「LIFE!」 妄想中年男のリアル・アドベンチャー

「LIFE!」 (2013) アメリカ
原題/The Secret Life of Walter Mitty
監督/ベン・スティラー
出演/ベン・スティラー クリステン・ウィグ ショーン・ペン シャーリー・マクレーン 他

LIFE !

ウォルター・ミティはLIFE誌の写真管理部門で働く冴えない中年男。
代わり映えしない単調な日々、ぱっとしない生活。
好意を寄せる同僚のシェリル(クリステン・ウィグ)に直接声を掛ける勇気もない。
シェリルと同じパートナー探しのウェブサイトに登録してみるものの、特徴的な体験談のひとつも書くことが出来ない。
しかし彼お得意の空想の世界では、ある時は山岳冒険家、ある時は火災から犬を助け出すヒーロー、気に入らない上司と激しいバトルを行ったりとまさに変幻自在。でもそれはただの彼の脳内妄想でしかないのだ。
そんなある日、長い歴史を持つLIFEの廃刊が決まり、最終号の準備に追われる日々。
伝説の写真家ショーン(ショーン・ペン)が送ってきた最終号の表紙を飾るネガがどうしても見つからない。
切羽詰ったウォルターは一大決心、ネガを求めてショーンに会うために現実の冒険へ旅立つのだが・・・。

LIFE !
田舎の市役所職員みたいな格好で通勤してる冴えないウォルター。妄想の世界では超カッコよくなれるんですけどね。

LIFE !
嫌みな上司と大バトル! もちろん爆裂妄想中。

LIFE !
写真の中からショーンが呼んでいる!!

ジェームズ・サーバーの短編小説を原作とするダニー・ケイ主演映画「虹を掴む男」のリメイクを「ズーランダー」「トロピック・サンダー」のベン・スティラーが監督、主演をつとめたファンタジー・アドベンチャー・ドラマ。
予告が素晴らし過ぎて、肩透かしが怖くてあまり期待しないようにして観たんですけど・・・。
これ好きだわ~、大好き!!
左にターン出来なかったズーランダーがこんな素敵な映画を作るとは(涙)

LIFE !
想いを寄せるシェリルと仕事上やっと会話ができるようになりますが・・・

ズーランダー・・・じゃない、ベン・スティラーが演じるウォルターはLIFE誌の写真管理部で働く地味な中年男性。
10代の後半で自分の夢を追いかけることを諦めてしまった彼は、想いを寄せる女性を誘うことも出来ないような諦めモードな毎日を淡々と過ごしています。
満たされない毎日と違い彼が頭の中で行う妄想トリップワールドではヒーローになりシェリルの犬を火災から救ったり、彼女の理想とする冒険家になったりして、鬱屈した毎日をやり過ごしています。

LIFE !
山岳冒険家になりシェリルと会話。 三浦雄一郎さんも真っ青!

わたしも現実逃避の妄想にかけては中々なものと自負してますがね。
ジョージ兄貴のコモ湖の別荘にもお邪魔したし、ロンドンのパブでファスと朝まで飲み散らかした事もありますが(笑)
このウォルターのイマジネーションには負けるわ~。しょっちゅう理想な自分になり夢想する事を繰り返していますが、所詮それは彼の頭の中だけどの事。傍から見たらただのボンヤリさん。

そんな彼がLIFE誌閉刊という大きな転機をきっかけに実際の冒険に出る事になります。
長年LIFE誌に写真を提供してきた伝説の写真家ショーン・ペン演じる役名もまんま(!)なショーン。
ウォルターの地味ながら大切な仕事を認めてくれていたショーンが感謝の印のプレゼントと共に送ってきた最終号の表紙用のネガ25番が見つからない!
嫌味な上司からのプレッシャーを受けるも、シェリルからの後押しに勇気をもらったウォルターは紛失したネガを求めて、世界のどこかにいるショーンを探しにグリーン・ランドへ飛び立ちます。

LIFE !
グリーン・ランドのパブでシェリルが「Space Oddity」を歌う~♪

この映画、音楽の使い方がステキ。何度も体がリズムを取ってしまった。
絶妙なタイミングでばっちりな曲を被せてくるベン・スティラーのセンスに痺れちゃった。サントラ欲しい!

