「小説家を見つけたら」 見つかっちゃったのね~ん

「小説家を見つけたら」 (2000)アメリカ
原題/Finding Forrester
監督/ガス・ヴァン・サント
出演/ショーン・コネリー ロブ・ブラウン F・マーリー・エイブラハム アンナ・パキン 他

finding forrester

ニューヨーク、ブロンクス。
16歳の高校生ジャマール(ロブ・ブラウン)は、高い文学的学習能力を持ちながらも、その才能を発揮する事もなく普通の高校生として生活していた。
ある日ジャマールは仲間たちと、アパートの部屋に引きこもって暮らす男の家にイタズラで忍び込み、脅かされ荷物を置いて逃げ帰ってきてしまう。
バッグの中には彼が自分だけの為に書き続けている散文のノートが入っており、後日取り戻したそれにはに添削がなされていた。
それをきっかけにジャマールは謎の老人と知り合う事になるのだが、実はその老人は40年前にピュリツァー賞に輝いた処女作一冊だけを残して文壇から消えた幻の小説家、ウィリアム・フォレスター(ショーン・コネリー)だった。
ウィリアムの正体を内緒にする事を条件に、ジャマールは文章の書き方を教わる事になり、老作家と高校生の不思議な交友が始まるのだった。


どちらさんでっしゃろ?


文章を書く事を通じて、次第にお互いの心を通わせていくウィリアムとジャマール。

さてと、サー・トーマス・ショーン・コネリーの事でも書こうかね。
交友させてもらってる、「シネマ・クレシェンド」のpu-koさんとこで「作家の出てくる映画特集」をしてた時、ベタだけどこれが一番に思い浮かんで何回目か分かんないくらい観てる本作をまた再見。
まあ、みーすけの小学生の頃からのアイコンなんでね♡しばしお付き合い下さいませませ。

「グッドウィル・ハンティング」のガス・ヴァン・サント監督が隠遁生活を送る伝説の作家と文学少年の交流と友情を描いた本作。
既に役者を引退してしまっているショーン・コネリーの後期作品の中ではピカイチに好きな映画です。

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「リーグ・オブ・レジェンド」は忘れてねん♡ 

サー・ショーンの演じるウィリアム・フォレスターは遥か昔「一冊だけ」著作を発表。
ピューリッツァー賞を受賞した作品「Avalon Landing(アヴァロンを求めて)」を最後に一切著作活動もぜず、表に出ることも無く、アパートに引きこもりず隠遁生活を送っています。
まず冒頭からショーン・コネリーが登場するまでの引っ張り方にやきもきしたなぁ。
みんな彼の登場を心待ちにして観てるワケだからね(多分w)。
文学的才能を持つ黒人少年ジャマールとウィリアムが出会ってから一気に物語に引き込まれます。
文章を介して交友を深めていく二人は、師弟関係にあり、友人であり、父親のいないジャマールにとってウィリアムは無意識に父性を求める存在でもあるわけです。

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ロブ・ブラウンは映画初出演となる作品。 二人は役者としても師弟関係にあったんですね。 

この作品、文学がストーリーの核になっているだけあって、印象的な言葉があちこちに登場します。
「第一稿を書くときはハートで書け」
「考えず言葉が浮かんだらそれを書け」
「リライトする時には頭を使え」などなど・・・。
わたしもブログ書くときは、映画を観た時の自分の感性や印象だけを頼りに、だあぁぁっと書いて、それをあっちこっち切り貼り移動して書き上げるんですけど、ウィリアムの助言でちょっとは人に響く文章になってるんだろうか?
あ、そんなたいそうな文章では無いんで恥ずかぴいわ(笑)

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「真剣にキーを叩け!!」ってウィリアムに怒られちゃうだよ。

