『スティーブ・ジョブズ』 天使の役者ファスベンダー

『スティーブ・ジョブズ』(2015)アメリカ
原題/Steve Jobs
監督/ダニー・ボイル
出演/マイケル・ファスベンダー ケイト・ウィンスレ ット ジェフ・ダニエルズ セス・ローゲン他


Steve Jobs



1984年、アップル社の社運をかけた「Macintosh」発表会の40分前。
準備を進めるスティーブ・ジョブズ(マイケル・ファスベンダー)のもとにスタッフから緊急の連絡が入る。
システムの不具合でプレゼン中コンピューターに「Hello」と喋らせる事ができなくなったというのだ。
激怒したジョブズはエンジニアを怒鳴りつけ、罵り、絶対に間に合わせろと怒声をあげるのだった。


Steve Jobs
ジョブズの複雑な内面を演じるのはマイケル・ファスベンダー(別名 天使)


Steve Jobs
プレゼン前の40分を切り取った不思議な3部構成


以下、今回のみーすけ心のテーマ

・冷静に平常心で映画を語る その1)イントロダクション


Steve Jobs


2011年に56歳の若さでこの世を去ったアップルの共同創業者スティーブ・ジョブズ。
卓越したビジネスセンスと先を見極める判断力。しかしながらワンマンで傲慢で人間的には欠点だらけだった性格。
天才、カリスマ、暴君、変人。死後もその圧倒的存在感で熱く語られるジョブズ。
本作はそんな彼の功績を描いた伝記映画……ではありません。
まるで三幕構成の舞台を観ているよう。
1984年の「Macintosh」、88年の「NeXT Cube」、98年の「iMac」と、ジョブズのキャリア上大きな転機となった3つのプレゼンに焦点を当て、その開始前40分に起こった出来事を緊迫した会話劇として切り取った演出は非常にユニーク。


Steve Jobs


・冷静に平常心で映画を語る その2)監督 ダニー・ボイル


Steve Jobs
ダニー・ボイル監督と脚本のアーロン・ソーキンとファスベンダー


メガホンを取るのは独特のスピード感と緊張感溢れる演出が魅力のオスカー監督、ダニー・ボイル。
彼の映画はとにかく映像の疾走感が大きな魅力。
今回は彼独特の演出は少し薄い印象でした。
しかしながら、プレゼンの始まる直前に舞台裏で起こっているジョブズと彼を取り巻く人物のピリピリしたやり取りはさすがキレッキレな演出。
各時代ごとにわざわざカメラを変えて撮影するという凝った撮影。
最初のパートは16ミリ、次が35ミリ。この違いは分かりました。
最後のパートは最先端デジタルカメラらしいんですが、機種までは素人にゃわかりませんけど……ww
音楽の使い方も、いつものダニー・ボイルに比べると若干控えめだったかな?
でもやはり、ジョブズが心酔していたというボブ・ディランや娘のリサとの会話に出るジョニ・ミッチェル。セリフでなく、挿入曲で人物の心象を伝える演出、選曲の妙はさすがダニー・ボイルです。


Steve Jobs
ざっくりしたジョブズの背景を頭に入れておくとより映画に入り込めます。


・冷静に平常心で映画を語る その3) 脚本家アーロン・ソーキン


Steve Jobs
娘を娘として受け入れようとしないジョブズだが……


素晴らしい演出のために用意された素晴らしい脚本は、こちらも「ソーシャル・ネットワーク」でオスカーを受賞したアーロン・ソーキン。
ウォルター・アイザックソンによるベストセラー伝記をただジョブズの半生を描くという単純な物語にしなかった劇作家出身のソーキン。
息詰まるような会話、会話、会話の応酬。
ちょっとでも気を抜くと大切なセリフを見落し、聞き逃すのではとスクリーンにクギ付け。
ユニークなアプローチでジョブズと彼を取り巻く周囲の人々の愛憎、確執を鮮やかに表現した脚本はGG賞で脚本賞を受賞しています。
余分な説明をギリギリまで排除し、濃密で切れ味の鋭い会話の数々。
ジョブズの功績や、革新的だったコンピューターの話には触れません。
原作の伝記ではほとんど語られることのなかった、娘リサとの確執を物語の核に、ジョブズという人間がいかに気難しく、独占的で、欠点だらけの男であったかという事がオブラートに包まれる事なく語られます。
しかしそんな欠点だらけな人間であるにも関わらず、多くの人を魅了したカリスマ性、「芸術家」としての彼の溢れる魅力も同時に描かれているのです。
アーロン・ソーキンの紡ぐ膨大なセリフは、ジョブズを訪れた元同僚、娘、友人、知人との会話劇の体を取りながらも、鮮やかにジョブズの内面を観客に伝えていました。素晴らしい。


