『蜘蛛女』  レナ姐さん 凄すぎだから

『蜘蛛女』 (1993) イギリス=アメリカ
原題/Romeo Is Bleeding
監督/ピーター・メダック
出演/ゲイリー・オールドマン  レナ・オリン  ロイ・シャイダー  
     ジュリエット・ルイス アナベラ・シオラ 他


きゃーー! 7月って!今年半分終わっちゃいました!
焦るわー。
今年の目標何も達成してな・・・って目標別に立ててなかったよーん。
こんにちわ、あなたのおっちょこみーすけです。

さて、『ケーブルテレビからドロドロ映画をピックして再見しようぜキャンペーン』(主旨が変わってる?言わない言わない)継続中。
日々爽やか系から感動作、ラブコメ、アクション、ホラーと大量に映画は落ちているんですが。
テレビ点けると、なーんでだかドロドロ系が放送されてるっちゅーね。
おっかしーにゃー。
今回はゲイリー・オールドマンがゲロゲロのデロデロのめっちゃくちゃのコテンパンにヤられっちゃう、あれです。
『蜘蛛女』です。


蜘蛛女
原題『血まみれロミオ』  ポスターはポップですが本編は地獄


ジャック・グリマルディ(ゲイリー・オールドマン)は巡査部長でありながらマフィアに内通し、その見返りに報酬を得ている汚職刑事。
同僚からロミオ(色男)と囃されるジャックは、妻のナタリー(アナベラ・シオラ)を愛しながらも、若い愛人シェリー(ジュリエット・ルイス)を囲い、マフィアからの裏金で潤った生活を送っていた。
ある日、ジャックはソ連出身の女殺し屋モナ・デマルコフ(レナ・オリン)を護送する任務に就く。
美しく強烈な魅力を放つモナ。
しかし彼女はマフィアのボスのドン・ファルコーネ(ロイ・シャイダー)でさえ持て余し怖れるほど、狡猾で残忍な女でもあった。
モナから自分を逃がすよう持ちかけられ誘惑されたジャックは、蜘蛛の巣に絡め獲られていく獲物の様に次から次へと彼女の罠に嵌られ破滅へと追いやられていくのだった・・・。


蜘蛛女
ぼっこぼこになる前の綺麗なゲイリー  若いー、目が綺麗♡


マフィアに情報を流し甘い汁を吸っていた汚職刑事が出会ったとんでもない女。
目を付けられ取り込まれ翻弄され、破滅の道まっしぐらになるというサスペンス・スリラー。
主演は神役者、ゲイリー・オールドマン
これゲイリーにハマりだした頃、彼観たさにチョイスしたのよねー。
ところがですね、鑑賞後に何が印象に残ったかって、地の底から響くような低く凄味のある笑い声。


蜘蛛女
ぬぁっはっはっは~~ ふわっはっはっは~~ だぁっふぁっふぁっふぁ~~!!


そうレナ・オリンの! The レナ・オリンの笑い声!!
実は本作、みーすけのレナ・オリン初体験だった。 えらいもんから手を出してしまった。


蜘蛛女
悪女ってか悪そのものって感じのモナ。 この下おっぱい出てるんだけど自粛。
 

お話自体はシンプル。
お金と下半身に関して色々と我慢の利かないダメ男ジャック。
嫁がいるのに若い愛人を囲い、しかもそれらに掛かる金はマフィアへ流した情報による賄賂。
同僚たちに「ロミオ」なんて揶揄されているけれど、本人は良心の呵責など一切ない感じ。
なんだかとんでもない刑事なんですが、一応仕事はしてるようで。
ある日ソ連からやってきた女殺し屋モナ・デマルコフの護送の任務を受けます。
指定されたアパートに行くとフェロモンを垂れ流したようなモナがジャックに甘い誘いをかけます。


蜘蛛女
「逃がしてくれたら、大金とわたしを あ・げ・る♡」


なんて甘いことを言われてその気になったのが運のツキ。
モナは思ったんですねー、「この男チョロい」
とゆーか、モナに掛かるとたぶんどんな男もチョロいんでしょう。掌の上でコロコロなのでしょう。
やたらとジャックを誘惑するんモナですけど、結局画面上一度も致したシーンはございません。
ぬばぬば脱いでるのにね。
超焦らします。
寸止めです。 
「せめて先っちょだけ」byジャック。


蜘蛛女
モナの申し出に「据え膳喰わねば・・・」とチョロく反応


蜘蛛女
あっという間に拘束プレー    あーあ・・・


このモナという女性。
共産主義下のソ連マフィアの世界で殺し屋として生き残ってきただけあり、そのガッツというか生き残るためなら何だってするサバイバー感溢れる行動力が怖すぎだから。 
もともと濃いキャラ設定なんでしょうが、怪演とまで思わせるレナ姐さんの演技でパゥワァァァアップ!
世に悪女、ファムファタル映画は数あれど、モナ・デマルコフってビッチ最高峰じゃね?
その悪女っぷり、他の追随を許さないのではないでしょうか。
レナ姐さんお初だったみーすけは彼女の凄さにただただ圧倒され、あうあう~・・・初心だったなぁ。
鑑賞後はゲイリーよりも 「レナ・オリン 恐るべし・・・」
そんじょそこらの女優ではここまでの迫力と恐怖を出せないかと。
こんな女に狙われたら、いくら男が頑張っても、血みどろになるまでいたぶられ、カサカサになるまで吸い尽くされてしまうでしょう。


蜘蛛女
「I'm winner ! !」  下品なくらいのド迫力  姐さん・・・
  

ジャックが見る悪夢でモナがドレスの股をぱっかんと広げダイスを振り「I'm winner ! !」と叫ぶ。
そりゃーうなされるでしょーともよ。
後ろ手に手錠を嵌められてなお、ガーターベルトどころかその奥の下着まで晒し、美しく逞しいおみ足で首絞めるって。
邪魔なハイヒールを高々と空へ蹴散らし猛然と走り去るモナ。
ギャグか? 笑ってもいいのか? 怖くて笑えないんですけど。 モナは笑ってましたけど。


蜘蛛女
レナ姐さんにここで惚れた!  車からの脱出シーン  ここ必見です。


てゆーか、ジャックなー。
ゲイリー演じるジャック、ゲスだしおバカさんだし 観てるこっちは冷笑通り越して哀愁な涙を誘うね。
よくこんな浅はかな知恵とだらしない下半身でマフィアの密告屋なんかできてたなー。
ああ、だらしないゲスバカだから上手に利用されちゃったって事か。
濃い役が多いゲイリーですが、本作のジャックってバカで薄っぺらいけど普通の人です。
情けないヘタレロミオです。 
けちょんけちょんだけど、ゲイリーの演技ゆえのバカっぷり。
バカで可哀想で可愛い。


蜘蛛女
最初は余裕ぶっこいてたジャック


蜘蛛女
あううっ もうらめ~~・・・    ヨレヨレのヘロヘロ  お気の毒


他のキャストとしては妻にアナベラ・シオラ。
この嫁がなー ジャックのあれやこれやに気づきながらも(たぶん)黙っててさー。
健気だけれどもっと早くにストッパーになってあげればジャックもあそこまで追い詰められる事が無かったんでないかしらん。
まーしょうがないかな。 夫婦の事は夫婦にしか分からん。

蜘蛛女
浮気したらぶっ殺すわよ  


ぴっちぴちで可愛い愛人シェリーにジュリエット・ルイス。

蜘蛛女
うっふん♡

昨年、『八月の家族たち』で久々に観たら超劣化しててビビったけど、まだこの頃はキュートです!
ジャックの残念な欲望のせいでかなりとばっちりを受けちゃう愛人のシェリーちゃん。
まあそれも、聖書の「汝、姦淫するなかれ」をイタしちゃったせいだとあきらめてもらおうか・・・


蜘蛛女
こんなに可愛かったのに、すっげー劣化しちゃったな・・・


ジャックがつるんでるマフィアの親分ドン・ファルコーネにロイ・シャイダー。
襟に金糸で蔦が絡まっちゃったようなガウンとか着てスカシてましたけど、この人もあれよあれよとゆーまにコテンパンにされちゃうので。
ま、最初にモナの命を狙ったのは親分のほうなんでね、しゃーないだろーけど。

蜘蛛女
ジャックをビビらせたりしてますが、モナに太刀打ちはでけしまへん。

とにかく生き残るためってだけでなく、やりたい放題のモナなのですが、ひええぇぇと思いながらもモナに夢中になった。
わたしが(笑)
ゲスで怖くてエロくてとんでもないビッチな悪女だけれど、抗えない魅力があるんです。
で、それもこれも全てモナをレナ・オリンが演じたからだな、という感想でした。
情けないダメロミオを演じるゲイリーもちろんいーんだけど、本作ではレナ姐さんをたっぷりと堪能してください。


蜘蛛女
いちいちエロい 羨ましい  煎じて飲むので爪の垢ください


最初から最後までヘタレで、未練たらたらで、寂れたダイナーで余生を過ごす女々しく情けないジャック。
いいとこなしのジャック役、ゲイリーがよく受けようと思ったなー。
神役者ゲイリー・オールドマンだから映画として様になったようなもんで、他のインパクト薄い役者だとレナ姐さんの独壇場になったんじゃね?(かなり独壇場だけどね)
ゲイリーが珍しく食われ気味になってる映画ですが、やっぱゲイリーなので魅せるところは魅せてますのでね。
レナ姐さんの意外と小ぶりなおっぱいも楽しめますので、ぜひ。

さて、今週末から『チャイルド44』が公開なんだけど、ゲイリー出てるんでね!観るよ!!
トムハのロシア訛りが、ものごっつー頭悪そう感を助長すると話題(?)の『チャイルド44』
ゲイリーもチャールズ・ダンスも出るのでお楽しみに~♪ わたしが。


チャイルド44
ち、ちゅーはしないでね。

テーマ : 好きな俳優
ジャンル : 映画

tag : ゲイリー・オールドマン

『誘う女』 トムの嫁(当時)だけじゃなーい女

『誘う女』 (1995) アメリカ
原題/To Die For 
監督/ガス・ヴァン・サント
出演 ニコール・キッドマン マット・ディロン ホアキン・フェニックス ・アフレック 他



誘う女
誘ってんなー



地方の小さなテレビ局でお天気キャスターをしているスザーン・ストーン(ニコール・キッドマン)には幼い頃から大きな野望があった。
「テレビに出て有名になる」こと。
人生で最も大切な目標のため、有名キー局のニュース・キャスターを目指し着々と行動を進めるスザーン。
しかし彼女の夫であるラリー・マレット(マット・ディロン)は理解を示さず、子供を作り彼女が家庭に入ることを願う。
そんな夫が邪魔になったスザーンは、ドキュメンタリー制作で知り合った高校生のジミー(ホアキン・フェニックス)、ラッセル(ケイシー・アフレック)、りディアらを巧みに口車に乗せ、とんでもない計画を企てるのだった・・・。


誘う女
自称キャスター  ホントはお天気お姉さん



デキの悪い高校生たち ケイシーもホアキンもピカピカ!


