『わたしに会うまでの1600キロ』  しゃくれちゃん頑張って歩く

『わたしに会うまでの1600キロ』(2014)アメリカ
原題/Wild
監督/ジャン=マルク・ヴァレ
出演/リース・ウィザースプーン  ローラ・ダーン 他


Wild


母の死を受け止めることができなかったシェリル・ストレイド(リース・ウィザースプーン)は、不特定多数の男たちとのセックスとドラッグに溺れることで現実逃避な日々を過ごしていた。
その結果、妊娠、中絶、離婚。
ボロボロな人生から抜け出して ”母が愛してくれた自分を取り戻す” ため、自分探しの旅に出る事を決意するシェリル。
それはメキシコからカナダまでの山道と砂漠、通称「パシフィック・クレスト・トレイル」( the Pacific Crest Trail、略称PCT  アメリカ合衆国の長距離自然歩道)1600キロを踏破するという無謀なものだった。


Wild
苦労して育ててくれた大切な母の死


Wild
身も心もボロボロになったシェリルだったが・・・


母親の死を受け止めきれず堕ちてしまった女性が自分を取り戻すために決行したトレイルの過酷な旅。
シェリル・ストレイドによる自叙伝『Wild: From Lost to Found on the Pacific Crest Trail』を主演のリース・ウィザースプーン自らがプロデュースした本作。
監督は『ダラス・バイヤーズクラブ』のジャン=マルク・ヴァレ。
主演のリースと母親役のローラ・ダーンがそれぞれオスカー・ノミネートされていました。
日本版のトレーラー観た時、自分の持ってる事前情報に比べて「女子の自分探し系ふんわりスイート臭」きついなぁって感じたんですが、蓋を開ければやはり宣伝マジックであった。
結構重い映画だよ、これ。


Wild
行程は砂漠から平原、雪山、森林まで。 アメリカ縦長だもんねー。


冒頭大きなリュックに大荷物を抱えてモーテルで出発準備をする主人公のシェリル。
彼女は母親が病死したことにより精神のバランスを崩すほどのショックを受けてしまう。
酒乱だった夫と離婚後、苦労して子供二人を育ててくれた母ボビー。
彼女の死を受け止める事が出来ないシェリルは、心の傷みを自らの身体を虐める自傷行為という手段で逃げようとする。
中毒のように不特定の男性とセックスし、そのうちにドラッグにも手を出してしまうシェリル。
自分を支えてくれる夫を裏切り、とうとう妊娠までしてしまうシェリル。
堕ちる落ちる。
物語はある程度リカバリーしかけたシェリルが無謀とも言えるトレイルを実行しながら、頭の中で自問自答する様を淡々語っていきます。


Wild
セラピーを受けるも、精神的な傷を癒せないシェリル


慣れないトレイルで様々なトラブルに合いながら少しずつ進むシェリル。
彼女の頭の中で反芻される堕ちている時の過去の事象はかなりヘビーでドロドロ。
ひたすら歩くシェリルの頭の中にセックスとドラッグで現実逃避をしていた自分の自傷行為を繰り返し繰り返し思い出す。
歩く事=セラピー って事か。
ウォーキング好きな友達に言わすと、歩ってる時って他にすることがないから深く熟考ができると。
なんちゃら波も出るのかな。 そーか、そーなのか。
でもさーわたし豆腐メンタルなんで、下手に考え込み過ぎて、どマイナス方向へ行きそうで怖いなー。
で、歩くときは音楽が手放せないし。