Steve Jobs


・冷静に平常心で映画を語る その4) 役者たち


Steve Jobs
3つの時代のジョブズを演じるファスベンダー


ひりひりするような長セリフの応酬。舞台劇のような脚本、演出にはそれをしっかりとこなせる確かな演技力を持つ役者が必須。
ジョブズを演じるのはマイケル・ファスベンダー
昨今ブームの実在人物の映画化は、いかにその人の外見を再現し、実物そっくりに似せるかが評価の大きな要因の一つになっています。
しかし本作のファスベンダーは外見を造り込むというアプローチをしていません。
時代ごとに年齢を重ねる変化はあるものの、後年薄くなってしまったジョブズの頭髪は無視しているし、付け鼻等で骨格や人相を変えたり、体重の増減で見た目を変えることもしていません。
当初はクリスチャン・ベールやレオナルド・ディカプリオにオファーがあった役。2013年には既にアシュトン・カッチャーがジョブズを演じてこれがけっこう似ていました。
誰もが知る世界的アイコンの再映画化。
リスクばかりが懸念されるこの役をファスベンダーが如何に演じるかは撮影当時から話題になっていました。
映画が始まり、スクリーンに・・・・・



ううう・・・



・・・ねー、ねー、ねーー。

もーいーでしょーか?
冷静に平常心で、かなりちゃんと映画レビューしたからぁ、もーいーでしょうーーか??!
ファスの演技に関して、ぶっちゃけて語っていーーでしょーーーーか???!!!
もーー無理!普通な文章でファスを語るのもーーーーむりぃぃぃぃぃ!!!



転!


・みーすけ 通常営業でファスを語る


映画が始まり、スクリーンにファスが映った瞬間・・・。
ん?電気?何かのドラッグ?これ4DXじゃないよな?スクリーンから何か出てる。溢れてる。これっていわゆる一つのオーラ的なにかじゃね?
ふえぇぇ、外見ファスなのに、あ、あ、あ、ファスが、ファスがジョブズぅぅぅぅぅぅぅ・・・
天性の役者に外見のメタモルフォーゼは必要なかった。
見た目が似てるとかファスには関係ないんだよ。外見的アプローチをせずとも、一たび演技に入ったファスはジョブズ以外の何ものでもなかった。
まーなー、ちょっと考えりゃー分かるこってす。
今までファスの演技が残念だった映画ってありました?
答えはNOだよ!!
外見が超そっくりだとして、ではそれが激しくこちらに響く演技と関係あるか?
答えはNOだよ!!
確かに似ていたアシュトン・カッチャーの『Jobs』の演技、どーでした?

・・・・っふ。
・・・外見を似せるモノマネと演技力の間には何の関係nK%.....以下自粛


Steve Jobs
あうあうあうあうあうファスーーー!!❤


台本を読んで読んでまたまた読んで、役とセリフを自らの血肉として叩き込み、それでもまたさらに台本を読み込み、よりキャラクターをしっかりと自分の中に確立させるファスの役へのアプローチ方法。
今回も外見の造りがそれほど似ていないのに、ふと考え事をする時に顎に手を持っていくジョブズのポーズを取るファスはどこから見てもジョブズです。
学生時代に付き合っていた恋人が生んだ娘、リサを頑なに自分の子供だと認めようとしない鬼畜なジョブズ。
幼い子供に暴言まで吐きます。なのに彼の瞳の中にはリサに対する確かな愛情が見えるんです。


Steve Jobs
拒絶から始まった父と娘のギクシャクとした関係


そんな複雑で謎で面倒なジョブズを繊細に見事に演じ切ったファスの演技は数々の映画賞でノミネートと受賞を繰り返しています。
このままオスカーまで一直線かと思ってたら、年明けまさかのディカプーの快進撃。
ファスの演技、もの凄まじいんだけどな。
まあ賞は時の運です。
本作での彼の演技には魅了されること間違いなしよー!!


