スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

「プリズナーズ」 囚われた人々

「プリズナーズ」 (2013)アメリカ
原題/Prisoners
監督/ドゥニ・ヴィルヌーヴ
出演/ヒュー・ジャックマン ジェイク・ギレンホール ポール・ダノ メリッサ・レオ 他

prisoners

感謝祭を迎えた平穏な田舎町で幼い少女二人が失踪する事件が起こる。
ロキ刑事(ジェイク・ギレンホール)らの捜査は少ない手がかりに難航してしまう。
少女の父親ケラー(ヒュー・ジャックマン)は、証拠不十分で釈放された容疑者アレックス(ポール・ダノ)が漏らした言動から彼が犯人であると確信。
娘の救出のために驚くべき行動に出るのだった・・・。

prisoners
ごく一般的な平和な家族に思わぬ災難が降りかかることになってしまう・・・

prisoners
娘を想うあまり、悪鬼のように容疑者に執着する父親ケラーをヒュー・ジャックマンが熱演。

「この事件他人事ではない」というおっかない宣伝文句で紹介されているこの映画。
何をどう書いても微妙にネタばれしてしまいそうで、非常に書き方に困ってます。
誘拐サスペンスでありながらミステリー要素もやたらと強いんです。
ミステリーのネタバレぐらいイタイものは無いので、未見の方はまず鑑賞することをお勧めします・・・。

ネタバレしないように気をつけて説明しますと、まず誘拐された娘の父親が、警察は当てにならないと自分の手で犯人を追及するという暴挙に出てしまい、事件を追う刑事とのサスペンスフルな攻防が繰り広げられるという流れが一つ。
一方刑事もちゃんと捜査はしていて、怪しい容疑者が浮かび上がるんですが、二転三転する驚愕ミステリーな流れが並行して進むという、かなり内容の濃い映画でした。
残虐で凄惨な場面も多く、あちこちに伏線もちりばめられていて、観終わった後は集中と緊張と衝撃で肩ががちがちになってましたよ。


悪鬼のごとく容疑者を追求するおヒューさん。 今回爪は出ない。

“ハリウッド一のいい人“ ヒュー・ジャックマンが演じるのは、娘を誘拐された父親ケラー。
敬虔なクリスチャンであるケラーは、絶えず自分の行いに対して神に許しを請いながら、しかしとんでもない事します。
また彼は凶事や災難が起こる前に準備を怠らない「PREPPERS」であり、自宅の地下室には保存食や燃料など備蓄していて、いつ災害が起こっても対応できるようにしているんです。
有事に対して備えよが彼のポリシー。
名前のケラー(keller)も「地下室」とか「貯蔵庫」いう意味があって、主人公のパーソナルを表しているんですね。


次々と現れる容疑者や証拠に翻弄されながらも真実を追い求める刑事ロキ。 かっこよすぎだよ!

一方犯人逮捕に奔走する刑事ロキをジェイク・ギレンホール
ロキはロキでも、どっかの神様の二男で、拗ねて問題ばかり起こす人とは違い、こちらは大変頼もしい。
ロキは過去の捜査で黒星無しの敏腕刑事。
小指に嵌めているゴールドの指輪から「フリーメイソン」のメンバーだと分かります。
昨年観たヴォイ先生主演の「フィルス」もそうでしたが、刑事職にはフリーメイソンのメンバーが多いらしいですね。
妙に分かりやすいアングルで指輪を撮しているし、ひょっとしたら宗教(父親)とフリーメイソン(刑事)の闘いを描くという裏ストーリーも狙ってるのかなぁなんて考えてしまった。


またもやちょっと気持ち悪い役をしてるダノ。 途中からダノって分かんなくなります・・・

誘拐事件の容疑者として逮捕されたアレックスにポール・ダノ。
メンタルに問題のありそうなアレックスを観ていて、ダノがデビュー間もない頃演じてた「テイキング・ライブズ」の役を思い出しました。こういう役を演じさせたらダノはさすがに上手い。
10歳の子供ほどの知能しかないといいながら、運転できるし、しかも犯人しか知り得ない情報を持っているアレックス。
ところが尋問すると会話は心もとないし、感情の起伏もよくわからない。
ケラーでなくともイラッとするかも。
ロキ刑事も取り調べでイラッとしてた。
観てるわたしもイラッとした。
色々な人をイラッとさせたアレックスの行動は、結果ケラーの地雷に直撃、彼の心に火を付けてしまいます。

prisoners
お前~喋れよ~!! イラっとしてるロキ刑事。 いや、ほんとイラってするんだから!