ああ~そうなんです、またもやわたしの永遠のアイコン David Bowie♡の超名作「Space Oddity」がかかる~!
鑑賞中両脇に人が居ないのをこれ幸いと小声で一緒に歌っちゃいました(笑)
この曲と共にヘリに飛び乗るウォルター!演出の妙に感動して鳥肌立っちゃった。
Bowieさんは「ズーランダー」にも本人役で出てたけど、ベン・スティラーと仲がいいのかしらん。

LIFE !
「レッド・オクトーバーを追え!」のジャック・ライアンも真っ青なヘリからのダイブ!

LIFE !
「Run! Forrest Run!!」って頭に響いちゃった(笑) まさにフォレスト・ガンプへのオマージュでしょう。

LIFE !
得意だったスケボーでアイスランドの道を滑走中! カッコいい!!

世界へ飛び出してからのウォルターを待っている冒険の数々が壮大で素晴らしい。
美しいグリーン・ランドの風景、凍えるような海へのダイブ、アイスランドのどこまでも続く道をスケボーで滑走。
脳内妄想でなく、実際の冒険にワクワクするウォルターに観ているわたしも完全に感情共有状態。
ショーン・ペンというカリスマ役者の使い方も上手いですね。
孤高の写真家のちょっと掴み所のない不思議君な感じは、彼にピッタリだし、ラストのサプライズでお茶目なプレゼントに涙腺刺激されちゃいました。

LIFE !
ショーン・ペンのカリスマ感も半端なくなってきましたね~。

ネガを探すミステリー仕立てなストーリー展開も楽しいし、何より冒険を通して冴えない中年男だったウォルターの表情がどんどん精悍な顔つきになっていくのがいい。
映画の始めはぱっとしない猿顔だったのに(笑)ラストでの惚れ惚れするようなウォルターの顔つき!
自分の気持ち次第でいくらでも人生は豊かで素敵なものに出来るんだって事を感じさせてくれる映画です。
ここまで凄い経験はまあ、滅多に無いでしょうけどさ(笑)
おバカなコメディー作品が多いベン・スティラーですが、こんな素敵なファンタジー・アドベンチャーを撮るんだと驚きでした。
「ズーランダー」大好きだけど、新たな境地に出発したベン・スティラーの今後の作品が楽しみです。
壮大で美しい自然の映像と素敵な音楽にも酔えました。
元気をいっぱいもらえて大感謝だよん♪

LIFE !
お猿顔でスタイルもイマイチ(失礼)なベン・スティラーですが、どんどん素敵になっていく!役者ってすごいね。

ところで配給会社が付ける邦題にいつもブーブー文句垂れてるみーすけですが、今回の「LIFE!」はナイスです!
シンプルなのに映画の内容とテーマのダブルミーニングがバッチリ。
配給どこだこれ、おお、20世紀フォックスかぁ、たまにはやるやん!←超上から目線(笑)
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人生は妄想より奇なり

 「LIFE!」  雑誌“LIFE”の写真管理を務めているウォルターは、平凡で地味なさえない中年独身男。彼には現実逃避の空想癖があった。廃刊が決まった“LIFE”の最後の表紙を飾る写真のネガが失われ、ウォルターはカメラマンのショーンを探しだすべくグリーンランドへと...

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20世紀フォックスって

ダメな会社なんですか?(笑)

本作、シャーリー・マクレーン出てます?
息子が観たらしく「あの母親、あんたに似てる」
ってメールが最近来たのよ。(笑)
ということで、これも来週観ねば。

そうですかデヴィッド・ボウイさんがお好きですか~
ああ~
みーすけさんが、だんだん遠くなるよ~~~(笑)

Re: 20世紀フォックスって

jiji姐さん

どこの配給会社も邦題に関してはなかなか納得させてもらえませぬ。
変なサブタイトル付けるのが最近の主流のようで。
今回の「LIFE !」はシンプルで分かりやすくてとってもいいと思います。
記事では触れてませんがシャーリー・マクレーン出てますよ。
そうですか、jiji母はシャーリー・マクレーンのような方なんですね。
今回は彼女独特の毒は控えめですが、とっても大事な役割を担っています。

