『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密 』  哀しきモンスター

『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密 』 (2014)イギリス
原題/The Imitation Game
監督/モルテン・ティルドゥム
出演/ベネディクト・カンバーバッチ  キーラ・ナイトレイ  マシュー・グッド
     マーク・ストロング  チャールズ・ダンス 他


The Imitation Game
顔長いなぁ~


英国がドイツに宣戦布告した1939年。
ケンブリッジ大学の特別研究員、27歳の天才数学者アラン・チューリング(ベネディクト・カンバーバッチ)は、ドイツ軍の誇る難攻不落の暗号『エニグマ』の解読に挑むことになる。
英国海軍のデニストン中佐(チャールズ・ダンス)の指揮下、英国郊外のブレッチリー・パークに精鋭達の解読チームが設置される。
しかしチューリングは一人で仕事をしたいとチーム内で衝突してしまう。
チューリングにとって暗号解読は自分の能力を試すゲームに過ぎなかったのだ。
リーダーの天才チェスプレイヤー ヒュー・アレグザンダー(マシュー・グッド)の元、ドイツ軍の暗号を分析するチームを尻目に、チューリングは一人で『クリストファー』と名付けた対エニグマ解読のマシンを作り始める。
チーム内の衝突が続き『クリストファー』の製作費を却下されると、チューリングはMI6のスチュアート・ミンギス(マーク・ストロング)を介してチャーチル首相に直訴、首相から責任者に任命される事に。
1940年、解読は一向に進まない中、新しくチームに加わったジョーン・クラーク(キーラ・ナイトレイ)により、チューリングはやっと他のメンバーと協調、チームが心を通わせるようになる。
しかし、結果の出せないマシン『クリストファー』に見切りをつけたデニストン中佐は、作戦中止を決定。
チームに解散まで1カ月の期限を突き付けるのだった・・・。



チューリング作『クリストファー』 いわゆる一つのコンピューターの元祖です


さて、引き続きオスカー賞レース絡みの作品のご紹介。
当初は昨年初冬に公開予定されていたのに、ずれにずれてやっと日本公開に。
舐めとんか配給会社! うう、愚痴は言うまい・・・ ← だから言ってるって
新婚ホヤホヤ♪幸せの絶頂 ベネディクト・カンバーバッチが主演で話題の『イミテーション・ゲーム』です。



THE・新婚


第二次大戦中、ヒトラー率いるナチスドイツの誇る暗号『エニグマ』を解読し、大戦終息に大きく貢献したイギリスの暗号解読チーム。
その中心人物にしてコンピューターの基礎を創った天才数学者アラン・チューリングの物語。
って思っとったがな!
いや、そーゆー映画なんですけどね。けどね、根底の主題は全然違くて!
なにこれ傑作!
事前情報ほぼ無しで観て良かったー。
最近すっかりこの事前情報nothing状態で観るのがマイ・ブームで。
お勧めだよー、映画観てびっくりするから。
だからこのレビューも未見の方は読まないでね♪ ← 可愛く注意を喚起しておく



ストーリーのメインはドイツ軍の誇る暗号「エニグマ」を如何にしてチューリング達が解読したのか?です。
人間関係が不得手なチューリングがチームの中で浮きまくり、疎まれ、阻害され、危うくクビになりそうになりながら暗号解読マシンを制作する過程が描かれ、「天才理系男子って難しいね~」とハラハラ。



皆ランチ?僕行かない。でもスープ買ってきて。


その戦時中(1960年代)のチューリングと同時に彼が10代の学生だった頃の過去、そしてある事がきっかけで逮捕されてしまう戦後の彼、と3つの時間軸が交互に語られます。
自身を「チューリングおたく」と評する脚本家グレアム・ムーアのオスカー脚色賞を獲得した脚本が見事。
過去と現在を交互に語りながら、きちんと纏まりがあり、決して混乱させず、ちゃんと二時間枠に納めた緩急ある語り口にぐいぐい引き込まれます。
チームが段々と心を通わせ、絆を結び 『クリストファー』 を稼働させる為に一致団結していく過程にどきどきして、作戦中止になるピンチを如何にして乗り越えるか?
連合軍が勝利しているのは周知の事実なんだけど、手に汗握る展開にどきどきです。



彼らはいわゆる一つのIMFか?



しゃくれCHANEL


チューリングの善き理解者ジョーンを演じるしゃくれのキーラさん。
「大根」「意地悪そう」とみーすけの周りで人気の無いキーラですが、わたし好きなんだけどな。
なかなかの好演だったと。
ジョーンとチューリングの心の繋がりは深い。
だからこそ、ちょと哀しい。



お互いに深く理解し愛情あるんだけれども・・・


そんな戦時中のストーリーの合間に学生時代と戦後のチューリングの逸話が入ってくるんですが・・・。
”天才数学者の秘密”は公開前になんとなく分かってたんだけれど。
物語が始まってすぐに「おや、これは?」って気付かされる表現も出てくるので、うん、やはりそーだよね と、思う。
でもこの『秘密』こそがこの映画の本当に語りたい主題だというストーリー。
社会から阻害されるマイノリティの心の叫び、痛みこそを伝えたい映画なのですね。
切ない。痛々しい。泣ける。
本当は英雄と讃えらるはずのチューリングの、その時代故の哀しき後年に激しく心を揺さぶられ、ラストのモノローグでは涙腺崩壊。

堪えきれずの嗚咽。
もー泣けて泣けてしょーがなかった。
歴史の中に埋もれてしまった哀しき天才モンスター。
彼の功績があってこそ、今のコンピューターがあるっていうね。
「ツンデレ」とか邪険にして最近は立ち上げてもいないうちのPC。
邪険にしてゴメンね。
クリストファー2号って名前つけて大事にしてあげるよーうっうっうっ。