ヌバヌバ脱ぎますが、おっぱいは隠すの



引き続き、読者の需用? 知らねーよんなもん と 『日々垂れ流されるケーブル映画を拾うキャンペーン』 実施中。

さて、またもやこんなドロドロ系を拾うみーすけ。
どんだけファンタジーで胸焼けしたんだよってなー。
これ、流れた途端うぉぉー!懐かしい!!って。
久し振りに観たけど面白かった。 これ、好きなんです。

ガス・ヴァン・サント監督が実際に起こった「パメラ・スマート事件」を元に、セレブ志向の強いトンデモ女が自分の的外れな野望のために邪魔になった夫を若い高校生(実際は15歳の中坊!)の愛人を使って亡きものにしようとする、なんとも突飛でイタイ奇行とそれに翻弄される周囲の人々の悲喜こもごもを皮肉とブラック・ユーモアたっぷりに描いたサスペンス・スリラー。
主演のニコール・キッドマンは本作でG・G賞主演女優賞をゲットして、彼女のターニングポイント的作品かと。
本作、日本公開が96年。 
当時同じタイミングでやってたミシェル・ファイファー主演の 『アンカーウーマン』 を観て 「誘う女って裏アンカーウーマンじゃん」 って思ったのを覚えてる(笑)
今回再見しながら 「ありゃ! 去年末の 『ゴーン ガール』 って 『誘う女』 の姉妹作品じゃね?」って。
どちらの女も己の自己中な(あるいは病んだ)目的の為に、男(旦那・愛人)、家族、友人を利用し、翻弄し、そして自分の中では一切の罪の意識が無いってところがリンクします。
フィンチャー監督が撮ると あのように重くドロドロやり切れない程の毒に溢れ、思わずベンアフに励ましのお便りを送らずにはいられなくなったんだけれど、こちらガス・ヴァン・サント作品は画面を含め非常にポップで明るい。
しかし十分に皮肉が効いていて、笑わされます  ずず黒く。


誘う女
裏アンカーウーマン と

Gone Girl
病んデレガール


まず映画の構成が面白い。
スザーン、ラリーの姉ジャニス、それぞれの両親達がテレビ番組のインタビューを受け答えしている体(てい)で物語が進みます。
カメラに向かって各人がスザーンとラリーのなれ初めから結婚に至る経緯を様々に話す。
その合間に過去の映像が挟み込まれ、現在と過去をいったり来たりする流れ。
これが非常にテンポ良くて、何が起こったのか?が段々ストーリーとして語られていくのに引き込まれます。
ここでポイントなのがスザーンの意見と、それ以外の人々の意見が真っ向から違っているという事。
そう、スザーンはセレブ嗜好の強い地方のお嬢ってだけで無く、実は「イタい娘」ちゃんだったのです。


誘う女
パンチらで踊っちゃいまーーす♪


スザーン・ストーン。
上昇志向ばりばりでわたしは他と違います感を隠さない女。
他人が傷つく事を平気で言葉に出し、しかもそれに気づかない、気づいても気にしなーーい。
ビッチですねー。
てかある意味ちょいとメンヘラですねー。
彼女の中にある、もの凄まじいまでの自信、それに反して実際の彼女の行動の残念さが冷笑を誘います。
そうね、誘う女だもんね。
えーえー誘いますよースザーン!
メディア志望のスザーンは地方の社員が二人っきゃいないケーブルテレビ局に行き、ガンガンに的はずれな自己推薦で半ば無理やりお天気キャスターとして仕事をゲット。
頼まれもしないのに、とある高校で若者の主張的なドキュメンタリー作品を制作する事にします。
そこで出会うのが落ちこぼれ高校生。
出来の悪いティーン相手に朗々と自分のビジョンを語りうっとりさせて自分もうっとり・・・。
痛い。



ヒョウ柄ですがなぜか大阪のオバハンには見えません


てゆーか、ニコールです。
ビッチな超残念スザーンを演じるニコール・キッドマンが上手いぞー。
スザーンの周囲の女子も鑑賞してるみーすけも「イラっ」ってさせられる(笑) 
「イラっとポイント」を突くのがなんとも上手い。
自分の事が見えてないアホなビッチを超好演です。
当時トムと結婚してしばらく経った頃のキッドマン。
”トム・クルーズの嫁”という冠が大きすぎて、美人だけれど演技がどうこうなんてちゃんと語ってもらえなかったキッドマン。
彼女にも「わたしはトムの嫁ってだけの女じゃない!」という野望があったんですね。
着々と演技の幅を広げ、実力を如何なく発揮し、気が付きゃオスカー女優です。
しかも彼女、この頃と今と大して印象が変わって無いって凄くね?
驚異のエイジレス。
もーここまで美しけりゃこの際ケミカルでもなんでもいーよね。


誘う女
いや、でもビジュアルほぼ変わってないんぢゃね? 


本作と『ゴーンガール』がリンクする要因として旦那役がアホに見えるってーのがありです。
旦那がチョロいはデフォルトだね。
いやぁー、マット・ディロンのチョロい残念さと ベンアフのトホホなチョロ感が被るー!
しかし(個人的嗜好により)マット・ディロンの方が可愛いアホ。
突っ張ってた青臭いラリーはスザーンに夢中になり、あっという間に調教されちゃう。
バンドも止め、父親が経営するレストランで働く真面目なイタリア青年になっちゃうんですよね。
いや、いーんだよそれで。
しかし いいようにスザーンに操られてて、「もーあんたしっかりしなさいよ!」って言いたくなるチョロさ、残念さ。
最近大作系で全く見かけなくなったマット・ディロンですが、いー仕事してますよ。


誘う女
学生の頃は突っ張っていきがってたラリーはスザーンと出会い・・・

誘う女
真面目な青年になってゴールイン


それに『ゴーンガール』のチョロいベンアフの実弟、ケイシー・アフレックが本作に出てるのもなんかリンク感漂う。
まだ若くてフワッとしたケイシーが可愛い♡
既に今のケイシーを彷彿とさせるようなインディペンデント臭が漂い、あらーもーケイシー既に美味しいねー。


誘う女
ケイシーの危うさが ヒリっとする感じで とってもいいです ふふ・・・。


そしてスザーンに体も心も弄ばれる高校生ジミーを演じた若きホアキン・フェニックスがアホでアホで溜まんない。
もーねーホント、アホです。
下半身のみ。
お●ん●んの先っちょにちょっとだけ脳ミソがあるって感じのティーンです。
スザーン好き好き♥ はあはあ、したいよスザーン ってエロいことしか考えられない。
まあ、ある意味超ピュアなアホな高校生です。


誘う女
はあはあスザーン状態です  若いので大目に見てあげてください


体重今の半分か?ぐらい痩せてて、少年と青年の過渡期みたいなホアキンが可哀想で可愛くてアホでそしてちょっと気持ち悪い。
頭の弱そうな喋り方も(素かな)上手い。
美人で可愛い人妻に弄ばれ、翻弄され、それこそ原題の To die for =" 死ぬほど" 欲しい!好き! になっちゃった。
旦那のラリー含め 男って下半身抑えられるとダメねぇぇ・・・。


誘う女
後ろ髪が長いのは時代かなー。


びっちなスザーンはどんどん暴走して、自分の体にメロメロになったジミーらを利用して物語はとんでもない方向に進むのですが、この辺でスザーンの頭の中はもうアボーンです。
非難と抗議のメディアの騒ぎが彼女には称賛と喚声に聞こえてしまう。
ガス・ヴァン・サント監督の遊び感が溢れてるね。

しかし、ここまで うわーーもうこのビッチビチ!!とあちこちを煽ってムラムラやイライラや色んな地雷を踏むスザーンですが、映画の最後をあーゆー風に落とす監督の遊び心が溜まんないですよ。

気のいいイタ飯屋のおやじだった父親役のダン・ヘダヤの最後のどや顔がいーんだなー。
おお! お前そうなん? あれなん?って!
いやいや、ネタばれなので詳しくは書かないけど、そのびびった終盤にデイヴィッド・クローネンバーグ先生が一役買っております。
非常にナイスでミドルなお姿でご登場です。


誘う女
うう、クローネンバーグ先生、素敵なんですけどぉぉ 


黒のロングコートと革の手袋が非常に非常にお似合いで、とても素敵でございます♡
イライラしているこちらの溜飲をうふふ♪と下げてくれる監督 さんきゅーです!

名作『ディナーラッシュ』でも思ったけれど、イタ飯レストランを経営するイタリアンの方って、マフィアとかこういういじられ方されますね。
イタリア系の方はあまりいい気分はしないかもしれないですが、『バダビンゴ』ってストリップ小屋には『ギャンドルちゃんが居るような気がする』っていうようなあくまでイメージのドリームですから♪


自分の夢にどっぷり浸かり、嬉々として1人カメラに語るスザーンが最後までイタい。
でも笑える。
皮肉なイジリ方はなかやかエッジが効いていてこーゆーの好きなんだな。
ストーリーは火サスか?だけれど実際の事件なんでね、しゃーないね。

因みに本物の事件のパメラ・スマートは1991年3月に終身刑を宣告され、現在も刑に服しているとのこと。
ま、そりゃそーだわな。


ニコールの変わらない感やらホアキンやケイシーの初々しさも楽しめるのでね。
ラスト、楽しげにスケートを滑るラリーの姉ジャニスの「ルンルン♪」は鑑賞者全ての代弁。
興味のあるかたは一度ご覧下さいませ。
なかなか楽しめます。



ケイシー可愛ゆす♥

テーマ : 好きな俳優
ジャンル : 映画

『セブン』 グロで狂気 でも安定のA級

『セブン』 (1995)アメリカ
原題/Se7en
監督/デイヴィッド・フィンチャー
出演/ブラッド・ピット モーガン・フリーマン ケヴィン・スペイシー 他


あー6月半分過ぎたっす。
今年半分が終わるカウントダウンだよー 早ぇーなー やんなっちゃうなー。
どたばたしたりで、なかなかブログ更新できないんですよねー。
思い出したようにアップしてるので見捨てないで遊びにきてくださいね。
さて、最近劇場で新作をあまり観れていないんですが、CATVで日々垂れ流される作品はチェックするみーすけ。
今回 垂れ流すどころかがっつり食いついて再見した 『セブン』です。


Seven



アメリカ、雨の降り続くとある大都会。 
退職まで1週間と迫った刑事サマセット(モーガン・フリーマン)は新人刑事ミルズ(ブラッド・ピット)と組まされ、ある死体発見現場に急行する。
信じられないほど太った被害者男性はスパゲティの皿に顔を埋めて死んでいた。
司法解剖により死因は食物の大量摂取によるショックと腹部を殴打されたことによる内臓破裂と判明。
被害者は手足を拘束され、銃で脅されながら食事を強要されていたのだ。
犯行現場のキッチンで冷蔵庫の裏に犯人が脂で書いたと思われる「GLUTTONY(暴食)」の文字と、この殺人を手始めと示唆するメモを発見するサマセット。
時を置かず強欲と評判の敏腕弁護士が高級オフィスビルで血まみれになって発見される。
現場では被害者自らが腹部の贅肉をちょうど1ポンド分切り落とし、秤に載せているのが見つかる。
そして床には被害者の血で綴られた「GREED(強欲)」の文字が。
犯人がカトリック教の「七つの大罪」をモチーフにして殺人を続けていると気づいたサマセットは、引退する自分には扱えないと事件から降りようと考える。
しかし血気盛んな新人ミルズのサポートを上司に請われ 引退までの7日間 事件解決のサポートをする事になるのだったが・・・。


劇場鑑賞作品がSFやファンタジー続いて、お腹いっぱいだなって思ってるところにタイミング良くかかったこれ。
本来 こーゆードロドロでゲロゲロな人間の恐ろしさ、汚さ、エグエグ炸裂映画が好きなんだ ふふ・・・。
もうわたくし如きがあれこれ言うのもおこがましいですが、デイヴィッド・フィンチャー監督の出世作にしてサイコサスペンスの傑作。
1~2年ぶりに観たのだけれど、ホントに毎回観る度に新たな発見とか感想が溢れて、やっぱ好きな作品なんだなー。

あ、今回王道に有名な作品なので かなりネタバレです!
未見の方は気を付けてください!!



Seven
見よ! インパクト大のオープニング・クレジット!!

始まった途端のこの画像!
銀残しという現像方法でちらちらと鈍色に光る錆っぽいシルバーの画像と不況和音な音楽。
カイル・クーパーが担当したこのオープニング・クレジット、いやぁこれ流行ったねー。
本作公開後も似たような亜流(もしくはクーパー本人による)クレジットをサイコ系スリラー映画なんかでよく観た。
てか、未だに同じテイスト観るよね。
それだけ印象深いってことです。 
このクレジットだけで一気に映画の世界に引き込まれてしまうから。


Seven
「殺人事件 燃えるっすね!」  「うるさい」

引退間近のベテラン刑事とやる気満々のはねっ返りな新人。 最初に反発しあうのはもうデフォルトでしょ。
転任すぐに殺人事件を担当する事になったミルズは傍から見ても少々浮かれ気味。
そんなミルズを苦々しく眺めながらいいから黙って俺のやることを見ていろと、突き放すサマセット。
お約束なのだけれど二人のキャラクターや立ち位置がスルリと理解できる演出が上手いねーフィンチャー。


Seven
「紳士淑女の皆さん 殺人事件です」  (ふざけんな 怒)


まず本作の大成功の要因その一は主演二人の起用でしょう。
当時人気、実力ともメキメキとその頭角を確実なものにしていた(あ、今も。じゅりさんゴメンw)ブラッド・ピット。
実は本作のブラピの演技、彼のキャリアの中でも一二を争うほど好きなんですよ。
「ブラピの呪い」とみーすけが勝手に呼んでいる現象がありまして。
ブラピブランドのネームバリューが大きすぎて 主演になるとどうしても彼ばかりがフューチャーされてしまう。当然こちらももっともっととハードル上げて過度の期待をしてしまう。
彼の作品でわたしが「プラピいいなー」って思う作品って肩の力抜けたいわゆるアンサンブル映画が多いんですよねー。
でも本作でのピットさん(誰だよw)若くて向こう見ずながら脆い弱さのあるミルズに「なっている」。
演技力も魅力も発揮しつつのー、良い感じの抜け感。もちろん監督の演出ありきでしょうが、いやぁブラピの演技いいっすねーホント。


Seven
いーわーミルズ。  頑張れ「セルピコ」


で、ベテラン刑事に『許されざる者』でオスカー獲得、『ショーシャンクの空に』等に出て円熟の演技の頂点駆け上り中のモーガン・フリーマン。
あーもーやっぱ上手い。 
それしか言えん。
彼が映ってるだけで画面に魔法が溢れ、グイグイと映画に引きこまれる。
最近の「右も左もモーガン出とる」状態のふんわりやっつけ仕事なんかでなく本気度溢れる納得の演技。
ねえねえ、最近の垂れ流しはいかがなもんかモーガンさん?

