「her/世界でひとつの彼女」 人生にときめくAIは愛の夢を見るの♪

「her/世界でひとつの彼女」 (2013)アメリカ
原題/
監督/スパイク・ジョーンズ
出演/ホアキン・フェニックス  スカーレット・ヨハンソン(声) エイミー・アダムス ルーニー・マーラー 他


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そう遠くない未来のロサンゼルス。
手紙の代筆業屋で働くセオドア(ホアキン・フェニックス)は妻との離婚調停中で塞ぎがちな日々を過ごしていた。
そんなある日、セオドアはCMで知ったAI(人工知能)搭載型のOSを購入。
起動したOSは女性の声でサマンサ(声 スカーレット・ヨハンソン)と名乗りセオドアに話しかける。
ユーモラスでセクシー、純粋で人間らしいサマンサに次第に惹かれていくセオドア。
また、日々成長するサマンサの感情は次第にホンモノの感情へと変化していき、人間とOSとの恋が始まるのだった。


「マルコヴィッチの穴」「かいじゅうたちのいるところ」のスパイク・ジョーンズ監督が、ちょっと未来のL・Aを舞台に人間とAIの恋愛を描く本作。
主人公セオドアは幼馴染みとして育った妻キャサリン(ルーニー・マーラー)と離婚調停中で、次の恋愛にも進むことが出来ない不器用な男性。
そんな彼が最新型のOSを手に入れることから始まる物語。
まずオスカーのオリジナル脚本賞を受賞したスパイク・ジョーンズのアイディアと目の付け所の巧さにうなります。
現実世界でもスマホや携帯が「喋る」事が当たり前になっている現代。
それが10年20年先に人工知能を搭載したらこうなるかも・・・とたやすく納得できてしまう脚本が秀逸。
自ら「サマンサ」と名乗るOSは日々セオドアと会話し、彼の性格、好みを把握し、またインターネットを通じて取り込む情報を元にどんどんと人間らしく成長していきます。
最近観た「トランセンデンス」をちょっと彷彿とさせますが、、サマンサの進化はトンデモなレベルで無いため そのリアル感が観客に受け入れ易いんですよね。
スパイク・ジョーンズ上手いわ~。


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これが最新のAI搭載型OSの起動画面。 まず自分のプロフィールを簡単に登録すると・・・

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このようにOSからメッセージが。  わたしなら男性の声で名前は「マイケル」でお願い!!

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胸ポケットに装着して外出。 一緒にお散歩して楽しめます。

街ゆく人々が皆耳にイヤホンを装着して、OSと会話している風景も、電車に乗ってすぐスマホを開いている今の状況を考えてみると「あるある感」が理解できます。
つい10年前では理解出来ない状況が当たり前になっている現代。
良い悪いは別にしてテクノロジーは発達していくし、こういうツールはどんどん進化するものです。
OSと会話しながら散歩する未来が突飛でなく受け入れる事ができた。
舞台をちょっと未来にした監督の脚本のセンスにまたもや脱帽。


だんだんとその個性が成長していくサマンサに惹かれていくセオドア演じるホアキン・フェニックスがいいんですよ。
最近その風貌がちょっと気持ち悪くて(失礼)何だか怖いな~って思ってたホアキン。
戸惑いながらもサマンサに惹かれていくセオドアが可愛くて、ホアキンを好感持って観たの久しぶりだった(笑)
鋭い眼光も憂いを帯びて優しかったし、上手い、巧いよホアキン!と手放しで賞賛できちゃったな。

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サマンサと冗談を言い合うセオドア。 可愛い♪

AIに恋愛感情を持ってしまい戸惑うセオドアを見守り応援する親友エイミーにエイミー・アダムス。
化粧っけのない素顔な彼女がまた可愛い。
エイミー・アダムスって映画のよって物凄く老けて見えたり、今回のように少女っぽかったりと年齢を超越して役にハマれる上手さがあるなぁと感心しました。
「アメリカン・ハッスル」での半乳ファッションは封印して、今回はちょっとレトロな未来の地味なファッションで露出は無しよ。

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わたし可愛いでしょ~~?  いや、ホントに可愛いから♪


役柄でその表情がコロコロ変わるのは彼女も同じ。
セオドアの離婚調停中の妻キャサリンにルーニー・マーラー。
セオドアの思い出の中に出てくる彼女の可憐さってば!
離婚届に判を押したくないセオドアの気持ちも分かる。結構気の強い女性でもあるんですがね。
この役、当初はキャリー・マリガンだったらしいんですが、スケジュールの都合で変更されたらしい。
あ~ん、大好きなキャリー版も観たかったなぁ。
透明感のある女優ばかりを配役していて、監督の狙いが見えて面白いですね。

her
くううぅぅ~~~! 可愛いいぃぃ♡ 


そして何と言っても最新型OSサマンサの「声」を演じるスカーレット・ヨハンソン。
彼女の声あっての映画でしょう。
セクシーだけれど、明るく元気でセオドアが夢中になるのも納得。
声だけの出演で個性が強すぎると役者の顔がチラついて映画の世界に入りにくいものです。
また声の演技が下手だと同じく映画は台無し。