Steve Jobs
えへへ、ちよーだい♪ なんでもあげるよーーー❤❤


さて、そんなファスを支える共演者の演技も素晴らしかったですねー。
すっかりドスコイと威厳の出たケイト・ウィンスレット。
長年ジョブズの広報として彼を支えたジョアンナ・ホフマンを演じたケイト。
ジョブズに心酔しながらもまるで母のように、姉のように厳しい意見を吐きます。
ケイトのドスコイ演技はファスと同じく高く評価されて、今年のオスカーは間違い無いかも。
ディカプーとの『タイタニック』コンビで授賞かなー。
ディカプーの演技まだ観てないから判断不可だけどさー。


Steve Jobs
貫禄出ましたなー


ジョブズと共にアップルを立ち上げた盟友ウォズニアックを演じたセス・ローゲンも良かった。上手いなー。
最後のプレゼン前に人目もはばからずジョブズと怒鳴り合うウォズニアックの心情を考えるとなー。
共にガレージから始めた小さな会社で本当の意味で製品を作っていたのはウォズニアックなんだよな。
彼の背景はフワッと頭に入れて観たほうがいいです。


Steve Jobs
俺はジョン・レノンだ!リンゴ・スターじゃない!!
って、リンゴに失礼よなーww


そして、同じくジョブズに誘われアップルに参入したジョン・スカリーを演じるジェフ・ダニエルズ。
ファスとダニエルズの演技合戦凄かったーー。個人的に一番の見処だった。


Steve Jobs
すれ違ってしまったスカリーとジョブズの邂逅が胸アツ


同僚、元同僚、友人、知人。
散りばめられるエピソードの中で、やっぱりオーラスの娘リサとの会話で涙腺を刺激されてたまらなかった。
人間ジョブズの不思議な矛盾の理由がボンヤリと語られるエンディングのシークエンスの入れ方も秀逸。
キラキラとした瞳で熱く未来を語るジョブズの魅力は、やっぱりファスだからこそ表現出来たものに違いないな!と激しく納得間違いなし。
嗚呼ファスってば、また新たなステップを登って、いったいこの天性の天使な役者はどこまで高みに向かうのかしら……付いていくわよ!!
勝手に!!


Steve Jobs
Come on baby っしゃーーー!

あ、さてと、外見アプローチはしてないけど、トレードマークである黒のタートルネックとリーバイス501はちゃんと着てたファスジョブズ。
このジーンズのサイズが32インチであることが発覚。
はあぁぁぁ!!どんだけ細腰小尻なの!!!


Steve Jobs

も!やっぱメロメロっす。
今回かなり頑張ってマジメにレビューした努力は認めてください皆様。
さて、本日あと30分でお代わりジョブズでーーす。
私生活ではバッキバキに割れたiPhone使ってるファスの演技に再び酔いしれてきまーーーっっす!!

さらば!!

あ、おまけで↓スタッフ、キャストの特別映像をどぞ。
みんな観ろよーー!


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ジャンル : 映画

tag : マイケル・ファスベンダー

『オデッセイ』 火星でぼっち 生き残れ!

『オデッセイ』(2015)アメリカ
原題/The Martian
監督/リドリー・スコット
出演/マット・デイモン ジェシカ・チャステイン 他


The Martian


火星での有人探査計画「アレス3」のクルーは探査任務中に火星の大砂嵐に襲われてしまう。
危険を感じたキャプテン・ルイス(ジェシカ・チャステイン)はミッションを放棄してロケットへ退避することを決断、クルーは探査船へど帰還しようとする。
しかしクルーの一人であるエンジニア、マーク・ワトニー(マット・デイモン)は砂嵐により破損したアンテナに直撃され嵐の向こうへ飛ばされてしまう。
連絡が途絶えてしまったマークを死亡したものと判断したクルーたちは彼を残し宇宙船へ戻り地球への帰路についてしまう。
ところが、死んだと思われていたマークは奇跡的に生きていたのだった。
空気も水も無く、わずかな食糧だけを頼りに生き残るためのマークの闘いが始まるのだった。