Seven
うっしっし!  儲けてまっせ! 


これって、サイコサスペンスだけど、若い刑事がベテランに教育されながら成長する裏バディムービーでもあるんだよねー実は。

Seven
猟奇殺人裏バディ映画だとよ   へぇ・・・



それから本作何が 「うふふ」 かと言うと(個人的にですけどー)とにかく事件の被害者の猟奇的な殺され方。
初っ端から出てくる超肥満男性の机上死(?)ね。
人間て食い過ぎが原因でショックで死ぬんだ・・・と。
明りのない薄暗いリビング。サマセットたちのフラッシュライトに照らされ浮かび上がるおどろおどろしいキッチン。
床やテーブルの上をG●●●(個人的自主規制)がかさかさと動き回り ああ、もうわたしこれだけで全身鳥肌です!!
見えそうでよく見えない画面展開がこちらの恐怖心と不思議な興味を掻き立てるんですよ。
超ミニよりも深いスリットのロングスカートって事か?!(よく分かんない例え?)
なんせこの最初の殺人「GLUTTONY(暴食)」場面、堪んねーっす。


Seven
第二の殺人  床に書かれた「GREED(強欲)」

本作が煽るだけのB級サイコホラーと一線を画しているのは(出演者が一流なのはちょと置いといて)、意外とグロテスクな殺人現場ってバッツリ映ってないんですよねー。
あ、凄いのもありますけどね。
でもそのものずばりの死体って このオデブさんと、死体ではないけれど途中に出てくる「SLOTH(怠惰)」の餌食の被害者。
それから「PRIDE(高慢)」だけれど、これなんかちょとアートぽくてスタイリッシュにさえ感じてしまう(鬼畜?すません)

Seven
「SLOTH(怠惰)」 ごろごろ寝るの大好きだけど これはヤだ

Seven
ちょっとしたアートのような「PRIDE(高慢)」の殺人現場  犯人の偏執ぶりがパない


アートと申しましたが、なんだかスタイリッシュに見える要因は画面の色使いに特徴があるからではないでしょうか。
フィンチャー監督がこだわったシルバーな画面に注し色の如く印象的な「緑」が使われている点。
映画の冒頭で寝起きのミルズが飲むコーヒーのマグカップがファイアーキング社のグリーン。
現場で刑事たちが嵌めているラバーグラブ。
サマセットが訪れる図書館の読書灯。
街頭配布のチラシ、フラッシュライト などなど・・・
本作の特徴とも言える雨の多い薄暗い街並みのシーンに、ふんわりと光陵を落とされたやわらかいグリーンが映えて独特の雰囲気を生み出しています。
読書灯は初見に印象的だなぁと感じたのだけど、他は何回か再見して気付いていった事。
こーゆー発見があるから 同じ映画を何度も観るのって止めらんないんだわーー。

Seven
ファイアーキングのマグって高いんだぞー  この色いいねー


さて・・・、今回再見して特に気になったのが一連の殺人事件の犯人ジョン・ドゥ。 
ケヴィン・スペイシー演じるところの謎の男ジョン・ドゥ。
実は初見時にこのジョン・ドゥの描き方に多少「ん?」って思ったんですよ。
自らの指紋を削り、一切の身元に繋がる情報を隠蔽し、仕事もなく、しかし資産がある謎の男。
本作はこのジョン・ドゥが「なぜ」犯罪を犯したか、「どうして」こんな人間になったかとか、犯人のバックボーンに一切触れない。
当時のわたしはそこがもっと知りたいのになぁと 観終わったあとに少し残念に思った。
で、月日は流れ・・・ つーてもたぶん1~2年後。
ソフト化したので再見したんです。
そうすっとねー、初見時に「もっとそこを知りたいのにな」と思ったジョン・ドゥの人となり。
謎であればあるほど映画をよりディープに闇に病みに導いてるのが分かって あーわたし浅かったー!と。


Seven
はい捕まえてちょーだい! と自首するジョン・ドゥの意図は??


1995年制作だから20年前の作品。
少なくともその頃のわたしの中では、「病んでるから」という理由でああいう犯罪を犯す人物像に頭の回路がついていけなかったんだなーたぶん。
あれから何度も観てるけど、その度にジョン・ドゥという男の狂気と病みと闇が「そーゆーのあるかも」と受け止められてしまってる自分がいるんですよ。
だって20年後の今、映画の中のような犯罪が日本のあちこちでしょっちゅう起こってるんですよ。
生きていたくなくて死刑になりたいから人を殺した。 一度人を殺してみたかった。
理解できない動機。 
こちらは何もしてないのに、たまたまチョイスされてしまい被害者になってしまう。
そういう事件ががあの頃より明らかに「理解」できる自分がいる。
20年前イマイチぴんとこなかったジョン・ドゥの闇が「ありだな」と思えてしまう自分ってなーと暗澹たる思いです。


Seven
気持ち悪  スペイシーさんはこの年『ユージュアル・サスペクツ』でオスカーゲットと当たり年でした


Seven
ねーねー、すげー普通な役って珍しくね?


そうそう、ガニーことR・リー・アーメイがサマセットたちの上司という普通の役(!)で出演してるんだけどね。
撮影前のオーディションでアーメイさんががジョン・ドゥを演じたのを監督やブラピ、モーガンさんが見て
「なんというか、容赦が無さ過ぎる」という理由でボツ!
結局ケヴィン・スペイシーで決まったという経緯があったそーな。
なんか、うん、ちょっとその容赦が無いってのに笑えるけど納得できたりして・・・。


Seven
やかましいぞこのおフェラ豚め!!!  しょええ~すません!!

あ、余談ですが、Twitterに「ハートマン軍曹bot」ってあって軍曹のセリフが定期的に落ちてくるようですなんだそりゃ(笑)
興味のある方はどぞ。

閑話休題。
まあしかし、この映画やはりラストのブラッド・ピットの顔芸、もとい 表情演技の素晴らしさ無くして語れないのでは?
ミルズの心の中の葛藤を非常に的確に繊細に演じるブラッド・ピット。
何かを悟ったように無表情になり「ある行動」を取るラスト。
この一連の流れが素晴らしい。
毎回このブラピの演技に「あ、ヤラれた」と、鳥肌立つんだよな。









ふえぇぇー
実は昔はこのシーン、痺れはしたものの
この後のサマセットのヘミングウェイの引用の方にうわっ!ってなってたのよ。


ところが今回ブラピの演技で泣いてしまった。
何度めの鑑賞やねん!とセルフ突っ込みしながーらーのー涙ポロリん。
いつもより深く響くサマセットのモノローグ。


ヘミングウェイが書いている。

「この世は素晴らしい 戦う価値がある」

後半部分は賛成だ。


うおおおおお!せ、切なス・・・💧
やっぱ名作ですこれ。
演出、脚本、演技、カメラワーク、そして音楽(ボウイさんです♪)
フィンチャー監督独特の毒が炸裂しながらも下品なB級映画にならない絶妙な塩梅。すばらしーー。
おお!、と思った同士の方。
再見してくださいよ是非とも!!

あーしかし切ない。
じゅりさんところで昨年見せてもらった
YouTubeの
「ミルズはご飯を食べたいようです」
を見てホッとしたいなぁ~。
じゅりさんお願いリンク送ってーー!(笑)


※※※
じゅりさんのご厚意で上記の素敵なYouTubeの記事トラバ送っていただきました!
是非ともご覧下さい。
ミルズの悲しみを別の視点から捉えた『字幕の傑作』です(笑)







ところで・・・驚いたことに競演のグィネスの画像や詳細が一切無いのに今気が付いたぞ!
すません わたし彼女苦手なので今回特筆は無し。
潔し! てへ♪


無視なの?   ええ無視です

テーマ : お気に入り映画
ジャンル : 映画

『フォックスキャッチャー』 役者の本気キターーー!!

『フォックスキャッチャー』 (2014)アメリカ
原題/Foxcatcher
監督/ベネット・ミラー
出演/スティーヴ・カレル  チャニング・テイタム  マーク・ラファロ  ヴァネッサ・レッドグレイヴ


foxcatcher



1984年のロサンゼルス・オリンピックで金メダルに輝いたレスリング選手マーク・シュルツ(チャニング・テイタム)は有名な大財閥デュポン家の御曹司ジョン・デュポン(スティーヴ・カレル)からソウル・オリンピックでの金メダル獲得を目指し結成した私設レスリング・チーム「フォックスキャッチャー」に来ないかという誘いを受ける。
大学でのレスリング・コーチを解雇されたばかりのマークは破格の報酬と待遇に喜んで申し出を受ける。
名声の上の孤独、欠乏感を埋め合い惹き付け合うマークとデュポンの蜜月は、しかしデュポンの風変わりな性格と不健全な生活により少しずつ歪みだしてしまう。
そんな折り、同じ金メダリストでありマークの兄であるデイヴ(マーク・ラファロ)がチームに参加する事に。
だが、デュポンの歪んだ狂気は彼ら兄弟の運命を変えていくのだった・・・。


foxcatcher
恩知らずの猿め!

foxcatcher 
僕 猿じゃないもん!

foxcatcher 
お兄ちゃん 僕、猿じゃなくてじゃがいもゴリラだもん・・・(泣)   よしよし


foxcatcher
この子は猿じゃないのよ!じゃがいもゴリラなのよ!!   略してじゃがゴリだもん・・・


・・・ってゆー映画ではございません!!


いやぁ~、これさぁ、超見応えあったね!! 観終わったら、肩がガッチガチになってましたよ。
1996年に世界的な化学メーカー デュポン社の御曹司が、レスリングの金メダリストを射殺した実在の事件を 『カポーティ』 『マネーボール』 のベネット・ミラー監督が映画化した本作。

観る前から不幸な結末が分かっている。 にも関わらずヒタヒタと迫りくる緊迫感と、絶えず流れる不穏な空気、ザワザワとした不安感。
まさにサスペンスなんですよ!
晴れやかなセレモニーのシーンでさえ、そのあとに起こるであろう不幸の連鎖をこちらに伝える演出が見事です。
ミラー監督はカンヌで堂々の監督賞受賞です。

foxcatcher
やぁ~ん、仲よさそう♪ 

チャニング・テイタム演じるマーク・シュルツはレスリングの金メダリストでありながら、イマイチ仕事に恵まれず私生活でも寂しい一人暮らしというアスリートのなれの果て的生活に甘んじている毎日。
そんな彼の元へ、大富豪のセレブからスポンサーの申し出が届く。
破格の給料、最新の練習設備。 そりゃ飛びつくでしょう!
マークの兄のデイヴは同じレスリングの金メダリストで、おまけにデイヴの方が世間の認知度もカリスマもある。
結婚して子供に恵まれ暖かな家庭も豊かな生活も手にいれている兄デイヴを敬愛しながらも心の中に嫉妬や不満を感じているマーク。
この辺りの兄弟の心の機微の演出が巧みで、マークがデュポンに対してあっという間に傾倒してしまう事がスルッと理解できます。

foxcatcher
お兄ちゃんいなくたって 僕 頑張れるもん!  そんなこと言うなよー!


手厚いデュポンの対応に感激し、期待に応えるべく頑張るマーク。
満足する結果も残し蜜月を送る二人ですが、だんだんとデュポンの奇異な性格や、突飛な行動が目につきだします。
このジョン・デュポンという人物。
大富豪の息子として生まれ、何不自由なく育ちながら、とても歪んだメンタルの人間として描かれています。
高圧的な母親の影響下にあり、マザコンというか、愛情不足で心の成長がいびつだったのか。
満たされない愛情や立場を埋めるのは "金の力" で得られる歪な人間関係のみ。
ド素人の人間がチームのコーチとして指示を出し、プロモーション・ビデオを作る。
全て金の力。
周りもスポンサーの彼を持ち上げ、適当に対応していて、本人はそれをおかしい、変だと思うチャンスが無いままに過ごすしか無かったんですね。
ちょっと気の毒な感じもしてしまった。


foxcatcher1
絶えず空虚な視線で静かに話すのに、何とも言えない緊迫感・・・


チームに引き入れたいと誘うデュポンに、今の生活スタイルを崩したくないと断るデイヴ。
幾ら出せばいいのかとマークに問うデュポン。
「兄はお金では動かない」と答えたマークの顔を本当に不思議そうに見つめるデュポンの表情が印象的です。
金銭でしか物事の価値を計れなかったデュポンの内面がわかる秀逸なシーンでした。


foxcatcher
金なら出すのに 何でかなぁぁ・・・  


やがて母親の死をきっかけに彼のメンタルがどんどんと、あかん!あかんがな!な方向に暴走しだすんです・・・。
べネット・ミラー監督、過去の実話をサスペンス風にジワジワ伝える演出の巧さもさることながら、役者の使い方が非常に上手いなー。
そうです、本作はとにかく役者たちの演技を堪能できる作品なのです。





まずは彼。
スティーヴ・カレルの化けっぷり!怖い~~!!
特殊メイクだけでなく 体からにじみ出る狂気。
コメディ畑の彼が、今までとは違う悪人を満を持して役作りして作り上げただけの事あります。
彼の演技、パねぇわー。
そうコメディアンとして一流のカレル。
遡れば映画としてはどうってことなかった(笑)ジム・キャリーの『ブルース・オールマイティ』で、唯一爆笑したのがカレルの演じたエヴァンのパート。
うひょひょ!面白いなぁと思ってたら日本でも興行良かった『40歳の童貞男』、大好きな『ゲット スマート』
コメディ以外での演技力で 「あ」 って思ったのが、ライアン・ゴズリング目当てで観た 『ラブ・アゲイン』←お勧め
奥目の瞳が優しかったり 時々怖かったり、「おぬしやるな」と思っていたけど、今回オスカー・ノミニーに相応しい演技でした。
彼のコメディ演技最高だけど、こんな役もちゃんとできると証明できた本気な演技を堪能してください。
超怖いから、いやマジで・・・。

foxcatcher
普段は人の良さ気な笑顔だけど、 奥目の奥に燃える役者魂が・・・


つぎ!
化けると言えば、今回の萌え萌え♡パートその一、当ブログにおいて(勝手に)広報室開設中のマーク・ラファロ
残念エンディングな映画ながら 『はじまりのうた』 でフェロモンまき散らしてみーすけを萌えさせな~が~ら~の!


foxcatcher
じゃじゃじゃーーーーん!

