『サードパーソン』 巧妙でトリッキーなストーリーに酔う ※ネタバレ

『サードパーソン』「2013」イギリス=アメリカ=ドイツ=ベルギー
原題/Third Person
監督/ポール・ハギス
出演/リーアム・ニーソン  ミラ・クニス  エイドリアン・ブロディ  オリヴィア・ワイルド  
     ジェームズ・フランコ  マリア・ベロ  キム・ベイシンガー 他


Third person


『クラッシュ』のポール・ハギス監督による恋愛ミステリードラマ・・・とでも言いましょうか。
公開当時うっかり観逃して「ムッキーーー!!」ってなってたのをやっと鑑賞。
パリ、ローマ、ニューヨークを舞台に3組の男女の愛や痛み、心の再生や希望、それぞれの結末。
『ミリオンダラー・ベイビー』の脚本家としても知られるポール・ハギスの紡ぎだすストーリーは実に巧妙、そして深く心に響いて・・・。
いやぁぁぁぁ、久々に観応えのある映画だったっす!
トリッキーな物語からいきなり真実が見えた時の鳥肌の立つ衝撃ってば手羽!!
ああー、大きなスクリーンで味わいたかったよ。

んーさて、映画で語られるのは3組の男女の物語。

1)フランス、パリ。
ホテルで新作を執筆中のピュリツァー賞作家マイケル(リーアム・ニーソン)
彼にはアンナという愛人(オリヴィア・ワイルド)がいる

Third person
始終イチャコラな不倫カップル   援交にもちょと見える年齢差


ホテル暮らしで新作を執筆中のマイケルだけれど、なかなか筆が進まない。
そんな間にもアンナが部屋へ訪れて、なーんか大人の駆け引き的な恋愛を楽しんでるんですね。
駆け引きしてるわりにはお互いかなりイチャイチャ♡ 


Third person
「彼女はいるの?」 始終不幸顔な妻(キム・ベイシンガー)


電話でマイケルと話す妻はアンナのことを既に知っているようなやり取りがあって、
「ああ、この夫婦はもう壊れてしまってるんだな」という雰囲気が窺えます。
マイケルはアンナの事を浮気でなく本気で考えているようです。
で、一方アンナ。
電話で妻と喋るマイケルに嫉妬して電話番号のメモを隠したり、拗ねて喧嘩をふっかけたりする。
マイケルに対する気持ちはホンモノであるというリアクション。 なのに、何故か不穏な行動を取るんです。
”ダニエル”って名前の誰かしらからメールがちょこちょこ落ちる。
ん?ん?なに??
この謎なミステリー感で、ただの不倫カップルの話が面白くなるんですよ。


Third person
若い恋人とラブラブでおじさん頑張ってます。


Third person
戻ったらマイケルからの白薔薇が部屋いっぱい・・・



2)所変わってイタリア、ローマ。
アメリカ人のスコット(エイドリアン・ブロディ)は仕事で訪れたローマで英語が通じなかったり、ちょっとイライラ。
そんな時バーでロマ族の女性モニカ(モラン・アティアス)と出会い心惹かれるスコット。
下手なナンパに最初は適当に受け流すモニカですが、お互い小さな子供がいることが会話のきっかけになります。
そこへ一本の電話がかかり突如モニカは店を飛び出してしまう。
残されたスコットが帰ろうとして、慌てたモニカがバッグを忘れていったのに気づきます。


Third person
ナンパしたくてウズウズな 鼻の曲がったスコット(てゆーかエイドリアン・ブロディ) 


Third person
スコットのウズウズに気づいたモニカは・・・


バッグの置き忘れがきっかけで再会するスコットとモニカ。
しかも彼女の幼い娘が誘拐されていて、取り戻すのに大金が必要だと話がキナ臭い方向に。
巻き込まれる形でモニカを助けることになるスコット。
正直モニカの態度はどこか胡散臭いし、おいおいスコット騙されてんでない?って観ながら感じる。
で、どうもスコットも「これは・・・」ってそれをフワッと承知致してる節も見られる。
ところが、何故かスコット、一目ぼれとか、恋愛感情を抜きにして彼女を助けようと行動する。なぜ?
スコットの過去が徐々に明らかになった時に、”もしかしたらそうかな?”と思いながらも、おお・・・ってなります。
まあそれは観ていただくとして。


Third person
心配で駅で添い寝してあげるってか! 紳士!