火が付いちゃったケラーは娘の救出の為に超えてはいけない一線を越えてしまうんですね。
ま~、おヒューさんのこの行動。
いくら警察があてにならないからって容疑者を拉致して犯行を白状させようなんて無茶ですがな。
最初は娘を救出するためにやむを得ずという同情が湧いているので、気持ちは理解できなくもないと思って観てましたが、その執拗で鬼気迫るケラーの追及は凄惨。
殴るだけ殴って「神よお許しを・・・」って言われても こちらドン引き。
いい人おヒューさんが演じるからこそのギャップ感が衝撃的でした。

prisoners
怒りと焦燥に駆られてドンドン行動がエスカレートしてしまうケラー。 

この映画のもう一つの流れ、一人捜査の手を進め核心へと迫っていくロキ刑事のミステリー。
もっと説明しろよ!と言いたいほどオブラートに包んだ伏線があちこちに散りばめていて、それを必死で拾いながら核心へ近づいて行くミステリーの醍醐味が味わえます。
アレックスだけでなく怪しいやつがい~ぱい出ますから!
ロキが必死で捜査を続ける一方で、ケラーはアレックスを追及する手を緩めない。
もう何が正しくて、どこに真実があるのか登場人物だけでなく観ているわたしも翻弄されてその緊迫感たるや!

prisoners

以下、未見の方に気を使いつつ、観た人にしかわからない衝撃伏線ポイント

この地域で過去誘拐失踪事件が多かったことがここにリンクする~~!?
神への挑戦ってそれってどうよ!!
地下室から出てきた死体がつけているんネックレスってまさか?
で、神父に告解をした人物の正体がそこに繋がるのか?!
失踪した人物ってええ?!まさかそれ?!
もう一人の容疑者はなぜ迷路にそこまでこだわったの?

prisoners
容疑者の一人を演じる「ダーク・ナイト」のデヴィッド・ダストマルチャン。 素もこんなんちゃうん?と思わす気持ち悪さ炸裂。

色々な意味で「囚われた」人々が出てくるこの作品。
文字通り誘拐されて囚われる少女。
思い込みに「囚われ」善悪の判断が付かなくなる父親。
恐ろしい過去に「囚われ」日常生活にまで影響してしまっている人。
二重の意味で「囚われ」てしまっている悲惨な人物。
様々な「囚われ人」が錯綜するストーリー。

個人の倫理観、正義、罪など色々な事に思いを馳せてしまった。
宗教色がかなり濃いいし、トリッキーな繋がりが少々分かりにくい部分もありますが、鑑賞後にあれこれ思い出すと、なるほど!なヒントがあちこちに提示されているので、反芻が楽しめます。
ラストのラストでの「ああ!」って衝撃もあって文字通り最後まで気が抜けない作品。
ポール・ダノ好き流血嫌いな友達には少々お勧めしにくい映画ではありますが、でも面白かった!
個人的な教訓として、肺活量を鍛えておかなければって思ったね。

prisoners
ぬふふ・・・ジェイク♡  どこのマスカラ?って思うぐらい長いまつげで目周りぱっちり。

ところで、おヒューさんの熱演ばかりが評判になっていますが、個人的にはジェイク・ギレンホールがとても素敵だった。
真実へ向けて必死に捜査するロキに惚れ惚れですよ。
目周りの濃いお顔でマッチョな軍人や警察官から悩める繊細なゲイのカウ・ボーイまで演技の幅の広いギレンホール。
もっと突き抜けてもいいのにと思うんですけどね~。何かインディペンデント臭がするんですよね。そこもいいのかな。
ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督と再びダッグを組んでる次回作「複製された男」の上映が楽しみです。
関連記事
スポンサーサイト

テーマ : 最近見た映画
ジャンル : 映画

tag : ヒュー・ジャックマン ジェイク・ギレンホール ドゥニ・ヴィルヌーヴ

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プリズナーズ

PRISONERS 2013年 アメリカ 154分 サスペンス/ドラマ/犯罪 PG12 劇場公開(2014/05/03) 監督: ドゥニ・ヴィルヌーヴ 出演: ヒュー・ジャックマン:ケラー・ドーヴァー ジェイク・ギレンホール:ロキ刑事 ヴィオラ・デイヴィス:ナンシー・バーチ マリア・...