わはははは!!  あんた誰?
この前頭葉部分の潔い後退っプリ! 頭頂部も薄くカットしてた!
マーク・ラファロ! あんたってやっぱプロだね! 頭から体までよく作りこんだね~と感心するわ。
歩き方、仕草、モソモソとクマみたいなデイヴ。
なのに! なーのーにーー!! 
アップになって喋ると、濡れたような優しいブラウンの瞳がうるうるしてて、で、あのテンダー・ヴォイス!
ぬおおおおーーー! こんなに外見いじってもセクシーなのかラファロよ!?
今回もヤラレた・・・   チーン!

foxcatcher
も マーク堪忍してぇぇ!セクシー過ぎる!


弟が大切で、愛情いっぱいなデイヴ。
一度心が離れたようになった兄弟が、再び共に支えあい試合に向けて頑張る姿に 泣きそうになった。
てか、いい兄弟だよぉぉぉぉ!
お、お兄ちゃん!デイヴ兄ちゃん!! す、素敵♡♡


faxcatcher
俺がお前を必ず勝たすから!  お、お、お兄ちゃぁぁぁぁぁん!


マークの心の変化はやがて自分を追い込んだデュポンに対する歪んだ拒否心となって表れてしまう。
デュポンからの服従の要求に反発するマーク。
ギラギラとした視線でデュポンに反抗するマークの視線がぁぁぁ。


foxcatcher
もう言う事なんか聞かないんだもん!


そう!来たーー! 
今回演技萌えの最高峰チャニング・テイタム
可愛い可愛いわたしのチャニング♡
猿じゃないもん 僕、じゃがゴリだもん のチャニング!!
ぶっちゃけ、オスカーには見放されちゃったけど、数々の賞にノミネートされ、受賞もしてます。賞賛を受けて当たり前の演技だった。
また階段登ったね、チャニング!
できる子だとは思っていたけど、正直怪演カレルの上をいってたようにさえ感じたわ。
燃えるようなハングリーさを剥き出しにしたマークの目。
試合に負け、自信を無くし壊れそうになるマーク。
ライバル心を持ちながらも兄であるデイヴに甘えてしまう弱いマーク。
実に繊細なマークの心の動きを目の表情で演じ分けたチャニングの演技は非常に非常に胸に響きました。
チャニングの演技とってもいいよ! 
で、やっぱ今回も可愛いかったよ!! 


foxcatcher
か、か、かーわーいーいー!!


カレル始め チャニングやラファロの本気の演技がどっぷり堪能できる作品。
観応えあります! 是非!!



仲良し♪ カレルにマーク 化けすぎやろ! チャニング可愛いーー!!



あ、あとねー、個人的嗜好の音楽ネタですが、劇中Bowieさんの 『Fame 90』 がかかってましてねー。
デュポンの歪んだ内面とマークの近い将来をホンノリと暗示していて上手い使い方ですなーと。
あー、Bowieさん最高だ♡
カッコいーからプロモ貼っとこーっと。
へへ。


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ジャンル : 映画

tag : チャニング・テイタム マーク・ラファロ

『動く標的』  イケおじ ポール・ニューマンにくらくら♡

『動く標的』 (1966) アメリカ
原題/Harper
監督/ジャック・スマイト
出演/ポール・ニューマン  ローレン・バコール  アーサー・ヒル  ロバート・ワグナー
     ジャネット・リー  シェリー・ウィンタース  ジュリー・ハリス 他


動く標的


サンフランシスコで私立探偵を営むルー・ハーパー(ポール・ニューマン)は、友人の弁護士アルバート(アーサー・ヒル)の紹介で、大富豪サンプスン氏の失踪捜索を請け負う事になる。
依頼主であるサンプスンの後妻エレイン(ローレン・バコール)に会いに行くハーパー。
そこで出会った先妻の娘ミランダ(パメラ・ティフィン)、恋人のアラン(ロバート・ワグナー)らと失踪当日のサンプスンの足取りを辿りだす。
しかしサンプスンの周囲を調べるうち、彼の誘拐に犯罪組織の介入がある事に気付くハーパー。
そんな折、妻エレインの元に50万ドルの身代金要求の連絡が入るのだった・・・。



ブロ友 pu-koさんとこで ポール・ニューマンの 『パリの旅愁』 が紹介されてて、ここ最近頭の中でニューマンがマイブーム♡
特に古いのが観たくなっちゃいましてね~。 で、大好きなこれ。 
ロス・マクドナルドの原作 『The Moving Target』 の映画化。
映画では 『Harper』 と主人公の名前になっちゃってるけど、原作の 『動く標的』の方が絶対イケてると思う。 

ポール・ニューマン演じる 繁盛してるとは言いにくいしょぼくれた私立探偵ルー・ハーパーが、友人の弁護士経由で請け負った大富豪誘拐事件を捜査するうちに、大きな犯罪組織の絡む事件に巻き込まれてしまって・・・というハード・ボイルド サスペンス。


ま、なんつーか、とりあえずオープニングからの5~6分を観てほしい。
この映画はそれが全てと言って過言ではないかと。
ブラインドの降りた薄暗い部屋。
点けっぱなしのテレビから放送終了後のピー音が流れている。
そこへ目覚ましが鳴り響き・・・。


動く標的
んにゃ・・・・しゃあない起きるか・・・


ベッドから起きた男がブラインドを上げると明るい朝の日差し。
そこへオープニング・タイトル 『HARPER』

軽妙なジャジーな音楽に合わせ身支度をするハーパー。

動く標的
洗面所のシンクに氷を入れて洗顔。  『スティング』 でも同じシチュあったね!


動く標的
コーヒーを入れようとしたら・・・  っだ!切れてる!

動く標的
ゴミ箱には前日の使用済みドリップ

動く標的
クソ! ・・・どうすっかなぁー 

動く標的
ま、いっか 飲んじゃえ♪


と、無精者が前日の使用済みドリップをゴミ箱から再利用するって そんだけなんですが。
これがもー、何とも言えずカッコいいんだよ! 
ニューマンのお茶目な表情が堪らない♡  


動く標的
因みに 出がらしコーヒーの味は?

動く標的
オエップ! そりゃそーだ

不味いコーヒーを飲んだ後、妻の(離婚協議中なり~)写真にッチュ♡
自宅兼事務所のオフィスを出て ガムの包み紙を近くのトラッシュにぽい~んと捨てる。 
なんだかいちいちスタイリッシュなのでござるよ。

動く標的
ガムの包み紙どうすっかなぁ・・・

ハーパーの運転する左ドア周辺塗装中の車は、サンフランシスコの街並みを抜け、サンプスン邸に向かう。
オープニングからずっとバックに流れているジャジーな音楽もまたグッド!
サントラCD欲しいんだけど、レコード(!)しかない ・・・っち。
全編にわたって音楽がとても素敵なんだけどな、欲しいなサントラ。
 

動く標的
”テクニカラー” で ”パナビジョン” だぜ!

ハーパーの車がサンプスン邸に到着して 物語が始まる。
ここまで凡そ5分強。
カメラはただただ ポール・ニューマン演じるハーパーの朝の出勤風景を映すのみ。
それがねー、もーねー、とにかくねー、素敵過ぎ!
冒頭5分で、この映画のオシャレな雰囲気とニューマンの魅力がズドンと響いてきて これから始まる物語にわくわくさせられる!! という美味しい演出なんです。

動く標的
掴みはOK!ってことで。  なんでしょうこのイケおじ♡


で、本編です。
とにかくワラワラと色んな人が大勢出てくる。 事件に、ハーパーに絡んでくる。


動く標的
あんまり色気ないっすね・・・   ごめんボギー

サンプスン夫人にハンサム女優 『三つ数えろ』 のローレン・バコール。
典型的な仮面夫婦ぽいサンプスン夫妻。 夫の事を心配しているのか、どうなのか 超怪しいっす。
ローレン・バコールって痩せぎすなので、エステ中のもろ肌姿に色気があんまりないんですけど・・・。




動く標的
なんかじゃれてる。  ニューマン可愛い♡

ハーパーの古くからの友人弁護士に 『アンドロメダ…』のアーサー・ヒル。
サンプスンの連れ子、超年下のミランダにメロメロっす。 
おじさん、目を覚ませ!


動く標的
プールサイドで ゴーゴー(死語)踊ってます。 

そのミランダ(パメラ・ティフィン)。 後妻のエレインと犬猿の仲。
ちょこちょこ男を試すような行動に出るくせに、最後までする勇気無しの意外と初心子。
あ、制作年度による映倫問題かな?


動く標的

そのミランダの恋人(?)アランにナタリー・ウッドと2回結婚離婚してるロバート・ワグナー。
『タワーリング・インフェルノ』で 「消防隊を引き連れてすぐに戻るよ」 と恋人に言って5分後にお陀仏というスクリーンの中でも外でも優男だね。『オースティン・パワーズ』 でもナンバー2で笑わせてもらえた息の長い俳優ですね~。
で、このアラン、サンプスンの秘書なのか何なのか、毎回立場がよく分かんないんですが、ハーパーを助けたり事件の周辺でうろうろしてて怪しいんですが・・・。


動く標的
ジェームズ・ディーンとちゅーしましたけど なにか?

ピアノ・バーの歌手ベティに 『エデンの東』 のジュリー・ハリス。 
わたしの中では『刑事コロンボ/別れのワイン』 での彼女の方が印象が強いんですけどね。
本編後半に この歌手のベティ 不思議な拷問にあうんです。
これさー、笑いを狙って外したのかマジなのか、監督に聞いてみたくてたまんない。
あ、原作通りとかかな? 



動く標的
お酒ごちそうしてちょ~だ~い♡ 

落ちぶれた人気女優フェイに 『アルフィー』 『ポセイドン・アドベンチャー』 のシェリー・ウィンタース。
デブデブって皆に言われてて、いえ、確かにふくよかだけど、とっても可愛らしかったんですけどね。
いやしかし、彼女の若いころって ホントびっくりするくらい可愛いんですよ。昔の写真見てびっくりしたもん。



サイコの前か?後か?

離婚協議中ながら、ハーパーは未練たらたらな妻にジャネット・リー
つくづく豪華なキャストだったのねー。


この他にサンプスンが入れあげている新興宗教の怪しい教祖やら、フェイのやくざな旦那やら、次々と色んな人物が出てきます。
で、それぞれが何らかの役割を持ってて、繋がっていそうなんですけど・・・。
ここは男らしくはっきり言いましょう!(女だけど) 
ぶっちゃけストーリーが分かりにくい。
ごちゃごちゃして芯になるストーリーが見えにくい事この上ない。
話に追いつけず、あれあれと言う間に物事が進んで、置いてけぼり感。
ま、わたしが頭悪いってのもあるけど、途中退屈になっちゃう。
役者の演技も良く、雰囲気、音楽、どれをとっても極上のハード・ボイルドなのに、ストーリーが温泉卵って・・・。
非常に残念。
スタイリッシュでカッコよくてオシャレな映画なんだけど、正直 「面白い?」 って聞かれると。
「んぐぐ・・・」 なんですわ。 これはイタい。
外側だけでなく 中身も極上になる素材があるだけに、上っ面な編集てか脚本の噛み合わなさが残念でござる。
これは 『好きだけど残念な映画たち』 にランク・インだな。
残念だけど、捨てがたい魅力がある作品だけに、未見の方には観てほしいなぁ・・・。
って、残念内容が原因かBlu-rayどころかDVDさえ未発売。 
ビデオレンタル(あるのかな?)かケーブルで偶然落ちてくるのを待つしかないのかな。
わたしの初見も4~5年前のスタチャンだもんなぁ。 
HDD永久保存版だよ(ソフトの落とし方がよくわかんない 汗)
もしBlu-rayが発売されたら絶対買う! だって大~好きなんだもん。
確かに残念どころありだけど、ポール・ニューマンのカッコよさを愛でるには最高な映画だからですよ!