GG賞のミュージカル、コメディ部門で作品賞をゲットした本作はアンディ・ウィアーの小説『火星の人』を「スコット・フリー印に間違いなし」とみーすけから(勝手に)絶大なる信頼を寄せられているリドリー・スコットが監督。

The Martian
びしぃぃっ!! "信頼と安全"のスコットフリー印


主演のマット・デイモンは『インターステラ―』に引き続き、惑星に取り残された男を演じて同じくG・G賞主演男優賞を受賞しています。

The Martian
「僕、原作読んでるの」 珍しくジャガイモ感薄めなマット近影


ミッション中の事故でたった一人火星に取り残されてしまった宇宙飛行士マーク。
空気も水も無い過酷な火星の砂漠。
残されたわずかな食糧を頼りに、なんとか生き残ろうと闘うマークと、彼を連れ戻そうと奮起するNASAやクルー達の姿を描いた本作。

究極のサバイバル。とうぜん予告トレーラーは相変わらずの「愛と感動」押し。

と・こ・ろ・が・ね・・・

想像の遥か斜め上をいく「楽しく」「明るく」「笑える」映画なんだよーー!
G・G賞のカテゴリーが(戦略もあるでしょうが)「ミュージカル、コメディ部門」だったことや、TLに溢れる感想に「これDASH村火星版だよ~」ってのがたくさん落ちてくるのでも何となく想像はしてたけど。


The Martian
ジャガイモがジャガイモの栽培て言うな


劇中で使われる音楽がノリノリな70年代ディスコサウンドというのも話題ですね。
サバイバル映画だけど、ものすっごくポジティブで前向きな映画。
しかーし!もちろん溢れる感動もある!
リド爺のここ最近の作品って人にお勧めする時にあれこれ説明が必要だったんだなー。
でも本作は「面白いよ!観ておいで!」と手放しで全力お勧めできる映画です。


The Martian
火星の嵐来るーーヤバい、待避ーー!!



嵐ナウ エライコッチャエライコッチャエライコッチャ


猛烈な火星の嵐により吹っ飛んだ機材にぶち当たるマーク。
宇宙服の破損を知らせるアラームを最後にマークからの連絡が途絶えてしまいます。
破損個所から空気が漏れたらそれでEND。
ところが、お腹に刺さったアンテナが蓋代わりになり酸素漏れを食い止め、奇跡的にマークは生き残っていました。



あいでででで!!!


気が付けば嵐の去った火星に独り取り残されていたマーク。
キャンプベースに戻りなんとか自力で怪我の応急処置を行う。
傷も幸い重篤ではない。
しかし・・・
空気も水もない火星の砂漠。
食糧も限られている。
NASAとも宇宙船のクルーとも連絡をとる手段はない。
極限下の状況で、しかしマークは呟きます。
「死んでたまるか!!」と・・・。

The Martian
生き残ったりなんかしちゃったりなんかして……びっくりぃ?


The Martian
ぼっち感炸裂なマーク しかし……


生きるために奮闘するマークがとにかく冷静。あーんど非常にポジティブ。
現実の話、極限下でパニクる人は宇宙飛行士の試験にはパスできないそうな。まそりゃそーだわな。
冷静に状況を見て的確に判断、行動しないと失敗イコール死だからね。

本作のマークも焦らず淡々と行動します。
愚痴は言うけど。でもとてもユーモラス。
食べるものが少ない?ナメんなよ、俺って植物学者なんだぞ!栽培すんぞ!
感謝祭用に持ち込んでいたジャガイモを種イモにして、火星の土と自分や仲間の排泄物を肥しにしてキャンプベース内にジャガイモ畑を作る。



ジャガイモがジャガイモを栽培……言うなっての!


次は水!水いるよねー!
水素とロケット燃料からH2Oができるんだぜ!
科学実験だぞーー。

The Martian
ひゃほーー! 生き残りたいなら中学の理科覚えとかにゃー。


極限下の状況にありながら、常に前を向きに行動するマークに観客は共にドキドキし、笑い、歓喜するんです。
主人公のマークを演じるマット・デイモンが非常にヨロシイ!花丸💮あげたい!
冷静ながらユーモアを忘れず頑張るマークのキャラは育ちの良さと品と可愛さのあるジャガイモ・デイモンにピッタリだった。
壁にぶち当たってもメゲず奮起する彼に頑張れ!頑張れ!と応援せずにはいられません。



ジャガイモがジャガイモを……やーめーてーー!


