「コンドル」 見終わった後のモヤモヤ感(いい意味)

「コンドル」 (1975) アメリカ
原題/Three Days of the Condor
監督/シドニー・ポラック
出演/ロバート・レッドフォード フェイ・ダナウェイ 
    マックス・フォン・シドー クリフ・ロバートソン

コンドル

映画の内容をかなり盛ってる感漂う(笑)昔懐かしいスタイルのポスター!
「人気最高2大スターの ロマン・アドベンチャー」て(笑)

子供の頃に観て 忘れられない映画って皆さんあると思います。
わたしの脳内にも、小さい頃からテレビの洋画劇場で見た印象深い映画がたくさん蓄積されているんですが、その中のお気に入りの一本。
おお~Blu-ray出てるのかぁ! て事でひっさしぶりの再見です。

            コンドル

舞台はニューヨーク、アメリカ文学史協会は実はCIAの末端機関である。
コードネーム「コンドル」= ジョー・ターナー(ロバート・レッドフォード)の仕事は、世界中のミステリー小説を読み、その犯罪方法を分析しコンピューターに入力するという地味な事務方だった。
クリスマス前の冬のある日、ターナーがランチを買い事務所に戻ると、何者かの襲撃により同僚達全員が惨殺されていた。
偶然にも一人生き残ったターナーはワシントン本部に助けを求める。
副長官ヒギンス(クリフ・ロバートソン)の指示をを受け 救出の為待ち合わせ場所へ向かうと、何故か発砲されてしまう。
何が起こっているのかも分からないまま逃げ惑うターナーは街で偶然出会った女性キャシー(フェイ・ダナウェイ)と心を通わせ、協力を得る事になる。
しかしフリーランスの殺し屋ジョベア(マックス・フォン・シドー)達がターナーを追い詰めていく。
作戦に直接関係の無い末端機関が何故襲撃されたのか?
何故自分が命を狙われるのか?考えあぐねるターナーの頭にある一つの考えが浮かぶのだが・・・

コンドル
乗りに乗ってる頃のレッドフォード  まだシワシワ粉ふき翁でわない(笑)

子供の時に観てどれだけ内容を把握できたか?無理ですな(笑)
主役の男前が何かから必死に逃げる姿と 寒々しいニューヨークの街並みだけが印象に残っていたように思います。

長じて、ビデオで再見して初めて、おお~、こんな話でだったのねと分かりました。
要はCIAの中で暗躍する「ある組織」の秘密にターナーが書いた一件のレポートが抵触してしまい、その秘密保持の為命を狙われる羽目になるという、巻き込まれ型スパイミステリーなんですね。
ロマン・アドベンチャーでは無いな(笑)

ただ、何回観ても、支局の一つを全滅させるほどの謎なのか?っていささか強引な感じは拭えないですがね。
スパイ映画にありがちな一回観ただけでは細部が理解しにくいのもあります。
レポート一本で壮大な秘密作戦が危うくなるのか?ってね。
でも、クリスマス前の寒々しいニューヨークの風景や、背後に流れる、デイヴ・グルージンの曲がぴったりはまって、今観てもかなりイケててカッコいい!

コンドル

70年テイスト溢れる描写が時代の流れを感じますが、まあそれもご愛嬌。
今のように仕事で一人一台ノートパソコンを使えるなんてちょっと想像出来ない頃ですからね。
電話もダイヤル式だし、ワシントン本部の造形なんて、チープな宇宙船のコックピットみたい(笑)

   コンドル
スター・トレックかよ?!