動く標的
アクターズ・スタジオ出身役者として、その褒められ方微妙なんだが・・・  

いーからいーから!
もぉぉぉぉぉ・・・この美しい男前を見よ! 撮影当時40歳ぐらいのニューマン。
はっきり言って 超絶イケてます! イケてるおじさんです♡ 
このカッコよさ、飄々としたお茶目さ、溢れるセクシーさ。
青い目が美しくて、ほれぼれするような面長・・・♡♡
今の時代の役者に例えろと言われても、この空気感の人っていないなぁ。
ポール・ニューマンのじーさん姿しか知らない人は彼の過去作 とりあえず観て~!

動く標的
新旧 天パ対決


あ、でも、そう言えば、↑ マコちゃんて、ニューマンの若かりし頃を彷彿とさせる・・・ってよく言われますよね。
比べられるのって名誉だったり重荷だったりするだろうけど、彼を超えるように演技に精進してよマコちゃん。
ニューマンも若いころ、マーロン・ブランドの亜流と言われて悔しい思いをしたって何かで読んだ事あるし。
人に歴史あり。 たまには古い映画もいいですよね~。


動く標的
も~、なにこのイケメン!  素敵過ぎて 何も言えんわ♡♡



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『オオカミは嘘をつく』 脂禿げ枯れ でも面白い!

「オオカミは嘘をつく」 (2013) イスラエル
原題:Big Bad Wolves
監督:アハロン・ケシャレス
出演:リオル・アシュケナージ / ツァヒ・グラッド/ ロテム・ケイナン/ ドヴ・グリックマン 他


オオカミは嘘をつく



イスラエルのとある森で、かくれんぼをしていた少女が誘拐される。
容疑者として浮かび上がったのは、中学校教師ドロール(ロテム・ケイナン)。
刑事のミッキ(リオル・アシュケナージ)らは暴力的な尋問で取り調べするものの、証拠不十分で立件する事ができない。
そんな中、行方不明の少女は暴行されたうえ、首を切断されるという無残な姿で発見されてしまう。
また、ドロールへの行き過ぎた取り調べが原因でミッキは交通課に異動になってしまうのだが、ドロールを真犯人だと密かに追い詰めていた。
時を同じくしてドロールをつけ狙う男の影が暗躍していたのだった・・・。


寒い。 泣ける。
最近寒さの事ばっか考えて生きてるような気がする。
でも映画は観たい。頑張る って勝手に観ろですか? あ~そうですか。
さて、新年一発目としては、なかなか当ブログらしいチョイスでわないかと。
2013年の釜山国際映画祭で、タランティーノが大絶賛したという本作。
ちょっとちょっと!とっても面白い作品でしたのよ!奥さん!!
・・・・・と、思わずスーパーで立ち話する奥様が憑依するほどの面白さ でした。

しかし、レビューが書きにくい作品なんだよなー。
素人ブロガー(わし)泣かせ。
なんたって衝撃のラストとかネタばれちっくな事を書かないと魅力が伝わりにくい。
でも非常に非常に面白いのでたくさんの人に観てほしい~!
色々頑張ったけれど、12月末で関西上映も終わったって事で(多分)開き直ってかなりのネタばれゴメンな記事ざんす。

って~ことで

☆☆~WARNING~WARNING~WARNING~WARNING~~☆☆

今回開き直ってかなりのネタばれゴメンな記事ざんす。

本作未見の方はスルーしてください!
大事なことなので二回言います。 
か・な・り・ネタばれしてるから未見の方はするーして!


さて、warning は終わった、後はご自由に♪
最近、『事前情報あまり入れないで映画観るキャンペーン』実施中なわたし。
今回も劇場の短い予告の他は、ほぼ情報無し状態で観賞。
うん、それ大正解。
タランティーノが喜ぶ作品て事で、残酷描写を覚悟。 基本それ系好きだし。
脳内準備は70年代の ”エログロマカロニウェスタンど~んとこい!” 状態。
序盤いきなり、天使のような可憐な少女たちがふわふわと森の中でかくれんぼをしている描写が続きます。


オオカミは嘘をつく
マジ天使!な少女が森でかくれんぼをしている・・・・

オオカミは嘘をつく
まったく変な趣味はございませんが、キュン♡てするほど可愛い~♡


一人の少女が廃屋の中のクローゼットに隠れ、もう一人の少女は別の場所へ移動。
クローゼットの少女の元へ何者とも知れない人影が忍び寄り・・・。
緊張感を煽るオープニングの映像がまず良いんですよ。


オオカミは嘘をつく
か~ら~の~残酷な運命!   犯人鬼畜!!


短いオープニングから、事件発生、捜査に至る流れで刑事、容疑者、被害者の父親と三人三様の状況が的確に描かれていて、プラス演出の良さもあり引き込まれます。


オオカミは嘘をつく
暴力刑事ミッキ こちらかなり鬼畜デカ


イスラエルの警察機構ってよく分からないけど、それってあきらかに違法捜査じゃね?っていう強引かつ暴力的な方法で容疑者を自白させようとするんだな。
おいおい、それっていいのか?って思う観客=わたし
殴る蹴るの暴力を加えて自供させようとするのを上司に止められ渋々容疑者を解放する刑事たち。


オオカミは嘘をつく
な~んか弱々しい容疑者ドロール 

ふわっとした目撃証言のみで連続少女強姦殺人事件の容疑者にされちゃうドロールさん。
学校の先生。
不当逮捕の上、暴力で自白させられそうになってるのにやられっぱなしなへたれキャラ。
あんたそれでいいの!?ってこっちが腹立つような処遇にもじくじく我慢しちゃうんだなぁ。


オオカミは嘘をつく
ぬおおおおおおおおおおお~~~~!!


入念な下準備の上、容疑者を確保するべく事を進める報復の鬼と化した父親。
彼が容疑者ドロールを拉致監禁するまで結構引っ張ります。
こちとら早く拷問シーン観たいなぁって煽られて、けっこう焦れる・・・って自分がちょと怖い(汗)


オオカミは嘘をつく
さあ! It's Show Time !!  


残念容疑者ドロールは 彼を追っていた刑事のミッキと一緒に父親に拉致監禁されるんですが、この父親の拷問が映画の大きな売りであり要です。
てゆ~か、昨年春先に観たヒュー・ジャックマンが悪鬼な父親になってた『プリズナーズ』を彷彿としました。
裏『プリズナーズ』な本作の父親はまず容疑者に被害者の少女達が受けた惨い行いを説明します。
この詳細けっこう凄まじいっす。
少女達は犯された後、手指を潰され、足の爪を一枚ずつ剥がされ、意識のあるうちに切れ味の悪いのこぎり状のモノで首を切られて殺されているらしい。
それをね、お前に繰り返すよって言うわけだ 親父が。 容疑者に。
首切られる前に白状せ~よと。
凄い! ドキドキする!
どんな拷問始まる? しょええ~~~!!
あまりの凄さに観てるこっちも緊張して「ゴクリ・・・・」ってなるでしょ?


オオカミは嘘をつく
やぁめぇてぇぇぇ~!!!  ってね。


で・・・、いざ拷問が始まりだす頃から、「あれ?」ってなるの。
超焦らしとハズシが入る。  「ん?」
しかも、かなりあざとい! 「お?」
殴ろうとしてなかなか殴らない。 「おいおい」
タイミングをずらす。 「およっ」
また殴ろっかな?  「う!」
訪問者が来る。  「っだ!!」
残酷さとユーモアの緩急の塩梅が絶妙~~。
でも容疑者痛がり方がそこまで凄惨でないし、あ、いや、痛いでしょうけど正直 「ぬるいな」

「んんんんんん~~???」ってなってきて、あれ、これってもしかして?と思う。
そこへこれです、これ!

本編中わたしが一番破壊力あったのがこれ!!
被害者の父親の年齢設定!!
ちょ!おま、45歳て!?
pu-koさんダメだ!!みーすけマジ吹いた!!

オオカミは嘘をつく
ぎゃはははは!!! てめ、どの面下げて45歳!?  


無いわ~マジそれ無いわ!
そうこの禿げ親父の年齢が45歳というところで、「あ!」と予想が確信に変わった。
「あ、これコメディーなのね~~ん」って。
本作は非常に巧妙に良くできたブラック・コメディなのです。
だから残酷表現をメインに置いてない演出なんです。
だって絶対狙ってるもん!
残酷描写の外しや焦らしや煽りの緩急の塩梅が面白いんです。
見た目オーバー60の45歳の親父がにこにことケーキを焼き、母親に電話で怒られ、父親に拗ねるって。
わははは!!って思うこの辺から物語もヒートアップするんだけどね。


オオカミは嘘をつく
45歳親父の父親   しばらくBBQは避けたい


イスラエルという国ならでわの逸話も入り、アラブ人との確執なんかも描かれています。
馬に乗って唐突に現れるアラブ人男性。 
ちょいと苦み走ったいい男なんですけど、あの唐突感なに?
笑っちゃったけど。
彼の存在にわたしはどう反応すればいーの?こいつ犯人か?

正直何をされても頑なに無実を主張する容疑者にこちらも同情が起こってしまうんだな。
鬼畜デカも、なんかおかしいと思いだす流れになるし。
と・こ・ろ・が・ね・・・
実はドロールはある罪を犯していることが後半わかるんですよ!
で、それって鬼畜デカ、ミッキにとってとんでもなくダメージなことなんです。
ラスト10分の畳みかけるような驚愕の展開に衝撃でした。
果たして真犯人は誰か?!
容疑者ドロールの本当の犯罪はどこまで?
刑事ミッキの運命は?
復讐鬼の父親はこの後どうするのか?
・・・そしてエンディングでの少女の運命が気になって、夜しか眠れない!!
ミッキの同僚刑事の無能さが情けなくて目に沁みるぜ。
『プリズナーズ』のジェイク・ギレンホール演じる刑事なら、即効解決だろうな~と思いました。


プリズナーズ
おう!!任せとき!


ちょっと茫然としてエンドロールを見ながら色々心に浮かびました。
実は監督が本当に見せたいモノは残酷描写ではない。
そこに関わる人々の内面、感情をこそ描きたかったのではないかしらんと思い至りましたよわたしゃ~。
攻撃と報復を繰り返し続けているイスラエルの社会からインスパイアされて本作を撮った監督。
憎しみの連鎖から生まれるのは憎しみしかない。
疑いの目で見たら何も本質は見えない。
そういう事を言いたいのでは?
あ、違ってたらごめん、すまん。
タランティーノ絶賛て事だけど、分かる分かるという感じ。
タラちゃんの初期の頃の作品にあった粗削りながら原石チックなキュッとクるツボが本作にもあるんですよ。
バイオレンスを使ってそれをちゃかす事で真に伝えたい事を表現する。でもノリはあくまでも暴力的。
いや~、面白い映画だったわ!



せめて華を・・・  なんちゅう美少女


しかし・・・全編、脂ぎったり、枯れてたり、挙句は禿げ散らかしたりと 華の無い画像ばっかりなので、いい加減食傷気味にもなりますが、映画の内容が内容なので勘弁してくだされ。
ただ、登場する少女たちが これでもか!ってほどみな愛らしく、このあとの悲劇を考えると、辛ス。

面長系も英国男子もジャガゴリ可愛い系も出ていないけど、面白い映画は面白い!
ってことですね!
でもやはりあんまり華がなくて自分でいやなので、今回もファス田べん蔵さん、よろしくお願いします。
ブログに華を!!


ファス
まあ、いっけど 相変わらずのタダ働き・・・ 




テーマ : 最近見た映画
ジャンル : 映画

「ゴーン・ガール」  That's what he wants.

「ゴーン・ガール」 (2014) アメリカ
原題/Gone Girl
監督/ディヴィッド・フィンチャー
出演/ベン・アフレック  ロザムンド・パイク  キャリー・クーン  タイラー・ペリー
     キム・ディケンズ  ニール・パトリック・ハリス 他

Gone Girl


ライターのニック(ベン・アフレック)とエイミー(ロザムンド・パイク)は大恋愛の末に結婚。
ニックの故郷であるミズーリ州に引っ越して、幸せな夫婦生活を送っていた。
ところが、結婚5年目の朝にエイミーが失踪してしまう。 居間は荒らされ部屋には血痕が。
「エイミーは誘拐されたのか?殺されたのか?」 事件は全米注目の的になる。
そんな中、失踪現場の自宅の状態に不審な点が見られ、犯人としてニックに容疑が掛かりだす。
果たして真相は? エイミーの行方は?
物語は意外な方向へ流れ出すのだった・・・。


Gone Girl
リア充爆発しろ!のお二人さん   世界は二人の為にあるのね~♪


Gone Girl
エイミーを探せ!  エイミーの失踪は全国レベルの騒ぎに


Gone Girl
オレなんもやってねぇってのに!!    え~?そうなの?