大事に使ってね・・・


さて、オスカーノミネートされていたベニーちゃん。
ねーねーベニーちゃん。 
もう、胸を張って「だははは!僕の代表作だよ!」って言っちゃってちょーーだいベニーちゃん!
チューリングの屈折して気難しく、だけど誠実で繊細という複雑なキャラクターの内面を丁寧に流石の演技力で演じていて、いやぁ~みーすけホントにとてもとても感動しました。
正直に言います。ホーキング博士のエディ君、とても素晴らしかったんだけど、個人的にはベニーちゃんにオスカーあげたかった。
あれはきっと僅差だったと思いたい。
時代に翻弄され、個人の思考や嗜好を奪われ、偉業は無かったことにされる主人公チューリングの哀しき運命を見事に表現してました。
バリトンヴォイスも健在。
ベニーちゃん、ホントに素晴らしかった!
映画の代表作無いぜと未知数扱いしてましたが、『シャーロック』の人気先行だけでないって事を、はっきりと証明してもらいました。
エンディング近くの彼の心の叫びに震えるほど感動したもんね。
ありがとーベニーちゃん!



喜怒哀楽が結構激しいチューリング。この泣きの演技が堪らなく可哀想で可愛い



脇を固める俳優たちも美味しい本作。
英国系俳優好きの今回の萌えポイント・・・ふふふ・・・

美しく渋い英国俳優夢の共演なんだってば~!

the imitation game
二枚目ですええハンサムです タラシですが それが何か?


先ずはチューリングと共にチームで追力する おヒューを演じるマシュー・グッドがグッドですね~。
タラシなイケメンのチェスマンがお似合いでした。
この人の瞳孔開きっぱのよーな青い目がさー、美しいやら気味悪いやら、もー!
彼の瞳は『シングルマン』ではイノセント感を溢れさせ、『イノセント・ガーデン』では逆に薄気味悪さ溢れさせたとゆー。



ふふ、僕の瞳に恋しちゃだめだよベイビー

次! 一気に渋いよーーー♡

The Imitation Game
ふふふ、

お次はダンスがスンダのチャールズ・ダンス♪ 
みーすけとお誕生日一緒! だから何?いえ、それだけ・・・。
今回は中佐だよ! 嗚呼素敵~♪ 役は憎々しい~♪ でも美味しい~♪
中佐が憎ったらしいので、観客がチューリングを一気に応援しちゃうんですものね。
こういう役にしっかりした演技力のある俳優をがっちり配しているので、映画がダレないんです。

そーいえば、『ドラキュラ・ZERO』でビルおじさん継承芸風の階段を上りかけたダンスさん。
このキャラ系譜は 『タイムマシン』 のジェレミーさんから脈々と受け継がれているとかいないとか・・・

『タイムマシン』でのあっと驚くキャラの系譜は
ジェレミーさん
わしジェレミー・アイアンズやっちゅーに!  うっそ~ん



『アンダーワールド』で 愛するビル・ナイおじさんに引き継がれ
ビルおじさん
おじさんも色々と頑張ってるんだよ・・・  ビルおじさん(涙)



『ドラキュラzero』でしっかりダンスさんへと
ダンスさん
ま、これもギャラとか契約とかいろいろね、あってね・・・



さてオーラスに 剛さん キターーー!!!!

The Imitation Game

美しき禿げ! 剛さんことマーク・ストロング
要所要所でチューリングを導くMI-6のメンジーズ少将。
したたかにチームを影で操る策士は、チューリングの運命の流れを大きく動かすんですよ。
あんたさー、MI-6ってさーあれよね、諜報部よねーエージェントよねー。
ハマりすぎだったなぁ剛さん。
ボンドやれんぢゃね?
てか将来はMできるんぢゃね?
ピンストライフのダークブルーのスーツが素敵すぎて♡
スッとした長身に引き締まった体とムキムキ過ぎない筋肉とかーー!
あの足の長さと、全身のバランス
ショーン・コネリーが引退して、美しきハゲのフェロモン俳優が育たなかった映画界ですが。
剛さん、貴方はフェロモンハゲの正統な後継者ですよ~♡

The imitation Game

髪?なにそれ美味しいの?
そう、剛さんに髪なんか要らない!
いやあってもいーけど、この美しきハゲの破壊力!
素敵過ぎーー♥


PC繋がりでこちらファスのスティーヴ・ジョブズ。
早く観たいわ観たいのよ。
いー男過ぎ!似てねー!とか言われてるみたいだけど、しゃーねーよ実際いー男なんだもんファス。
似せなくてもいーの。
映画はそっくりさんショーでわ無いのだからね。
ファスの演技を只々我所望す なのです。




あうう!閑話休題!

当時、チューリングだけでなく、多くの人が同じ罪で犯罪者扱いになっていたという英国の歴史を知らなかった。
英国の黒歴史再び。
個人の尊厳について、色々考えちゃいました。哀しい。
とても観応えある作品です。是非劇場で!!