コンドル
電話局に忍び込み盗聴するって 今では超り~む~

ターナーが身を守るために活用するスキルが、仕事上読んでいたスパイ小説や雑誌から得たものだというのが面白いアイディアです。
CIAに在籍するも地味な事務方の男が首脳陣やプロの殺し屋を相手に知識のみで渡り合う所がこの映画のポイントです。
スーパーヒーローでなく(男前だけど)弱い等身大の男だからこそ、観客は彼の行動をドキドキしながら追えるわけです。
やはりR・レッドフォードの魅力でしょうね。
結構無茶なことしてるのに、何かこっちは納得させられちゃう。
強引に拉致した女性に一時の心の安らぎを求め 結果ヤっちゃうわけで、かなり そこ唐突じゃね?と思うんですが。
音楽とモノクロ写真のカットバックという力技で観客を納得させるという・・・大人って複雑スからねと(笑)
でもこのシーンで出てくるモノクロの写真が好きなんです。
画像探しましたが出てこなくって残念。映画観て確かめてくださいね。


「まだ」ちゃんと美人系に見える頃の F・ダナウェイ 情にほだされヤっちゃいます。

人気最高2大スター夢の共演(笑)だったんでしょうが、みーすけのツボ的には、やはりこの人。
マックス・フォン・シドーの存在感!
金で殺しを請け負うプロ中のプロ、殺し屋ジョベア。
静かな佇まいで冷酷に殺人をこなすミステリアスな男を好演です。
コンドル
多少受け口ですがそれがなにか? 撃ちますよ。

ヨーロピアンな面長が超素敵だぁ~♡
「エクソシスト」のメリン神父に並ぶ、彼の名キャラクターではないでしょうか。
子供の時も「カッコいいなぁ」と思ったので、みーすけの面長好きは筋金入りなようで。
         コンドル
渋柿かよ!つ~ほど渋いわぁぁ♡

後半このジョベアの行動が面白い。
プロの自分が、諜報活動には素人のはずのターナーに翻弄され、一人の人間として彼に興味を持つ訳です。
ラスト近く、プロならではのジョベアの行動が心憎くて くぅぅ~カッコいい!

75年制作という事で、アメリカン・ニューシネマの薫りがする 突き放すようなラストもいいです。
ジョベアの申し出に背を向け、たった一人組織に立ち向かう覚悟をするコンドル。
ニューヨークの街中でクリスマスの聖歌隊を背景に去るコンドル。
彼の今後の運命に思いを馳せるも、モヤモヤとした不安感しか無く、味わい深いエンディングです。

コンドル
あら可愛い(笑)

こちら、シドニー・ポラック監督。2008年に亡くなってしまいましたね(泣)
コケ映画もありますが、「雨のニューオリンズ」以来の 盟友レッドフォードと撮った作品はどれも大好き。
制作でも素敵なお仕事してます。是非Wikiって~。
俳優から監督に転身したとあって、演技もOKで「アイズワイド・シャット」「フィクサー」等に出てます。
個人的には「トッツィー」や「永久に美しく・・・」辺りのコメディー演技が大好きです。

本作ブルーレイの特典に、生前のポラックさんのドキュメンタリ-が入っててかなり充実した内容。
自分の半生から自作品への感想等 とても見ごたえある内容で面白かった。
興味のある方は是非!
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tag : ロバート・レッドフォード マックス・フォン・シドー

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No title

お初にコメント致します。
仰るように、NYの風景と音楽が非常にヨロシイのですよ。
コッポラの「カンヴァ―セ―ション(盗聴)」をちょっと甘口にした感じが安心して観れるところかも?

ちなみに、ブログ本文にキャプチャー付きで「電話局に忍び込んで・・・」とありますが、
あの場面は、殺し屋ジョベアさんが宿泊しているホリデイ・インというホテルの自動交換室でしょうね。

Re: No title

七瀬さん
はじめまして、コメントありがとうございます!
コッポラの『カンバセーション~』もザ・70年代!という作品ですよね。情報戦争が本格的に表面化しだした頃ということでしょうか。文書やレポートで命を狙われるのはこのあと『ペリカン文書』とかサンドラの『インターネット』とかも同じ風景ラインの映画ですよね。懐かしい。
おお!あの電話はホテルの中の交換室なんですね!それでスムーズに内線電話がかかったんですね。情報ありがとうございます!
時代を感じさせる部分はあるものの、晩秋の寒そうなニューヨークたの風景と音楽がお洒落でやっぱ好きです、また観たくなりました!

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