Wild
ひーん・・・足痛いよぉぉ


Wild
歩き、考え、しかも夜日記書いたりしてる。 これが本作の原作になるのね。


自分の体重より重いリュックを背負って過酷な道を歩むジュリアを演じるリースはプロデューサーも兼ねています。
通称「しゃくれ」(わたしの中で)のリースはずっと『キューティー・ブロンド』のイメージが強くて、(ここから毒です) そんな美人ってわけでもないのに美人系役ってなぁー ってずーっと思ってた。
『ウォーク・ザ・ライン』でオスカー受賞した頃、ライアン・フィリップと離婚してたんですね。
この頃からプロデュース業にかなり積極的に動き出し、演じる役の印象がガラッと変わったなーって。
正直ビッチやら、汚れ系の役がハマってる。ビッチだけど、それが切なくて可愛いというか・・・。
直近だと昨年観た『マッド』で、ギャル短パン履いて主人公マッドの人生を翻弄するダメ女を演じてて、
「あら~、イー感じなビッチだわ」と感心したんですよね。
本作でも結構大胆なオスカー狙いの本気脱ぎ。
それに、華奢な体に大きな荷物でよろよろ歩く様は痛々しいし、撮影も大変だったろーな。
やはり女優ってなにかどっか吹っ切れたりしたときの本気が勝負ってことか。


Wild
ぬおおおおお!!

Wild
ぬわあああああ!!!


ぺろぺろ 


ローラ・ダーン演じる母は、酒乱の夫から逃げ女手一つでシェリルたちを育てた苦労人。
しかしオプティミストで明るさを無くさない性格にシェリルは癒されてるのがわかります。
このやり取りでシェリルの母親への依存がかなり強いんだということを提示してるんですね。
ちょっと度がすぎてる感もあるけれど、精神的に脆い人だったのかね。
シェリルの痛々しい過去と、大好きな母との柔らかな思い出がトレッキングの合間に差し込まれる演出も悪くない。
でもねー、やっぱ正直ちょっと飽きるかな。
まあ、悶々と自問自答しながら歩くことしかしてないわけでね。
簡易燃料の間違いでご飯食えなかったり、足がボロボロになったり、靴落っことしたり、女だからで得したり、女だから身の危険を感じたり、多種多様なトラブルに合いながら歩き続けるシェリル。
その行程を共有できるか否か?で映画に入りこめるかどうかの境目があるかもしんないなー。
なんだかみーすけには、そこまでぐいぐい来なくてね。


Wild
ちょっと不思議なキャラのローラ・ダーンは 本作演技でオスカーノミネート


Wild
ばっきゃろぉぉぉぉぉぉぉ!!!  靴落としてキレまくってます


若干、中だるみするのは否めないながら、本来はもーすこし映画に入り込めるはずなんです。
今回ちょっとタイミングが悪かった。
上映中隣に座ってたおば様が中盤イキナリ携帯鳴らしだした。
えええええ?! んで、それをバイブにしやがった。
何度も何度もブルブルしてるの、隣だから分かるんだよなー。
携帯スイッチ切れよ!!  最低のマナーでしょ?
もーねー、集中できないこと甚だしい。
とうとう後半「スイッチ切ってもらえますか?」って言っちゃった。
わたしは悪くない。

おまけに後ろのおっさん(推定)。
退屈してるのか大きな欠伸を何回もして(音が聞こえる)座席をぐいぐい蹴るんだわ。
おいおい、そんな長い脚でもないでしょーに!
この時点でかなりイライラが溜まってるみーすけ。
ますます映画への集中を阻害するする。

極め付けが超最高にシェリルの自問自答が盛り上がり「ママに会いたい!!」ってなってるときに。
ぐるるるる~~~~。
お腹が鳴りました。  ワシの。

隣の友人に「マジですまん・・・」と小声で謝ってちょっと笑ってたら、名曲 ”コンドルが飛んでいく” が高らかにかかり
END
ああ!映画終わってもーた!!
なにそれ・・・。


Wild
会いたぐるるるるるるるる~~~・・・・


悩みがあったり、前へ進みたいけど怖いなーとか、ちょい心に荷物を抱えてたらより浸みる映画なのではないでしょーか。
今回みーすけはあんまノレなかったわー。
色んなタイミングが違ってたらもすこし入り込めたかもしんなくて残念。
もーねー今更ながら、上映前は携帯のスイッチを切り、前の座席蹴らないよう気を付けて、そして超空腹では決して観ないように気を付けよう。
いやー、映画って出会いのタイミングが絶対ぇあるって思うんだよなー俺・・・。
って、思いながら、さらば!!
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