「黙秘」 泣けちゃって困ります

「黙秘」 (1995) アメリカ
原題/Dolores Claiborne
監督/テイラー・ハックフォード
出演/キャシー・ベイツ ジェニファー・ジェイソン・リー 
   クリストファー・プラマー デヴィッド・ストラザーン

黙秘

スティーブン・キングがキャシー・ベイツをモデルにして書いた原作「ドロレス・クレイボーン」を「愛と青春の旅立ち」「Ray/レイ」のテイラー・ハックフォードが監督。

ニューヨークで新聞記者として働くセリーナ(ジェニファー・ジェイソン・リー)は故郷メリーランド州の孤島で
メイドとして働く母ドロレス(キャシー・ベイツ)が勤め先の富豪婦人ヴェラを殺した容疑で逮捕されたと連絡を受ける。
母娘には18年前に起こった父親ジョー(デヴィッド・ストラザーン)の事故死が要因となる確執があり、帰省も15年振りなのだった。
ジョーの死をドロレスの犯行だと考えていたマッケイ警部(クリストファー・プラマー)は、今回の検挙を足掛かりに過去の事件をも蒸し返そうとドロレスに付き纏う。
事件の解明が進む中、セリーナはそれぞれの事件に隠された真相を母から聞かされるのだが・・・

黙秘
キャシー・ベイツは当時まだ47歳。 老けメイクすごいね

黙秘
どすこ~い!な感じですな

ケーブルの映画チャンネル垂れ流し中に再会。3年振りでしょうか? 大好きなんですこの映画。

黙秘

映画しょっぱなから大理石の のし棒を振り上げるドロレス。目の前に倒れる血だらけのヴェラ。
犯行現場を目の当たりに見せられて「これでやってないと言える?」と混乱させられます。
観客は主人公が無罪なのは頭でうすうす分かっている。ただ、状況証拠が揃いすぎてどうやって無実の証明をするの?とハラハラ。


本作、父権社会に立ち向かう悲しい女性ばかり出てきます。
時代なのでしょうか、男社会に抑圧され、そこから抜け出す事もできず日々我慢して生きているドロレス
そんなドロレスを気に入り屋敷で雇う女主人のヴェラ。
立場は違えど、長く支え合い暮らしているうちに芽生える 二人の静かながら確かな友情が回想で語られます。

対比的に男の描きかたが極端過ぎるほど父権社会のステレオタイプ。要はやな男(笑)

やな男その1
黙秘
ぶっ殺すぞ この野郎!byみーすけ

毎回見る度にドロレスがやらないならわたしが殺るぞ! と殺意を感じるほどどーしようもないダメ亭主、ジョー。
デヴィッド・ストラザーン上手すぎるから!
狭い島から出る勇気も無く、井の中の蛙的な下らないプライドでドロレスを力で押さえ付ける暴力亭主の厭らしさをこれでもかとこちらに見せつけます。

キッチンでの殴打シーン。
残酷描写が比較的…かなり平気なみーすけも、毎回顔をしかめてしまうほど。
てか、普通入院でしょう入院!
多分そこまでいかないように適度に加減して殴ってんだなあれは。嫌な野郎だよ、本当に!

いつも本作を見たあとちょっと嫌いになりそうになるので、観賞後ストラザーンさんがいい人を演じてる、「スニーカーズ」とか、今回は「Good night,and Good Luck」を観て (あ、大丈夫、あれは演技でこの人はホントはいい人だよ)と自分を落ち着かせるんです(笑)
これって映画あるあるじゃないですか?え?違う?

黙秘
「嫌いにならないで頂きたい。Good night, and Good luck」

やな男その2
黙秘
トラップ大佐、堪忍して~(泣)

しつこいにも程がある マッケイ警部のクリストファー・プラマー。
20年前のジョーの事件が立件でき無かった事を根に持ち、今回も執拗にドロレスを付け狙う。
まあ、この警部も何をそんなに意固地になってといやいや感炸裂です。
もうドロレスをほっといてあげなよ!と憤慨みーすけ。ヒールの配役が憎らしければ憎らしい程 映画が面白くなるんですがね。
今回は授賞の記憶もまだ新しい「人生はビギナーズ」で溜飲を下げました。
黙秘
可愛いおじいちゃんを好演でした

彼女がドロレスを演じたからこそ この映画は成功したんだと思う 主演のキャシー・ベイツ。
虐待亭主に立ち向かい 何とか娘を守ろうとする強い、しかし薄幸な母親を老けメイクで熱演。
黙秘
日食のシーンが神秘的です。 頑張れドロレス!と超応援ス!


彼女の事や役柄に対するコメントに「私の母親に似ている」というコメントをよく見かけませんか?
日本の母はみんなキャシー・ベイツなのかよ。
て、御多分に漏れず、みーすけ母も似ています(笑)
体型とか、表情とかもですが、なんというかあのダイナミックな体から溢れる雰囲気がそっくりで。
だから親近感湧いて好きにならずにいられないのでしょう(マザコンかよ笑)
映画の中のドロレスが自分のお母さんのように思えて余計感情移入してしまうのかもしれませんね。

黙秘
あ、お母さん!(笑)

