『マイ・インターン』 キレないデ・ニーロはいかが?

『マイ・インターン』
原題/The Intern
監督/ナンシー・マイヤーズ
出演/アン・ハサウェイ  ロバート・デ・ニーロ  レネ・ルッソ 他


the intern


ニューヨークに拠点を置く通販ファッションサイトでCEOを務めるジュールズ(アン・ハサウェイ)は、仕事と家庭を両立させながら誰もが羨むような人生を歩んでいた。
ところがある日、彼女に大きな試練が訪れる。
そんな折、会社の福祉事業目的で雇われたシニアインターンのベン(ロバート・デ・ニーロ)が、ジュールズのアシスタントに就く。
ジュールズは人生の大先輩であるベンから様々な助言をもらい、次第に心を通わせていくのだった。


はーもう、月初やだわー。
苦手なお金や数字触る請求書や伝票やらが多くて脳みそパーン!なるわ。
でも映画は観るの。

今回は若くして仕事に成功しながら、いきなり直面する大きな問題に戸惑う女性が、年上の男性アシスタントとの交流で見失っている物を取り戻していくという心の成長物語。
主演のアン・ハサウェイは『プラダを着た悪魔』での神女優メリル・ストリープに続いて、もひとりの神男優ロバート・デ・ニーロとの共演。なんてラッキーな女優だ。


the intern
いやんラッキー❤


そんなラッキーなアン・ハサウェイが演じる主人公のジュールズは若くしてネット通販のファッションサイトを立ち上げ大成功している女性。
CEOながら自ら顧客の電話を取りクレームにも対応、配送工場へ自ら足を向けてプレゼント梱包のチェックするという初心を忘れない細やかな経営で会社はみるみる高成長。
しかしそのために非常に多忙。忙しさのあまりにオフィス内を自転車で移動したり。


the intern
立ち上げた会社を努力で大きくしたジュールズ


the intern
オフィスをチャリで移動するほどの忙しさ


一方、デ・ニーロ演じるベン。
会社を退職し、妻を亡くしたものの子供や孫とも円満、一人で旅行に出掛けたりとリタイアしてもアクティブな日々を過ごしています。
外と繋がっていたいと思った矢先、街中でシニア・インターンの求人を目にし、「これだ!」と閃きます。


the intern
福祉の一環でシニアインターンとして採用されたベン。 面接中なり。


ジュールズの会社に無事に採用されるベン。
しかし、「自分担当にインターンなんかつけられても。」と否定的なジュールズはベンの存在を無視します。
ベンはそんなジュールズの様子を見ながら、マイペースに日々を過ごしすぐに会社に溶け込んでいきます。
自分の子供よりも年若いスタッフに囲まれながら生き生きと過ごすベンの姿がとにかく好感度大!
会社専属のマッサージ師フィオナ(レネ・ルッソ)と出逢い、あっという間にイー感じになっちゃう。



『ナイトクローラー』ん時とは別人なレネ姐さん。可愛い。


the intern
若いスタッフに囲まれ生き生きと働くベン。


会社経営に関して重大な局面にぶち当たったジュールズは、たまたま社用車の運転をベンに任せたことから、ゆるゆると彼と知り合っていきます。
そして気がつけば、ベンの存在は忙しく余裕の無いジュールズの癒しになっている事に気付いていくことになり・・・。


the intern
信頼関係が徐々に確立されていく二人が微笑ましいよ


年若い女性のCEOとシニア・インターンの心の交流を、ニューヨークの街並みとオシャレなファッションと共に描いた本作。
しょええー、「女性ってこーゆーの好きだよね?」的なステレオタイプな映画だったな。
『プラダを着た悪魔』で、厳しい女性上司に翻弄されながらも、自分の夢に向かって頑張る女子を演じてたアン・ハサウェイ。
おおー!今度はファッション業界のCEOかーっつーてね。
うーむ。
みーすけはジュールズの精神的な成長とかそーゆーの、まじどーでも良かったかなw
と言うのも、主人公のジュールズはある意味非常に成功している女性なわけです。
自分で立ち上げた通販サイトがどんどん大きくなり、儲かってる。やりがいのある仕事をガンガンこなして忙しすぎて余裕が無いという毎日。
しかし一方で、私生活では夫が主夫として家に入ってくれ、応援してくれ、可愛い一人娘の面倒や家事一斉は彼が受け持ってくれているので思いきり仕事に打ち込める環境。
不満や悩みは、そんな夫と夫婦の時間をゆっくり過ごせない、とか、娘の学校のイベントなんかに多忙で参加できないって事とか、ほほー。
毎日へこへこ働いている会社員のわたしには、ジュールズの悩みとか、爪の先ほども共感とかシンパシー感じたりできねーわーだった(笑)


the intern
ファッションは相変わらず素敵よーん


かと言って、そんな稼いでて羨ましーとか無いんだよ。
ご主人様が理解ある人でよかったねーって昼休みに同僚の友達の話を聞いてる感覚に近いかな?
へー、ほー、ふーんって。
きっとジュールズの住む世界が違い過ぎるからかな。 起業して個人で頑張っている方は身に沁みたりするのかしら?


