声も服装もすべて同じなのに、職場では誰一人それに驚く人はいない。
似ているのは外見だけで、性格が正反対なジェームズはその社交性と気転で瞬く間に上司に気に入られ、女性にモテ、サイモンの生活にまで浸食していく。
翻弄されたサイモンはどんどんと追い詰められていくのだった・・・。



早い! もう12月だよ。 『光陰矢のごとし。 少年老い易く、学成り難し』 てか?
っちぇ、年初の目標何も達成できてないにゃ~。 だいたい何目標に立てたっけ? 忘れた。
いっぱい映画観ただけだったな~  てへ♡ いいのかそれで? 
ま、いいや、これ観たかったんだ。
ロシアの文豪ドストエフスキーの著書を、ジェシー・アイゼンバーグ主演で映画化した不条理スリラー。


嗤う分身
「You are in my place」 って、がらがらなのに!  黙って席を譲るサイモンにちょいイラッ

主人公のサイモン・ジェームズは とにかく内気で押しが弱いヘタレな青年。
誰一人乗っていない電車で 「そこ俺の席」 と言われ、黙って席を譲ってしまう弱気な性格。
職場でも存在感無し。社員証を無くしゲートで足止めを食らい、
「勤続七年で毎朝会ってる僕の顔に覚えないの?」 の問いにセキュリティーは、
「お前なんか知らねえな」とけんもほろろ。


嗤う分身
想いを寄せる同僚のハナに、何もアプローチできないサイモン  「ヘ・タ・レ」

ミア・ワシコウスカ演じる同僚のハナに絶賛片思い中ながら、想いを告げるどころか、話しかけるだけで精いっぱい。
向かいのアパートに住む彼女をこっそりと望遠鏡で見て(ストーカーだな)満足しているサイモン。
施設に入っている母親からは仕事中でも愚痴の電話がかかり、しかもその母親にさえも冷たくあしらわれてしまう始末。


嗤う分身
ドッペルゲンガー? 二重人格? そっくりの外見に正反対の性格の彼は 何者なのか?!

日々フラストレーション満載だったある日、同じ職場に新人が入社してきます。
ジェームズ・サイモンは驚く事に自分とウリ二つの外見!
ところが周りの反応は至って普通。
驚き慌て同僚に叫ぶサイモン。 「ねえ、彼と僕を見て何か感じない?!」
同僚は答える 「・・・・別に? 何が??」
「えええええ?? なにそれキモい!みんな僕と彼がそっくりって思わないの?!」
「ん~、言われてみりゃ似てるかな?? でもお前存在感無いから よく分からんな」

えええええ???そんなのってありか?!


嗤う分身
「よ~く見てね?ね?似てない?てか顔同じでない?」 「え~?・・・そう?」


嗤う分身
ぐぬぬ・・・ 誰も分かってくんない・・・


満たされない日常、周りへの鬱憤、それを発散できない自分への嫌悪感。
主人公サイモンの生活する何とも言えない管理された閉塞的な日常は観ているこちらが凹むほど。
そんな時に現れた 自分そっくりのもう一人の自分。
ドッペルゲンガーなのか? 鬱積した自己嫌悪の代償として自らが生み出した幻覚なのか?
その辺り映画は全く突っ込みません。 
あいつはダレ?何者?よりも、それはそれとして受けて、サイモンとジェームズの奇妙なやり取りを映し出します。
ジェームズはサイモンに接触してきます。 優しく、甘く・・・。
内気なサイモンの愚痴を聞き、ハナとの恋の駆け引きをアドバイスし、その代わり会社の仕事で入れ替わったりするジェームズ。
最初はそれなりにジェームズとのやり取りを楽しむサイモンですが、だんだんそれがエスカレートしていき、気がつくと追い詰められ、自分の存在意義が希薄になっていくのに気づく事になるのですが・・・。


嗤う分身
サイズの合わない大きなスーツで いつも襟が浮いちゃってるのが笑える。


初秋に観た ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督のびっくりサスペンス(いやぁ あれはホントに驚いた) 「複製された男」 と被りそうなテーマながら、本作は全く異なるアプローチでもう一人の自分を描いた、かなり不思議な味わいの作品。
サイモンの暮らす不思議な管理社会の情景は全編通して自然の光が一切映りません。
赤や青やセピアに彩られた独特の雰囲気はサイモンの閉塞的な生活と彼の鬱積した内面を表しているのか?
観ていて思い出したのが、ジャン・ピエール・ジュネの「ロスト・チルドレン」やフェリーニの「悪魔の首飾り」の飛行場の場面。 閉塞された空間で起こる不思議な物語っていうか・・・。
でも、あくまでそれは雰囲気が・・・ってだけで比べようがないんですけどね。
住んでるアパートや会社、電車、ダイナー、すべての空間がどこかレトロ。でもちょっと近未来チック?
テレビに映る不思議なドラマ。共産主義を思わす奇妙な管理社会。
どれもこれもザラリとした不穏な手触りを感じる雰囲気で、トリップしちゃいそう。
なんてったってそんな不思議な世界感の映像に流れる音楽が、坂本九の「上を向いて歩こう」やGSの「ブルー・シャトー」だったりするんだよ~これが。
日本人には「ただのレトロな曲」なのが、欧米人の耳には新鮮に聞こえるのか?
オールディーズっていいな~って思うのと同じ感覚かしらん?
不思議世界とクラシック歌謡の組み合わせが何とも絶妙な味わいで、面白かった