『プリズナーズ』の真のメッセージとは?

 【ネタバレ注意】  『プリズナーズ』は米国らしい映画である。  監督のドゥニ・ヴィルヌーヴはカナダ出身だから、北米らしい映画と云ってもいい。  本作の公式サイトには、「世界の魂を揺さぶった問題作」「ヒューマン・サスペンスの金字塔」と書かれている。たしかにそのとおりではあろう。  しかし、日本と北米では魂の揺さぶられ方が違うのではないか。  本作は少女の失踪事件を描いたサス...

「プリズナーズ」演技派ヒュー・ジャックマンを見る

「プリズナーズ」★★★☆ ヒュー・ジャックマン、ジェイク・ギレンホール、 ビオラ・デイビス、マリア・ベロ、テレンス・ハワード、 メリッサ・レオ、ポール・ダノ出演 ドゥニ・ヴィルヌーブ監督、 153分 2014年5月3日公開 2013,アメリカ,ポニーキャニオン;松竹 (原題/原作:PRISONERS)

映画『プリズナーズ』 PRISONERS ネタバレでお節介な解説

今年1番という人もいる評判の高さに惹かれて、観てきました。 確かに良く出来た面白い映画でした、 が、 登場人物にポロリと無関係そうに呟かせたセリフを後で判明する事実の詳しい説明の代わりとしているような箇所が多く、少し時間をかけて頭を整理しないと、事件(物語)の全体像の把握が困難でした。 というわけで、個人的に情報を整理ついでに、折角だからブログにアップして他の人にも役立てても...

プリズナーズ

ドゥニ・ヴィルヌーヴ、この監督さんのお名前は 映画好きなら覚えておいていいかもしれません。 吐き気催すほどの後味の悪さを残しつつ、しかもそれがすこぶる 出来のいい傑作 ...

コメントの投稿

非公開コメント

私はプリズナー・オブ・ラブ

みーすけさん、こんばんは!
ポール・ダノ、こ、怖い…おヒューとジェイクのカッコよさも吹っ飛びそうな、強烈なヴィジュアルですね~!ヤバい人役やらせたら、もう若手随一でしょうか。
おヒューさんも素敵ですが、ジェイクもいい男になりましたね~。タイトル忘れたけど、ジェニファー・アニストンをストーカーする男の子を演じてたジェイク、激ヤバかつ可愛かったなあ。私もジェイクみたいな男前刑事を翻弄する容疑者になってみたいものです♪「複製された男」私も楽しみ。


 

Re: 私はプリズナー・オブ・ラブ

たけ子さん

ダノ好きな友達は「流血があっても観る」と頑張ってましたが、わたしのレビュー読んで及び腰になってます。
かなりヤバイ写真は今回外してますけど( ̄▽ ̄;)
中盤で既にダノの人相が分からなくなります…。
おヒューさん、無茶しますから。

ジェイクは役者として面白いスタンスで好きなんですよね。
この監督の傷口に塩やら辛子やら塗りたくるようなイヤーな演出、ダメな人はダメなのかな。
わたしツボで、Mかな~(;´д`)

No title

これは面白かったね~。
そう、私もジェイクに惚れ直した!
血まみれになりながら車を走らすシーンは変な高揚感があったわぁ。
うん、彼はハリウッド大作よりもこういう地味ででもしっかり存在感のあるインディーズで力を発揮して欲しい気がします。
ミステリーとしてもよかったね。
出ただけで「なんか怪しいんでしょ?」と思わせるあの方も、役割的に最初は目隠しになってたのも丸。
ダノ君もほんとうまいわぁ。