キリッ!僕の実力観てね! 新婚パワー


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『博士と彼女のセオリー』  それぞれの愛の形

『博士と彼女のセオリー』  (2014)イギリス
原題/The Theory of Everything
監督/ジェームズ・マーシュ
出演/エディ・レッドメイン  フェリシティ・ジョーンズ  デヴィッド・シューリス  他


The Theory of Everything



1963年イギリス。ケンブリッジ大学で物理学の天才として将来を期待される青年スティーヴン・ホーキング(エディ・レッドメイン)は、詩を学ぶ女性ジェーン(フェリシティ・ジョーンズ)と出会い、恋に落ちる。
しかし、直後にスティーヴンはALS(筋萎縮性側索硬化症)を発症し余命2年の宣告を受けてしまう。
しかしスティーヴンと共に生きることを決めたジェーンは、2人で力を合わせて難病に立ち向かっていくのだったが・・・。



おお~、やっとオスカー関連の作品のレビューがぽちょぽちょと落とせるようになってきたなぁ。
配給会社さんよぉー、マジ上映遅ぇーーよ遅すぎ!
うう・・・愚痴は言うまい・・・  ←言ってる
今回は並み居る強豪を蹴落とし、若干33歳でオスカー主演男優賞をゲットしたエディ・レッドメイン主演の『博士と彼女のセオリー』です。

ALS(筋萎縮性側索硬化症)という難病を抱えながら研究に励み、現代の宇宙論に多大な影響を与えている天才物理学者スティーヴン・ホーキング博士と、博士を支え続けた妻ジェーンとの半生を描いた本作。
みーすけの頭は超ド級の文系。
そんなわたしが何年か前に 宇宙の不思議や素晴らしさを分かりやすく (←ここ重要) 説明してくれたホーキング博士の番組を見てからすっかり大ファンに。 だから色んな意味ですっげー楽しみにしてましたん♪

で、本作は妻ジェーンさんの自伝を元に映画化されていて、ホーキング博士の功績よりも彼ら夫婦の馴れ初めから結婚、その後の生活がお話のメインなんです。
二人の愛情を描いたラブストーリーには違いはないんだけれど、もっと大きなカテで括られた映画だったという感想。
深くお互いを愛し、大切に想い合っている夫婦愛を描いてるんですけどね、それだけではないあれこれ。
介護とか個人の欲求とか精神論とかに踏み込んでいて、しみじみ考えさせられちゃった。
甘いけれど、どちらかというと ビターなほろ苦い口当たりな作品でした。


The Theory of Everything
英国男子萌え~♪ ピカピカに元気なころのスティーヴン


ケンブリッジ大学の大学院在学中のスティーヴンは将来を有望視された優秀な学生。
そんなスティーヴンはあるパーティーで素敵な女性ジェーンに出会います。
電気が走ったようにお互い惹かれあい恋する二人。
二人のダンスパーティーでのキスはうっとりするほど素敵♡


The Theory of Everything
出会った途端にビビビ♡とキちゃう。 もだもだしてるヒマはない!(尺の問題)


急速に惹かれあう二人。
天才的閃きで教授の覚えのよいスティーヴンは将来も有望視されています。
しかしなんとなく不穏な雰囲気が流れるんですよね。
体がおかしい・・・。
もう、実在の方なのでホーキング博士の病気のことは皆さんご存知のはず。
将来有望な天才に降りかからあまりにも残酷な現実に胸が傷んでしょうがなかった。

症状が出始めたスティーヴンの所作や動きの表現が リアルに説得力あって凄いんですよエディ君。
指が上手く動かずボールペンを取り落としたり、ちょっとした通路でドアにぶつかったり。
黒板に理論を書きなぐるチョークを握る指に力が入らずふにゃふにゃしている所とか、エディくんの細かい演技はホントにリアル。
かなりリサーチしたんでしょうね。
走りながら足がもつれて倒れるシーンは マジで怪我してない?ってくらいの迫力で。
ブロック隣の女性が「ぎゃっ!」って叫んでました。 分かるよ分かる。



握力なくて黒板の字がニョロニョロになって 悲しい・・・


The Theory of Everything
不治の病の宣告を受け途方に暮れるスティーヴン  


短い間でもいい!とハラくくったジェーンはスティーヴンとの結婚を決意します。
彼女に辛い思いをさせたくないと最初は拒否るスティーヴンだけど、二人の愛はお互いを強く求めてしまう。



動かない体でクリケットするスティーヴン 痛々しいぜよ



挙式のシーンはホントに素敵♥


当初は甘甘な感じて二人の結婚生活を描いているけれど、物語の本質はここから。
ラブラブだろうが愛があろうが、病気の症状は進んでしまう。
他人の介護を望まないスティーヴンだけれど、小さな子供二人を育てながら、スティーヴンに献身的に尽くすジェーンは、精神的にも肉体的にもすり減っていってしまうんです。
愛しているけれど、自分自身の自由をボンヤリと求めてしまうジェーンの複雑な心境を細やかに演じるフェリシティ・ジョーンズの演技良かったなー。



介護のエレインの存在に もやもやなジェーン


これはネタバレではないと思うので書きますが、(あ、どうなんだろ?)
ま、いーや、実はスティーヴンとジェーンは離婚しています。
そうなるまでの仮定を、淡々と、しかし突き放さず優しく静かに描いているんです。
ジェーンの伝記がどこまで彼女の本音なのか?事実とどこまでリンクするのか?
それはスティーヴンとジェーンの夫婦にしか分からない事。
でも、スティーヴンの取る決断にはジェーンに対する大きな愛情を感じました。
愛しているからこその決断に、震えるほど感動してしまった。
離れる、離す事が彼らの愛情故の行動だったという結論。
愛には色んな形があるんだなーと、しみじみ考えちゃいました。


うーん、いつになくしっとりと語って終わろう・・・

ってね、思ったけどね!
んっとねー、これを書かずにいられようか。
オスカーゲットのエディ君!