文学での先生であるだけでなく、ウィリアムは人生の先輩としてもジャマールに助言を与えます。
「思いがけない物を、思いがけない時に」の助言に従い、気になる同級生 クレア(アンナ・パキン)にウィリアムのサイン入り著作をプレゼントするジャマール。
ちょっとだけ毒吐いちゃおうかな。
わたしアンナ・パキンて苦手なんですよ。
「ピアノ・レッスン」で子役でデビューした彼女、確かに演技凄く上手い子だった。
けど、あの神経質そうな口元と喋り方が何か気に障るっちゅ~か、やだなぁって思っちゃった。
大人になったらそれが助長されてきてもっとやだわ。「マーガレット」って彼女主演の作品、観ていてイライラして、観なきゃ良かった映画の一つです。
ま、イライラさせる程演技力あるって事なんですかね。へいへい。

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「思いがけないわ~~♡」 やったねジャマール、掴みはOK!

ウィリアムは引きこもりの偏屈な爺さんなんですが、彼のウィットに富んだ会話や、不思議な魅力のあるチャーミングなキャラクターはショーン・コネリー本人のパーソナリティーを彷彿させるようなキャラ設定でね。
彼以外の配役はちょっと考えられないんですよね~。
毎日のように放課後、ウィリアムの家で文章を書き、語り、過ごしているうちにジャマールは彼が大切な存在になっていきます。
そんなジャマールが、ウィリアムの誕生日にバスケットの試合に連れ出すシーンは映画の中でも特に好きな部分。

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グラウンド・レベルに降り立ち、始めて過去を語るウィリアム。 な、泣ける・・・。

何年かぶりに外出したウィリアムは人混みに対応出来ず緊張でパニック障害を起こしてしまいます。
そんな彼を誰も居ない野球場に連れていくジャマール。
そこでウィリアムが語る言葉で隠遁生活の原因が、ぼんやりと分かります。
きっと誰にも語った事が無いであろうウィリアムの悲しい過去。
兄の死と彼の処女作との繋がりが分かるこの野球場でのシーンで切なくていつも泣けてしまう。
素晴らしい著作を残しながらも、筆を折ってしまうウィリアムの悲しい過去は、ありがちと言えばそれまでだけど、ウィリアムにとっては隠遁して文章を発表しない事を決めるのに充分な出来事だったんですね。
センシティブな人だ。

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そうそう、忘れてはいけないこの人が出演しています。
ジャマールを追い込む意地悪クロフォード教授にF・マーリー・エイブラハム。
サー・ショーンとは「薔薇の名前」コンビの再共演だね!
「アマデウス」でモーツァルトに嫉妬するサリエリを演じていたF・マーリーさん。
今回もある意味ジャマールの才能に嫉妬してるんだろうな。こういう嫌味な役がピッタリでしたよ。
憎ったらしくてしょうがない。でもこういう役者が上手いと映画が面白くなる事必至だわ。

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わたしの部屋から出て行ってちょ~~~だい!!

そんなクロフォード教授によってジャマールが巻き込まれてしまう危機。
助けを求めるジャマールを拒絶し、尻込みするウィリアム。
ここからクライマックスまでのストーリーは必要以上にドラマティックにせずあえて静かに語ることで、よりラストの高校での朗読シーンが胸に響いてくるんですよね。

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1930年~ 実年齢と同じだよ(笑)

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壁に架けられた自身の肖像画と大勢の生徒の前で少し声を震わせ緊張しながら文章を読み上げるウィリアム。
聞き惚れる生徒たちと教職員。皆ウィリアムの文章だと思っているそれは実は・・・。
まあここからはとにかく観て欲しい。
ウィリアムとジャマールの友情に胸が熱くなってやっぱ泣ける。
でもそれはとても清々しく、観終わった後の爽やかな感動は何回観ても変わりません。
夢を叶える未来へ向かうジャマールだけでなく、ただ静かに朽ちて行くだけと思っていたウィリアムまでも夢を実現できた事の喜び。
最後のモノローグにまた涙してしまった。
エンディングで流れる「Over the Rainbow」も胸に響きます。
そして何より読書がしたいなぁと痛切に感じる作品です。あ、でも映画も観たい(笑)

