『誘う女』 トムの嫁(当時)だけじゃなーい女

『誘う女』 (1995) アメリカ
原題/To Die For 
監督/ガス・ヴァン・サント
出演 ニコール・キッドマン マット・ディロン ホアキン・フェニックス ・アフレック 他



誘う女
誘ってんなー



地方の小さなテレビ局でお天気キャスターをしているスザーン・ストーン(ニコール・キッドマン)には幼い頃から大きな野望があった。
「テレビに出て有名になる」こと。
人生で最も大切な目標のため、有名キー局のニュース・キャスターを目指し着々と行動を進めるスザーン。
しかし彼女の夫であるラリー・マレット(マット・ディロン)は理解を示さず、子供を作り彼女が家庭に入ることを願う。
そんな夫が邪魔になったスザーンは、ドキュメンタリー制作で知り合った高校生のジミー(ホアキン・フェニックス)、ラッセル(ケイシー・アフレック)、りディアらを巧みに口車に乗せ、とんでもない計画を企てるのだった・・・。


誘う女
自称キャスター  ホントはお天気お姉さん



デキの悪い高校生たち ケイシーもホアキンもピカピカ!


ヌバヌバ脱ぎますが、おっぱいは隠すの



引き続き、読者の需用? 知らねーよんなもん と 『日々垂れ流されるケーブル映画を拾うキャンペーン』 実施中。

さて、またもやこんなドロドロ系を拾うみーすけ。
どんだけファンタジーで胸焼けしたんだよってなー。
これ、流れた途端うぉぉー!懐かしい!!って。
久し振りに観たけど面白かった。 これ、好きなんです。

ガス・ヴァン・サント監督が実際に起こった「パメラ・スマート事件」を元に、セレブ志向の強いトンデモ女が自分の的外れな野望のために邪魔になった夫を若い高校生(実際は15歳の中坊!)の愛人を使って亡きものにしようとする、なんとも突飛でイタイ奇行とそれに翻弄される周囲の人々の悲喜こもごもを皮肉とブラック・ユーモアたっぷりに描いたサスペンス・スリラー。
主演のニコール・キッドマンは本作でG・G賞主演女優賞をゲットして、彼女のターニングポイント的作品かと。
本作、日本公開が96年。 
当時同じタイミングでやってたミシェル・ファイファー主演の 『アンカーウーマン』 を観て 「誘う女って裏アンカーウーマンじゃん」 って思ったのを覚えてる(笑)
今回再見しながら 「ありゃ! 去年末の 『ゴーン ガール』 って 『誘う女』 の姉妹作品じゃね?」って。
どちらの女も己の自己中な(あるいは病んだ)目的の為に、男(旦那・愛人)、家族、友人を利用し、翻弄し、そして自分の中では一切の罪の意識が無いってところがリンクします。
フィンチャー監督が撮ると あのように重くドロドロやり切れない程の毒に溢れ、思わずベンアフに励ましのお便りを送らずにはいられなくなったんだけれど、こちらガス・ヴァン・サント作品は画面を含め非常にポップで明るい。
しかし十分に皮肉が効いていて、笑わされます  ずず黒く。


誘う女
裏アンカーウーマン と

Gone Girl
病んデレガール


まず映画の構成が面白い。
スザーン、ラリーの姉ジャニス、それぞれの両親達がテレビ番組のインタビューを受け答えしている体(てい)で物語が進みます。
カメラに向かって各人がスザーンとラリーのなれ初めから結婚に至る経緯を様々に話す。
その合間に過去の映像が挟み込まれ、現在と過去をいったり来たりする流れ。
これが非常にテンポ良くて、何が起こったのか?が段々ストーリーとして語られていくのに引き込まれます。
ここでポイントなのがスザーンの意見と、それ以外の人々の意見が真っ向から違っているという事。
そう、スザーンはセレブ嗜好の強い地方のお嬢ってだけで無く、実は「イタい娘」ちゃんだったのです。


誘う女
パンチらで踊っちゃいまーーす♪


スザーン・ストーン。
上昇志向ばりばりでわたしは他と違います感を隠さない女。
他人が傷つく事を平気で言葉に出し、しかもそれに気づかない、気づいても気にしなーーい。
ビッチですねー。
てかある意味ちょいとメンヘラですねー。
彼女の中にある、もの凄まじいまでの自信、それに反して実際の彼女の行動の残念さが冷笑を誘います。
そうね、誘う女だもんね。
えーえー誘いますよースザーン!
メディア志望のスザーンは地方の社員が二人っきゃいないケーブルテレビ局に行き、ガンガンに的はずれな自己推薦で半ば無理やりお天気キャスターとして仕事をゲット。
頼まれもしないのに、とある高校で若者の主張的なドキュメンタリー作品を制作する事にします。
そこで出会うのが落ちこぼれ高校生。
出来の悪いティーン相手に朗々と自分のビジョンを語りうっとりさせて自分もうっとり・・・。
痛い。