Third person
あ、イタシちゃいますか、そーですか


3)アメリカ、ニューヨーク。
元女優のジュリア(ミラ・クニス)は離婚した夫リック(ジェームズ・フランコ)と息子の親権を争っていて、裁判費用のためホテルのメイドとして働くことになります。
事故で息子が命を落としかけ、しかもジュリアが故意にやったのでは?と疑われた経緯があり面会もままならない状態。
このジュリアという女性、かなり豆腐メンタル、もしくはちょっと病み入ってる。
以前ソープドラマ系の女優だったけれど出産の為に辞めていて、きっとそれも心の澱になっている。
子供の事故の事もあり、離婚弁護士テレサ(マリア・ベロ)にはカウンセリングを強要されていて、子供との面会には規制が掛かって会えない。
愛する息子に会いたい、会えない。
八方塞がりで追い詰められているジュリア。


Third person
追い詰められたジュリアをミラ・クニスが大きな目で好演


一方、息子を引き取り恋人と三人で暮らしているリック。
アーティストとして成功しているリックは、息子を引き取り幸せなはずなんですが、接し方が分からず悩んでいる。


Third person
天使の微笑みキターー ジェームズ・フランコの!! 


事故か故意かは分からないけれど、息子が死にそうになった原因はジュリアにあると、頑なに面会を拒絶するリック。
運の悪い事に、接見の場所変更を書いたメモを無くしたり、プリペイドの携帯が切れたりと、ジュリアに不利なように物事が進み、見ているこちらが胸が痛くなりました。
いつもはキュートなミラ・クニスが、よろよろになっちゃうんだけど、彼女良かったなー。


Third person
ジュリアの遅刻に激怒の弁護士テレサ(マリア・ベロ) この人も始終不幸顔でピリピリ   


さて、ここまで観てきて、三都市の三組の男女、特に関わりは無さげ。
でも物語の中で共通的なキーになっている事柄は浮かび上がってきます。
まず一番に浮かぶのが「子供」。
皆、自分の子供に関して何らかのトラウマや問題を抱えているのが分かります。
それから「プール」もしくは「水」、「電話の会話」、そして「watch me 見ててね」というメッセージ。
謎かけみたい? ええ、そうなんです、かなりトリッキーな脚本なんです。
この3組の男女の共通点は?
この手の群像劇によくある
「登場人物がそれぞれちょっとずつ関係があり、エンディングで繋がる」 
なのかなーと思ってたんですが、・・・それってちょと違う。 違うけど違くない・・・。

だってねー、離れた場所にいるはずの登場人物が、接触するシーンがあるんです!
メイドをするジュリアが弁護士との待ち合わせ場所を書いたメモを忘れる。 
そこにマイケルが妻の電話番号を記入? え?
腹を立てたアンナがそれを隠す・・・なんで?!
マイケルはパリのホテルで執筆中でしょ?? 
ジュリアはニューヨークのホテルでメイドしてたんじゃないの??
え?なに?パラレルなワールド的アレなのか?


Third person
”アンナの部屋”で”マイケルが送った白薔薇”を見るジュリア・・・  ってなんで??!!

うおぉぉーー、ネタバレしないようにレビューを書くスキルのないダメダメブロガーですごめんなさい・・・うう・・・。
今回ネタバレごめんで結末語ってます。ほぼ!!ww

↓WARNING~ネタバレです~WARNING~ネタバレです







結論から言うと、この映画の中で実在する人物はマイケルとアンナ、そして別れた妻のみ。
残りの登場人物は、実はマイケルの書く小説の中の登場人物だったというオチ。
ええええ~~~??
からくりが分かった時にぞわわわ!!って鳥肌が立って、頭の中にパッと光が射したような情報変換が起こるカタルシス。
おおお~この手の映画の醍醐味です。


Third person19
THE語り部いちゃこらするの巻

マイケルは自分の体験を小説に色濃く反映させるタイプの小説家。
自らの体験を元に物語を紡ぐんですね。
だから、『スコット』は電話をしていた一瞬の不注意で子供をプールで溺死させてしまったマイケルの経験そのものを持つキャラ。
その後悔の念から嘘かもしれないと思いながらもモニカの娘を助けようと必死になっている。

『ジュリア』は息子がもし死ななかったらというマイケルの希望的キャラでしょう。自分に過失があったかもという自責の念が彼女に色濃く表れている。メンタル弱めはマイケルの心の弱さか。