Gone Girl
わ・た・し・を・み・つ・け・て・・・・・


こんにちわ。 寒くて死にそうです。 毎朝(まじで)泣きながら起きてるみーすけです。
さて、寒いけど観てきたよ!
「セブン」「ゾディアック」「ソーシャル・ネットワーク」のデイヴィッド・フィンチャー監督が女性作家ギリアン・フリンのベストセラーを映画化。
脚本は原作者自らが担当しています。

で、キターーーーーーーー!!
フィンチャー監督!、やっぱズキュンとした映画撮るねぇぇ。
この秋一番面白かったぞよ。 
わたし、こ~ゆ~ ドロっとした汚泥のような人間の内側を描いてる映画が好きだってことなんだなぁぁ 一見爽やかさんなのにな てへ♡
でね・・・ ミステリー仕立てなサスペンスなので ネタばれせずに レビュー書くのが非常にムズい。
困った困った。
いっそ記事アップを年末ギリギリまで引っ張ろうかなとか考えたんだけど。
ま、いいや、ご覧になってない方は極力スルー方向で4649!


Gone Girl
それでもよければ読んでちょ  どぞ~


さて本作、前半と後半パートで映画の目線がガラリと変わるんだよね。
どうしようかな、どう書こうかな。
前半エイミー失踪によりニックがマスメディアに対して行う捜査協力や、警察によるエイミー失踪に関する捜査状況を描いてるんだけれど、合間に夫婦の 出会い→結婚→新婚生活へと続く 「エイミーのリア充爆発日記」 がモノローグで流れます。
彼ら夫婦がピカピカの出会いをして、イチャイチャな恋愛を経て、ラブラブな新婚生活をいかに満喫しているか・・・が書かれている日記。
エイミーが語る夫婦の生活に陰りなんて微塵もないはずなんだけど、やはり2年経ち3年経ちすると状況が少しづつ動いていく。 ピンク色だった日記の内容がだんだんサーモンピンクになり・・・。
この中盤までの夫婦感の変化って 一般的なカップルではあるあるなんですよね。
ただ、これが事件と直接的に関わることが分かるので、観てるこっちは目を離せない。
淡々と物語は進むのだけれど、その変化にニックとエイミーと一緒になって
「あらあらあら・・・・」と翻弄されちゃうんですね。


Gone Girl
最初はスウィーティーな内容だった日記なのに、 とうとう後半こんな事がぁぁ


ベン・アフレックが演じるニックのキャラが悩ましい~♪ 
あ、イケてる方向の悩ましいでわなく(笑) いや、映画的には超イケてるってことか。
ニックの煮え切らない態度や、暴力を匂わすような雰囲気が漂うのに、事実なのか第三者の想像なのか線引きが曖昧。
ベンアフ本人の育ちの良いボンボン的チョロいアホっぽさがそのキャラにぴったりマッチしてるんだよなぁ。
彼の普段(なぜか)ちょっと感じる残念キャラを逆手に使ってお見事な演出。
浮気でもしてるんぢゃないの~?と思わせて やっぱりしてました! ってのも笑えるし。
極悪に鬼畜なのか、天然ヘタレなのか観てるこっちが翻弄されちゃうんですよね。
キャスティングの妙ですな。 フィンチャー監督の演出も上手いです。


Gone Girl
ど~もベンが映るだけでバカップルぽく見えちゃうんだよな。 なぜ??


てかさ~ベン・アフレックって 「アルゴ」 というオスカー作品を監督しちゃうような人なのに、ど~してかチョロい感じがしちゃうのってなんでなんだろう?
いや、嫌いでわない! そこは断言。 
でもなんだか 「・・・・・・ふっ」 って苦笑が浮かぶんだな。
顎のえくぼが間抜けだからか? 
そう、彼はみーすけの ”面長なのにあんまりスイッチが入らない俳優カテ" に所属なのだ。
他のメンバーに、アーロン・エッカードとかキアヌとか入ってるんだけどね、ま、ど~でもよかったっスね。


Gone Girl
カメラマンに言われ、笑顔の写真を撮られるニックのあいたた感


マスコミやメディアへの辛辣な皮肉も効いてる。
あのワイドショーのキャスターってば(笑) 
シロかクロかは別として、どんどん追い詰められ、メディアによってどんどん犯人ぽくなってくニックの運命やいかに?
てか、当初メディアの思惑通りに踊らされるバカっぽさがいかにもすぎてトホホ通り越しですわ。


Gone Girl
「嫁が失踪してんのに笑って写真撮るってドウヨ?!」  と簡単にネタになります  チョロいな


ニックの残念な感じが上手いわ~、てか素なのか?!素だよね?!と思わせるベンアフ万歳!
顎も間抜けで本編中ネタになってて 何度も吹きそうに(実は吹いた)なったりしたぞ~!
そゆとこ残念で可愛くて好きだぞ~! でもスイッチ入んねぇ~ぞ~! ケイシーの方がいいぞ~!!


Gone Girl
「まあ、オレ愛されキャラなの分かってるから、いっけどね」  イジられキャラでわ??


後半物語の視点がエイミーに変ってからの物語が なんつ~かこの映画の醍醐味なんですよ。
何というか、恋愛でも結婚でもイチャラブ期間が終わると、まあ倦怠期やコレジャナイ感って起こることもあるでしょう。
しかしこの夫婦の何というか、信じらんない感って・・・。
ああ~ダメダメ ネタばれしちゃう!
てか、配役の妙と申しましたが、エイミーを演じたロザムンド・パイクはオスカーノミネート間違いないだろな。
このエイミー役はかなりの争奪戦だったらしく、本作のプロデューサー リース・ウィザースプーン(違うな)、ナタリー・ポートマン(いや違う) シャーリーズ・セロン(違うわ違う)なんて名前もあがっていたらしい。
で、フィンチャー監督が選んだのは「次に何をするのか想像するのが難しい女優」てな理由でパイクを選出。
これ大正解だと。
このなんちゃってボンド・ガールのロザムンド・パイク
美人なんだけど毒気がなくて、イマイチ印象に残りにくい女優・・・だった。
このイマイチ知名度低しだったパイクがエイミーを生々しくリアルなものに感じさせてくれます。
この役で今後彼女の人生大きく変わるであろうことは、観た人なら納得していただけるかと。


Gone Girl
元ボンドガールだし 脱ぐわよ~ん


あと、二ール・パトリック・ハリス演じる病んデレ系エイミーの元彼が痛い!色んな意味で!
友達と、このキャラの色々と痛い事に関してかなり盛り上がったのだけれど・・・。
男としてある意味本望なのでは?とか 痛すぎて逆にきもちいのでは?とか ちょっとフィニッシュ早過ぎない? とか ※自主規制の為フォントを小さくしております
んんん~~・・・。
殿方、お気をつけあそばせ。 世の女性って意外とダークでディープなんです。
ま、観た人しか分かんないスね へへへ♡


Gone Girl
「早いのは 脚本がそうなっていたの!」  あ~、はいはい・・・


男女の 夫婦の 人間関係の 愛情や繋がりに対するこだわりって怖いなぁぁって思いました。
可愛さ余って憎さ百倍とか、坊主憎けりゃケサまで憎いとか、嫌よ嫌よも好きのうちとか(あ、違うか?)
ニックの行くも戻るも地獄な感じと、それでも愛なのか?なエミリーの病ンデレ感とか、とにかく怖いっす!
怖い。うん。これ好き。 
監督作品の中で個人的に一番好きな「ゾディアック」の上をいくかも。
男と女の間には 汚泥たっぷりな深い溝があるのですね・・・。
てか「Gone girl. That's what I want」なニックに励ましのお便りを!
んでベンアフの「セルフ顎ネタ」 をお楽しみに!
是非ご覧ください・・・ってそこ!?
ああ~やっぱほんのりネタばれだわ すみませ~~ん!


Gone Girl
顎だけでなく 演技も頑張ったから観て・・・   うん!ちゃんと分かってるよ!


Gone Girl
うふふ♡ これからわたしは成り上がる!  そ~でしょうともよ・・・

テーマ : 最近見た映画
ジャンル : 映画

「ファーゴ」  愚者の宴  そんなブシェが好き♡

「ファーゴ」 (1996) アメリカ
原題/Fargo
監督・脚本/ジョエル・コーエン  イーサン・コーエン
出演/フランシス・マクドーマンド  ウィリアム・H・メイシー  スティーヴ・ブシェミ  ピーター・ストーメア 他

今月スタチャンでリブートされた ドラマ版 「ファーゴ」 が放送されるって事でバンバン予告押しされてます。
ドラマは映画とはストーリーが違っているそうで、どう料理されてるのか興味が湧くところ。
マーティン・フリーマンはじめ、久々にビリー・ボブ・ソーントンが出張ってたりキャストも楽しみです・・・けど面倒くさがりのみーすけ、毎週ちゃんとドラマ観るのが苦手でさ~。 録画に頼るだろうな。
なんて徒然なるままに思いを馳せていると やっぱりまた観たくなるってもんで、DVDの棚をごそごそごそ・・・っと再見。
偽装誘拐が引き起こす惨劇とそれにかかわる人々の可笑し悲しい奇妙な人間模様を描いた傑作サスペンス。
「ファーゴ」です。


Fargo.jpg



 ミネソタ州ミネアポリスに住むカー・ディーラーのジェリー(ウィリアム・H・メイシー)は自らが作った多額の借金返済に困っていた。
資産家の娘である妻ジーンを誘拐し、会社のオーナーでもある義父から身代金を取ろうと計画するジェリー。
実行犯として職場の前科者シェプから紹介されたのは、奇妙な顔をしたカール(スティーヴ・ブシェミ)と寡黙な大男グリムスラッド(ピーター・ストーメア)だった。
首尾よくジーンを自宅から誘拐した二人だったが、隣町ブレイナードへの移動中警官と目撃者を射殺してしまう。
ブレイナードの女性警察署長マージ(フランシス・マクドーマンド)は事件を追ってミネアポリスへ。
そんな中誘拐計画は次々と破たん、最悪なシナリオへと発展していくのだった・・・。


Fargo
どんどん自分の想定外な事態が起こり、始終まゆ毛の垂れてるジェリー バカ男1


Fargo
口ばっかで計画性残念なカール バカ男2   寡黙だが突発行動が残念なグリムスラッド バカ男3


Fargo
身重な体で捜査に勤しむマージ  女は聡いの!


Fargo
寒さ爆発雪景色。  寒いの嫌いなみーすけは中西部には住めんわ


さて、コーエン兄弟の作品って好き嫌いのふり幅が超大きいんだよな。
むしゃぶりつきたくなるほど好きなのと、正直最後まで観るのがしんどいのがあり。
初期作品から 「ビッグ・リボウスキ」 辺りまでが大好物で、それ以降はイマイチな作品がパラパラと。
んで、この「ファーゴ」は彼らの作品中、ナンバー1に好きかもしんない。


Fargo
褒めてるようで、実はディスってねえか??   いえ、そんな事は・・・


ノースダコタ州の都市 ”ファーゴ” とその周辺を舞台に、狂言誘拐をめぐる人間模様を描いたサスペンス。
映画の始めに「This is a true story 」って一文が出るけれど、実はこれ演出。
実際に映画のような誘拐事件が起きた事実は無く完全なフィクションだっていう人を食った話。(ウィキ参照ね~)

多額の借金を作り 返済に追い詰められたカーディーラーのジェリーが、浅はかな考えで実の妻を誘拐し、金持ちの義父から身代金をふんだくろうとバカなことを考えたところから物語が始まります。
このバカ男その1 ジェリー、バカなくせにプライドは高く、なにやら自分に自信がある。
狂言誘拐なんてリスクの高い犯罪で凌ごうと考えるところがまずバカ。
発言力のあるオーナーである義父に頭が上がらず、なんとなく家の中でも軽く扱われてる事に鬱憤があるんだろうなぁ。


Fargo18.jpg
だ~いじょぶ!だいじょぶなの!!上手くいくはずなの!    ・・・バカ


そんなバカ男が選ぶ共犯者は これまた上をいく残念なバカ男達なわけで。
カールとグリムスラッドという凸凹コンビ。お前らなんでコンビなの?ってほど相性悪くて。
この二人(カールが一人で頑張ってるような気がするけれど) 計画性の無さというか、遂行能力の低さが裏目に出て、事態はどんどんややっこしくなる。
計画になかった殺人が行われ、偽装誘拐なのか本当の誘拐なのか実行犯に明確な線引きがない。
このバカコンビの相性の悪いやりとりが最高に可笑しい。
二人の残念なやり取りを観るためだけに再見したりする事あるもんな~。
ブシェとストーメアの取り合わせってマジ最高だわ♪