一番の被害者かも知れないセリーナを演じるジェニファー・ジェイソン・リーがいいですね。
仲の悪い両親。父の死は母が原因かもしれないという疑念。そして封印せずにはいられない”ある事実”
再開した母に反抗的な態度を取り硬いカラを被っているものの、それは池の薄氷よりも脆いのです。
母がどんな思いで自分を守ろうとしてきたか。
全ての記憶が蘇りドロレスを守ろうとする姿に涙を抑える事ができません。

黙秘

フェリー乗り場での別れのシーンで 「行きなさい」とセリーナを送り出すドロレス。
記憶が戻り 母への確執は無くなったものの、セリーナの心の傷が簡単に癒えるとは思えません。
また、母として大きな仕事をやり終えた満足感を覚えつつも、女としては不幸だったドロレス。
二人の幸せを願わずにはいられません。

当時映画館で鑑賞中も 泣きすぎて嗚咽が止まらなくなって、呼吸困難になりそうになったんですよね。
今回も「あんたこれ観るの何回めだよ」とセルフ突っ込みしながらも涙が止まらな~い(T-T)
毎回嗚咽ですよ、もう参った参った。

キャシー・ベイツ、結構大病をしているようで、去年乳がんで 両乳房を切除しているらしいのです。
くれぐれもお体には気をつけて映画で元気な姿を見せてもらいたいですね。

は~、すっかり大泣きしたので、笑える映画でも見て寝ることにしますか。
何がいいかな~ 「宇宙人ポール」なんてどうでしょう?
うん、そうします^^
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No title

いいですね~。私もこれ好き。
ほんと、このストラザーン見たときにはイ「ふぇ~~~??」ってなもんで、
イメージ違いすぎて戸惑いました。役者やのぅ。
「嫌いにならないで頂きたい。」画像にも吹き出しましたわw
詳細忘れてるのでまた観てみます。
そっかぁ、キャシー・ベイツそんな大病患ってたんだ。
元気に復活して、また作家の脚の1本でもたたき折っていただきたいですね。

Re: No title

pu-koさん

見てください是非~。わたしのオールタイムベストな一本です。
もう、ストラザーン演じる父親への嫌悪感たるや・・・思い出しても腹が立つ!(笑)
それだけ演技が達者ってことですよね♪
「ホントはいい人だ」と別の映画見て溜飲下げる行為って皆さんやらないんですかね??^^;

> そっかぁ、キャシー・ベイツそんな大病患ってたんだ。
> 元気に復活して、また作家の脚の1本でもたたき折っていただきたいですね。

何年か前は内臓の癌も手術したとかなんとか・・・。
最近は「ミッドナイト・イン・パリ」のガートルード役で元気な姿を見れましたね。
アメリカで弁護士役のドラマに出てませんでしたか?
pu-koさん日本より早く色々見られて羨ましいですぅ!!

本作

キングものの中でも「毒」のふりかけ具合、
超巧みでございますね。イヤ~な場面の使い方が絶妙。
トニー・ギルロイの脚本もハックフォード監督の演出も
もちろん役者陣も冴え渡っている傑作と思います。
ボーン・シリーズ、ジェイソンの上司ヴォーゼンも
憎たらしい役好演ストラザーン。実はごひいき男優さん。
ご紹介のJ・クルーニー作は私の大好物映画。(笑)
ヴィック・モローの娘さんJ・J・リー、「ブルックリン最終出口」は
強烈でございました。
1988年O・ストーンの怪作「トーク・レディオ」主演の
エリック・ボコシアンも本作出てらしたのね~(忘却)(- -)^^

「トランス」以降、TB入らないようなので、
今回は私のURLと差し替え持参いたしました。

Re: 本作

vivajijiさん
ストラザーンご贔屓ですか!分かります~。
特に「Good naight...」私も大好物です。
J・クルーニーの事もそろそろ書かなくてわ!
J・J・リーって面構えがなんか凄いですよね。 親父似なのかな?

>「トランス」以降、TB入らないようなので、
ええ~~!?本当ですか?なんでもかんでも受けるように設定したつもり(笑)なんですが・・・。
ちょっと確認します。なんせ超とーしろブロガーで、質問できる人も周りにいないし^^;
あきらめずに またTBばんばんお願いします。

※先日お勧めの「リベラーチェ」観ました。勧めてくださって感謝です!!
記憶が新しいうちに 近々にUPします。

美しさの向こう側

みーすけさん、初めてコメントさせていただきます。
昨日、TVでこの映画を何年かぶりに見て、やっぱりいい映画だと思いました。私も大好きです。

不思議ですね、内容は暗いし美人女優とお世辞にも言えないキャシー・ベイツが主演なのに、ぐいぐい引き込まれて「ごく普通の人」が持つ美しさや強さ、そして弱さや悲しさが心に残る映画です。
みーすけさんが書いておられる通り、キャシー・ベイツ演じるドロレスは日本のどこにでもいた女性のような気がします(最近はそうでもない気がしますが)。ものごとの善悪を超えた母としての愛、女同士の共感がもたらした事件ですよね。きれいごとで描かれていないところにリアリティが感じられて、逆に人間の持つ美しさが感じられる映画と言いましょうか。
体操の内村航平選手が「美しい演技の向こう側を見てみたい。」と常々発言していて、その答えとしての演技を今回のオリンピックの個人総合で見せてくれたと思うのですが、そんな「見かけの美しさを超えた美しさ」を感じさせてくれる映画です。

こちらのブログは今回初めてお邪魔しましたが、また機会があれば時々拝見させていただきます。暑い日が続きますね、お体大切になさって下さい。
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