『リック』が息子としっくりいかないのは、「見ててね」と言われながらも注意を怠ってしまった自分を息子は恨んでいるのではないか?自分は本当に子供を想っていたのだろうか?というマイケルの葛藤かな。
息子ともっと向き合いながら過ごせばよかったと後悔しているマイケルの気持ちを表しているのでしょうか。


Third person
重く暗いやり取りはすべてマイケルの自我の現れ・・・


もっといろいろ含みもあるだろうし、何回か観るともっと発見があると思うんですが。
取りあえずローマとニューヨークで語られる物語はすべて小説の中の出来事。
それどころか、パリでのアンナとのいちゃこらあれこれも、きっと小説上の事でしょう。
だってニューヨークでメイドしているはずのジュリアがパリのアンナとすれ違い、しかもルームメイクする部屋で白薔薇に囲まれるって、どーしてもあり得ない。
やはり小説の中の出来事だと思うのが妥当でしょう。
うううう~~なんという巧妙なシナリオ・・・。


Third person
全ては幻  小説の中の事・・・


M・ナイト・シャマラン的なトリッキーさがインパクト大ですが、それが映画の芯かというとそうで無いのがハギス監督の手腕だなと思います。
登場人物それぞれの愛、悲しみ、傷が丁寧に描かれていて、これに深く感動しました。
何度がググっとキたんですが、特にジュリアと息子の邂逅が溜まらんかったのぉぉ。
ジュリアから息子を介して語られたリックへのメッセージに思わず落涙。
あ、愛だよ愛!!


Third person
脆くて弱いけど、息子への愛は本物  ミラ・クニス良かったわ~


愛する人々をも自分の仕事(生きる事)に利用するマイケルは、よくよく考えるとかなり放漫な人間。
妻も息子も恋人も、ネタとして自らの表現のためなら使う。
だけど、リーアムの演技が深淵で嫌味な感じが皆無。
深い懊悩と弱い大人の脆さが垣間見えて、ああ、やっぱりリーアム上手いな。
『48時間』以降すっかりアクション役者としての地位を確立したリーアム。
それも悪くないけれど、みーすけ的には演技で魅せる彼の映画が断然好みだな。
妻を捨て選んだ恋人をも傷つけるマイケル。
そうしないと小説家として生きていけない彼の業が痛々しくも切なかった。

Third person
大人(初老)の魅力  アンニュイ ・・・っふ   


いや~、まあしかし個人的にはやっぱこのジェームズ・フランコの天使の微笑みかな~。
フランコ君の微笑みって、これかなりの破壊力かと。 あ、個人的趣味ですが、すません。
笑った時にへにょってたれ目になるのがなんとも好物です はい。
賛同者の方のみに、どぞ・・・。

Third person18
キラキラ~~ン ☆☆
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NEWYORK TIMESのファスください!!

祭って騒いだトムハにすこーーし浮気しちゃったりなんかしてた夏が過ぎ。
秋ですね、爽やかですね、映画観ましょうね。

最近あまり表に出さなかったみーすけのファス廃マインド。
そろそろ溜まってたきたファスへの愛が燻ぶりだしたので、ここらでいっちょガス抜き企画、久々のファス詰めです。

※注意
今回マイケル・ファスベンダークラスタの方以外は「なんじゃこのブログは?」な、局地限定需要な記事投下です。
「ああ、こいつまたやってんなー( 苦笑)」と 生暖かく見守っていただければ幸甚。

今週SMSに落ちてきた 『ニューヨーク・タイムズ』 掲載のファスの記事。

『ファスが人妻すぎて生きるのが辛い件』


新妻ファス

“‘But, god, I really, really, really wanted to act.’’

「ああチクショウ、俺は本当にホントにどうしても演技がしたかったんだ」



10月全米公開の『Steve Jobs』に合わせた特集記事。
インタビューの内容はむふふんふん♪とネットでサーチして読んでください。

まあ、あれです、あちこちで彼が語っている過去のこととか、彼の演技に対する熱い役者魂を語った内容でした。うふふん❤

以下抜粋


演劇学校に何度も不合格になり、30歳になってもパブでバーテンとして働きながら「演技をしたい!!」と切望していたブレイク前の下積みの頃の話し。


セリフを何度も何度も何度も読み、体に染み込ませて、それでも尚、繰返し台本を読んでセリフを繰り返し体に叩き込む役作りの事。


重く切ないキャラクターを演じながらも、カットがかかるとあっさりと役を脱ぎ捨てプライベートに役を一切持ち込まないこと。


何度読んでもファスのプライベートの話しは楽しい(ワシが)


そして、今回撮り下ろしの写真ですが……





あーーーーーー❤
もーねー、ほんとねー、なんざんしょ!このミューズっぷり!!