Re: No title

pu-koさん

日本では、被害者の父親おヒューさんの頑張り押し的な宣伝の仕方をしてるんだけど、違いましたな。
何処へ連れて行かれるか分からないミステリーをギレンホール演じる刑事と共に追う極上ミステリーでした。
いやに過去事件をイジルなぁと思ってたら、そう来るか!って。監督の演出冴え渡りでしたね。
そうそう!ギレンホールの演技が素晴らしくて、感動。上手いわぁ。
あの目力、マスカラはランコムかしら?(笑)

気になった台詞ひとつ

テレンス・ハワードの娘さんが助かって病院の
ベッドの上で、「あの(この、だったかも)人も、いた」って
H・ジャックマンを見て言った台詞ありましたよね。
あの意味がいまいち不可解でございまして。
みーすけさん、どう思いました?

動物虐待してたけれど結局P・ダノ君は犠牲者だったね。
(あの凄惨メイク作った人、すごい!)

悪寒走るキャラ、ヘビ飼ってたヘビ顔の男優さん。
バリー・ペッパー、少し入ってなかったかい?(^ ^);

ランコム!懐かしい!
今は全くノーメイクですけれど
若い頃はけっこうリキ入れてバッチリ施してました。
今でもいるのかな~ボソボソひじきマツゲ。(笑)

Re: 気になった台詞ひとつ

jiji姐さん

あのセリフ、最初にケラーが訪ねた時に既に屋内に居た少女が声を聞いていたんだと勝手に解釈したんですが。
まあ~あちこちにあるヒントが膨大なのでもう一度観たらクリアになるんでしょうかね。
ダノの犬虐待で間違いなくコイツ!と思わせての二転三転。意地の悪い監督ですね~。

以前はマスカラはランコム!でしたよね。最近は少なくともわたしの周りではヒジキな方は見かけませぬ(笑)

No title

はじめまして。先日はご訪問・コメントありがとうございました^^
これ観たいのですよ~。
やっぱり面白そうですね。
「ダークナイト」の人とか、マスカラとか、ウケちゃいました(笑)

Re: No title

じゅりさん

いらっしゃいませ。
この作品、おヒューさん頑張り映画っぽい売りですが、脇役・・・ちゃう!もう一人の
主演ジェイクの演技が極上の超絶ミステリーで物凄く面白かったですよ。
配給会社からは何ももらっていませんが、是非!ご覧下さい!

「ひじきまつ毛」にはなっていないので、ジェイクはエクステかも(笑)
やや真面目さに欠けるブログですがぁ、今後ともヨロシクお願いします!

機内で観たよ。私にはあの小さな画面で良かヨ。。ダノちん、、薬漬けでああなっちゃったの?
ちなみに、機内での和訳では、
おじさんもいたよ、でした。
所々細目で観てたし誰のこっちゃ?
自殺したボブ?(て名前だったけ?)
あの寒さで、ケラーは二次的な怪我病気してないんか、映像に映んなくてある意味良かったよ、私的に。。
帰りは、her観よかな。

Re: タイトルなし

め ちゃん

おお、やはり機内でやってましたか。
そうね~、あなたにあのダノのお顔や暴力は小さい画面でも充分でしょう(笑)
「おじさんも居たよ」か!
ではやはりわたしの理解でOKなのかな。
なんせ、アレックスは気の毒だわ~・・・。

> あの寒さで、ケラーは二次的な怪我病気してないんか
大丈夫、ウルヴァリンは不死身だから って映画が違うか(笑)

で、帰りは「her」観れるのかよ!羨ましいぞ!

最新記事
最新トラックバック
月別アーカイブ
プロフィール

みーすけ

Author:みーすけ
いらっしゃいませ
天邪鬼なので映画の好みも多少偏りありです
毒も吐き、妄想も垂れ流しますが笑って許してくださいませ
コメント、トラックバックはお気軽にどうぞ
本文と関係のないトラックバックは削除させていただきます

Archive Calendar
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
最新コメント
「ファス♡」とか入力して検索どぞ
ご訪問者さま
リンク
月別アーカイブ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。