嗤う分身
会社主催のダンパ?でじいさんバンドが演奏しております。


そんな世にも不思議な世界感と独特の雰囲気を造り上げた監督はイギリス人の新鋭リチャード・アイオアディ。 
知らねぇぞ、と検索したら、あれ?顔知ってる。
英国で役者してます。 で、ベン・スティラーのおバカSF「エイリアン・バスターズ」(ハリウッドデビュー作)に出てたのを覚えてました。
このイギリス人監督の超個性的な映像に、文字通り翻弄されました。

嗤う分身
ジェシーくんとアイオディア監督。  お顔がチャーミングで覚えてたんだな~。


二役を演じ分けている ジェシー君の演技がさすがの安定力。
「複製された・・・」のジェイクも上手いなぁと思ったんだけど、ジェシー君てば、服装も髪型もすべて同じなのに、ちょっとした仕草や表情、声の出し方なんかで内気なサイモンとイケイケのジェームズを演じ分けていて それが素晴らしい。
ちょっと猫背でおどおどと優しげに話すサイモンが可愛そうで可愛い。
この、「かわいそうでかわいい」っての分かります?? 観てるこちらの可虐趣味に火が点きそうになるんです。
わたしM子なのに・・・(当社比)
しかもそんな可愛そうなサイモンのあれこれ残念な状況がいちいち笑える。
そう、この作品 かなりのブラック・コメディーなんです。サイモンが追い詰められれば追い詰められるほど笑える。 
可愛そうでおかしくて可愛いって どうにかしてくれ・・・。


嗤う分身
自信無さ気にふんわり嗤うサイモン  い、虐めたい・・・。


サイモンが思い焦がれる同僚ハナにミア・ワシコウスカ。
この女優も化けますね~、クラシカルなコスプレ映画から、精神病み系少女まで。
彼女の芯に一本強いものを感じる眼と口元が好きです。
華奢な二の腕と控えめなお胸がコケティッシュで、可愛いな~。
今回演じてるハナ、一見可憐でメルヘンっぽい感じですが、中身は普通な女子です。
あっという間にジェームズの魅力にやられちって、あれっ?っという間に おセックスしちゃいます~。
サイモンにジェームズとの恋の相談をしたりするんですよ、アイタタタ・・・サイモン頑張れよ。


嗤う分身
見た目は可憐~♪  意外とやる事はやります。 ええ、それがなにか?


ジェームズって何者なのか?は 人によって捉え方が色々あると思います。
わたし的には自分の殻を破りたいサイモンの、内面なる悲鳴や怒号の擬人化と考えたら、わりとストンとキたかな。
でもね、正直彼の正体が何なのか?よりも映像の世界感に酔って見入ってしまった93分。
不思議な異空間に流れる音楽と、セピアや極彩色に溢れる映像。
ポップだけれど、レトロで、可笑しいけど悲しい。 そんな不思議な魅力の映画でした。
好みが分かれる、万人受けしない作品かも。
畳みかけるようなラストスパートもトリッキーだし。
女子高生の「え?結局どうなったってこと?」が響くぜ。
でも、みーすけはこれ好き! 好きだわ~面白かった♪


嗤う分身
死にまつわるエピソードが多いのも特徴。 でも暗くないのがいいんだ。


ま~、しかしよくぞここまで独創的で不思議な映画を撮ってくれたものだわ、アイオアディ監督。
長編処女作「サブマリン」観てみたい。
今後 この監督がどんな映画を撮るのか、本当に楽しみです。
今回、自分の嗜好に合う感覚の映画をゲットした時のウキウキを久しぶりに感じました。
映画長い事観てると、何年かに一回 未知の監督作品で「うわ!」ってなる出会いがあるんですよ。 
この感覚って、分かる人には分かるはず! うん。
鳥肌立った映画 思い出すと、「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」 「レザボア・ドッグス」 「恋する惑星」 あ、「キカ」もびっくりした。 そそ、さっき出た「ロスト・チルドレン」はロン・パールマン観たさに行ったのだけど、観て良かったなぁとしみじみ思ったし 「ユージュアル・サスペクツ」は座席を立てなかったし。んで「トレイン・スポッティング」は数日頭で音楽がリフレインしてホント困った。
新しい感覚で脳みそガツンとやられて、しばらく頭の中その映画でいっぱいになっちゃう感じ。
そ~ゆ~映画にもっと出会いたいなぁと思います。
だから映画はやめられない・・・。




っだっはっはっはっ!!! 
今回超マジレビューでしょ? しょ??


たまにはね、初心に戻ってみるのもいいものさ ふふ・・・。


だけどファスは貼っとこっと。
ファスです
ん? やっぱ貼んの?   うん貼る♡
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天邪鬼なので映画の好みも多少偏りありです
毒も吐き、妄想も垂れ流しますが笑って許してくださいませ
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