ストーリー的にはありがち。
かなり普通です。ふつー。
共感できない(分かんない)主人公。
ありがちで普通なストーリー。
でわ退屈か?
それがねー、そんな事無いんだよ。楽しかったんだよ。
何を楽しんだか?


マイ・インターン
俺!


ロバート・デ・ニーロです。
今回はっきり言って、デ・ニーロの演技を楽しむための映画だった。

嗚呼、思い起こせば、デ・ニーロの出演作に期待をしなくなって何年経つでしょう。
神様なのに、できる子なのに、正直ここ数年のデ・ニーロの力の抜き方がかなり気に入らなかった。
いや、実力もテクニックもあるので手を抜いてもへたっぴ役者の100倍演技は上手いのだけど。
なんてゆーか、4割の力でやってるなーっつーか、ガツン!がない。

今回もねー実はガツン!はないの。
ところが!
ガツンが無い役作りなのに!
凄く効いてるデ・ニーロが。


the intern
ジュールズの娘になつかれるシニア天使。


今回の彼は何て言えばいーんだろうか?
例えるならば、柔軟剤5倍投入仕上げのオーガニックコットンバスタオル?
口の中でフワッととろける高級マカロン?
厳選素材のおぼろ豆腐?(1800円+消費税)
意味分かるかな?
デ・ニーロがフワフワの天使みたいに柔らかい!
なんと今回のデ・ニーロはキレないのだよ。
苦虫噛み潰したような表情が一切ない。
いつもの気難し屋も、怒りんぼも、口をへの字にしたいわゆる一つの「デ・ニーロ顔」のキャラが一切出ない。
ずーーーーーーーーーっっっと優しい表情。
怒らない!デ・ニーロが!
キレない!デ・ニーロが!
これってかなり画期的じゃね?
デ・ニーロが天使過ぎて困る件。
可愛いんだよーとても!


the intern
危ういシーンに見えるけど、そーゆうの全く無いからね!

こんな素敵なシニアいねーよな、なベン。
思うに、ベンという人は元々の性格もあるかもしれないけれど、きっもとても満足のいく人生を歩んで来たんでしょう。
満ち足りているんですね。
満足のいく状態で仕事をリタイアし、愛する妻に先立たれても歩むのを止める事なく、次に自分が出来ること、やるべき事を探して外に外に出ようとする前向きでポジティブな人。
引退しても内に籠らず、外へ出て人と関わり社会の中の一員でいようとするベン。
それはリタイアした社畜な人間の足掻きとは全く違うんだな。

満ち足りてるから心に余裕がある。
だから相手に安心感や安定感を与えて結果癒しの存在になるんだな、きっと。
それが観てて伝わるデ・ニーロの優しい表情がとにかくたまらん。
思いきりそれを堪能した二時間だったわー。


the intern
ジョージ兄貴の『オーシャンシリーズ』で遊びます


考えたらデ・ニーロも立派なお爺ちゃんな年齢なんだよね。
昔から大好きでずっと彼の映画を観てるファンのわたし(だけでなく多くの方)的には、彼の鮮烈で激しく衝撃的な演技に魅せられてきたので、必要以上に高いハードルでもってデ・ニーロ作品を観てしまう。
だからここ数年の彼の演技にもっとガツンを!とか生ぬるいぞ!とか思ってしまうのかも。
及第点では許してもらえないのはしんどいだろうなー。
今回力が入ってない高給おぼろ豆腐なデ・ニーロを観ながら、他の人が演じても、この良い感じの空気感は出ないんだろうなーと、やっぱりデ・ニーロ凄いなーと静かに感動したみーすけでした。

おお、そうだ。
長年スコ爺と暖めていたマフィアものの製作が決定して来年クランクインするというニュースが流れてたなー。
ふふふ、やっぱさーー、伝説になる演技を我々は求めてしまうんだよな!
ごめんデ・ニーロ!
大好きだから、許してよーん。