Fargo
カールが笑ってられんのも、この辺りまでかなぁぁ・・・ ふっ


バカ野郎たちの起こした殺人事件の捜査にフランシス・マクドーマンド演じる警察署長のマージが登場です。
出産間近で大きなお腹を抱えながら、捜査に勤しむマージ。
彼女のパカッとしたキャラがとってもチャーミングで良いんだわ。 いぶし銀な演技とでも言いましょうか。 
マージと旦那のやり取りは、映画のストーリー上何も関係ないのだけれど、心穏やかに平穏に生きることが幸せなんだなってしみじみと思わせる。
マクドーマンドは、この演技でオスカー主演女優賞を受賞しています。


Fargo
アメリカの根岸季衣とかそんな感じかなぁ・・・


Fargo
大げさな愛情表現はしないのに、二人が幸せなのが手にとるように伝わんだよ~。


思い通りに事が進まない 「何でそーなる!?」 なストーリーがとにかく斬新で面白い。
欲にまみれたバカモノ達の右往左往は 残酷なのに笑いが出てしまう。
また独特な脚本の ”間” の取り方 がひじょうにツボで、なんでもない所で妙な可笑しさが込み上げる。
役者の演技が絶妙すぎるのも、本作の大きな魅力。
ウィリアム・H・メイシーのトホホな感じ、ストーメアの鬼畜な感じ、ブシェのアイタタ感。
曲者役者好きには堪らないんだってば!
可笑しく残虐でほろ苦い内容に ああ~映画観た!って実感できるんですな。
ただね、観賞後その面白さを友達に必死に語るのに、どんどん相手の顔が「・・・・????」 
・・・になっていってしまったという思い出走馬灯。
「ビッグ・リボウスキ」 ん時も 同じ経験をしました。
コーエン作品って、ある程度の映画観賞履歴がないと、その痛烈な皮肉やユーモアや暗喩なんかが伝わりにくいへそ曲がりな映画なのではないかしらん。
もしみーすけが 映画観賞初心者だったら、果たしてこの映画を手放しで 「面白い!!」って思えたかなぁと・・・。
観賞する側に ある程度の映画経験やら、知識やら、あとユーモア(かなりダークサイドな)感覚も必要かもね。
ん~、とにかくあれこれ考える前に まず観てほしい。
癖になる面白さなんだってば!


・・・・・で、本日の勝手に萌えパート  スティーヴ・ブシェミだ!!

Fargo
ブシェ好きだよ~♡
 

個人的には本作は 愛すべき変顔スティーヴ・ブシェミを愛でる映画なんですよ!
行く先々で 「変な顔の男」 と言われるブシェ演じるカールは、どうでもいいプライドの高さと、短気で考え無しな所が、なんて~か、もうトホホで・・・。
コーエン作品であまり大事に扱ってもらえないブシェですが、作品史上最悪な運命をたどります。
ホント踏んだり蹴ったり可愛そう過ぎて笑えるという。
全編通して言われ続ける 「なんか 変な顔の男」 というキーワードって(笑)
おセックスしちゃったお姉ちゃんまで言ってました↓

Fargo
とにかく変な顔の男よ! 

・・・・・って。

その変な顔の男、カールはベルトで全身しばき倒され、、テレビばっかり見て何もしないグリムスラッドの代わりにこちゃこちゃと動き回り、銃で顔を撃たれ、とにかく残念な残念な状況に突き進みます。
もう、ブシェの残念さを 「ウキキキキ♡」 と楽しむ事が至福で笑えて~。
いや、大好きなんだよブシェ。


Fargo
な~んもない道の真ん中・・・




Fargo
・・・にお金を隠すカール   目印なんも無いってば


Fargo
あれこれ災難に遭って、怒り心頭でぎゃんぎゃんやった あ~げ~く~の~ 




Fargo
ウッド・チッパー行き・・・    「俺の嫁は日本人~♪」 


これ、画像サイトで見つけた、ウッド・チッパー!
ファンにはたまらない♪

 下の画像のように、ちゃんと足先出しで展示されちょります。 


Fargo
絶対みんな記念写真撮りたいよね  本物のブシェは入ってないけど!


ああ~、公共の場でブシェの事を好き好き宣言する日が来るなんて、ブログやる前は想像してなかったな(笑)
「レザボア・ドッグス」 での衝撃的な出会いからすっかりブシェに夢中になり、本作公開時は「I'm crazy about Busche ♡♡ 」状態全盛期でした。
乱杭歯でギョロ目で声も変わってて一度見たら忘れられないご面相。 あ、指が超きれいです!
彼が出るだけで、映画が物凄くいい感じになるという・・・。
ファスの出現までは、好きな役者ランキング飛びぬけ一位の座に長く君臨してたんだよな~。
妹に「あんたのブサイク好きって凄いな」と言われたけど、スティーヴン・レイがいいというあんたに言われたくないわ!
ホントに魅力的な役者だわ~♡  
てゆ~かブシェってさぁ、潜在ファンが多いの知ってんだオレ。
まあ、 みんなの "好き" のニュアンスは若干違うかもだけどさ・・・にゅにゅにゅ・・・。
最近ドラマの方に比重が大きいのか、映画の出演作が少ないのがちょと残念。
また面白可笑しくいじられるブシェならでわの役を観たいものです。
 

Steve Buschemi
えと、元彼・・・ 


ファス♡
んで今彼・・・  

みーすけの中では二人ともすっげ~素敵なんだけどね。
ま、審美眼に関しては偏りありです よろしく。

テーマ : 好きな俳優
ジャンル : 映画

「嗤う分身」  不思議な世界感に酔う! ゲロゲロ

「嗤う分身」 (2013) アメリカ
原題/The Double
監督/リチャード・アイオアディ
出演/ジェシー・アイゼンバーグ  ミア・ワシコウスカ  ジェームズ・フォックス 他


嗤う分身


内気で存在感の希薄なサイモン・ジェームズ(ジェシー・アイゼンバーグ)は、周囲からまともに相手にされていない地味な青年。。
想いを寄せている同僚のハナ(ミア・ワシコウスカ)にも何一つアプローチ出来ない日々。
毎日フラストレーションを溜めるのみだったある日、彼とそっくりな新人ジェームズ・サイモン(ジェシー・アイゼンバーグ)が入社してくる。
顔も声も服装もすべて同じなのに、職場では誰一人それに驚く人はいない。
似ているのは外見だけで、性格が正反対なジェームズはその社交性と気転で瞬く間に上司に気に入られ、女性にモテ、サイモンの生活にまで浸食していく。
翻弄されたサイモンはどんどんと追い詰められていくのだった・・・。



早い! もう12月だよ。 『光陰矢のごとし。 少年老い易く、学成り難し』 てか?
っちぇ、年初の目標何も達成できてないにゃ~。 だいたい何目標に立てたっけ? 忘れた。
いっぱい映画観ただけだったな~  てへ♡ いいのかそれで? 
ま、いいや、これ観たかったんだ。
ロシアの文豪ドストエフスキーの著書を、ジェシー・アイゼンバーグ主演で映画化した不条理スリラー。


嗤う分身
「You are in my place」 って、がらがらなのに!  黙って席を譲るサイモンにちょいイラッ

主人公のサイモン・ジェームズは とにかく内気で押しが弱いヘタレな青年。
誰一人乗っていない電車で 「そこ俺の席」 と言われ、黙って席を譲ってしまう弱気な性格。
職場でも存在感無し。社員証を無くしゲートで足止めを食らい、
「勤続七年で毎朝会ってる僕の顔に覚えないの?」 の問いにセキュリティーは、
「お前なんか知らねえな」とけんもほろろ。


嗤う分身
想いを寄せる同僚のハナに、何もアプローチできないサイモン  「ヘ・タ・レ」

ミア・ワシコウスカ演じる同僚のハナに絶賛片思い中ながら、想いを告げるどころか、話しかけるだけで精いっぱい。
向かいのアパートに住む彼女をこっそりと望遠鏡で見て(ストーカーだな)満足しているサイモン。
施設に入っている母親からは仕事中でも愚痴の電話がかかり、しかもその母親にさえも冷たくあしらわれてしまう始末。


嗤う分身
ドッペルゲンガー? 二重人格? そっくりの外見に正反対の性格の彼は 何者なのか?!

日々フラストレーション満載だったある日、同じ職場に新人が入社してきます。
ジェームズ・サイモンは驚く事に自分とウリ二つの外見!
ところが周りの反応は至って普通。
驚き慌て同僚に叫ぶサイモン。 「ねえ、彼と僕を見て何か感じない?!」
同僚は答える 「・・・・別に? 何が??」
「えええええ?? なにそれキモい!みんな僕と彼がそっくりって思わないの?!」
「ん~、言われてみりゃ似てるかな?? でもお前存在感無いから よく分からんな」

えええええ???そんなのってありか?!


嗤う分身
「よ~く見てね?ね?似てない?てか顔同じでない?」 「え~?・・・そう?」


嗤う分身
ぐぬぬ・・・ 誰も分かってくんない・・・


満たされない日常、周りへの鬱憤、それを発散できない自分への嫌悪感。
主人公サイモンの生活する何とも言えない管理された閉塞的な日常は観ているこちらが凹むほど。
そんな時に現れた 自分そっくりのもう一人の自分。
ドッペルゲンガーなのか? 鬱積した自己嫌悪の代償として自らが生み出した幻覚なのか?
その辺り映画は全く突っ込みません。 
あいつはダレ?何者?よりも、それはそれとして受けて、サイモンとジェームズの奇妙なやり取りを映し出します。
ジェームズはサイモンに接触してきます。 優しく、甘く・・・。
内気なサイモンの愚痴を聞き、ハナとの恋の駆け引きをアドバイスし、その代わり会社の仕事で入れ替わったりするジェームズ。
最初はそれなりにジェームズとのやり取りを楽しむサイモンですが、だんだんそれがエスカレートしていき、気がつくと追い詰められ、自分の存在意義が希薄になっていくのに気づく事になるのですが・・・。


嗤う分身
サイズの合わない大きなスーツで いつも襟が浮いちゃってるのが笑える。


初秋に観た ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督のびっくりサスペンス(いやぁ あれはホントに驚いた) 「複製された男」 と被りそうなテーマながら、本作は全く異なるアプローチでもう一人の自分を描いた、かなり不思議な味わいの作品。
サイモンの暮らす不思議な管理社会の情景は全編通して自然の光が一切映りません。
赤や青やセピアに彩られた独特の雰囲気はサイモンの閉塞的な生活と彼の鬱積した内面を表しているのか?
観ていて思い出したのが、ジャン・ピエール・ジュネの「ロスト・チルドレン」やフェリーニの「悪魔の首飾り」の飛行場の場面。 閉塞された空間で起こる不思議な物語っていうか・・・。
でも、あくまでそれは雰囲気が・・・ってだけで比べようがないんですけどね。
住んでるアパートや会社、電車、ダイナー、すべての空間がどこかレトロ。でもちょっと近未来チック?
テレビに映る不思議なドラマ。共産主義を思わす奇妙な管理社会。
どれもこれもザラリとした不穏な手触りを感じる雰囲気で、トリップしちゃいそう。
なんてったってそんな不思議な世界感の映像に流れる音楽が、坂本九の「上を向いて歩こう」やGSの「ブルー・シャトー」だったりするんだよ~これが。
日本人には「ただのレトロな曲」なのが、欧米人の耳には新鮮に聞こえるのか?
オールディーズっていいな~って思うのと同じ感覚かしらん?
不思議世界とクラシック歌謡の組み合わせが何とも絶妙な味わいで、面白かった


嗤う分身
会社主催のダンパ?でじいさんバンドが演奏しております。


そんな世にも不思議な世界感と独特の雰囲気を造り上げた監督はイギリス人の新鋭リチャード・アイオアディ。 
知らねぇぞ、と検索したら、あれ?顔知ってる。
英国で役者してます。 で、ベン・スティラーのおバカSF「エイリアン・バスターズ」(ハリウッドデビュー作)に出てたのを覚えてました。
このイギリス人監督の超個性的な映像に、文字通り翻弄されました。

嗤う分身
ジェシーくんとアイオディア監督。  お顔がチャーミングで覚えてたんだな~。


二役を演じ分けている ジェシー君の演技がさすがの安定力。
「複製された・・・」のジェイクも上手いなぁと思ったんだけど、ジェシー君てば、服装も髪型もすべて同じなのに、ちょっとした仕草や表情、声の出し方なんかで内気なサイモンとイケイケのジェームズを演じ分けていて それが素晴らしい。
ちょっと猫背でおどおどと優しげに話すサイモンが可愛そうで可愛い。
この、「かわいそうでかわいい」っての分かります?? 観てるこちらの可虐趣味に火が点きそうになるんです。
わたしM子なのに・・・(当社比)
しかもそんな可愛そうなサイモンのあれこれ残念な状況がいちいち笑える。
そう、この作品 かなりのブラック・コメディーなんです。サイモンが追い詰められれば追い詰められるほど笑える。 
可愛そうでおかしくて可愛いって どうにかしてくれ・・・。


嗤う分身
自信無さ気にふんわり嗤うサイモン  い、虐めたい・・・。


サイモンが思い焦がれる同僚ハナにミア・ワシコウスカ。
この女優も化けますね~、クラシカルなコスプレ映画から、精神病み系少女まで。
彼女の芯に一本強いものを感じる眼と口元が好きです。
華奢な二の腕と控えめなお胸がコケティッシュで、可愛いな~。
今回演じてるハナ、一見可憐でメルヘンっぽい感じですが、中身は普通な女子です。
あっという間にジェームズの魅力にやられちって、あれっ?っという間に おセックスしちゃいます~。
サイモンにジェームズとの恋の相談をしたりするんですよ、アイタタタ・・・サイモン頑張れよ。


嗤う分身
見た目は可憐~♪  意外とやる事はやります。 ええ、それがなにか?