最近の洋画の吹き替えにタレントを起用する大きな穴はそこだと思うんですよね。
声の演技が下手で素のタレントの顔が容易に浮かんで映画に入り込めない。せめてプロの声優でやって欲しいと思う。
わたしがある時期から宮崎アニメを観なくなった大きな要因がそこなんですが・・・。
話が逸れたな。
今回のS・ヨハンソン演じるサマンサの声は全く映画の邪魔にならず「サマンサにもし体があったら・・・」と想像しても本人が浮かばなかった。
人によるのかしら?
でもあちこちの映画祭で絶賛され賞を受賞している事を考えるとわたしの感性間違ってないんだなって思った次第。

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毎晩眠るセオドアを見つめるサマンサ。 あ、もし「マイケル」だったらいびきかいても無視してね(笑)

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ビルが乱立する未来のL・Aの世界感が素敵でした。 ちょいと未来の演出に無理が無い。

中国の風景を合成したというちょっと未来のL・Aは車が全く走っていなくて、摩天楼が広がっていました。
セオドアの住むマンションのベランダから見る風系に夜景好きなみーすけウットリしちゃったよ。
こういう細かい演出がいちいち効いてた。

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セオドア、ええとこ住んでますなぁぁ~・・・

セオドアだけでなく、他にもOSと心を通わせ親しくなる人々が出たしてしまう。
当然同じように恋愛関係になる人が増え、セオドアたちの関係が突飛でないというストーリーの流れが面白かった。
自分の事を理解してくれ、日々会話して他人には話せない悩みや苦しみを理解してくれる存在が大切なモノになる気持ちが理解できるんですね。
バーチャルな関係に逃げているとキャサリンに責められるセオドアですが、そうじゃないと考えるセオドアの心情が分かるよ分かる!でした。

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サマンサのおかげで笑顔を取り戻すセオドアの表情がいいんだな~。 海岸に革靴で行くのはちょっとやだけどさ。

人生にときめき、日々感情的に成長するサマンサは本当に魅力的。
落ち込みがちだったセオドアに笑顔が戻り日々の生活もポジティブなものに変わって行くのが微笑ましい。
ちょっと先の未来、こんな恋愛もあるかもと思わせるストーリーにじんわりと感動しました。
また、大切な存在が近くにいるという事がわかる明るい未来を感じさせるエンディングも良かった。
そんなとても素敵な映画でした。これ、お勧めです。

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美しい朝焼けはセオドアの明るい未来を彷彿とさせる。 セオドアの心象風景のような映像の差し込み方が絶妙だった。


余談ですが、映画のラスト 静かな感動に浸りながらエンドロールを観ていたら、いきなりギャンドルちゃんへの追悼文が。
無防備なマインドにいきなり切り込まれて、嗚咽するほど号泣してしまいましたよ(泣)
そうそう、「かいじゅうたちのいるところ」で怪獣の声を吹き替えしてたよね、ギャンドルちゃん。
ある意味役者への憧れやファン心理もバーチャルな恋愛みたいなもんですもんね~。
より主人公の心理が理解できるという体験でしたよ!
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「her/世界でひとつの彼女」

かなり、きました。ナケマシタ。

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No title

あーー、そうか。ギャンドルちゃんの追悼文が出たんだ~。

私エンドロール最後まで見てないから全然知らなかった。
『かいじゅうたちの~』もギャンドルちゃんの声意識してなかったので見直したいなぁ。

恋愛の過程を物凄く丁寧に描いた作品でしたね。
でもそれがAIなところは、バーチャルな世界と現実の区別が曖昧になってる現代を象徴していて怖い部分もありました。
ホアキンの成長とエイミーのナチュラルさがよかったね。

都市の風景描写とか

都会好きのおばさんの私としては
非常に癒される映像がたくさんありました。

観るほうとしてはヨハンソンだと思ってるから
全く別人女性が現れたあのエピソードは
セオドア(覚えた。笑)でなくても違和感むらむら。
でも、よくできたお話でしたね。
セオドアが部屋でやってたあのゲーム
(ゲーム超苦手ですけれど)ちょっとやってみたい。(笑)

Re: No title

pu-koさん

エンドロール、キャストと題名の後に急にメッセージが出たの。
嗚咽よ嗚咽(笑) まいったわ。

寒色を排し、オレンジや赤を多用した暖かい映像が印象的でした。
セオドアの心の成長が分かったから、サマンサは離れても大丈夫だなって勝手に想像。
スパイク・ジョーンズの語りの秀逸さにまたやられちゃったな~♪

Re: 都市の風景描写とか

jiji姐さま

おお、あのオネエちゃんわたしも違和感ありました。
てーことは、やっぱりS・ヨハンソンを頭で想定しながら観てたのかな(笑)
都会の風景や夜景が美しくてうっとりしちゃいました。
口の悪いゲームの丸っこいの、ゲーム下手なわたしだとFワードでバンバン文句言われちゃうだろうな(笑)

気温の変化が激しくて気候も変なので、姐さまお身体ご自愛してくださいね。
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天邪鬼なので映画の好みも多少偏りありです
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