洗濯?せ、洗濯してんのか?!




な、何を楽しそうに干したり取り込んだりしてんのさ?!



あ、ダーリン帰って来た?


こ、これはアレか?アレなのか?!
ひ、人妻ファスの穏やかな日常風景を切り取りました的アレかーー?!


キャプションは

『人妻ファスと俺(誰?)の日常』ですかーーー?!



ダーリンのパンツ❤


ムッキーーー!可愛いから2度貼りしてやるぜ!



ダーリンの……以下略


ダーリンて誰?!ヴォイか??ヴォイなのか?!
ふわあぁぁ!
あざとい!ファスあざとい!!



ちらっ……

あ、煽るなよぉぉ……。



あ、そーだ、路ちゅーしてたアリシア・ヴィキャンデルちゃんともめでたく?破局したしな。
「人の不幸を祈るようにだけは なりたくないと 思ってきたが」 と中島みゆきが昔歌っていましたが、いや、正直嬉しいぜ俺は。
ファスはねー、もーあっちこっちで女すぐ行って、共演者食ってもいいです別に。
ただ「マジ惚れなのは演技だけなんだ」って感じでいてほしいかなと。


正直彼は家庭に収まるタイプではないんだよな。
なのに、なんだろか、この写真のアットホーム感・・・てゆーか、人妻感!!
間違いなく旦那(やはりヴォイか? それとも最近噂になったオスカー・アイザックか?)を待つ新妻の昼の家事風写真。
撮影者や本人にそんな意図が無かろうと、腐ったみーすけのセンサーは察知だ!
あうう・・・も、妄想が・・・。



寂しいから枕抱いちゃうもん……


「もん」って!「もん」ってーーー!!
はぁはぁ……
まあ勝手にわたしが言わせてるわけだけどさ。
うぐぐぅ、このあざとい天使め!
苛めちゃうぞ!
大丈夫かみーすけ?大丈夫です!



そんなファス主演 ダニー・ボイル監督の『Steve Jobs』 10月全米公開です!
てゆーか、てゆーか、早く日本公開しろーー!!! 来年まで待つのが辛ス・・・


トレーラーをどぞ・・・


ファスジョブ
このショブズ感


似てねー似てねー言われてましたが、出来上がりのこのつるっとした感じ、とてもジョブズじゃあーりませんか!!

顔形を作り込まなくても、演技力で成りきる術を、マジックを、役者としてのギフトをこの人は持っているのですよ。
嗚呼待ちきれない『スティーヴ・ジョブズ』
はよーさっさと公開してくれ!なぜ来年まで待たすのじゃ配給会社よ!
世界一公開の遅い国日本に住む辛さよ。
『マクベス』もさっさと公開してくれ、すんのか?しろよ!!

……というファス愛駄々漏れな独り言でした。
ふしゅぅぅぅ……おやすみなさい。



マグナム触んな
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『キングスマン』 英国紳士隠密同心 

『キングスマン』(2014)イギリス
原題/Kingsman: The Secret Service
監督/マシュー・ヴォーン
出演/コリン・ファース  タロン・エガートン  マーク・ストロング  マイケル・ケイン  サミュエル・L・ジャクソン他 


はぁ~、今年の夏映画は豊作だったなぁーしみじみ・・・。
秋の気配が急に押し寄せる今日この頃ですが、皆様いかがお過ごし?
オスカー狙いの名作大作が落ちて映画ファンにはたまらない季節到来ですウキウキ!
さてさて、今年の映画界には隠れた(あ、隠してねぇか)テーマがあってですねー その1)トムハ祭りがありましたねー。
一部の映画ファン(ワシとか)の間でトムハを祭って大騒ぎでしたね!