子供達に惜しみ無い愛情を注ぐスティーヴン マジ本人だよこれ


ファンすぎてホーキング博士のドキュメンタリーを永久保存HDDで何度も見てるわたしですが。
エディ君のホーキング博士成りきり演技の凄さに驚嘆だよーー。
だんだん体の自由が効かなくなり、言葉も無くすスティーヴンなのだけど、エディ君のちょっとした目の動きや表情だけで、スティーヴンの心の動きが伝わってきて、うううううーー!
す、凄いとしか言葉が無いぞ。
病人演じた役者にオスカーは甘いとか言われてるけどね、うん、あげたくなる気持ちわかる。 脱帽だもん。
似せるだけでなく、ちゃんと感情がこちらに伝わる細やかな「演技」をしているのでね。
ここまでされたら文句言えないよねー、文句なんかないけどねー。
因みに映画で使われているホーキング博士の電子音声って ご本人が提供されたとか。
どうりで一緒だったわ(笑)



これまでエディ君の映画あれこれ観てるけど、チリっともスイッチ入ったこと無かったんだけど。
今回始めて 「おお!」と思った。
今までは綺麗な子だなぁ ぐらいだったんですけどね。
これぞ 『THE英国男子』 なエディ君が可愛いかったわーー♡
アランニットのベストに眼鏡、ひょろ細い体系で色白そばかすの肌って・・・
うう・・・ 英国理系男子 凄い破壊力♡


The Theory of Everything
くそ 可愛いってばよ!


・・・って書きながら なんとなく気付きました。
エディくんも、もーちょっと歳取ったら さらに素敵になるのでは?って。
初恋の人が(推定3歳頃) クリストファー・リーだったわたしって もしかして老けセン??
殿堂入りダーリンがショーン・コネリーだしなぁ。
でもでもでもファスはぴかぴかな天使だよ! 
んん・・・ヤングではないか・・・(汗)
あ、わたしの嗜好はどーでもいいっすよね! さーせん・・・。
ま、とりあえずオスカーゲットのエディ君の渾身の演技を観てね!


シェイム6
ヤングではないって・・・まーそーなんだけどさ・・・
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『王になろうとした男』 炸裂!ロマンと男気臭!

『王になろうとした男』 (1975)アメリカ
原題/The Man Who Would Be King
監督/ジョン・ヒューストン
出演/ショーン・コネリー  マイケル・ケイン  クリストファー・プラマー 他

王になろうとした男

1880年代、イギリス統治時代のインド、ラホール。
北極星新聞の記者 キプリング(クリストファー・プラマー)の元にひょんな事で知り合ったフリーメイソンの同胞ピーチー・カーナハン(マイケル・ケイン)が訪れる。
以前とはすっかり様変わりし、別人のようにボロボロになってしまったピーチーは、親友ダニエル・ドラボット(ショーン・コネリー)と共に体験した数奇な物語を語りだす。
ダニーとピーチーはヒマラヤの奥地、神秘の国カフィリスタンに赴き、その地で王になろうと企んでいたのだ。
幾多の危機を乗り越え、現地に辿り着いた二人。
偶然の導きでダニーはアレクサンダー大王の息子と勘違いされ、神として崇められるのだった・・・。


王になろうとした男
何気に名優揃いの豪華キャスト


王になろうとした男
誰?マイケル・ケインだってば!  俺の俺の俺の話しを  聞け~~♪


王になろうとした男
なんか色々とむんむんな頃のショーン・コネリーと下まつ毛ばりばりのマイケル・ケイン 


pu-koさんところで、みーすけの殿堂入りダーリン♡Sir.ショーン・コネリー主演 『風とライオン』 の記事がアップされていて、ムラムラとショーン熱がヒートアップさ!
70年代中期~のショーン・コネリー マイ・ベスト3、『風とライオン』 『ロビンとマリアン』 そしてこれ。
ラドヤード・キプリングの短編小説を名匠ジョン・ヒューストンが監督。
男気とロマンと、ショーンのフェロモン溢れるスペクタクル・アドベンチャーの傑作 『王になろうとした男』です。


王になろうとした男
なんだかも~ 毛穴全開でとにかく濃い!


元イギリス駐屯兵のダニーとピーチーは胡散臭い詐欺仕事で日銭を稼ぎながら、上にのし上がるチャンスを窺ってます。
イギリス人、そしてフリーメイソンとしてのプライドを持つ彼らは、落ちぶれてイギリスへ戻ることを良しとせず、一花咲かせて凱旋帰国を!と。
そこで彼らが考えた事はなんと、ヒマラヤの奥のそのまた奥地にある秘境カフィリスタンへ赴き、そこで王になろうというとんでもない計画。
野望が叶うまで酒も女も断つ!と宣言。 同じフリーメイソンのキプリングを立ち会わせ、誓約書に署名した二人は一路カフィリスタンを目指して旅立ちます。


王になろうとした男
酒も女もダメだお!   マジぃ?  マジだ! 


王になろうとした男
インチキ占い僧に化けてます 怪しすぎ


冒頭キプリングがピーチーに出会うきっかけも犯罪絡みだし、素行のよろしくない二人だけれど、ぱっかんと開けっぴろげで憎めない、愛すべきキャラなんだな~。
彼らの無謀ながら大胆な行動はすんでの所で悉くラッキーへ転びます。
まるでそれは幸運の女神を引き寄せたかのように。
カフィリスタンへ辿り着くまでのエピソードはわりとさくさくっと語られるんだけど、ダニーとピーチーの仲の良いやり取りがなんとも心地よいんだな。
未開の、西洋文化など全く届かない土地で、西洋風の軍事訓練を施し、規律を守らせ事実上の統治者になろうと奔走するダニーとピーチー。
孤軍奮闘する二人は、少年が与えられたおもちゃに夢中になるような幼さが(見た目はおっさん)垣間見えて、あ~男のロマンなのねぇぇっっ・・・。
なんだけど、けど、よく考えたらこれって当時の帝国主義の分割統治そのものぢゃんってね。
その辺りを皮肉ってるのかもしれねーなーなんて、子供の頃テレビの初見時には全く分かんなかったけどね!