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どっちもしたらよかろう。  はい、わかりましたサー・ショーン♡

本作前後の作品から、映画の最後にフェードアウトする役が多くなってたショーン・コネリーでしたが、んでも、当時まだ70歳くらいだったから大丈夫だよなと思ってたんですけどね。
固辞していたナイトの授与を1999年に受け、この後「リーグ・オブ・レジェンド」を最後に2006年、役者としての引退を表明をしてしまいました。残念だったな・・・。
てかね、今日昼休みに、記事アップの為に「ショーン・コネリー」でググってたらいきなり検索トップに

「ショーン・コネリー  死亡」 の文字が。

え?ええ?!何?何何何???
ジャバーーっと全身に冷や汗が出て目の前が暗くなるという状態って本当にあるんですよ。
体がブルブル震えて、文字が読めない。涙がボロボロって出てきて。
で、霞む視界で記事をよく見たら

ショーン・コネリーの元妻 ダイアン・シレントさん死亡

なんじゃそりゃ! この記事のレイアウト絶対に人を驚かそうとしてるっ手羽!
いや、ダイアンさんが亡くなってるんで、ほっとするのも変ですが、本当に全身の力が抜けるほどほっとしました。
と、共にみーすけにとってのサー・ショーンの存在の大きさを改めて感じたのでした。
あー怖かった。
すっかり食欲無くなっっちゃって、お弁当残しちゃったよ 全くも~!!(怒)

って事でそんな自分の癒しに爽やかな画像アップで締めます。

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本作でチャリに乗るショーン(左)と、30ちょいの頃(右)のショーン♡ 意外と(?)両方ヅラ着用ずら。


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tag : ショーン・コネリー

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ぎゃははは、どちらさんでっしゃろ、てピッタリ過ぎて爆笑したわ❗️
えーと文面忘れちゃったけど近々私も観ます☆

Re:

め ちゃん

これ好きなんだわ~♪
ショーン・コネリー最後の光る映画。
本当に亡くなったら、1日、いや一週間以上、何ヵ月も喪に服すとアイ シンク。

今日はこのあと「八月の家族たち」観に行くよ~♪

No title

あーー、小説家が出てくるシリーズのまとめには絶対これ入れるつもりにしてたのに。。
「まとめ」自体を忘れてる(||゚Д゚) 今からじゃ遅いよなぁ(笑)

私もこれ大好き。
ウィリアムにサー・ショーン ピッタリでしたね。
2人の師弟関係も良かった。
引退でお姿を拝見できないのは残念だけど、お元気にされてるといいな。
で。。私もアンナ・パキン苦手~(汗)
『マーガレット』はレンタルしたのに途中からディスク不良で観れなくなって、、
まぁ、いいかって、そのまま(笑)
『The Romantics』って映画でもとにかく彼女が嫌いだったの思い出しましたw

Re: No title

pu-koさん

あははは!「まとめ」忘れちゃってたのね~^^;今回無いなぁと思ってたのよ(笑)

ハゲやジワがショーン・コネリーの魅力を損なう要因にはならないのです。
逆にもう少し若い頃の映画って何だかワケわかんない「ムンムン」したフェロモンが出てて
子供の体に悪いかも(笑)
今観るとこれ観て「好きだ~」って思う小学生ってどうよ?とか思うわ。
さすがに最近のお写真は本物のお爺ちゃんって感じだけど、奥様とバハマの別荘やニューヨーク
で過ごしてるのをパパラッチされてる。
そんな事がニュースになるってのは、やっぱりイギリスが生んだスーパー・スターだからだよね。

アンナ・パキン、おお!pu-koさんも苦手?!
なんだろうなぁ、言葉で上手く言えないモヤモヤっとした嫌悪感。
ま、好みの問題だからね~。
楽しみにしてる新作「X-MEN」にローグ役で出るはずだったけど、編集段階でストーリー的に
関係が無いシーンになってしまって出演場面が全部カットされたとか。
まあいいや、別に。逆に良かった(笑)

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