で、テーマその2)が スパイ映画!
年末の『007/すけぺたー!』(って勝手に脳内変換されちゃう件)に向け、スパイ映画が来る来る!
先ずは8月トムちんが飛んだ 『ミッション・インポッシブル/ローグネイション』
そして第2弾がイギリスからやってきたこれ! 『キングスマン』です。


Kingsman


ロンドン、サヴィル・ロウにある高級スーツ店「キングスマン」は、どの組織にも属さないスパイ機関だった。
「キングスマン」のエリートスパイ、ハリー(コリン・ファース)は、ブリティッシュ・スーツをスタイリッシュに着こなし、組織の指揮者アーサー(マイケル・ケイン)のもとで日々秘密裏の活動を行っている。
ある日、エージェントの1人が何者かに殺され、欠員を埋めるべく新人をスカウトすることに。
ハリーはかつて自分のミスで命を落とした同僚の忘れ形見、エグジー(タロン・エガートン)を候補生として立てるのだった。
一方、巷では科学者やセレブなどの失踪事件が頻発。
首謀者であるヴァレンタイン(サミュエル・L・ジャクソン)は、驚くべき方法で人類抹殺計画を進めていたのだった・・・。


Kingsman
ふふ・・・秘密基地の入り口です。


Kingsman
コリン・ファースがアクション演る日がくるとはね・・・じいぃぃぃ・・・ん


Kingsman
キングスマン出動!  ってちょと違うか。


マーク・ミラーとデイヴ・ギボンズによるコミック原作『キングスマン:ザ・シークレット・サービス』をマシュヴォンことマシュー・ヴォーンが監督。
どこの国にも属さないスパイ機関「キングスマン」の活躍と、スパイ候補生の青年の成長を描いたスパイ・アクション。
ん~♪ イギリス好き、スパイ映画好きなみーすけ溜まんなかったよーー!
初っ端からビシっとスーツでキメた紳士が銃とナイフでバトるアクションで掴みはOK。
スーツでアクションってここ最近のスパイ映画ではあまり観ないですよね~萌えるわ~♡
マシュヴォンは古き良きスパイ映画のオマージュを思い切り映画にぶち込んでます。
”背広”の語源になった”サヴィル・ロウ”にある高級テーラーが諜報組織って・・・。なんかちょっとププっだよね。


Kingsman
店の奥から本部へ行けるのだ。 コリン素敵~~♡


Kingsman
秘密兵器の武器庫もあるでよ~。


この映画で仕様されるスパイグッズって靴に仕込んだ毒ハリやライターの爆弾、傘の銃とか!
なんか昔懐かしいアイテムなんですよ。
昔のスパイものって、身近なものが武器になってたでしょ。
アタッシュケースのスパイセットとか、ライター分解して銃にしたり、靴の電話とか・・・。
本編の武器、洗練されちゃいるけどそっち系なんだよね~。 なんかによによしちゃったよ。


Kingsman
・・・だそうです。


序盤から中盤は、スパイの落とし子エグジーが候補生として頑張る姿が描かれます。
エグジー以外はみんな一流大学卒のエリートだらけ。
高校もろくに出てないエグジーは(子供の頃は優秀だったのに)学歴とか、貧乏をネタにあっという間にいじめられちゃう。
これはわりと深い意味があって、イギリスって国はインドのカースト制度みたいなもの凄い階級社会。
エグジーのような労働者階級はとにかく貧乏で教育もちゃんと受けられなかったりするんですね。
上流階級の貴族やお金持ちと、ヒエラルキーの底辺との差がすごくある。
エグジーはすぐ「どーせ俺なんて貧乏人のバカだから」みたく言うんだけど、ハリーが言うんですね。
「人間は生まれじゃない。育ちなんだ。マナーが紳士を作るんだ」って。
これ映画の思想っつーか、メッセージっつーか、マシュヴォンのコンプレックス自虐パロかな。


Kingsman
訓練に励むエグジーは勝ち残れるか?  頑張れよ。


いやぁ~、監督のマシュヴォンね。 わたしは彼を本当に信頼してましてですねー。
この手のアクション映画は(つーかそれが主体の人だが)「ヴォーンにお任せ!」ね。
『レイヤー・ケーキ』 『X-MEN ファースト・ジェネレーション』 『キックアス』等々。
キレキレのアクション、毒のあるユーモア、そして手を抜かない(ここ大事)バイオレンス描写の演出が好みなんだな。
ちゃんと血が出る、かなり。 いいぞ!
人の死に方もゴア入ってる、しっかり。 いいぞいいぞ!
アメリカ南部の田舎町。 教会でのバトルが凄ぇぇーぞ。
コリン・ファース演じるハリーはいわゆるジェームズ・ボンドやイーサン・ハントのような現場系スパイ。
びしっとスーツでキメたハリーが、激しく動きまくるアクション!CGやスタント使ってるでしょうけど、カッコよくって魅せられます。
これ観るだけでもお金払った甲斐があったわ~。


Kingsman
いや、ホント、もう、コリン・ファースのばっきばきアクションが!