王になろうとした男
わっちゃわちゃしてます   わちゃわちゃ


王になろうとした男
二人の仲良さ感がスクリーンから溢れてグッドです♪


本作、モロッコで撮影したらしいんですが、未開の地を旅する二人を追うカメラが荒涼とした大地や、砂漠、吹雪の雪山を映し出し、スケール感凄い。
ジョン・ヒューストンはこの原作を昔から映画化したかったらしく、シーンのそこここから監督のうきうき感が感じられます。
それに、コネリーとケインの極上のバディー感が最高! 
二人の仲の良さがスクリーンから溢れていて、撮影現場も楽しかったんだろうなぁなんて想像。
大冒険で痛い目にあっているのに、どこか飄々としている彼らの 「You go, I go 」 な友情がとてもいー感じ。
特にマイケル・ケインのピーチー。
どこか人を食ったような策士なのに、可愛げのある愛すべきキャラのピーチーは、ケインさんの軽妙な演技の賜物。
熱くなりすぎるダニーをカバーしながら旅を進める要。

王になろうとした男
二人とも いー顔♪  衣装も凝ってるなぁって思ったら、イーディス・ヘッドでした。


物語の大きなキーになるのが『フリーメイソン』と、シンボルとして使われるアイコン 『プロビデンスの目』。
キプリングに出会ったきっかけも、ダニーが讃えられ登り詰め、そして運命を翻弄されてしまうのも、全てにこの三位一体を表す目玉のアイコンが関わる事に。

これこれ 



フリーメイソンの 証っす!

現実的な感覚を失わないピーチーと違って、ダニーはちょっと勘違い野郎。
それだけロマンティストって事なのか、おバカなのか。 おバカなんだなw
目的達成まで我慢! と誓約書にサインしたタブーを侵すことで幸運の女神がそっぽを向いてしまうのに!
観てて ヤバいよヤバいよーってハラハラするんですが。
ラッキーの積み重ねを運と取るか、偶然と取るかで人生観変るよなー。
見果てぬ夢を追いかけた男達の天辺から地獄への運命。 なんとも皮肉が効いてます。


王になろうとした男
ダニーの運命を翻弄する女にマイケル・ケインの実の奥様シャキーラさん  エキゾチックやのぉぉ


王になろうとした男
お、俺のせいで ゴメンねゴメンねゴメンね・・・


ぶっちゃけダニーのせいでピーチーまで痛い目に合うんだけど、「ゴメンね」って謝るダニーをピーチーが最後まで一言も責めないのが何か泣ける!熱い!
二人の友情と信頼の強さがいーです。
吊り橋の上で歌うダニーの姿を見つめ、嗚咽しながらも唱和するピーチー。
おおおお~!好きだー!バディ・ムービー!です。
物語としては残酷な結末なんだけど、どこかカラッとドライで陽気な味わいがある不思議な魅力のある映画。
おとぎ話を読み聞かせしてもらったような手触りというか。
インディー・ジョーンズが制作される遥か昔に こんなロマン・アドベンチャー映画があったのです。


王になろうとした男
わし王様    冷静に冷静に・・・




うっ、潔い後頭部! 男気だぜ!


ショーン・コネリーの作品の中でも特にお気に入りのうちの一本なんだな~これ。
007シリーズで一躍世界的なアイドルになったショーンが、イメージの固定化を恐れシリーズを降りて以降、しばらく低迷していた事はファンならずとも周知の事実・・・なはずなんだが(笑)
ボンドのイメージを払拭する為に色々とトライするものの、なかなか映画が当たらない。
当時の観客は、やはりかっこ良くてお洒落な007のイメージを求めてしまってたんでしょうね。
そんな中ショーンは役者として幅のある事を証明したくて、実験的な映画やボンドのイメージとかけ離れた役等、色々と挑戦します。
もちろんヅラも外して薄くなった頭頂部を晒すのも厭いません! 
この頃以降のショーンはよほどの必要性が無い限りズラ無しで演じてます。 
意地だな。
色々と精力的に取り組んでいた彼が文字通り復活してくるのが本作辺りの70年代中頃以降。
彼の役者人生の第二のピークの始まりと言って過言ではないでしょうね~。
で、そのあとまた低迷するんだけどーー! その話はまた今度!


王になろうとした男
禿げでも皺でも溢れる魅力♡ 幼き頃からのみーすけのアイドル☆


さして年齢の違わないショーンとマイケル・ケイン(3歳違い)。
ケインさんがまだ現役で頑張っている一方 ショーンが引退して久しいです。
穏やかなバハマで奥様と生活しているけれど、年に数回御夫婦でニューヨークを訪れているようで、昨年も街中を散歩する姿がパパラッチされてました。
ただテニス観戦をする写真が、急激におじいちゃんになっていてちょっとショック・・・。
でもお元気で過ごされてるのならば、いーや。
彼はいつまでもみーすけ永遠のアイコンですからーー♡
じじい好き? ええ、そーです それが何か?


王になろうとした男
仲良し♪


で、俺は??? って、やっぱりファスも好きよーー♡

ファス!

もぉぉぉぉぉ!!あの島国近辺の男たちってば!!
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『ラブストーリーズ コナーの涙/エリナーの愛情』 なんでやねん?byコナー

『ラブストーリーズ コナーの涙/エリナーの愛情 (2013) アメリカ
原題/The Disappearance of Eleanor Rigby : Him :Her
監督/ネッド・ベンソン
出演/ジェームズ・マカヴォイ  ジェシカ・チャスティン  キーラン・ハインズ  イザベル・ユペール  ウィリアム・ハート 他


The Disappearance of Eleanor Rigby


コナー(ジェームズ・マカヴォイ)とエリナー(ジェシカ・チャスティン)の夫婦は幼い我が子を失う。 そして・・・

『コナーの涙』
情緒不安定だったエリナーが姿を消したのはある日突然だった。
息子の死から半年経っても哀しみが癒えず、鬱々とした日々を送っていたエリナー。
ふたりで悲しみを乗り越えようと傍で支え続けたコナーの言葉は彼女に届いていなかったのだ。
エリナーとの日々を取り戻そうと彼女の行方を探し続け、ようやく探し当てたコナーだったが・・・。