さて本作、劇中に流れる曲がどれもマークの気持ちやシーンとリンクしてるんですよ。
楽曲はジェシカ・チャステイン演じるキャプテン メリッサ・ルイス准将 が持ち込んだ「センス最悪だよ!」とマークが文句垂れるww70年代ディスコサウンドCD。
「捨てないで~私を捨てないで~♪」や、「置いてかないで~あなたがいないと私は生きていけない~♪」な歌詞はまんま取り残されたマークの心情。
それがだんだん前向きな曲に移行していきます。
暖を取るための発熱グッズをゲットでドナ・サマーの「Hot Stuff」に思わずニヤリ。
世界中の人々がマーク救出に盛り上がると、みんな同じ船でいこうぜ!な「Rock the Boat」。
音楽にあわせ思わず体がリズムを取るのを我慢できない~。



いぇぇーーい! 基本こんな感じッスww



およそ火星で孤独に闘う男の奮闘を語る映画と思えないポジティブな演出。
挫けそうになりながらも強い精神力とユーモアと知性で乗り越えるマーク。
そしてそれをサポートするNASAのスタッフや全世界でマークを見守る科学者や研究者。
ありがちな意地悪な奴や、悪い奴の嫌がらせの逸話は一切無い。



クルーの皆の団結力も素晴らしかった


リドリー・スコット監督はなぜここまで明るい演出にこだわってんだろう?
何となくの想像は、映画が進みだんだん確信になってきました。


以下はみーすけの勝手な個人的解釈ですが・・・。



弟のトニーを自殺という形で亡くしたリドリー。
この映画はリドリーからトニーへの様々な思いをぶつけた作品なのかなと。
独り闘うマークはトニー。
現実の世界では生きる事の闘いに負けてしまったトニーに、生きろ!生きろ!頑張ってくれ!と。
マーク以外のキャラは全てリドリーのマインドの投影。
そう考えると、主人公のマークの背景がなぜかふわっとしか説明されなかったり、家庭も恋人もいない孤独な背景として演出したのもなんか納得できるし……。
他の映画だとありがちなクルーのメンバーとの恋愛も無いんですよ。
例えばジェシカ姐さん演じるメリッサとマークは、実は心の中で愛し合ってましたとさ、なんてありがちじゃないですか。
でもそういう展開にしない。
自分達の危険も顧みずマークを助けようとするクルー達、とりわけメリッサはリドリー自身を投影してるんじゃないかなーって。
現実の世界で助けられなかったトニーをせめてスクリーンの上では絶対に助けたい!助ける!というリドリーの叫び。
メリッサの「もう二度とクルーを失いたくないの!」というセリフ。
そんな風に思ったら堪らなくなってきました。


そして、生きろ!生きろ!生きろ!という力強いメッセージが最高潮に達した時かかる曲。
それが David Bowieの「 Starman」。


”ほら、スターマンが宇宙で待っているよ”


宇宙で待つマークを皆が助けようと奮起しているシーンで流れるボウイさんの曲に、堪らずみーすけの涙腺崩壊。
とても明るく、前向きなシーンで、口元は微笑んでるのに、ボロボロ涙が止まらなくて。

自分だけだと思っていたら同士がいたので白状したよ、れんさんww
物語のこのタイミングでこの曲を流すのか!!と。
フルコーラスでかかる「 Starman」を聴きながら、この選曲ってリド爺はボウイさんの病気を知ってたのかしら?なんて思っちゃいました。
最高のタイミングでの最高な選曲。





「極上の演出だろ?」とニヤリと笑うボウイさんの顔が浮かんで。勝手にだけどー。
ああ、ボウイさんは遠い宇宙の星から地球を眺めてるんだわ、なんて思えたですよ。
訃報からこっちずーーーーーーーっと凹みっぱなしだったのがぐいぃぃんって空気入ってきたみたいになったんですよね。
嗚呼、ホントにホントに観て良かった。



とにかく「生きろ!」というリド爺の陽性なメッセージに強く心を打たれました。
エンドロールの「I will survive」にも涙が溢れて止まらなかったス。
見応えあります!
ぜひ!大きな劇場でぜひ!!!