Kingsman
ぐっさり!! ブラディなバイオレンス描写に手を抜かないマシュヴォンが好き♪


これぞ英国紳士なコリン・ファースが素敵なのは当たり前なのだけど、もう一人・・・。
スパイ学校の講師で、007での”Q”、MIPでのベンジーの位置にいるマーリンに 「髪?なにそれ美味しいの?」のマーク・ストロング=剛さん!!


Kingsman
あちこち輝いてて眩しいっす♡


他のキングスマン達がスーツでビシっとキメてる中で剛さんだけセーターって!!
ちょっと大きめな萌え袖にしてよ♡って思っちゃった~しないだろうけどさ~ですよね~えーえー。
エグジー達候補生に厳しいマーリンだけど、彼らに対する愛情も垣間見えてね~。
あのヴァリトン・ヴォイス♡細マッチョなスタイルの良さ♡♡形のいい頭♡
従姉に「みーすけってハゲ好きだよね」って言われたが・・・違う!あ、違くないのか?あ、好きな役者がハゲてるんだよ、あれ?
剛さん観てたら髪なんてどーでもいーわって思えるもん。
素敵・・・♡♡


Kingsman
このスタイルの良さ!!細いのに!筋肉コリコリ!!


Kingsman
この銃は俺のだかんな!と主張してます。


で、本部に鎮座するリーダーのアーサーにマイケル・ケインを配役って! うししし・・・♡

Kingsman
わしリーダーのアーサーですねん

もーこれって間違いなくあれですね!
ケイン様若かりし頃のリーマン・スパイ映画 『国際諜報局』 のハリー・パーマーへのオマージュですね!!

Kingsman
ふええぇぇ~渋い♡カッコいい♡

Kingsman
死んでもらいます   この艶っぽい下睫毛・・・


若い人は知らないだろうけどさー、ってわたしもリアルでは観てないけどさー、若い頃のマイケル・ケインはほんとーにハンサムで素敵だったんですよ!
ケイン様の何がキュン♡かと言うと、あの冷たい視線と艶っぽい長い下睫毛!!
今回のスーツ!メガネ!スーツ!メガネ!メガネ!スーツ!のオマージュは間違いなくこのハリー・パーマーから来てますよね!

Kingsman
このメガネメガネは・・・


Kingsman
こっから来てますね♡


ふぅ~、って萌えな役者やシチュが続いて、ふふふん♪ んで、頑張れよエグジーって観てたら後半雰囲気変わります。
例えるならば、ちょっと真面目なスパイ育成映画がチャラいロジャー・ムーア版007になるっていうか、ぐいぃぃぃん!ってテンションあがるからね!
うへぇ!ってビックリな展開だからね!

人類滅亡計画を企てるサンフランシスコのIT長者、ヴァレンタインを演じるのがサミュエル・L・ジャクソン。
暴力や血が大の苦手なエコロジストは、エコが長じての今回の蛮行ってか?
ちょこっとキャラ的にスティーヴ・ジョブズとか入ってて、しかも成り上がりのアメリカ人みたいに描いてるんだな。
アメリカの成り上がりマック食っとけよ!みたいな。
マシュヴォンてば意地悪なんだから!でも観終わったらマック食べたくなるから!わたしも映画のあとダブチーセットをお持ち帰りしたっちゅーね。


Kingsman
個人的に丹下段平でないサミュエル・Lは久しぶりでござる


後半の怒涛の展開にうぇぇ???ってなりながらも、うっきょー!
あっと驚くすぽぽぽぽーーーん!
あ、『フォーガットン』ではないです。
エグジーがしっかり「ボンド風」に成長するのがムフフだし、さりげに007をディスってるマシュヴォンの演出も笑える。
こーゆーシニカルな毒好きだにゃ。
んでスウェーデン王女が超お下品です、いやん♡
面白かった~おかわりしたい!