『エリナーの愛情』
コナーと暮らしたアパートを出たエリナーは実家に戻り、聴講生として大学に通い始める。
結婚生活を無かった事にして、頑なにコナーを拒絶するエリナー。
しかし、ふと思い出すのは彼と過ごした楽しい日々。
新しく自分の人生を見つめようとするが、コナーへの消えない想いが溢れだすのだった。


The Disappearance of Eleanor Rigby
一組のイチャラブカップルが・・・    一緒に食い逃げしよう♡ ←マジです


The disappearance of Eleanor Rigby
心がすれ違っちゃって   何で?どーして?   女々しい  


The Disappearance of Eleanor Rigby
こーなる・・・  ちょっおま、話聞けよ!  離せっちゅーの!


The Disappearance of Eleanor Rigby
そして・・・  想いが再生する    の?


え~、当ブログで さんざんイジりたおしてる ヴォイ先生ことジェームズ・マカヴォイ
そのうち然るべき所から正式なクレームでも来やしないかしらと、ちょっとヒヤヒヤ。
いえ、大概な扱いしてますが、わたし彼の大ファンなんですよ! 
好きな子をイジメたいってあれです(多分)

今回はそんなヴォイ先生とジェシカ・チャスティン主演の本作。
一組の夫婦の別れから再生を 男の目線、女の目線という二部構成で描いてます。
pu-koさんのアメリカ情報によると 正式には『Them』 という三本目があり、『Him』 『Her』 『them』 の三部作らしい。
日本では 『Them』 公開しないのか、しろよ。 


The Disappearance of Eleanor Rigby
二人の間の距離はコナーの想像以上に離れてる


子供を亡くした夫婦。 その事をきっかけにして夫から心が離れる妻。
妻の気持ちが理解できずに追いすがる夫。
二人の別離から再開までを、まったりどんより描いてますが、んん・・・。
「なんでそこまで?」 なエリナーのコナーへの拒絶感が分かんなかったんです。
ねえ、コナーの何がそんなにダメなの?って。
ちゃんと二本観たのに。
二部作のコナー側から観たので、エリナー側を観たら分かるのかなって思ってたんですが。


The disappearance of Eleanor Rigby
エリナーを尾行して、コナー ストーカーと化すの図


うん、夫婦の事だ。 色々あると思う。 もだもだしてる。
夫婦の事は夫婦にしか分からないと言われたらそれまでだ。 
正直コナーは仕事に関して少々甘い考えを持ってるようだし(でも彼なりに頑張ってる)、日々の忙しさで子供を失った現実から目を背け正面から取り組まなかったかもしれない(でも妻を想いやってる)
そーゆー事に愛想をつかしたエリナーの心が彼から離れてしまった。
うん、そうだね、そうだとしよう。
情はあるけれど、そこから先にはコナーを立ち入らせないように壁を作るエリナー。
彼女の鬱な煮え切らないもだもだを延々見せられ、正直疲れました。


The Disappearance of Eleanor Rigby
もーほっといて欲しいエリナーと しつこく追っかけるコナー


飲んでた時に友達が言ってた事で 「おお!」 と思ったのだけど、恋愛感情の保存の仕方に関しての男女の違い。
女性脳の恋愛感情の保存方法は”上書き保存”。
一方男性の脳は”フォルダー保存”。
次が出てくると わりとスパっと気持ち切り替えができる女(一般的にね)。 上書きされて前のは消えちゃうから。
方や男はフォルダ保存で情報が残ったままだから、何かをきっかけで過去の記憶が蘇りグジグジ・・・。
男女の恋愛観の違いのあるあるでした。



もう、うちの嫁 なんやよう分からんわ・・・  


The Disappearance of Eleanor Rigby
正直わたし的には終わってんのよね


エンディングで今後また二人が再生していくであろう・・・系終わり方をしてたけど。
二人の再生があるかどうか、本当の所はわかりません。
お互いに戻りたい気持ちはあるのでしょうが、ここまで拗れた関係をまた一から積み上げていけるの?ってちょっと思いました。
エリナーは自分探しから戻りすっきりしてるけど、もしコナーに次の女性がいたらどーすんのあんた?とかね。
超モヤモヤしちゃって、凄く脳みそが疲れちゃったよ~ どよん。
夫婦の事は夫婦にしか分からないってことかなー。 んなこと言われても・・・


The Disappearance of Eleanor Rigby
『幸せな結婚』 の先にある日常、 そこからが大事ってことで


三部作である残りの 『them』 を観たらストンと来るのか?
日本では公開しないのか? だから しろよ。 
何だか、「なんでやね~ん?!」 って一生懸命エリナーを追い続けてるコナーが気の毒だった。
これはわたしがヴォイのファンだからかな。 
エリナーの事なんか吹っ切って、さっさと次行っちゃいなよ YOU!って何度もジャニーさん入ったわ。
男性はこれ観てどう思うんだろう? 知りたい。
女性もどうだったんだろう? 超知りたい。


The Disappearance of Eleanor Rigby
もだもだして、事故にまであっちゃうコナー  あ、だいじょぶです全然。


ところで、二作品で同じシーンなのにちょっとした行動やお互いのセリフが微妙に違う箇所があるんですよ。
これは二人の主観の違いを表したいんだろうな と推測。
キスを先に仕掛けたり、セックスで積極的に誘う方が違うんだよな~。
どっちがより盛ってんのか、お互いの受け取り方が違うのねって、面白かった。
同じ状況で発したセリフが違う言葉だったり。
これって、言葉は同じはずなのに、伝わり方が人物によって違うって事ですよね。
大切な言葉の本当の意味が伝わらないとしたら・・・。
うおおぉぉぉ、なんか切ないなーー。 って、そんな映画でした。