しかしリド爺のバイタリティって凄いよね。
現在78歳のリド爺、ほぼ1年に1作のペースで作品を発表してるでしょ。
あのSF映画の金字塔『エイリアン』の前哨譚である『プロメテウス』の続編も着々と進んでいるようだし、ファスも出るし?本当に楽しみ。



うへへ❤



おまけ

火星繋がりなんですか「Mars」ってそのものズバリな名前のチョコバーがあってですねー、以前は輸入食材店でよく見かけてたのに、なんか最近輸入されないのか見かけなくて。
これいっちゃん美味しいのに~。因みに中はヌガーとキャラメルインのチョコバーで激甘ざんす。スニッカーズみたいなこれです。


The Martian
超まいうーなんだよ。ジャンクだよ。バレンタインはこれくれだよ。


んでスニッカー繋がりで、NFLで流れたというウィレム・デフォー出演のCM。
デフォーのおっきな白いおパンツが可愛い!
モンローが大好きな彼はこの白いドレスを着る誘惑に抗えなくてCM受けたとか。
ラブリー❤





映画とは全く関係ないッスね、すません。
でも、ウィレムがーー!(笑)
うふふ。なんか調子出てきたなーみーすけ。
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『クリード チャンプを継ぐ男』 想像以上に泣けまっせ

ご無沙汰しております、みーすけです。
『ロストボウイ』が想像以上に、響いております。寒いのもいかんわ。
映画や読書や作文(ブログな)に、集中できず、色んな事が詫び錆びで、どーでもいーやな投げやり状態でござる。
年末に書きかけてた記事の変なテンションの高さにそんな今の自分が付いてけなくてwwボツろーかと思った記事。
でも映画はとても面白かったし、せっかくなのでそのまま投稿。
以下、年末のテンションとゆーことで。
今回は、観賞後は何故か駅の階段駆け上がる衝動が起こる『クリード』です。


『クリード チャンプを継ぐ男』(2015)アメリカ
原題/Creed
監督/ライアン・クーグラー
出演/マイケル・B・ジョーダン  シルヴェスター・スタローン  ビアンカ 他


クリード チャンプを継ぐ男


元ヘビー級チャンピオンでありリング上でその命を落とした伝説的ボクサー、アポロ・クリード。
アドニス・ジョンソン(マイケル・B・ジョーダン)はそんなアポロの息子でありながら自分の出生前に父を亡くしていたためその存在を知ることなく成長していた。
しかし彼の体の中にはボクサーとしてのアポロの血が受け継がれていたのだ。
突き動かされるように仕事を辞めボクサーへの道を歩もうとするアドニス。
かつて父、アポロと死闘を繰り広げたライバルであり、生涯の盟友であったロッキー・バルボア(シルヴェスター・スタローン)に自分のトレーナーになってもらうため一路フィラデルフィアへと向かうのだったが・・・。



鍛えて腹六つに割れてるドニーのあしたはどっちだ?!



2015年公開作品の傾向の一つとして、過去人気大爆発だった名作の今さら?!な続編やリブートがたくさんあったなーって事。
本作はあの「エイドリアーーン!!」で有名な、名作……でないのもあるけど 、『ロッキーシリーズ』で、主人公ロッキーのライバルであり熱き友情を分かち合った盟友アポロ・クリードの息子を主人公にするという ”おおー、この手があったか!” 的作品。
監督は『フルートベール駅で』で注目されたライアン・クーグラー。
息子版があれば、次は孫? 永遠にシリーズ作れるね、良かったねー映画会社。と・・・あまりのあざとい戦略に観に行く気なんてさらさらなかったんですよ、ええ。
ところが、多くの方の”本当に観てよかった!なキラキラ感想が溢れかえってたもんで。
えー?まじー?そんなに言うなら騙されてやろーか?
かなり上から目線で鑑賞。
で・・・。
み、み、み、観てよかったっすーーーー!!!!!