そうそう、以前BOWIEさんは顔だけでフニャフニャしてダメっておっしゃってましたね~。
ブリット・ポップで育ったんで、まあ、これも好みの違いって事で(笑)

私も妄想癖あり

こんばんは!
私もこの映画、好きです♪そんでもって、私も相当な妄想家です♪でも私の場合は、自分参加な妄想はあまりなくて、他人を勝手に自分の脳内で動かしてる系です♪
冴えないおっさんが、だんだんイケてる男に変貌するのが素敵でしたよね~。ベン・スティラー、ワタシ的にはじゅうぶん男前なのですが(猿系がタイプなので)、スケボーシーンとか、ラスト近くの冒険に磨かれた姿とか、ほんとカッコよかった。ズーランダー未見なので、観たくなってきました。
あれ、D・ボウイの歌だったのですね。印象的でした。D・ボウイって、まだご健在なのでしょうか?スティングとかカッコよくて好きでした♪
TBさせていただきました~☆

Re: 私も妄想癖あり

たけ子さん

こんばんは!
そうそう、たけ子さんはサル顔がお好きなんですよね^^
最初は冴えないおっさんなのにどんどん表情が精悍になっていってステキでした。
ラストの表紙の写真には泣かされましたよ~。
ありゃ、たけ子さんの妄想はご自分はあんまり出ないんですか?
わたしはつい最近ジョージ兄貴の別荘へまたお邪魔しましたが、何か?(笑)
「ズーランダー」超おバカ映画ですが、笑えるので機会があればぜひ観てください♪

ボウイさん♡、去年久々に新作アルバムを発表して世界的に話題になりました。
わたしが洋楽を聞き出した頃、既にスーパースターで、過去作を聞いたのがきっかけでどっぷりハマりました。わたしの今のブリット音楽好き傾向は彼のおかげで、洋楽の祖なんです。
こちらも機会があればぜひどうぞ~♪ 
TBありがとうございます☆

No title

ベンは最初に見たときにはなんて冴えない役者なんだとwまじで思ったもんですが
整形したの?と思うくらいに男前になっちゃって
やっぱり顔って心の充実を映すというか、頑張ってる人はこんなにカッコいいんだと思いますね~。
彼の成長をそのまま映画にしたようでなんだか嬉しかったなぁ。
アドベンチャーにも自然の美しさにも心が躍りました。
ラストもよかった!

Re: No title

pu-koさん

ありゃ!整形かな??(笑)
相変わらず小柄で猿系面長な彼ですが、ハリウッドで生き残って来た自身なんかが顔に刻まれて素敵になっていくんでしょうね~。
本作、友達が感動して 2回観に行くと張り切ってました。
ホント素敵な作品でわたしも大好きだなぁ。

いつからベンをちゃんと認識したか定かでないけど「メリーに首ったけ」ん時は知ってたような気がするから「リアリティー・バイツ」かしら??
いつだったか、ベッド・ミドラーの「ステラ」を再見してて、娘の不良友達役で出てるベンを見つけてビックリしました。下積み長いんだね~。
男前感を全面に出してて、今見たらありゃ~って笑える^^;

あなたを抱きしめるまで、LIFE!、12年奴隷、と映画祭りな週末だった。
映画ノートミッチリよ(笑)
ベンスティラーは僕らのアナバナナから好きで、あ、エドワードノートンもこの時好きになった。あー懐かしいわ。だいぶソレたけど、LIFE!はずっと笑ってニヤニヤして、良い妄想旅行できたわ☆

Re:

映画リッチな週末お疲れ!
ノート読ませてよ(笑)
「僕たちのアナバナナ」!懐かしい―!!
ベンを主役にするノートンのセンスに痺れたわ(笑)
ジェナ=ダーマ・エルフマンが最高にキュートで友情と宗教とテーマは重そうなのに清々しくて大好きな映画だったな。
思い出したらまた観たくなったぞ。
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Author:みーすけ
いらっしゃいませ
天邪鬼なので映画の好みも多少偏りありです
毒も吐き、妄想も垂れ流しますが笑って許してくださいませ
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