The Disappearance of Eleanor Rigby
ヴォイ はみご~
 

ネッド・ベンソン監督とジェシカ・チャスティンは以前恋人通しだったとか。
元カノ元カレで映画作れるって、よほどの友好的別れ方だったのかな。
情けないほど追いすがるコナーの行動が監督のマインドにダブって、ちょと笑える。


The Disappearance of Eleanor Rigby The Disappearance of Eleanor Rigby
ベリーショートが超キュート♪   「おっぱい触らせろ」 とかではありません


余談ですが、コナーをふっ切ってからのジェシカのファッションがマジ可愛いーの!
ボーダーニットにひざ丈短パンとか、バレーシューズの使い方もキュート。
で、このベリー・ショートが堪らん♡ 短いの好きなんです。
で、ついつい影響されてバッツリ髪切ってしまった。
ええ、もちろんジェシカになれませんがね! 気のもんだよ っけ。


The Disappearance of Eleanor Rigby
あんた無理でしょ?    ・・・し、知ってるもん・・・


さて、マカヴォイです。
ここ最近 ゲスヴォイ、病んヴォイ、ヒッピーヴォイと癖のある役が続いてたヴォイ先生。
久々に等身大の男性を演じてました(女々しいけど 笑)
妙にアップのアングルが多いので じっくり御尊顔を拝見しましたが・・・。
ファンの皆さま!久しぶりのハンサム・マカヴォイですよー♡♡
ブルーの瞳にうっとり惚れ惚れしたなー。 声も喋り方もやっぱいいよねー。
ハンサム・ヴォイ降臨ですよ!
なんだろうか あの島国近辺の男たちってば!!
きーーーー!なんで日本にはファスやヴォイがいないのぉぉぉぉ??!!
日本だから?
デスヨネーー。


voy
やるときゃやるもん!   だって男の子だもん!
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tag : ジェームズ・マカヴォイ

『君が生きた証』 びっくりしたなーもー!

『君が生きた証』 (2014) アメリカ
原題/Rudderless
監督/ウィリアム・H・メイシー
出演/ビリー・クラダップ  アントン・イェルチン  フェリシティ・ハフマン  ローレンス・フィッシュバーン 他

rudderless



やり手の広告宣伝マンのサム(ビリー・クラダップ)は、大学生の息子ジョッシュを銃乱射事件で亡くしてしまう。
仕事を辞め、ボートハウスに引きこもり、日雇いの塗装工をしながら荒んだ生活を送るサムは、別れた妻から音楽好きだったジョシュが残したという歌の歌詞とデモテープを受け取る。
曲を聴いたサムは自分の知らなかったジョシュと出会い、また彼の心に触れたように感じる。
とうとうサムはジョッシュの遺品のギターを手に、地元のライブバーのステージで飛び入り演奏するのだった。
そこに居合わせたロック青年のクウェンティン(アントン・イェルチン)は曲に感銘を受け、一緒に演奏しようとサムを勧誘。
当初断るサムだったが、クウェンティンの押しに負け2人はとうとうバンドを結成することになるのだが・・・。


どーも! 最近友達に 「サスペンスも悲しい映画も全部コメディかと思うわ」 と言われ、ブログの方向性にちょっと悩んで・・・ません! 方向転換はりーむーです!な、みーすけです!

今回は「ファーゴ」や「マグノリア」などでお馴染みの役者、鼻の下の長いウィリアム・H・メイシーの初監督作品。
亡くなった息子が残した楽曲を演奏する父親と、その楽曲に魅せられたミュージシャン志望の青年の交流を通じて生まれる感情や心の再生を描いたドラマ。
「ふーん、わりとありがちな話ぢゃね?」 だけど、主演のビリー・クラダップに惹かれて観賞。
あいや~これメイシーさん、鼻の下が長いだけでは無かったね!
役者の監督作とバカにするなかれ。見応えある重い作品でした。


rudderless
鼻の下長いのは関係ないでしょーー?!  だって長いんだもーん。


ビリー・クラダップ演じるサムは、広告業界でバリバリ働くやり手の宣伝マン。
大きな契約をゲットしたお祝いに大学生の息子ジョッシュをランチに誘います。
しかし約束の時間に息子は現れず、文句の留守電メッセージを入れるサムがダイナーのテレビで見たのはジョッシュの通う大学で起こっている銃の乱射事件の映像。
事件で息子を失ったショックで通常の生活が送れなくなるサム。
2年後、仕事を辞め、湖のボートで生活し、仕事は日雇いの塗装工。
そんな彼の元に離婚した妻が現れジョッシュの遺品であるデモテープと作曲ノートを置いて行きます。


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ビシーーーっとスーツでキメてたのに



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2年でよっれよれ


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ボートにジャワーがないので、地元の公衆シャワーの常連さん


元々は音楽好きなサムの影響で音楽を始めたらしいジョッシュ。
元妻が置いていったデモテープを何気なく聞き出したサムは、自分の中に閉ざされていた息子を感じるんですね。
サムが理解できなかったジョッシュ、知らなかったジョッシュ。
デモテープから流れる歌声に、初めて息子の心に触れたように感じるサム。
やがて地元のライブバーでギターを爪弾きジョッシュの楽曲を歌い出します。


rudderless
クラダップってば 歌上手いんだわ!