デ・ニーロ笑顔♪
えー顔で笑ってますな
関連記事
スポンサーサイト

テーマ : 最近見た映画
ジャンル : 映画

tag : ロバート・デ・ニーロ

コメントの投稿

非公開コメント

No title

これ見逃したけど評判言いね~。
そかそか、満たされてるから優しくなれるデ・ニーロの
おぼろ豆腐振りが最高なんだね。
トムハのデニーロ顔は出ないんだね(笑)

でも上手いからこそ、できる柔らかさなんだろうな。
私もデニーロに癒されたい。

で、スコ爺との新作があるとな。
それも楽しみだね~。

Re: No title

pu-koさん

あー、ソフト鑑賞でいーよ(笑)
『プラダを着た悪魔』は名作(メリルさんの神演技で)だけど、これは佳作って感じ。
ただおぼろ豆腐のデ・ニーロは一見の価値ありだよ。
トムハお得意のw例の表情が無いーー!
見終わって優しい気持ちになれるのは、デ・ニーロの天使効果です。
そそ!スコ爺とのコラボが実現しそうで、楽しみ!
さっき帰宅してテレビ点けたら『グッドフェローズ』やっててさー。
ひゃーやっぱりこのギラギラ怖いデ・ニーロが観たいって思っちゃった。

そっか。

私もデ・ニーロ大好きなんさ。

らしくない演技が始まったのって、ベン・スティラーがお婿さんで、あれタイトル
何だったっけ?確か続編も出たはず。家族でワイワイ的な。けど婿さんにはキツい、ってやつ。
コメディやるんかい、って思わずツッコんだ記憶が。

E・ノートンと泥棒対決みたいなヤツもあったよね。『スコア』だったっけ?あれ、違った?

笑顔なんてさ、マジで優しぃんだけど、若い時はその笑顔が武器で、
そこからの~、的な役ばっかだったよね。
ま、お歳もお歳なんで、こーゆーのも妥当なとこなのかもね。

こっちの映画館まだかかってるよ。行かなくてもソフト化されてからでいいか?

Re: そっか。

chacoさん

ベン・スティラーの『ミート・ザ・ペアレンツ』ですね。
わたしあれは面白かったし、デ・ニーロのむむむ顔が効いてて好きなんですよ。
続編以降がねー、ちょっとねー……だけど。
ノートンのは『スコア』ですねー。あれはコメディじゃないスよ。熟練の泥棒がカナダのお役所から黄金の杓を盗むってー作品で、わたしは大好き。

まーコメディっぽいのに出まくり、多作になってから「おや?」って感じ出したのは確か。
出てるだけ的なアンサンブル映画とか、デ・ニーロのネームバリューを狙ってるな的な映画とか。
それでも観ちゃうファンの悲しさ(笑)
ガツンをくれ、ボブ。

あ、これソフトでいーですよー。

おいおい

『スコア』がコメディじゃないってのは覚えてるょ。大丈夫だよww
新旧の泥棒が盗み対決し、最後に笑うのはどっち。。。みたいな。面白かったよね。

ま、どーであれデ・ニーロが出てるってだけで客を寄せられるって事は
いかに偉大な役者かって~ことだよね。

しかし、すっかりお爺ちゃんになっちゃったもんだね~。

Re: おいおい

chacoさん

あ、覚えてらっしゃいましたか、失礼しました!!(^_^;)

そーなんですよねー、やっぱりデ・ニーロ出てたら観ようって思っちゃうのが映画ファン。
それが最近は「これ、また残念なやつかな?」って不信感感じながらの鑑賞になるのが残念で。
とりあえずスコ爺とのコラボを待つ!ですね。ジョー・ペシやパチーノも共演らしいよ!

No title

内容はやっぱり予想通りなのね。でもでも「厳選素材のおぼろ豆腐」でわかったような気がします(笑)

Re: No title

じゅりさん

おほほほほ!そう、想像から全く逸脱しない内容。
しかしながらデ・ニーロの存在はやはり大きいのです。
なんやかんや云ってもやはり不世出な俳優だよ。
最新記事
最新トラックバック
月別アーカイブ
プロフィール

みーすけ

Author:みーすけ
いらっしゃいませ
天邪鬼なので映画の好みも多少偏りありです
毒も吐き、妄想も垂れ流しますが笑って許してくださいませ
コメント、トラックバックはお気軽にどうぞ
本文と関係のないトラックバックは削除させていただきます

Archive Calendar
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -
最新コメント
「ファス♡」とか入力して検索どぞ
ご訪問者さま
リンク
月別アーカイブ