「ゾンビ」 ええ、好きですとも それが何か?

「ゾンビ」 (1978) アメリカ/イタリア
原題/Dawn Of The Dead
監督/ジョージ・A・ロメロ
出演/ディヴィッド・エンゲ ケン・フォーリー スコット・H・ライニガー 
   ゲイラン・ロス トム・サヴィーニ その他たくさんのゾンビの皆さん

ゾンビ

わたしのトラウマ映画であり、ゾンビ好きになるきっかけここにあり! 
全てのゾンビ映画の原点的作品にして、70年代ホラー映画の金字塔。
ジョージ・A・ロメロ監督の「ゾンビ」です。
今回グロい画像なんかもあるので、苦手な方はスルーでヨロシクね♪

ゾンビ
有名なゾンビ雪崩れ込みシーンも今では平気だなぁ しみじみ・・・

何の前触れもなくある日突然、全米各地で死者が甦り人間を次々と襲い、人肉を貪り始めた。
パニックに陥った人々は秩序もモラルも失い、世間は大混乱に陥る。
フィラデルフィアのテレビ局員スティーヴン(ディヴィッド・エンゲ)は修羅場と化した街に見切りを付け、恋人のフラン(ゲイラン・ロス)と友人のSWAT隊員であるロジャー(スコット・H・ライニガー)と彼の同僚ピーター(ケン・フォーリー)を伴いヘリで脱出を図る。
彼らの乗ったヘリはあるショッピング・モールへと辿り着く。
モール内は生ける屍=ゾンビの巣窟となっていたが、豊富な物資は手付かずで残っている。
食料と安全な場所を探していた彼らは、事態が収束するまでモール内に留まる事を決めるのだが・・・
  
    ゾンビ
    主人公のゾンビ撃退四人衆御一行様  超疲れてます・・・

さて、博識な方々があっちゃこっちゃで奥深い事を書いてらっしゃる古典的名作を、ブロガー初心者のわたしが語るのは気後れするんですが、いやぁ 久しぶりに集中して観ちゃいましてね~。
週末ほろ酔いのご機嫌さんで帰宅してテレビ付けたら、なんとイマジカBSで「ゾンビ」3バージョン一挙放送スペシャルなんてやってるぢゃ~ないですか(笑)
「米国公開版」「ディレクターズカット版」「ダリオ・アルジェント監修版」と朝までゾンビ垂れ流しってな男気溢れるプログラム。
何がどう違うねん?と思いながらもテレビつけっぱで3本観ちゃいましたよ、わたしも好きだね~^^;

ゾンビ
フライボーイ(ヘリ坊や) ことスティーヴン  はい!タイプです♡

ゾンビ
メンバーの中心人物ピーター 頼りにしてまっせ!
 
ゾンビ
血の気の多いロジャー  彼の破天荒さが裏目に出て・・・

ゾンビ
紅一点のフラン 男子のお世話やおめでたやらで 色々と女子は大変です

何故?どうして?なんて説明は一切無し。ある日いきなり世界は「生きる屍」ゾンビで埋め尽くされる。
序章は人間対ゾンビの殺戮が延々と繰り返されるんです。

ゾンビ
青白い顔でよたよたとしか歩けないゾンビ達 集まるとさすがの迫力ですが

ゾンビ
  食べちゃうぞ~~!  しょえええ~~(汗)

今のCG技術でスプラッター映画を見慣れた目には、特殊メイクは作り物めいて、突っ込みどころ満載ではあります。
でも、そんな事は、この作品の持つ本質部分とはあまり関係ないかと。
昨今の垂れ流し的に量産される見た目だけの恐怖映像の裏には何も無い薄っぺらさを感じます。

80年代以降「名作」と呼ばれるホラー作品が出てこないのは、視覚的な刺激のみで作られた映画が反乱して、裏の深いテーマがきっちりと語られていないからではないでしょうか。
と言うか、今、ホラー映画に奥深さなんて皆求めてないでしょう。

二ューシネマが台頭していた70年代制作というのが大きな要因だと思います。
30年以上前に制作された作品が未だ色褪せる事なく人々に語られるられる所以は、その裏側にさりげなく描かれたものに対しての恐怖心が働き、人々を惹きつけるのでしょう。
ま、最近の「走るゾンビ」も映像が凄いし、あれはあれで面白いんですけどね(ロメロ監督は認めて無いそうですが)
子供の頃に観たショックと郷愁がこの映画をスペシャルな物にしているような気もします。