ジェームズって何者なのか?は 人によって捉え方が色々あると思います。
わたし的には自分の殻を破りたいサイモンの、内面なる悲鳴や怒号の擬人化と考えたら、わりとストンとキたかな。
でもね、正直彼の正体が何なのか?よりも映像の世界感に酔って見入ってしまった93分。
不思議な異空間に流れる音楽と、セピアや極彩色に溢れる映像。
ポップだけれど、レトロで、可笑しいけど悲しい。 そんな不思議な魅力の映画でした。
好みが分かれる、万人受けしない作品かも。
畳みかけるようなラストスパートもトリッキーだし。
女子高生の「え?結局どうなったってこと?」が響くぜ。
でも、みーすけはこれ好き! 好きだわ~面白かった♪


嗤う分身
死にまつわるエピソードが多いのも特徴。 でも暗くないのがいいんだ。


ま~、しかしよくぞここまで独創的で不思議な映画を撮ってくれたものだわ、アイオアディ監督。
長編処女作「サブマリン」観てみたい。
今後 この監督がどんな映画を撮るのか、本当に楽しみです。
今回、自分の嗜好に合う感覚の映画をゲットした時のウキウキを久しぶりに感じました。
映画長い事観てると、何年かに一回 未知の監督作品で「うわ!」ってなる出会いがあるんですよ。 
この感覚って、分かる人には分かるはず! うん。
鳥肌立った映画 思い出すと、「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」 「レザボア・ドッグス」 「恋する惑星」 あ、「キカ」もびっくりした。 そそ、さっき出た「ロスト・チルドレン」はロン・パールマン観たさに行ったのだけど、観て良かったなぁとしみじみ思ったし 「ユージュアル・サスペクツ」は座席を立てなかったし。んで「トレイン・スポッティング」は数日頭で音楽がリフレインしてホント困った。
新しい感覚で脳みそガツンとやられて、しばらく頭の中その映画でいっぱいになっちゃう感じ。
そ~ゆ~映画にもっと出会いたいなぁと思います。
だから映画はやめられない・・・。




っだっはっはっはっ!!! 
今回超マジレビューでしょ? しょ??


たまにはね、初心に戻ってみるのもいいものさ ふふ・・・。


だけどファスは貼っとこっと。
ファスです
ん? やっぱ貼んの?   うん貼る♡

テーマ : 最近見た映画
ジャンル : 映画

「J の悲劇」 愛しすぎて 生きるのが辛い

「J の悲劇」 (2004) イギリス
原題/Enduring Love
監督/ロジャー・ミッシェル
出演/ダニエル・クレイグ  リス・エヴァンス  サマンサ・モートン  ビル・ナイ


JNO


大学教授のジョー(ダニエル・クレイグ)は恋人クレア(サマンサ・モートン)と郊外の草原でピクニック中に、風に煽られた気球の事故に遭遇する。
近くに居合わせた男性4人でなんとか気球を抑えようと試みるが、急な突風に煽られ気球が再浮上。
ただひとりロープにつかまったまま空高く運ばれた男が、墜落死してしまう。
ショックを受けるジョーだったが、後日事故現場に居合わせた男ジェッド(リス・エヴァンス)から接触がある。
最初は軽く受け流すジョーだったが、ジェッドの偏執的な接触行為がエスカレートしていき、精神的に追い詰められていくのだった・・・。


Jの悲劇
えへへ、ワイン開けようね♪   っちょ!う、うしろ、なんか飛んでまっせ!!!


Jの悲劇
ボンド直前のダニエル・クレイグ。 細い腰と小さなおちりがぁぁ可愛い!!♡


風邪抜けない・・・。映画館で咳込むので気を使って行きにくい。 早く「インターステラー」観てぇぇぇ!
連休中大人しく自宅観賞した映画語ります。
イアン・マキューアンの原作「愛の続き」を「ノッティングヒルの恋人」のロジャー・ミッチェル監督での映画化。
ブロ友 chacoさんが結構な勢いで絶賛されてるのにみーすけ未見。 
それダメじゃね? で観賞したんですが(chacoさん企業秘密の×××ありがとうございます♪)

いやぁ~、これねぇ~ 面白かったわぁ! 何で劇場公開時スルーしたのかな。
ボンド前のダニエルは当時のわたしは劇スルーだったと思われます。
しかし、内容もダニエル始め役者の演技も素晴らしい。
内臓を甘噛みされるような いや~な痛みを感じる映画ですが・・・。



何が凄いってね、chacoさんも絶賛している映画冒頭の気球事故の映像。
すっげ~!臨場感!!う~む、バカっぽい文章だなぁ、凄さが伝わらないぞ・・・。
手持ちカメラとロングとアップの映像の切り替え、編集が素晴らしく、あたかも自分が事故現場に居合わせているようなライブな臨場感があるんです。
これホント凄いです。 大きな画面で観たかった。
緑の広がるのどかな草原に突如現れた真っ赤な気球が大きく風に煽られる。
少年が取り残され、慌てて周囲にいる男たちが気球に取りつく。

Jの悲劇
事なきを得たと皆が安心した刹那・・・


一時は気球を下すのに成功するが、唐突に一陣の突風が吹き荒れ、再び気球はバランスを崩してしまう。
たかだか3~4人の男の力ではどうしようもない。
浮き上がっていく気球からばらばらと手を離す男たち。
しかし最後までロープを離す事の無かった一人の男が気球と共に空高くゆっくりと舞い上がっていく・・・ゆっくり。
残された男たちがそれを茫然と見守る・・・。

Jの悲劇


この間音楽は一切かからず(だったはず)会話と効果音のみ。
その妙な静けさが事故をリアルなドキュメンタリーのように生々しいものとして認識させられて、実際に目の前で起こった事故のように感じてしまう。
いやぁ~ミッチェル監督の演出上手いわ~。


Jの悲劇
墜落者の死体を発見するジョーとジェッド  


思わぬ事故の当事者になってしまったジョーは精神的なショックを受けるんですが、そんな彼に事故現場に一緒に居合わせたジェッドという男がイキナリ会いに来ます。
最初は事故のショックによりその事を語りたいのかと対応するジョーですが、そのうちジェッドの対応がおかしくなっていくんですよ。
あ!吊り橋効果だったのかな?!


Jの悲劇
ねえねえねえねえ話聞いて、喋って、相手して!   うぜぇ!!


原作は「恋愛の精神病」と呼ばれる ”ド・クレランボー症候群” を題材にしています。
軽くウィキってみたのだけれど、『自分と相手が熱烈に愛し合っている恋人同士である』と妄想的に思い込んでしまい、相手が『あなたのことを好きではない』と訴えてもそれを本気で言っているということが理解できない、という病気のようです。
いくらジョーが付きまとうな、やめろと言ってもジェッドの頭の中では二人はラブラブなため、「どうして拒絶するの?」とまるで被害者のように泣きが入るんですよ。


Jの悲劇
執拗にジョーに接触するジェッド   リス、気持ち悪ぃ。


このジェッドを演じるリス・エヴァンスが上手いんだなこれが! 「お前本物?」と思わすほどの怪演。
気持ち悪い。
観ててイラッイラする。
腰が低く、優しげなのに、粘着質で、断っても拒絶してもジョーの前に現れるジェッド。
事前情報入れないまま観てたので、映画のテーマ ”ド・クレランボー症候群” 知らないもんだから、このジェッドの行動に
絶対裏があって何か企んでると思ってたんだよな~。
だってリス・エヴァンスじゃん(笑)
ところが病んだ悲しき恋する残念イギリス男で参っちゃった。
翻弄されて 「あれ?なんかこいつ気味悪ぃぞ・・・」 とジョーが気付いた時はジェッドはすっかり「出来上がって」いるという恐ろしさ。


Jの悲劇
夜中 窓の外に立ってるジェッドを見つけて しょえぇぇ~ってなってるジョーの図 


精神的に追い詰められていくジョーを細やかに演じるダニエル・クレイグも上手いな。
やっぱ映画は役者の演技ありきだなぁと再認識。
この人巻き込まれ型の翻弄キャラが似合う。 
男っぽいのに妙な艶があって、その手の男性受けしそうな空気がだだ漏れでしたな。
ボンド前で、鍛えすぎないちょっと華奢な腰が・・・小さいお尻が・・・♡
顔は面長では無いけれど、ダニエル・クレイグってやっぱセクシーでいいですよね~~。


Jの悲劇
すっげ 褒められてる・・・


あ、映画語らねば。
気球のロープから手を離してしまったことへの罪悪感と執拗なジェッドのストーキング行為にアップアップなジョー。
でも警察行かねぇし、恋人のクレアはジョーの切羽詰った感情をどこかドライに受け流すんですよね。
おま!現場に一緒にいたくせになんだよそれ!ってこちらもムカつく。
どんどんメンタル追い詰められていくジョーが壊れていく過程がいたたまれなかった。
観ながら思ったんですが、このジョーという主人公、特定の宗教とか無くて(冒頭お祈りを拒否する)愛に関しても何かちょっと不思議な感覚があるような気がしたんです。
原作読んでないから、ホントのところはわからないけど、恋人とどんどん ギスギスしていってしまう過程で、もしかしたら彼は結婚まで考えていた女性とも本当の意味で心を開いて向き合っていなかったのでは? って感じた。
病んデレではあるけれど、ジェッドの方がストレートに相手に心を開いているように感じちゃいました。

Jの悲劇
個人的にどうでもよかったサマンサ・モートン   てめ、もっと彼氏に優しくしろっつの!


で、今回のみーすけ萌えパートです。
まず、やっぱビル・ナイおじさんだな。
ジョーの親友役で出てるビルおじさん、ホントにふっつ~~~~!普通の人を演じてる。
だけど、変な事しないかしらとなぜかドキドキ(笑) だってビル・ナイおじさんだからさぁ。
しかし今回は本当にびっくりするほど普通でした。
ファッションはちょとおしゃれでぬふふ♡ 好き♡

Jの悲劇
うん、まあ平たく言えば 「出てるだけ」 って事だけどね うん。


あと、まだまだ駆け出し「パフューム」前のベン・ウィショーがジョーの教え子役で出ててます。
これもまたなんとも思わせぶりなちょっと引っかかるキャラ(若干吃音)なんですよね。
ちょっとジョーに「そういう意味で」好意があるようなないような。 あて馬だろうか?
ベン・ウィショーもビッグになったなぁ。
英国諜報部の「Q」だもんね。 彼の「パディントン」(声だけど)の映画、クマ好きなんで楽しみ♪


Jの悲劇
 男性受けしそうだなって思ってたら、ガチでそっち系だったという。


しかしなんと言っても今回はクマよりリスだなリス。
この人も役の幅が広い人だよな~。最近はかなりの悪役なんかもしてますが、三の線のリスが一番好きかな。
端正なお顔してるんだよね ほんと、マーヴェラス英国産!!
ちょっとしゃくれててもいいのよ英国産!
顔が長いのよ英国産!
イケイケ!英国産!!! 病気ではありません。 多分。

Jの悲劇
うふ♡


んで、こ~やって遊んでるのも可愛い。 可愛い♪
もう分かる人だけで いい! 英国産 きゃわいい! っきゃわいい~~~~♡♡

 Jの悲劇
万人の理解など要らぬい。 でも、ね?きゃわいいよね??ね???


あうぅ!ちゃんと映画を語らなければ。
後半の長回し映像もこれまった素晴らしくって、サスペンス的要素もイケてます。
肩の上にインカムくっつけて(想像)ジョーの目線で友人宅から自宅へと駆けつける映像に釘付け。
もうこれは実際に観て感じていただきたいです。
結末もびっくりだしね。
ジョーとジェッドの混乱だけでなく、気球の事故はその場に居合わせた人々に少なからず影響を与えていて・・・。
ビター系エンディングだけれど、どこか救われる甘さがあったのが救いでした。 ちょと泣けた。
見逃してて、アタリな映画に出会えると うれしいわ~。
これ、お勧めです♪


Jの悲劇6
きゃ~~わ~~い~~い~~♪
万人の賛同など とうに諦めたわ ふふ・・・

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