ヒョウ柄ですがなぜか大阪のオバハンには見えません


てゆーか、ニコールです。
ビッチな超残念スザーンを演じるニコール・キッドマンが上手いぞー。
スザーンの周囲の女子も鑑賞してるみーすけも「イラっ」ってさせられる(笑) 
「イラっとポイント」を突くのがなんとも上手い。
自分の事が見えてないアホなビッチを超好演です。
当時トムと結婚してしばらく経った頃のキッドマン。
”トム・クルーズの嫁”という冠が大きすぎて、美人だけれど演技がどうこうなんてちゃんと語ってもらえなかったキッドマン。
彼女にも「わたしはトムの嫁ってだけの女じゃない!」という野望があったんですね。
着々と演技の幅を広げ、実力を如何なく発揮し、気が付きゃオスカー女優です。
しかも彼女、この頃と今と大して印象が変わって無いって凄くね?
驚異のエイジレス。
もーここまで美しけりゃこの際ケミカルでもなんでもいーよね。


誘う女
いや、でもビジュアルほぼ変わってないんぢゃね? 


本作と『ゴーンガール』がリンクする要因として旦那役がアホに見えるってーのがありです。
旦那がチョロいはデフォルトだね。
いやぁー、マット・ディロンのチョロい残念さと ベンアフのトホホなチョロ感が被るー!
しかし(個人的嗜好により)マット・ディロンの方が可愛いアホ。
突っ張ってた青臭いラリーはスザーンに夢中になり、あっという間に調教されちゃう。
バンドも止め、父親が経営するレストランで働く真面目なイタリア青年になっちゃうんですよね。
いや、いーんだよそれで。
しかし いいようにスザーンに操られてて、「もーあんたしっかりしなさいよ!」って言いたくなるチョロさ、残念さ。
最近大作系で全く見かけなくなったマット・ディロンですが、いー仕事してますよ。


誘う女
学生の頃は突っ張っていきがってたラリーはスザーンと出会い・・・

誘う女
真面目な青年になってゴールイン


それに『ゴーンガール』のチョロいベンアフの実弟、ケイシー・アフレックが本作に出てるのもなんかリンク感漂う。
まだ若くてフワッとしたケイシーが可愛い♡
既に今のケイシーを彷彿とさせるようなインディペンデント臭が漂い、あらーもーケイシー既に美味しいねー。


誘う女
ケイシーの危うさが ヒリっとする感じで とってもいいです ふふ・・・。


そしてスザーンに体も心も弄ばれる高校生ジミーを演じた若きホアキン・フェニックスがアホでアホで溜まんない。
もーねーホント、アホです。
下半身のみ。
お●ん●んの先っちょにちょっとだけ脳ミソがあるって感じのティーンです。
スザーン好き好き♥ はあはあ、したいよスザーン ってエロいことしか考えられない。
まあ、ある意味超ピュアなアホな高校生です。


誘う女
はあはあスザーン状態です  若いので大目に見てあげてください


体重今の半分か?ぐらい痩せてて、少年と青年の過渡期みたいなホアキンが可哀想で可愛くてアホでそしてちょっと気持ち悪い。
頭の弱そうな喋り方も(素かな)上手い。
美人で可愛い人妻に弄ばれ、翻弄され、それこそ原題の To die for =" 死ぬほど" 欲しい!好き! になっちゃった。
旦那のラリー含め 男って下半身抑えられるとダメねぇぇ・・・。


誘う女
後ろ髪が長いのは時代かなー。


びっちなスザーンはどんどん暴走して、自分の体にメロメロになったジミーらを利用して物語はとんでもない方向に進むのですが、この辺でスザーンの頭の中はもうアボーンです。
非難と抗議のメディアの騒ぎが彼女には称賛と喚声に聞こえてしまう。
ガス・ヴァン・サント監督の遊び感が溢れてるね。

しかし、ここまで うわーーもうこのビッチビチ!!とあちこちを煽ってムラムラやイライラや色んな地雷を踏むスザーンですが、映画の最後をあーゆー風に落とす監督の遊び心が溜まんないですよ。

気のいいイタ飯屋のおやじだった父親役のダン・ヘダヤの最後のどや顔がいーんだなー。
おお! お前そうなん? あれなん?って!
いやいや、ネタばれなので詳しくは書かないけど、そのびびった終盤にデイヴィッド・クローネンバーグ先生が一役買っております。
非常にナイスでミドルなお姿でご登場です。


誘う女
うう、クローネンバーグ先生、素敵なんですけどぉぉ 


黒のロングコートと革の手袋が非常に非常にお似合いで、とても素敵でございます♡
イライラしているこちらの溜飲をうふふ♪と下げてくれる監督 さんきゅーです!