クリード チャンプを継ぐ男
何かに突き動かされるようにボクシングの道へ進むドニー


父親を知らず唯一人の身内の母を亡くし、施設を転々として育った少年アドニス=ドニー。
怒りを拳にぶつけあちこちで問題を起こす彼の元に一人の女性メアリー・アンが現れ、自分の亡くなった夫、伝説のボクサーアポロ・クリークがドニーの父親であると告げるのです。


クリード チャンプを継ぐ男
愛人の息子を養子にするたぁ、肝の座った女性だ。


メアリー・アンに引き取られ息子として育ったドニー。
贅沢な生活、きちんとした教育、職場での昇進も決まったドニー。
しかし彼の体に流れる父アポロの血がどうしても彼をボクシングへと誘います。
ボクサーになる事をあきらめられないドニーは仕事を辞め、育ててくれた母メアリー・アンに別れを告げフィラデルフィアに向かいます。
そこにはかつて父アポロと死闘を繰り広げたロッキーがいるから・・・。



ライバルでありながら、熱い友情で結ばれていたロッキーとアポロ


亡き父アポロの素質を受け継いだ原石のようなドニーと、かつてアポロと死闘を繰り広げたロッキーの出会い。
本作は別に過去の『ロッキー』シリーズを観てなくても充分楽しめます。
でもねー観てたほうがあちこちに落ちてる小ネタを拾えるのでより楽しめるんだよな。
いやさー、これ系映画は内容ってシンプルでしょ。
落ち目の、または新人のボクサーが、わーーって頑張ってがーーーっとやって、がつーーーんって壁にぶち当たってどかーーーんとすっきりエンディングに持ち込む!!
・・だいたいこんな感じでしょう。
本作も父の才能を受け継いだドニーがロッキーの力を借りてボクサーとして成長する物語......って安っぽい続編かしらん?って思ってたら大きく裏切られまっせ。
監督、脚本を手掛けたライアン・クーグラーの演出はこれが長編二作目なのか?!と驚愕もの。
オリジナルへのリスペクトを感じるエピソードを入れ込みながら、ドニーのボクシングへの飽くなき渇望を丁寧に描いている演出がとにかく上手い。



ぬおおおお!!!


ドニーの説明できないボクサーへの餓えはきっと会ったことのない父親を追い求める行動なのかも。
素質はあるものの粗削りなドニーのボクシングがロッキーにコーチを受けることによりどんどんと卓越したものへと変化していく仮定は観ていてウキウキします。
しかしマイケル・B・ジョーダンの割れた腹筋すげかった。
ただのマッチョでなくてボクサーらしい絞った身体は惚れ惚れするほど。
ボクサー=不良のありがち設定を敢えて使わないドニーのキャラが新鮮だった。


クリード チャンプを継ぐ男
打つべし打つべし!!


本作の主人公はあくまでドニー。
ロッキーは脇に回り彼をサポートするかつてのミッキーのような役回り。
しかーーし!そのロッキーが本作のメインテーマにあるのは間違いないわけです。
台詞を覚えるほど『ロッキー』が好きなクーグラー監督の愛着ぶりがそこここに散りばめられた演出はロッキー観てるこっちには溜まらずニヨニヨしちゃいました。



うっきょきょー!で有名なシーンのここも……



しっかり登場しまっせ!!


いやぁーもーねー、爺さんになったロッキーがとにかく愛らしいんだわ!
ボクシングから離れて久しいロッキーは、妻の名をつけたイタリアンレストランを経営しながら静かに余生を過ごしている。
かつてのチャンピオンの力強さはなく、ただの好々爺なおじいちゃん。
愛する人々が次々といなくなってしまい、平穏に、しかし寂しく余生を過ごすロッキーの姿にいちいち鼻の奥がツンとしてウルっとして困った。
最初はドニーの依頼を断るロッキー。
しかし恩人であり親友のアポロの息子となればなってしょうがない。
おもちゃ屋の売れ残ったぬいぐるみみたいだったロッキーの表情にポっと光が灯るのがわかって、またもや涙腺きゅーんだよー。


クリード チャンプを継ぐ男
おじいちゃん言うなよ!!