Kingsman
剛さん頑張って~♡


みーすけ的には特にどーという事もなかった主演のタロン君(右な)人気急上昇らしいですねー。
彼、トムハが一人二役で話題の『Legend』に出てるんだってさー!それは気になるよ!トムハがね!
若いアンちゃんに用はあまり無い。
んー、何だか最近ハタと気づいたのだけど、どーもわたしはおじさんと、お爺さんと、ハゲが好きなような……。
ファスがぴかぴかのヤングだったらファンになってなかったんだろうか???


新妻ファスの週末
アンニュイファス♥  いやんばかん♥


スーツとメガネとご機嫌な音楽とアクションでカーチェイスでうっひょーー!な映画。
んー、とりあえず観ましょう!
はぁ~、スパイ映画は楽しいな♪
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『わたしに会うまでの1600キロ』  しゃくれちゃん頑張って歩く

『わたしに会うまでの1600キロ』(2014)アメリカ
原題/Wild
監督/ジャン=マルク・ヴァレ
出演/リース・ウィザースプーン  ローラ・ダーン 他


Wild


母の死を受け止めることができなかったシェリル・ストレイド(リース・ウィザースプーン)は、不特定多数の男たちとのセックスとドラッグに溺れることで現実逃避な日々を過ごしていた。
その結果、妊娠、中絶、離婚。
ボロボロな人生から抜け出して ”母が愛してくれた自分を取り戻す” ため、自分探しの旅に出る事を決意するシェリル。
それはメキシコからカナダまでの山道と砂漠、通称「パシフィック・クレスト・トレイル」( the Pacific Crest Trail、略称PCT  アメリカ合衆国の長距離自然歩道)1600キロを踏破するという無謀なものだった。


Wild
苦労して育ててくれた大切な母の死


Wild
身も心もボロボロになったシェリルだったが・・・


母親の死を受け止めきれず堕ちてしまった女性が自分を取り戻すために決行したトレイルの過酷な旅。
シェリル・ストレイドによる自叙伝『Wild: From Lost to Found on the Pacific Crest Trail』を主演のリース・ウィザースプーン自らがプロデュースした本作。
監督は『ダラス・バイヤーズクラブ』のジャン=マルク・ヴァレ。
主演のリースと母親役のローラ・ダーンがそれぞれオスカー・ノミネートされていました。
日本版のトレーラー観た時、自分の持ってる事前情報に比べて「女子の自分探し系ふんわりスイート臭」きついなぁって感じたんですが、蓋を開ければやはり宣伝マジックであった。
結構重い映画だよ、これ。


Wild
行程は砂漠から平原、雪山、森林まで。 アメリカ縦長だもんねー。


冒頭大きなリュックに大荷物を抱えてモーテルで出発準備をする主人公のシェリル。
彼女は母親が病死したことにより精神のバランスを崩すほどのショックを受けてしまう。
酒乱だった夫と離婚後、苦労して子供二人を育ててくれた母ボビー。
彼女の死を受け止める事が出来ないシェリルは、心の傷みを自らの身体を虐める自傷行為という手段で逃げようとする。
中毒のように不特定の男性とセックスし、そのうちにドラッグにも手を出してしまうシェリル。
自分を支えてくれる夫を裏切り、とうとう妊娠までしてしまうシェリル。
堕ちる落ちる。
物語はある程度リカバリーしかけたシェリルが無謀とも言えるトレイルを実行しながら、頭の中で自問自答する様を淡々語っていきます。


Wild
セラピーを受けるも、精神的な傷を癒せないシェリル


慣れないトレイルで様々なトラブルに合いながら少しずつ進むシェリル。
彼女の頭の中で反芻される堕ちている時の過去の事象はかなりヘビーでドロドロ。
ひたすら歩くシェリルの頭の中にセックスとドラッグで現実逃避をしていた自分の自傷行為を繰り返し繰り返し思い出す。
歩く事=セラピー って事か。
ウォーキング好きな友達に言わすと、歩ってる時って他にすることがないから深く熟考ができると。
なんちゃら波も出るのかな。 そーか、そーなのか。
でもさーわたし豆腐メンタルなんで、下手に考え込み過ぎて、どマイナス方向へ行きそうで怖いなー。
で、歩くときは音楽が手放せないし。