ゾンビ
  ガブリンちょ! あいたたた・・・

モール内のゾンビを一掃して、生活空間を確保する4人。
生活する物資は溢れかえっているので、困ることはありません。食事を楽しみ、着飾り、施設内を満喫する彼ら。
しかし一旦外界を見るとそこは命のない抜け殻が徘徊する地獄絵図さながらな世界。
この対比が皮肉です。事実から目を背け、日々の自分の生活しか見る事が出来なくなる人間の性。
「地獄に空き部屋がなくなると、死者がこの世を徘徊するようになるんだ」
有名なピーターのセリフが寒々しいです・・・。

ゾンビ8
生きていた時の習性のみで徘徊するゾンビさん達

ゾンビ
70年代感溢れるファッション 逆にお洒落なのか??ズボン太っっ!

仲間の犠牲の上に築いた一時の避難場所。しかし所詮は砂上の楼閣。
平穏な生活はやがて脅かされる事になります。
相手はバケモノのゾンビでは無く、仲間であるはずの同じ人間。
暴徒と化したヘルスエンジェルの一団がモールを自由に使用しているスティーヴンたちを発見するのです。

ゾンビ
出たー!トム・サヴィーニ先生! 特殊メイクのみならずヘルス・エンジェルとして熱演!

本来ならば助け合わなければいけない時に、グループに分かれ相手を排除しようとする様は皮肉で痛ましい。
銃社会アメリカならではなのかもしれませんが・・・。
大規模な天災などが起こるとよく見られる略奪や暴力の根底にあるものは、ある意味生きる為の術なのでしょうが、
秩序を失った人間は ただの動物のようになってしまう悲しさ。
そんな風にはなりたくないなぁと痛感します。

ゾンビよりも性質の悪い、ヘルス・エンジェル対主人公メンバーの戦いがクライマックスになる皮肉。
ロメロ監督の解り易い演出が凄いなと思います。
生きている人間が一番の天敵になってしまう、自虐的な可笑しさ。
ホラーではありますが、これって究極の人間風刺、ブラック・コメディーでもあるんですね。

ゾンビ
悪さばっかやってるとゾンビに食べられちゃうよ!ってママに言われてたのにぃぃ・・・ 

まあ、当時そんな深い考察がお子ちゃまに出来る訳もなく、子供心にゾンビの造形だけがショッキングで怖かった。
死人が蘇って襲ってくる恐怖感ったらないですもん。
ゾンビがもし襲って来たら・・・と脳内シュミレーションをしたものです^^;

で、ビジュアル的に嫌なゾンビさん勝手にTОP3です!

三位  看護婦ゾンビ
ゾンビ
最初から最後まであちらこちらに出没している彼女 何せ顔が怖いのよ~

二位  僧侶ゾンビ
ゾンビ
ま~、髪も仏もwあったもんぢゃ~ないね~・・・ 彼、けっこうしつこくフランを襲います

そして輝ける第一位!!   ス、スティーヴン!!!(泣)
ゾンビ
全ゾンビの中で彼がダントツにおっかないってば~~ 恋人がゾンビになったら、どしたらいいのかしらん・・・

エンドクレジットと共に流れる妙に明るい音楽を聞きながら、やはり感じる寂寥感と虚無感・・・。
ん~~~やっぱりこの映画好きです。
このダークな魅力にやられてこんなゾンビ好きな大人が出来上がってしまう訳ですが^^;
やはり人の心の奥底を描いてる映画って何かしら響く物があるんですね。

ゾンビ
   サヴィーニ先生 本職の特殊メイク中! 
ゾンビ系映画に必ず役者として出てますよね。
「フロム・ダスク・ティル・ドーン」のセックス・マシーン(爆)役が好きだな~♪



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No title

やっぱりロメロですね~。
ショッピングモールでお買い物やお食事シーン等々、まさに元祖の存在感。
でも今見ると、顔を色塗りしてるだけのゾンビも多くて、時代も感じますなぁ。
スティーヴンのあの首の角度が怖かった!w

Re: No title

pu-koさん
何なんでしょうね~あの終末感。
かなりちゃちいゾンビなのにwリメイクよりこっちが再見度は圧倒的で。
スティーヴンの気合いの入ったゾンビ感にしょええーです♪

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