最初はトレーナーを固辞したものの、やはり親友アポロの息子を捨て置けないロッキー。
父親を知らないドニーは知らずロッキーに父性を求め、またロッキーも孤独を癒す家族としてドニーを心の糧にしていくわけです。
ドニーのボクシングも本物になっていく。
そして!!
・・・とうぜん二人の前に大きな障害が出現するわけです。
その大きな障害が提示されたとたん「あー、これ嫌いな奴だわー」って思っっちゃったんですよー。
登場人物が何らかのトラブルに合う中で今回のチョイスはなー、これ最後までどちらかが隠して話が進んで、最後に涙涙~ってやつ?
いや、単純だから泣くけどさ~、辛気臭くて嫌いなヤツだなーって思った。

と・こ・ろ・が・だ・よ。

本作が面白いのはドニーがとってもいい子ってところ。
幼い頃は荒んでいたものの、メアリー・アンに引き取られ大切に育てられたドニーはリッチで今どきっ子でハングリー精神に若干欠けるおぼっちゃんなところがあるんだな。
そんな彼が如何にしてボクサーとしてのハングリーさを見いだすか?
大人な男として成長するためのきっかけ、「ファクター」として「その障害」を上手く使いストーリーを盛り上げるのが上手いなと。
これ好き、いいですとても!グッドな展開!!


クリード チャンプを継ぐ男
師弟を超え実の親子のように引かれ合う二人


ファイナルはとうぜん大がかりな試合シーンになるわけで、それがもーたまらんわけですが、そこに行きつくまでにすでにぽろぽろ泣かされてるっつーの。
そしてドニ―がロッキーに叫ぶセリフで!ガツン!!
はい、涙腺けっかーーーーーい!

涙でかすんでスクリーン見えねーぞ、画面が霧の摩周湖だぞ字幕読みづれーのにスタローン滑舌悪くてセリフも聞き取りにくいって、クソ、よく観えねー、もっかい観にこなきゃ、ってここでロッキーのテーマ流すかぁぁぁぁ!!あざとーーーーい!!のに嗚咽!嗚咽しながら映画鑑賞って、く、苦しい、息ができない、涙止まんねー!鼻水だらだらー!しゃくりあげるのを抑えることができなーーい、こんな涙腺崩壊イン劇場は何時ぶりであろうかーー、嗚呼、感動した満喫した!
嘘じゃなくホントこんな感じだってば手羽。


クリード チャンプを継ぐ男
やっちまえーーーーー!!!
っとクライマックスは怒涛の感動だぜ。


公開前にケーブルで過去のシリーズ一挙上映なんてしてくれたもんで、復習ばっちりでね。
シリーズの後半なんて「観たっけ?」って思ってだけどこれが意外と観てる。
やはり1作目の衝撃。あと、アポロとのあれやこれやがイー感じなパート3ぐらいまでがいいねー。
がっつりアポロとロッキーが熱い友情で結ばれてブロマンス感満載。


クリード チャンプを継ぐ男
うふふ!水かけちゃうぞ!!  やぁだぁ~やめてよぉぉ~❤


でロッキー4でアポロが”あんなことに”になっちまってなー。
でもしかし、そうでないとロッキーに火が点かないので着火マン扱いなのかって思ったりな。
この頃のスタローンは絞りに絞って外見もかなりイケてたころですな。

クリード チャンプを継ぐ男
別人だなこりゃ(笑) いやカッコいいよ。




……と、ここまで年末書きかけてましたとさ。
っつーかですね、わたしっていつもこんなアホみたいな感想垂れ流してるんスね。
冷静に読むとなんだこりゃなんだなー。
まーいいや。
ロッキーってさー毎回バカにしながら観て毎回ウルッてさせらせてたわって思い出しました。
本作もホントに感動しました。
スタローンのロッキーとしての集大成でもあります。
そして本作で見事ゴールデン・グローブ賞で助演男優賞をゲットしたスタローン。
いやー、良かった!おめでとう!!
会場もわたしもめっちゃ盛り上がったもんね。
嬉しそうなスタローンの表情にこちらも釣られて笑顔になったな。
おめでとうスタローン!ランボーシリーズではゲット出来なかったよきっとww

クリード チャンプを継ぐ男
古い友人ロッキーにお礼が言いたいのーーー!

っつーことでお勧めです、はい。
公開終わってんのかな?
もしやってたら是非ぜひ観てちょーね。
さて、そろそろワシも復活しますん。
ロストボウイを乗り越えて頑張るぞ!ゴーゴーゴーー!!
って今『メメント』観てたらエンディングの曲ボウイさんーーおろろん……💧💧
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天邪鬼なので映画の好みも多少偏りありです
毒も吐き、妄想も垂れ流しますが笑って許してくださいませ
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