Wild
ひーん・・・足痛いよぉぉ


Wild
歩き、考え、しかも夜日記書いたりしてる。 これが本作の原作になるのね。


自分の体重より重いリュックを背負って過酷な道を歩むジュリアを演じるリースはプロデューサーも兼ねています。
通称「しゃくれ」(わたしの中で)のリースはずっと『キューティー・ブロンド』のイメージが強くて、(ここから毒です) そんな美人ってわけでもないのに美人系役ってなぁー ってずーっと思ってた。
『ウォーク・ザ・ライン』でオスカー受賞した頃、ライアン・フィリップと離婚してたんですね。
この頃からプロデュース業にかなり積極的に動き出し、演じる役の印象がガラッと変わったなーって。
正直ビッチやら、汚れ系の役がハマってる。ビッチだけど、それが切なくて可愛いというか・・・。
直近だと昨年観た『マッド』で、ギャル短パン履いて主人公マッドの人生を翻弄するダメ女を演じてて、
「あら~、イー感じなビッチだわ」と感心したんですよね。
本作でも結構大胆なオスカー狙いの本気脱ぎ。
それに、華奢な体に大きな荷物でよろよろ歩く様は痛々しいし、撮影も大変だったろーな。
やはり女優ってなにかどっか吹っ切れたりしたときの本気が勝負ってことか。


Wild
ぬおおおおお!!

Wild
ぬわあああああ!!!


ぺろぺろ 


ローラ・ダーン演じる母は、酒乱の夫から逃げ女手一つでシェリルたちを育てた苦労人。
しかしオプティミストで明るさを無くさない性格にシェリルは癒されてるのがわかります。
このやり取りでシェリルの母親への依存がかなり強いんだということを提示してるんですね。
ちょっと度がすぎてる感もあるけれど、精神的に脆い人だったのかね。
シェリルの痛々しい過去と、大好きな母との柔らかな思い出がトレッキングの合間に差し込まれる演出も悪くない。
でもねー、やっぱ正直ちょっと飽きるかな。
まあ、悶々と自問自答しながら歩くことしかしてないわけでね。
簡易燃料の間違いでご飯食えなかったり、足がボロボロになったり、靴落っことしたり、女だからで得したり、女だから身の危険を感じたり、多種多様なトラブルに合いながら歩き続けるシェリル。
その行程を共有できるか否か?で映画に入りこめるかどうかの境目があるかもしんないなー。
なんだかみーすけには、そこまでぐいぐい来なくてね。


Wild
ちょっと不思議なキャラのローラ・ダーンは 本作演技でオスカーノミネート


Wild
ばっきゃろぉぉぉぉぉぉぉ!!!  靴落としてキレまくってます


若干、中だるみするのは否めないながら、本来はもーすこし映画に入り込めるはずなんです。
今回ちょっとタイミングが悪かった。
上映中隣に座ってたおば様が中盤イキナリ携帯鳴らしだした。
えええええ?! んで、それをバイブにしやがった。
何度も何度もブルブルしてるの、隣だから分かるんだよなー。
携帯スイッチ切れよ!!  最低のマナーでしょ?
もーねー、集中できないこと甚だしい。
とうとう後半「スイッチ切ってもらえますか?」って言っちゃった。
わたしは悪くない。

おまけに後ろのおっさん(推定)。
退屈してるのか大きな欠伸を何回もして(音が聞こえる)座席をぐいぐい蹴るんだわ。
おいおい、そんな長い脚でもないでしょーに!
この時点でかなりイライラが溜まってるみーすけ。
ますます映画への集中を阻害するする。

極め付けが超最高にシェリルの自問自答が盛り上がり「ママに会いたい!!」ってなってるときに。
ぐるるるる~~~~。
お腹が鳴りました。  ワシの。

隣の友人に「マジですまん・・・」と小声で謝ってちょっと笑ってたら、名曲 ”コンドルが飛んでいく” が高らかにかかり
END
ああ!映画終わってもーた!!
なにそれ・・・。


Wild
会いたぐるるるるるるるる~~~・・・・


悩みがあったり、前へ進みたいけど怖いなーとか、ちょい心に荷物を抱えてたらより浸みる映画なのではないでしょーか。
今回みーすけはあんまノレなかったわー。
色んなタイミングが違ってたらもすこし入り込めたかもしんなくて残念。
もーねー今更ながら、上映前は携帯のスイッチを切り、前の座席蹴らないよう気を付けて、そして超空腹では決して観ないように気を付けよう。
いやー、映画って出会いのタイミングが絶対ぇあるって思うんだよなー俺・・・。
って、思いながら、さらば!!
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