名作『ディナーラッシュ』でも思ったけれど、イタ飯レストランを経営するイタリアンの方って、マフィアとかこういういじられ方されますね。
イタリア系の方はあまりいい気分はしないかもしれないですが、『バダビンゴ』ってストリップ小屋には『ギャンドルちゃんが居るような気がする』っていうようなあくまでイメージのドリームですから♪


自分の夢にどっぷり浸かり、嬉々として1人カメラに語るスザーンが最後までイタい。
でも笑える。
皮肉なイジリ方はなかやかエッジが効いていてこーゆーの好きなんだな。
ストーリーは火サスか?だけれど実際の事件なんでね、しゃーないね。

因みに本物の事件のパメラ・スマートは1991年3月に終身刑を宣告され、現在も刑に服しているとのこと。
ま、そりゃそーだわな。


ニコールの変わらない感やらホアキンやケイシーの初々しさも楽しめるのでね。
ラスト、楽しげにスケートを滑るラリーの姉ジャニスの「ルンルン♪」は鑑賞者全ての代弁。
興味のあるかたは一度ご覧下さいませ。
なかなか楽しめます。



ケイシー可愛ゆす♥
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No title

私も好き~。
でもこれ観たころはまだ俳優の名前もよく知らない頃だったから、ケイシーとか気づいてないし、
しかもクローネンバーグ?いやん、確認しなくちゃ。
二コールは、もうほんっと演技派になったね。
王妃から、お下品でおばかな殺され役までやれるってなかなかいないよねぇ。
で、これはイタくて怖いけど綺麗な二コールよかった。
また観る!

Re: No title

pu-koさん
わたしも初見時はニコールしか知らなかったと思う。ホアキンはリバー・フェニックスの弟ってことでちょと話題には上がってたかな?
再見した時に、おお、ケイシー!ホアキン若いなーとか確認していったんですよね。
クローネンバーグ監督は結構役者仕事で稼いでますな。
チョイ役だけど素敵だ♪
ま、なんせニコールの可愛さとビッチな上手さが凄いし、なかなか楽しめるよね。
pu-koさんももっかい観てみてーーー♪

No title

おっとと、これ観た気になってました( ̄∀ ̄*)
ホント、ニコール今とあんまり変わらない~
ホワキン若っw。ケイシー可愛いわ。
放送あったら必ずチェック致します!(笑)

Re: No title

じゅりさん

ニコールホントに今と印象変わんないですよ。何食ってんだろー気になる。
可愛いビッチビチです。
ホアキンとケイシーも今の頭の悪そうな喋り方が既に定着していて、見た目は子供で可愛ゆす♪
WOWOWで落ちたら是非!

ども!

バテバテおばはんですが、何か?

コレ観たかな~?ど~かな~?記憶にございません。
しかし、ケーシーもホアキンも別人のようにわっか!!
そ~ね~、彼等があそこまでわっけ~のにニコールは確かにまんまだわ!

息子が格闘技系を見る為に加入したWOWOW。
「観て~映画があったら録るぜ」って言ってくれたんで
結構リクエストして重宝しております。(嫁っ子に呆れられてるかもかも~)
こーゆー昔のお宝的作品も、やってくれれば是非録画してもらおーっと!

もうさ、彼女が昔はトムクルの妻だったって事すっかり忘れちゃってるよね。
で、わっけーアイツにも捨てられちゃったし。あ、捨てたのかな!?

余談ばっかですんませんm(__)m

Re: ども!

chacoさん

ずいぶん前の作品ですもんねー。
でも面白いのでWOWOWで落ちたら是非観てー。

そー、ニコールはトムの嫁さんだったんですよね。
今の御主人とは仲良くやってるようで。って大きなお世話だよな(笑)

chacoさんまだ体調よくないんですね。
湿気の大い時期は体冷えるので、無理しないでお大事に。

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いらっしゃいませ
天邪鬼なので映画の好みも多少偏りありです
毒も吐き、妄想も垂れ流しますが笑って許してくださいませ
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