緊張からベロベロに酔っぱらっての演奏。 ところが観客の中にいた青年がサムの演奏した曲に惚れ込みます。
シャイなロック青年のクエンティンに、こちらも歌が上手くてびっくりの 『スター・トレック イントゥ・ダークネス』や 『オッド・トーマス』 の童顔アントン・イェルチン。


rudderless
童顔だけど、M字剃りこみは意外と over30ばりだね~ ふふ・・・


楽曲に惚れ込んだクウェンティンは足蹴くサムのボートを訪れ一緒に演奏しようと誘います。
とうとうサムは押し切られ、クウェンティンとバンドを組んでライブバーで演奏する事に。


rudderless
押しかけてきたクウェンティンとのセッション  音楽がサムの心を癒しだし・・・


彼らの演奏はあっという間に人気を博し 『RUDDERLESS』(舵の無い船)というバンド名でライブバーでレギュラーの座まで射止めます。
単純に喜ぶメンバー。
実は息子の楽曲だと打ち明けていないサムは複雑な心境ながら、閉ざしていた心がいつしか綻び、久方ぶりに笑顔を浮かべ喜びを感じて生活している事に気づきます。
逆に人気が出れば出るほど『盗作(っつーか名義人違い)の作品が表に出ていーの?』ってハラハラするんだけど。


rudderless
だんだんと表情が明るく柔らかくなるサムに心が和む~ クラダップ渋い~♡


rudderless
ノリノリステージ! いや~、聞き応えある演奏と楽曲だよ!


で、ああ~やっぱりな! ある日、ラダーレスにロックフェスへの出演依頼が舞い込むんですよ。
人気もそこそこ出てきて、楽曲もいいし、下手したらメジャーデビューとか?!と盛り上がるクエンティン達とは逆に、「出演しない」と断るサム。
作者を誤魔化している以外に、ジョッシュの曲は人前で演奏してはいけない別の理由があったのでしたが・・・。


rudderless
人前で演奏できねぇぇのぉーーー♪♪



音楽を通し、始めて息子を肌で感じる事で、生き生きとしてくるサムにこちらも心が軽くなります。
静かだけど確かな演技をするクラダップのヨレ加減がいーんだなこれが!
そ、今回の主役ビリー・クラダップです!
彼の名を聞いて、 「あ、あの人ね」ってすぐ分かる人って100人中何人いるかなぁ?
どっちかってーとカメレオン系なりきり役者? ん~、でも別に外見は変えない。
官僚とか、上司とか、誰かの旦那、息子。 悪役もしてるけど、アクが無いからか、大きな映画に出てるのに
「あれ?出てた?」 って印象みたいで・・・。
けど、わたしこの人好きでね(出たよ ピンポイント・ファン)
ファスとかを「好き♡」ってのとはぜんぜん違くて、観た映画にたまたま助演で出てると 「あ!クラダップ♪」みたいな。


rudderless
あ~、なんだか捨てられた子犬みたいな目が可愛い♡ キュンってしちゃった・・・


心を閉ざした男が音楽を通して再生していく姿がイキイキと描かれていて、クラダップがグッジョブだし、いーわー。
ただね、ぶっちゃけね、広告媒体でばりばりやってた男が、息子を亡くした事で人生棒に振ってしまうという途中までの展開に
「そりゃ大変だけどさ、そこまで豆腐メンタルって・・・」 と少々強引つーか、安直な展開に 「ふーん」 って演出ちょっと甘いなメイシーさん。って思ってた。
うん、息子の音楽を自分で演奏することで、亡くなった息子の心に触れて自分も再生するって展開。
ありがちだよね。 でもクラダップの演技がいいから沁みるな なんてね。
と・こ・ろ・が・ね・・・。
ごめんね鼻の下長いメイシーさんよ。 ありがちな生ぬるい演出では無かったのね!!


rudderless
っちょ、待てよ! びっくりするじゃん! 


うえええええぇぇぇ??!!
後半驚愕の展開だったんだよねーー!
ネタ振りというか、前半に 「?」 だった事が、ストンと落ちて 「うわ!そうか」 という展開。
知る前と知ってからとで、映画の印象が180度変るんですよ。
これね~、グダグダ書くとネタバレになるんで、とりあえず観て欲しいな。
冒頭から感じている「ん?」な出来事、サムの転落人生、離婚した妻のイミフな言動の理由がわかって
あーーー!! そっか、そうだったのか!! ってなった。
あーびっくりした。
音楽と、心の再生と、ちょっとサスペンス的要素ありで、重く暗い面に言及した作品。
観てね。


rudderless
色々思うところはあるけど、親の愛に関して深く思いを馳せてしまった


で、ビリー・クラダップですアゲイン(笑)
最初に気になったのがブラピ主演の(正式にはジェイソン・パトリックかな?) 『スリーパーズ』 
幼馴染の四人の少年が成長したうちの一人、殺人を犯すトミーを演じてたクラダップ。
痩せて、目だけがギョロギョロして、超やばジャンキー! なのに頬笑みが天使で 「あ♡」と思った。
その後も二~三番手の役どころでちょこちょこ見かけてましたが、『あの頃ペニー・レインと』 のギタリスト ラッセル!
この役、カッコよくて情けなくていーわー♪
んで、個人的に大好きなのが 『ビッグ・フィッシュ』 で夢想家な父親に反抗する息子ウィル役。
これ観たときにね、「あ、わたし クラダップのファンだ」 って実感した。
クラダップ初心者の方、上記 三作品観てほしいな。
役によって醸し出す空気感がいかに違うかよーく分かりますよ~。


rudderless
どうも無精ひげでヨレヨレの方がセクシーな気が・・・


スーツピシッとキメてるハンサム・クラダップもいーんだけと、髭とか髪モシャの方が個人的にツボで・・・
マーク・ラファロしかり、『小汚いおじさんLOVE症候群』 かなぁ。
って今に始まったことではないか(笑)
ファスが別格って事~・・・。


fassy
イェーーイ別格!
『フランク』DVDもーすぐ発売! 買えよ!!
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